花陽 「私だけの孤独なheaven」(21)

このSSはタイトル通り、花陽ちゃんのソロ曲、「孤独なheaven」を参考に作ってあります。
歌詞は貼っておきますので、知らない方は一読してくださるとうれしいです。
http://www.kasi-time.com/item-62010.html
↑歌詞タイム 「孤独なheaven」

花陽 「あ、凛ちゃん!ソロ曲聞いたよ~」

凛  「本当?!どうだった?」

花陽 「うん!凛ちゃんらしくて可愛かったよ!ユニット曲も!」

凛  「そ、そんなに言われてもてれるにゃ・・・」

花陽 「あ、そうだよね・・・あはは・・・」

真姫 「・・・それはいいんだけどりんがべーって発音だけはどうにかして欲しいわね」

花陽 「あ、そうそう。あそこってどんな歌詞なの?」

真姫 「一応・・・ring a bell」

花陽 「あ、そうなんだ・・・」

凛  「ひ、ひどいにゃ!私ちゃんと歌ってるもん!」

真姫 「はぁ・・・。まあらしいからいいけどね」

凛  「ところで真姫ちゃん、次の曲は誰が歌うの?!」

真姫 「一応・・・ことりと花陽のユニット曲とソロ曲を書いてるわ」

凛  「・・・すごいペースだにゃ」

真姫 「まぁ・・・そんなすぐじゃあないわよ」

花陽 「わ、私も頑張らなきゃ・・・」

凛  「かよちんは可愛いから大丈夫!ソロ曲が出来たらお祝いするにゃ!」

花陽 「そ、そんなことないよぉ・・・。というかお祝いなんてしなくていいよ?!」

凛  「そんなこと言わないでよ~。かよちんは大切な友達。お祝いはするにゃ」

花陽 「・・・私なんにもしてないのに?申し訳ないよ・・・」

真姫 「・・・まぁ花陽、こうなったら凛は止まらないから諦めた方が」

花陽 「あっ!もうすぐお昼休み大終わっちゃう!」

凛  「本当だ!かよちん、教室までダッシュにゃ~!」

花陽 「ダレカタスケテ~!」



教師 「そしてこの図にメネラウスの定理を当てはめて・・・」

凛  「・・・。」(コクッ

花陽 「あ・・・船漕いでる。可愛いなぁ・・・」

花陽 「いつもより眠そう…?ソロ曲で疲れちゃったのかなぁ・・・?」

花陽 「・・・。」(大切な友達、かぁ・・・。そうだよね。私は女の子で凛ちゃんも、もちろん女の子。
         こんな気持ち・・・凛ちゃんに迷惑かけちゃうだけ。

