P「雪歩、誕生日に何が欲しい?」(231)

雪歩「え?」

P「ほら今日は雪歩の誕生日だろ?だから欲しいもの買ってあげるよ。まあ、あんまり高いのは無理だけどさ」

雪歩「じ、じゃあ、前から欲しかったのがあるんです」

P「なんだ?」

雪歩「プ、プロデューサーの赤ちゃんです」モジモジ

P「……」

雪歩「駄目ですか?」

P「そ、それはさすがにな……」

雪歩「どうしてですか?」

P「当たり前だろ?雪歩はアイドルなんだぞ?そんなに簡単に子供が欲しいとか言ったら駄目だ」

雪歩「簡単じゃありません!プロデューサーだから言ってるんです!」

P「どうして俺なんだ?」

雪歩「プロデューサーは私の男性恐怖症を治してくれました。それに初めて男の人で好きになったのはプロデューサーです」

P「そ、そうか」

雪歩「プロデューサーは私の事、嫌いですか?」

P「そんな事ない。可愛いと思ってる」

雪歩「じゃあ!」

P「無理なもんは無理!」

雪歩「……他に好きな女がいるんですね?」

P「どーしてそうなる!?」

雪歩「だってプロデューサーカッコイイし優しいですから。前も別の事務所の女の子達と仲良くお話してました」

P「それは合同の仕事でだ!」

雪歩「でも、その子達は765プロのプロデューサーさんってイケメンだよねぇ……なんて色目を使ってました!」

雪歩「だから、だから……私がプロデューサーの赤ちゃんを身篭ったら、プロデューサーは私と一緒にいてくれるって」

P「無茶苦茶だなおい!それに例え子供が出来ても捨てる奴は捨てるぞ」

雪歩「プロデューサーはそんな人なんですか?」

P「いやいや、俺は違うよ!俺は子供が出来たらちゃんと責任を取る人間だから」

雪歩「なら大丈夫ですね」

P「だから大丈夫じゃないって!」

雪歩「何が不満なんですか?」

雪歩「……や、やっぱり胸の無い子は嫌ですよね」

P「胸とか関係無い!俺はオールラウンダーだから。72~90までどんと来いだ!」

んあー

P「何か声がした?気のせいか」

雪歩「じゃあ、何故なんですか!?」

P「だから雪歩がアイドルだからだよ!」

雪歩「だったら私アイドル辞めます」

P「そうか……って駄目だろそれは!」

雪歩「だって、そうしないとプロデューサーの赤ちゃん産めないから」

P「そこまでして俺の赤ちゃん欲しいのか?」

雪歩「はい」

P「はいじゃない。とにかく駄目だ。雪歩は今は765プロのアイドルの一人なんだぞ。もっと自覚を持つんだ」

雪歩「自覚の無いアイドルは他にもいます」

P「まさか?うちのアイドルに限ってそんな子は……」

ガチャ

美希「ハニー、お仕事終わったからミキとデートしようよ~」

雪歩「ほら」

P「美希……お前って奴は」

雪歩「美希ちゃん。今、私はプロデューサーとお話してるの。だから邪魔しないでね」

美希「どんなお話?」

雪歩「性交渉だよ」

P「ブフッ……雪歩、アイドルがそんな事言ったら駄目だろ!」

美希「え?」

雪歩「今ね、プロデューサーが私の誕生日プレゼントに赤ちゃん作ってくれるって話をしてたの。だからあっちに行ってね」

美希「ハ、ハニーは……ゆ、雪歩と赤ちゃん作るの?」

P「なに、死にそうな顔してんだ!作るわきゃないって」

雪歩「でも誕生日プレゼントあげるって」

P「誕生日プレゼント=子作りの発想がおかしいよ!」

雪歩「でも子作りが趣味のアイドルもいますよ」

P「そんな奴はいないだろ……」

春香「天海春香、17歳!趣味は子作りです!」

P「春香ェ……」

春香「でも安心して下さい。子作りするのはプロデューサーさんだけですから!」

P「そう言う問題じゃない」

雪歩「ほら、ライバルが多いんです。プロデューサー、無自覚な愛情は罪ですよ」

P「だから俺はアイドルとは付き合え無いんだ」

美希「じゃあ、ミキアイドル引退するのー」

春香「私もー」

P「じゃあ、俺も」

3人「どうぞ、どうぞ」

P「って、違うわい!一気に看板アイドルが3人も辞めたらどうなるんだよ!」

雪歩「竜宮小町があるじゃないですか」

P「竜宮小町ってなぁ。お前らはそれでいいのか?」

雪歩「構いません。プロデューサーと結婚>アイドルですから」

