博士「じょしゅー!じょしゅー!」 (7)


博士「ようやく、ようやく完成した!」

助手「何がです?」

博士「聞いて驚くなかれ…ふふふ」

助手「勿体ぶらずに、夕御飯抜きにしますよ?」

博士「あ、はい言います」

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博士「その名も!全自動掃除機、『お掃除くん』だ!」

助手「…詳しく聞きましょうか」

博士「これはすごいんだぞ。なんとだな!今までの掃除機みたいに自分でやらなくていいのだ!」

助手「…(ルンバ?)続けてください」

博士「おぅ!でねでね、ここが最大のポイント!全自動で困ること、それは角!」

博士「なんとこのお掃除くんは部屋の角に当たったら自動で『方向転換する』んだ…ん?」

博士「なんで助手知ってるの?」


助手「博士、それもうあります」

博士「…いやいやいや、、、マジ?」

助手「ルンバっすね」

博士「……ルパン??」

助手「ルンバ」

博士「で、でも!このお掃除くんにはもっとすごい機能が!」

助手「聞きましょう」


博士「よ、よし…では」コホン

博士「このお掃除くんにはおしゃべり機能が!」

助手「あぁあああ!」

博士「何?!」

助手「それもルンバ〜!」

博士「またルンバか!!」


助手「博士本当にルンバ知りません?」

博士「知るか!ちくしょゥ!ルンバめ!…私の発明をパクリおって!」

助手「ルンバのが先に出てますよ」

博士「っ!ならこれはどうだ!」

助手「?」

博士「このルンバ…じゃなかった、お掃除くんはな」

助手「…はい」

博士「空を飛んで天井の汚れも取れる!」

助手「おぉ!それは新しい!」

博士「予定だ!」

助手「……は?」

博士「空飛ぶ予定!」


助手「てか、その『お掃除くん』?どこにあるんですか?」

博士「え?ここにずっといるじゃん」

助手「え?…ここって……どこ?」

博士「…いやいやここ」

ポンポン

助手「???」

博士「…あ、そうだった。お掃除くん、ステルス解除」

スウゥゥゥウ

助手「な、何もないところから…」

お掃除くん「…はじめましテ…ジョシュさん」

助手(何もないところからパンツいっちょのハゲ散らかしたおっさんが?!)

博士「…あ、あれ…お掃除…くん?」

お掃除くん「イエス、マスター」


博士「……誰?!」

助手「ぇぇえ?!」


こうしてお掃除くん、もといおっさんは僕達二人の家にいつくようになった。
そしてお掃除くん(おっさん)は全く掃除をしない。
最近よく家のものがなくなる…なんでだろう。

─終─

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