花陽 「ねえ、凜ちゃん…見つめるのは、迷惑かな…?」

花陽 「はぁ…」

凜  「かよち~ん…」(むにゃむにゃ

真姫 「…。」



真姫 「花陽、ちょっといいかしら?」

花陽 「…ん?どうしたの真姫ちゃん?」

真姫 「ちょっと二人で話したいことがあるの」

花陽 「え?う、うんいいけど…。どうしたの?」

真姫 「盗み聞きしたわけじゃないんだけど…。数学の時間の独り言聞いちゃったのよ」

花陽 「えっ?ええええっ!?」

真姫 「その…私たち席近いじゃない」

花陽 「まぁ凜ちゃんは私の前だし真姫ちゃんは後ろだもんねぇ…」

真姫 「えっと…。花陽は凜の事が好きなの?」

花陽 「ダ、ダレカタスケテー!」

真姫 「…。」

花陽 「うぅ…。そ、そうだよ」

真姫 「私が聞きたいのは…。独り言の迷惑ってどういうこと?」

花陽 「その…凜ちゃんは私のたった一人の幼馴染だけど…。凜ちゃんは優しいから私なんかと
    いてくれてるんじゃないかなぁって。それに…女の子同士なんて…」

真姫 「後者はまだしも前者は否定するわ。μ'sがそんななぁなぁの集まりじゃないし、
    凜がそんな人じゃないことくらい花陽が一番しってるじゃない」

花陽 「…そ、それは」

真姫 「でも…女の子同士ね。確かに偏見が全くない、なんていうと嘘になってしまうわ」

花陽 「…でしょ?私は凜ちゃんには普通にしていて、キラキラしていてほしい…!
    私なんかの気持ちで…変な目で見られたりしたら我慢できない…」

真姫 「…。」

花陽 「だからね?もちろん気づいてなんて言えないし、でも…。私は凜ちゃんと一緒にいて、
    片思いだけで幸せだよ?一人だけで、十分幸せ」

真姫 「…本当に?」

花陽 「うん。だって…もし凜ちゃんに気持ちを伝えて、ダメだったとき、凜ちゃんと過ごせない
    事の方が辛いよ…。凜ちゃんのいない世界なんて…」

真姫 「…そう。ごめんなさいね、こんなこと言わせて。あ、凜が校門で一緒に帰ろうと待ってる
    との伝言も聞いてるわ」

花陽 「う、ううん!それどころか心配なんて…優しくしてくれてありがとう。
    じゃ、じゃあ私行くね!あ、真姫ちゃんも一緒に帰ろう?」

真姫 「ごめんなさい、私少し残らないといけなくて」

花陽 「そう…。分かった、また明日~」

真姫 「ええ…」

(タタタッ

真姫 「…嘘ついちゃったわ」

真姫 「急に優しいなんて言わないでよ…」

真姫 「私は、私は…」

真姫 「あなたの気持ちがどこにあるのかが知りたかっただけなのに…。」




海未 「じゃあ、今日の練習はこの辺にしておきましょうか。」

凜  「う~!疲れたにゃ~!!」

真姫 「ふん…これぐらいでだらしないわね」(ハァハァ

絵里 「…。」(真姫も息があがっていることは指摘しない方がいいのかしら

にこ 「ふう、これで明日から週末ね」

希  「といっても練習やけどね~」

にこ 「それぐらいわかってるわよ!」

絵里 「といってもそれなりに時間は出来るかしら」

穂乃果「そうだね!」

ことり「あ、海未ちゃん、帰ろう~?」

海未 「では穂乃果も…」

穂乃果「あ、ごめん二人とも!私今日ちょっと行かなきゃいけないところがあって…」

ことり「じゃあ仕方ないね~」

花陽 「り、凜ちゃん?私たちも帰ろう?」

凜  「あ、あ…かよちん!今日は凜も用事があるのにゃ!」(あたふた

花陽 「そうなんだ…。穂乃果ちゃんと一緒?」

凜  「そ、そうじゃないけど…ごめんかよちん!!」(ダダダッ

穂乃果「あ、凜ちゃん!待って~」(ダダダッ

花陽 「…本当に違うのかな?」

にこ 「あの二人…明らかに同じ用事でしょ」

絵里 「…そうよねぇ。何か隠さないといけないことでもあるのかしら」

希  「まさか付き合ってたりしてなぁ…。最近あの二人仲ええし」

花陽 「えっ?!」

希  「なんてね、冗談。スピリチュアルジョークやん」(ふーん、そんな反応なんやね…

絵里 「何よ、そのジョーク…」

真姫 「…。私も帰らないと。」

にこ 「あ、真姫ちゃん。いま書いてるユニット曲ってどうなの?というか早くにこの
    パーフェクトなソロ曲を書きなさいよ!」

真姫 「はぁ!?…まぁそれなりよ。順番ってのもあるから待ってて」

にこ 「ぶーぶー」

真姫 「…もう、めんどくさいわね」



花陽 「一人で帰るなんて久しぶりだなぁ」

花陽 「でも凜ちゃんどうしたんだろう?あんなに慌てて…」

花陽 「ま、まさか本当に穂乃果ちゃんと…」

花陽 「そんな…。でも穂乃果ちゃんは可愛いし…行動力もあるし…。アクティブな凜ちゃん
    でも気が合うんだろうなぁ」

花陽 「ん…?あれは凜ちゃん?バス亭なんかでどうしたんだろ?」

花陽 「誰か待ってる…」

花陽 「あ、あれは…」

花陽 「穂乃果…ちゃん?」

花陽 「嘘…。希ちゃんの一言は本当だったんだ…。だから私にも…」



 次の日

真姫 「ねぇ」

花陽 「うん?」

真姫 「今日明らかにおかしいわよ?」

花陽 「…そ、そうかなぁ?アハハ…」

真姫 「昨日の希でしょ?あれはただの冗談…」

花陽 「実はね…」

かくかくしかじか

真姫 「嘘…確かにでも二人でバス停ってことはどこかに買い物にでも…」

花陽 「じゃあそれって…」

真姫 「まだ決定したわけじゃ…」

花陽 「でも隠す理由なんてそれぐらいしか…」

真姫 「まぁ、そうよね。…もう一度だけ聞くわ」

真姫 「本当に…本当にこれでいいの?」

花陽 「…いいよ?」