P「結婚まで言い出しちゃったよ」

春香「プロデューサーさんは結婚願望無いんですか?」

P「無い訳じゃないが」

美希「じゃあ、断絶年下だよね。今は年の差婚も多いよ」

P「年上ってのもあるが」

雪歩「プロデューサーは年上が好みなんですか?」

小鳥「……」チラッ

P「いや、無い」

小鳥「ピヨ……」

春香「ですよねー2×とかBBAですもんねー」

小鳥「天海春香殺すピヨ」

P「ババアじゃないけど、やっぱり結婚生活を考えたらなぁ」

P「出来れば歳は近い方が」

雪歩「でも、あずささんは無理ですよ」

P「何故だ?」

雪歩「だって、さっき72~90までって言いましたから。あずささんは91です」

P「……じゃあ、74~91で」

んあー んあー んあー んあー んあーーーーー

P「外が騒がしいな」

雪歩「でも、若い方が沢山赤ちゃん産めますよ」

P「だったら亜美真美だってそうだろ?」

雪歩「……」

P「そこで黙り込むな」

雪歩「で、でも13歳は犯罪です!」

P「そりゃまあ、そうだけど」

雪歩「総合的に考えても私しかいません」

P「無茶苦茶な結論だな」

春香「そうだよ。雪歩の考え方は独りよがりで見苦しいよ」

雪歩「春香ちゃんにだけは言われたくないなぁ」

春香「やる気?」

雪歩「いいよ?」

P「下らない事で喧嘩するな!」

春香「下らなくはありません!」
雪歩「下らなくはありません!」

P「す、済まん……って、なんで俺が謝らにゃいかんのだ?」

雪歩「とにかく、今日は私の誕生日なの!私の邪魔をしないで!」

美希「悪いけど邪魔するの。別に誕生日のプレゼントがアクセサリーとかだったら、ちょっと羨ましいけど我慢出来るよ。でも、赤ちゃんの場合は話が別」

春香「初めて意見が合ったね、金髪毛虫」

美希「そうだね。ジム・カスタム」

P「……」

雪歩「駄目だよ!せっかくの誕生日なのに!じゃあ、二人は自分の誕生日を邪魔されたら嬉しいの?喜ぶの?」

春香「そ、それは……」

美希「悲しいよ」

雪歩「だよね。じゃあ、プロデューサー、ホテルに行きましょう」グイッ

P「ちょ、待て!俺はまだ……」ズリズリ

バタンッ

春香「……ハッ!?」

美希「ハメられた!」

春香「おのれ雪歩めぇ!」

美希「直ぐに追うの!」

春香「分かってるよ!」

-市街地-

雪歩「ふんふふーん」

P「上機嫌だな」

雪歩「はい。これからプロデューサーと子作り出来ると思うと」

P「街中でそんな事を言わないでくれないかな?」

雪歩「気にしません」

P「俺がするの」

雪歩「いいじゃないですか?これから私達は、夫婦になるんですから」

P「勝手に決めないでくれる?」

伊織「あらアンタ達、何してるの?」

雪歩「伊織ちゃん。あのね。これから私達子作りするんだよ」

P「平然と言うな」

伊織「へぇ~じゃあ、私も一緒にいいかしら?」

雪歩「言うと思った。駄目だよ」

伊織「どうしてよ?コイツは水瀬次期当主って役目があるのよ」

P「誰がいつ決めた!」

伊織「にひひ、お兄様達を駆逐して私達こそが優れた人種だって事を教えてやるの」

伊織「ああ……考えただけでも、もうたまんない!」

P「俺は堪ったもんじゃないけどな!」

伊織「だから雪歩はここでバイバイアルよ」

雪歩「バイバイしないよ。今日は私の誕生日だもん」

伊織「だったら水瀬で祝ってあげる。それなら満足でしょ?」

雪歩「水瀬の施しなんていならない!」

雪歩「私は欲は言わない。ただプロデューサーの赤ちゃんが欲しいだけ!」

雪歩「子供は2人以上で、小さな庭だけど一軒家。それにペットも一緒の、そんな暮らしがいいの!」

P「欲まる出しだなおい」

伊織「だったら私は豪邸に別荘!お金は使いたい放題、海外旅行したい放題のガンダム乗り放題よ!」

P「ガンダム……」

雪歩「プロデューサー!?」

P「あ、ああ。済まん。俺はマジンガーZなんだ」

P「とにかくだ。そんな事を言っても俺は水瀬になるつもりは無い」

雪歩「残念だったね」

P「雪歩と子作りするつもりも無いがな」

雪歩「酷い……そうやって私を捨てるんですね!散々、私を弄んで!」

ザワザワ

痴話喧嘩か?