真姫 「はぁ?!イミワカンナイ!自分で言ってること分かって…」

花陽 「分かってるよ?でも私が気持ちを伝えるなんて夢だから…」

花陽 「伝えるなんて出来ないし…だから求めたりしない…」

花陽 「…言えないよ」

真姫 「…。じゃあなんで泣いてるのよバカ」

花陽 「ねぇ、真姫ちゃん、恋って泣けるんだね」(ニコ

真姫 「…。」



数日後 部室

穂乃果「え!?じゃあことりちゃんとかよちゃんの曲出来たの?!」

真姫 「ええ…」

穂乃果「聞かせて聞かせて!!」

真姫 「ま、待って…まずは花陽にソロ曲を渡してくるから」

穂乃果「ええー!!けち~」

真姫 「けちじゃないわよ!花陽探してくる」(ガラッ

凜  「かよちんのソロ…楽しみだにゃ」



真姫 「あ、いた!花陽!」

花陽 「あ、真姫ちゃん、どうしたの?」

真姫 「ソロ曲が出来たから…はい、これ」

花陽 「あ、ありがとう。え、えっと…孤独なHeaven?」

真姫 「そう。聞いてみて」

止められない~孤独なHeaven~♪

花陽 「これ…」

真姫 「…。海未にすこし無理をお願いしちゃったわよ」

花陽 「すごいね」

真姫 「ねぇ、花陽?曲はそのままで終わるけど…。あなたはこのままでいいの?」

真姫 「本当に今のままでいいの?」

花陽 「わ、私は…」

真姫 「凜ならこの教室の外に待たせてあるわ。凜からも話があるみたい」

真姫 「そういえば今まったく関係ないのだけど…ことりとのユニット曲の名前は告白日和、です!よ」

花陽 「…。やっぱり真姫ちゃんは優しいね。ありがとう」(にこ

タタタッ

海未 「…すいません、盗み聞いていたわけではないのですが」(すっ

真姫 「ふふっいつぞやのデジャブ」

海未 「今回の曲の歌詞の方針があんなに決まっていたのはこれが原因ですか…」

真姫 「…。」

海未 「あの曲…悪くなかったと思いますよ」

真姫 「あの曲わね…花陽を参考にしたつもりだったんだけど…いつか私の曲になっていたわ」

海未 「はい…?今の会話を見る限りどう考えても花陽を参考に…」

真姫 「あそこの二人はそのうち結ばれるわよ」

海未 「えっ…?」

真姫 「まぁ見ていれば分かるわ。…だから、本当に求めたりしないのは私ってわけ。笑っちゃうわ」

真姫 「花陽、頑張って…」



凜  「かよちん!ソロ曲が出来たって聞いたにゃ!」

花陽 「…凜ちゃんも聞いてたんだ」

凜  「凜ね!かよちんのソロ曲が出来たら伝えようと思ってたことがあるの!」

花陽 「…え?」

凜  「か、かよちん!り、凜はね…かよちんの事大好きだにゃ!」

凜  「最近かよちんが元気がなくてすっごく心配してたんだよ…?」

凜  「だからね!凜、穂乃果ちゃんに教えてもらってもちの作り方教えてもらってて…」

花陽 「お、おもち?」

凜  「米の何かではかよちんにかなわないから…もちなら穂乃果ちゃんに教えてもらえるし」

凜  「はい、これ」(すっ

凜  「凜特製おもちだにゃ。…大好きなかよちんに食べてほしいの」

花陽 「凜ちゃん…私…そんなに言われたら何か勘違いしちゃう」

凜  「…?何を勘違いするの?」

花陽 「…」

凜  「かよちん…?」

花陽 「…凜ちゃん。私も凜ちゃんの事大好きだよ…?でも…私は友達としてじゃない」

凜  「えっ!?私たち友達じゃないの!?」

花陽 「そうじゃないよ…?私…凜ちゃんのことが恋愛の対象として好きなの」

花陽 「えへへ…気持ち悪いでしょ?」

凜  「…そんなことないにゃ!凜のかよちんはいつでも可愛いにゃ!
    そんなかよちんだって凜は大好きにゃ!」

凜  「今日は凜もおんなじこと言おうとしてたにゃ…。先こされちゃった」

花陽 「…本当?」

凜  「凜が大好きなかよちんに嘘つくわけないにゃ」

花陽 「…」

凜  「凜たちはこれからもずっといっしょにゃ!」(ギュッ

花陽 「凜ちゃん…」

凜  「えへへ、かよちんあったかいにゃ」

花陽 「もう…凜ちゃん」

花陽 「…本当?」

凜  「凜が大好きなかよちんに嘘つくわけないにゃ」

花陽 「…」

凜  「凜たちはこれからもずっといっしょにゃ!」(ギュッ

花陽 「凜ちゃん…」

凜  「えへへ、かよちんあったかいにゃ」

花陽 「もう…凜ちゃん」

…以上です。最初のレス、Heavenが小文字でした。かよキチの皆様申し訳ございません。
ちなみに、曲をSS化するのは二作目になります。
リクエストがあればまた曲をもとに書くかもしれません。
一作目 穂乃果 「私だけの密かなLove marginal」
穂乃果「私だけのひそかなLove marginal」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/internet/14562/storage/1375530170.html)
※ 初めて書いたSSなので黒歴史に近いです。異常なほどのキャラ崩壊に注意

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月09日 (水) 09:15:44   ID: aQPj2HQa

内容は良かったですがりんちゃんのりんは凜こっちじゃなくて凛こっちの方ですよ

2 :  SS好きの774さん   2014年07月28日 (月) 20:17:14   ID: ssiJVq90

えりぱなの「love wing bell」みたいです。

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