P「……マズイ」

伊織「アンタって奴は……」

雪歩「世の中、言ったもの勝ちだよ。自分を主張する事を教えてくれたのもプロデューサーだから」

P「……」

伊織「さすが血筋は争えないわね。結局893の子は893なのね」

雪歩「伊織ちゃん見たいに自信を上位種と騙り、人類を上から見下ろして鼻で笑う人間に言われたくないよ」

伊織「私はそんな事はしないわよ!」

雪歩「どうだか?」

伊織「言っとくけどね、私が本当にそんな考えだったらコイツの事を好きになる訳ないでしょ?」

P「喜んでいいやら悲しむやら……」

伊織「この伊織のハートを射止めたのよ?光栄に思いなさい」

雪歩「傲慢だね。そうやって自分は他人とは違うと線引きをしておきながら、やっぱり態度ではそれを包み隠す事が出来ない」

雪歩「結局、伊織ちゃん骨の髄まで金持ちの血が流れてるんだよ」

伊織「なっ……」

雪歩「でないと光栄に思えとか、そんな台詞出ないよね?」

伊織「……ッ」

雪歩「やっぱり伊織ちゃんとプロデューサーは釣り合わないよ。諦めて金持ちのバカなボンボンと結婚する方が伊織ちゃんの為だよ」

伊織「……」

雪歩「行きましょうプロデューサー」グイッ

P「あ、ああ……ま、またな伊織」

伊織「……」

伊織「私は、諦めない……」

-宝石店前-

雪歩「あっ……」

P「どうした?」

雪歩「可愛いペアリングですね」

P「これが欲しいのか?よ、よし!」

雪歩「私、今まで誕生日がクリスマスイヴだからプレゼントを一つしか貰えなかったんです」

P「そりゃ、辛いな」

雪歩「はい。だから、今年は別々で欲しいかなって」

P「……それは、つまりどう言う意味だ?」

雪歩「分からない振りは罪ですよ。もちろん、結婚指輪と赤ちゃんです」

P「……」

雪歩「そんな顔をしないで下さい。指輪は安いのでいいですから」

P「それで困ってる訳じゃない」

雪歩「あっ……も、もしかして欲張りな子は嫌いですか?そ、そうですよね……」

P「ち、違う!そうじゃない!」

雪歩「どう言う事ですか?」

P「雪歩の考え方だよ。結婚を前提にしてる」

雪歩「子供を作るんですから当然ですよね?」

P「そりゃそうだが……って、これじゃさっきからの堂々巡りだぞ!」

雪歩「プロデューサーが自分でそうしてるだけです。もっと、自分に正直になって下さい」

P「自分に正直?」

雪歩「そうです。プロデューサーは私と子作りしたくないんですか?」

P「そりゃ……出来るならしたいよ。雪歩は可愛いし守ってあげなくなるって言うか」

P「だけど、それじゃ駄目なんだ!俺はプロデューサー、雪歩はアイドル」

雪歩「だからアイドル辞め……」

P「だからそれは無し!」

雪歩「プロデューサーって、意外と頑固なんですね」

P「雪歩の執念に比べればマシさ」

雪歩「執念じゃありません。これは必然なんです。そう、私とプロデューサーが出会った時から決められた運命」

P「運命は自分で勝ち取るものだ」

雪歩「変えられない運命だってあります。だったら、いっそその流れに身を任せるのも生き方です」

P「だけどこれは違う」

雪歩「私にとっては違いません」

P「……」

響「はいさーい」

P「響!」

雪歩「響ちゃん……」

響「二人して何をしてるんだ?」

雪歩「響ちゃんには関係無いから。早くハム蔵達に餌やりしたらどうかな?」

P「そんな言い方ないだろ」

響「構わないぞ。自分、風当たりのキツイ言葉には慣れてるからな」

P「それもどうかと思うが……」

雪歩「そう。じゃあ、今年もクリスマスを独りで過ごす響ちゃんには関係の無い話だから」

響「ハム蔵達が一緒だぞ」

雪歩「響ちゃんがそれで満足してるならいいよ」

響「どう言う意味だ?」

雪歩「私はプロデューサーと熱い夜を過ごすって事だよ」

響「あ、熱い夜……ま、まさか!」

雪歩「そう……」

響「二人でお鍋を突いたりするのか?自分、一人鍋しかした事無いから羨ましいさー」

P「響なんて不憫な子……」

響「じ、自分も一緒にいいか?」

雪歩「嫌」

響「どうして?」

雪歩「満員なの。響ちゃんを入れてあげられる余裕は無いから」

P「雪歩、お前!」

雪歩「今日は私の誕生日なんです」

P「……」

響「そ、そうだったな!雪歩は今日が誕生日だったな!おめでとうさー」

雪歩「ありがとう。じゃあ、響ちゃんまたね」

響「うん……って、帰らないぞ」

雪歩「しつこい。これがぼっちの執念なの?」

P「雪歩が言うな」

響「自分、一緒に鍋するまで退かないぞ」

雪歩「いいよ。じゃあ、来週なら」

響「本当か?」

雪歩「うん」

響「や、やったぞーー!!」

P「ああ、響……完全に掌で躍らされてる」

響「約束したぞ!絶対に絶対だぞ!」

雪歩「うん。じゃあ、またね」

響「楽しみにしてるぞー」ルンルン

雪歩「やっと消えた」

P「酷いな」

雪歩「ちゃんと約束しました」

P「そりゃそうだけど」

雪歩「指輪、買ってくれますか?」

P「……」

雪歩「買ってくれないなら。私スコップで首自分のを斬ります」

P「わ、分かった。買うよ」

雪歩「プロデューサー大好きです」

P「泥沼化して行く……」

ありがとうございましたー

雪歩「綺麗……」キラキラ

P「良かったな」

雪歩「はい。プロデューサーがくれた婚約指輪」

P「俺はそのつもりは無いんだが……」

雪歩「後は子作りするだけです」

P「覚えてたのか」

雪歩「忘れる訳がありません」

P「だよな……」

雪歩「どうしたらその気になってくれますか?」

P「その気にはならないよ。もう一度考え直してくれ。アイドルが恋愛っては本当に危険なんだ」

雪歩「……」

P「極端な言い方だが核ミサイルのスイッチを押すのと同じだ。押せば大変な事になる。雪歩のファンはどうなる?」

雪歩「どうって、結局ファンなんてのは一過性に過ぎません。時期が過ぎれば新しいアイドルにくら替え。アニヲタが三ヶ月事に嫁を替えるのと同じですよ」

P「お前、そんな風に考えてたのか!」

雪歩「はい」

P「だったら、アイドルなんか……ッ」

雪歩「惜しいですね」

P「俺をハメようとしたな?」

雪歩「どう捉えるかはプロデューサーにお任せします。ただ、一つだけ確実な事はプロデューサーの赤ちゃんが欲しい。これに尽きます」

P「……」

雪歩「さあ、外は寒いですよ。ホテルで心身共に暖かくなりましょう」グイッ

P「……」

真「あれ?雪歩とプロデューサー?」

雪歩「……」

真「二人で何をしてるの?」

雪歩「ふふっ、真ちゃんは大切なお友達だから教えてあげるね。私達、もうすぐ結婚するの」

真「へぇー……って、けけけ結婚!?」

雪歩「そうだよ」

真「プロデューサー!」

P「違う!違う!」

真「じゃあ!」

P「雪歩の狂言だ」

雪歩「酷いですプロデューサー」

真「ど、どっちなの?」

雪歩「真ちゃんはどっちがいい?」

真「そ、それは……えっと」

P「真?」

雪歩「真ちゃんもプロデューサーの事が好きなんですよ」

真「雪歩!?」

P「マジか?知らんかった……」

雪歩「ほらね。無自覚な愛は罪なんです」

P「……」

雪歩「でもゴメンね。プロデューサーは私の事が好きだから」

真「……そんなのって無いよ」

P「真?」

真「雪歩、約束したよね?ボク達お互い応援して抜け駆けしないって」

雪歩「真ちゃん。条約ってのはね……破る為にあるんだよ!」

P「何処の政治家の発想だよ!」

真「雪歩!アンタって人はぁぁぁぁぁぁ!!」

雪歩「そうやって感情的になってはいけないよ。感情的な行動は自身を見失い駄目にする」

雪歩「私はね、真ちゃんならって思ってはいるよ」

真「どういう意味?」

雪歩「私とプロデューサーが夫婦になるのは決定事項。これは覆らない」

P「だから決めんな」

雪歩「だけど、真ちゃんにならたまにならプロデューサーを貸してあげてもいいよ」

真「ほ、本当?」

雪歩「だって私達、親友だもんげ」

P「……」

真「雪歩……」

雪歩「真ちゃん」

真「分かった。ボクは身を退くよ。二人とも、幸せにね!」

雪歩「ありがとう真ちゃん」

P「全然ありがたくねぇなぁおい」

真「じゃあ、ボク!狩りをしなきゃ行けないからまた!」

雪歩「うん」

P「なんの狩りだ?」

P「はぁ……」

雪歩「どうしたんですか?」

P「いや。俺って奴はな、と思ってな」

雪歩「今更ですよ。でも、そんな日常も今日で終わりです。明日からはバラ色の新婚生活が待っています」

P「俺に取っては血の色だよ」

雪歩「そんなに謙遜しないで下さい」

P「どう捉えたら謙遜になるのか聞きたいが……」

やよい「うっうータイムセールに遅れてしまいますー」タッタッタ

P「やよい!」

やよい「あっ、プロデューサーと雪歩さん」

P「そんなに急いでどうしたよ?」

やよい「今からタイムセールなんです!」

P「そりゃ大変だな!俺も付き合うよ」

やよい「え?でも……」

P「気にすんなって」

やよい「じゃあ……」

雪歩「プロデューサー……」

P「……は、はい」

雪歩「まさか私を見捨ててやよいちゃんとタイムセールに行こうなんて思っていませんよぇ?」

P「……」

やよい「ゆ、雪歩さん恐いです」

雪歩「そんな事をしたら……分かりますよね?」

P「イ、イエスマム」

やよい「ど、どうするんですか?急がないとタイムセールに遅れてしまいます」

やよい「今日はもやし祭の日なんです!もやしを買ってレッツ、パァリィィィィ!!をしないと」

P「そ、そうか。レッツパァリィィィィは大切だもんな」

やよい「そうです!うっうー!」

雪歩「プロデューサー、やよいちゃんの邪魔をしたら駄目ですよ」

P「あ、ああ……済まんやよい」

やよい「いえ、大丈夫です!では、私はこれで!」ガルーン

P「……せっかくの好機を」

雪歩「何が好機なんですか?」

P「なんでも無いです」

雪歩「さあ、これ以上邪魔が入っては困ります。急ぎましょう」グイッ

P「……」ズルズル

済みませんがこれから30分程空けるので良かったら保守お願いします
需要が無ければ落としても構いません

保守有り難うございます。再開します

-飲食街-

雪歩「ここを越えたらホテル街ですよ」

P「な、なあ……やっぱり考え直さないか?」

雪歩「私の意思は固いですよ。それを容易く貫く事は出来ません」

雪歩「で、でも……わ、私の初めてなら、貫いてもいいですよ?」

P「ぬぉぉ……」

雪歩「ふふっ、その気になりました?」

P「ま、まだだ!まだ終わらんよ」

貴音「何が終わらないのですか?」

雪歩「あっ、五条さん」

貴音「クククッ」

雪歩「間違えましたぁ。私情さんでした」

貴音「感情を処理出来ない者はゴミだと教えたはずです」

P「お前らいい加減にしろ」

雪歩「冗談ですよ。四条さん」

貴音「ええ。荻原雪歩」

雪歩「もぅ、スコップで首撥ねますよ~」

貴音「それは恐ろしいですね」

P「頼むからアイドルらしい会話をしてくれ」

P「……所で貴音はどうしてここに?」

貴音「らぁめんの食べ歩きです」

P「ああ、納得」

貴音「そう言うお二人は?」

雪歩「私はプロデューサーのざぁめん飲み放題に行くんです」

P「ちょっ、うぉい!」

貴音「ざぁめん?それはどの様な食べ物でしょうか?」

雪歩「私もまだ飲んだ事無いんですけど、きっと美味しいです。だってプロデューサーのですから」

貴音「あなた様がの作るざぁめんとは、まこと美味しいのですか?」

P「頼むから路上でザーメン連呼しないでくるないか?」

貴音「何故です?」

P「何故って、そりゃあな……」

雪歩「ざぁめんはプロデューサーのおちんちんから出るんですよ!」

貴音「!!」

P「おい、雪歩!」

貴音「ざぁ面妖なっ!」

P「いや、面白くないから」

貴音「プロデューサーのおちんちん。実はわたくしも興味があったのです」

P「えーー……」

貴音「宜しければ我が四条家一族にあなた様との顔合わせしたいのですが」

P「コイツも伊織と同じかよ」

貴音「あなた様さえ宜しければ本国へ直ぐにでもお連れしましょう」

P「急展開過ぎんだろ!」

雪歩「プロデューサーは渡しません!」グイッ

貴音「わたくしてと同じ気持ち!負けようはずがありません!」グイッ

P「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」ミシミシッ

雪歩「プロデューサーが痛がってます」

貴音「雪歩が離せば解決します」

雪歩「……分かりました」パッ

P「うっ」

貴音「さあ、あなた様」

雪歩「四条さんにそんな権利はありません」

貴音「何故ですか?貴女にそんな決定権があるとでも?」

雪歩「あるから言ってるんです」

貴音「随分と自信があるようですね。いいでしょう、雪歩の言い分を聞きましょうか」

雪歩「さっき四条さんはプロデューサーの手を離せと言いましたよね」

貴音「ええ」

雪歩「だから私は離しました」

貴音「それが何か?」

雪歩「本当にその人が好きなら、その人が辛いと思ってる事を止めるのが普通じゃないですか?」

貴音「なっ!?」

P「いやいや、だったら今すぐに俺を解放してくれ」

雪歩「プロデューサーは黙ってて下さい。今は四条さんと話しているんです」

P「はい」

雪歩「それなのに四条さんは離そうともせずに。そんな人がプロデューサーを好きになる資格はありません!」

貴音「!」

貴音「わ、わたくしとした事が感情に身を任せて……わたくしは……わたくしはゴミです!」

雪歩「いいえクズです」

P「どっちも変わんねーよ!」

雪歩「これで分かりましたか?プロデューサーへの愛は私の方が大きいと」

貴音「痛感しました。わたくしは、あなた様の気持ちも考えずに」

P「心配するな。雪歩もだから」

貴音「わたくしは修業の旅に出ます。そして、今度はあなた様に相応しい女性になって帰って来ます。では」スタスタ

P「……貴音」

P「って、いかんだろ!」

雪歩「もういませんよ」

P「なんてこった!」

雪歩「いいじゃないですか。好きにやらせてあげますょう」

P「よくねーよ!どう説明すりゃいいんだ!」

雪歩「じゃあこうしましょう。死んだと」

P「どこぞの攻略本の担当見たいに軽く言うな」

P「取り敢えず何とかしないとな。事務所に……」

雪歩「戻る口実はいいですから」ギュ

P「……」

雪歩「駄目ですよ。私を一人にしたら」

P「……」

雪歩「さあ、目的地は近くです」

P「その前にコンビニ寄らないか?なんか喉が渇いてさ」

雪歩「分かりました。行きましょう」

-ローソン-

P「あったけぇ」

?「わふー、今日はフェアを開催中ですよー」

P「なんのフェアだろって、律子!?」

律子「わふっ!?じゃなくてプロデューサー!」

P「なんで律子がここにいるんだ!」

雪歩「……」ジィィィ

律子「そ、それはですね。親戚がここのローソンを経営してまして、どうしても手伝って欲しいと」

P「そうか。大変だな」

律子「そ、そうなんですよ!な、何か買いますか?プロデューサーならお安くしますよ」

雪歩「わふー」ボソッ

律子「!!」

雪歩「フフッ」

律子「……ッ、所で二人揃ってどうしたんですか?」

雪歩「聖夜を性夜にするんです」

P「だから下品な表現をするなと……」

律子「ま、まさか二人は……」

雪歩「はい」

律子「プロデューサー!どう言うつもりですか!?あれ程アイドルとは恋愛しましぇんって言ってたのに!」

P「だからしてないって!」

律子「じゃあ、どう言うつもりですか?」

P「どうもこうも無いから!ただ雪歩が勝手に……」

雪歩「ああ、なんだかスコップで首を斬りたくなっちゃいましたぁ」スッ

P「ヒィィ!?止めろー!」

律子「そ、そうよ!ホワイトクリスマスがブラッドクリスマスになるわよ!」

雪歩「じゃあ、律子さんと離れて下さい」

P「分かった」

律子「雪歩、貴女……」

雪歩「そうです。この記念すべき私の誕生日に、私とプロデューサーは一つになるんです。身も心も」

律子「それは許されない行為よ」

雪歩「誰が許して貰おうなんて言いました?」

律子「-----ッ」

雪歩「私はプロデューサーと一緒になれるなら世界を敵にだって出来ます。もっとも、アイドルである事を途中で放棄した律子さんには分からない世界かも知れませんけど」

律子「言ってくれるじゃない」

雪歩「言いましたよ。プロデューサーの為ならば世界を敵にする……それは律子さんだって例外じゃないんです」

律子「……どうなっても私は知らないから」

雪歩「律子さんに心配して貰う事はないです。今日は一人で月にわふーと叫びながらサテライトキャノンでもぶっ放して下さい。あっ、ギガドリルブレイクでもいいですよ」

律子「……」

P「律子」

律子「プロデューサー、貴方が最後の砦ですから」

P「分かってる」

雪歩「何を話しているんですか?プロデューサー、行きましょう」

P「ああ、律子」

律子「なんですか?」

P「これが終わったら今度ゆっくりクドかしてくれよな!」

律子「……」

律子「死にたい」

雪歩「どうして今日に限って

P「今日は止めとけって思し召しじゃないか?」

雪歩「明日ならいいんですか?」

P「よく無い」

雪歩「じゃあ今日ですね」

P「はぁ……」

あずさ「あら~ここは何処かしら」

P「あずささん」

雪歩「また……」

あずさ「あらプロデューサーさんと雪歩ちゃん」

P「また迷子ですか?」

あずさ「そうなんですよ。おかげで地球を3周しちゃって」

P「へ、へぇ~」

雪歩「プロデューサー行きましょう」

P「あずささんを見捨てるって言うのか?」

雪歩「あの人は人生も迷子なんですから調度いいです」

あずさ「あらあら~それは随分ね」

P「あずささん」

雪歩「どいて下さい」

あずさ「何処に行く気かしら?ここから先はホテル街よ」

雪歩「私達はそこに用があるんです」

あずさ「どうして?」

雪歩「プロデューサーと子作りする為です」

あずさ「……」

雪歩「分かったならどいて下さい」

あずさ「嫌よ」

雪歩「いまなんて?」

あずさ「嫌って言ったの。せっかく運命の人を見付けたのにそれを諦めろって酷な話じゃないかしら?」

雪歩「恋愛ってそう言うものだと思います」

あずさ「だったら……略奪愛も一つの恋愛の形よね」

雪歩「私からプロデューサーを引き離そうと言う訳ですか?」

あずさ「恋愛ってそう言うものでしょ?」

雪歩「……」

あずさ「プロデューサーさんは私にとって運命。適材適所って知ってる?プロデューサーさんの隣に相応しいのは私。雪歩ちゃんじゃないわ」

雪歩「そうやってプロデューサーをも人生の袋小路に迷わすつもりですか?」

あずさ「分かって無いわね。プロデューサーさんは私にとっての道標。プロデューサーさんがいれば私は迷わない。例え迷ったとしてもあの人といれば、もうなにも怖くない」

雪歩「自己陶酔も甚だしですね」

あずさ「だけど事実よ。雪歩ちゃんにはプロデューサーさんは重いわ」

P「はい重いと思います」

雪歩「……ッ」

あずさ「人生にはね、諦めも必要なの。雪歩ちゃんはまだ若いから。でも、私はもう諦めたくはしたくない」

雪歩「老害の戯れ事を!」

あずさ「好きに言ってくれて構わない。私は小鳥さん見たいに言葉一つで揺れ動く程簡単じゃないわ」

雪歩「だったら、為すべき事は一つ」

あずさ「決着を付けましょうか!」

雪歩「プロデューサー、見てて……あれ?」

あずさ「いない」

雪歩「逃げられた!!」

P「ここは逃げるに限るに決まってる!」

亜美「あっ、兄ちゃん!」

真美「そんなに急いでどうしたのー?」

P「亜美真美!」

真美「何かあったの?」

P「実は追われているんだ」

亜美「えっ?誰に?」

P「悪の秘密組織に」

真美「悪!?」

P「そうだ。だから足止めしてくれないか?」

亜美「だったらこの亜美達に任せてよ!」

真美「兄ちゃんは早く逃げて!」

P「助かる」

真美「よーし、行くよ亜美!」

亜美「うん!」

あーー↑↑↓↓←→←→

兄ぢゃ→→→→→→→→ん!!

P「時間稼ぎにもならんとは、役に立たん双子だ」

んあー

P「ッ、この頭がザラ付くような感覚は……」

んあー

P「まただ!」

千早「プロデューサー」

P「バキュラ!」

千早「違います」

P「クリスティーナ!」

千早「だから助手でもクリスティーナでも無いと言っとろーが」

P「フゥーハッハッハ!!」

千早「んあー」

P「済まん。で、どうした?」

千早「こっちです」

P「助かる」

-路地裏-

P「ここまで来れば大丈夫か」

千早「そうですね」

P「千早、助かったよ」

千早「プロデューサー」ギュ

P「どうした?」

千早「私はプロデューサーを助けました」

P「あっ、お礼か?じゃあ今度メシでも」

千早「私と結婚して下さい」

P「……今なんと?」

千早「私と結婚して下さい」

P「結婚?なにそれ?」

千早「もし結婚してくれないのならば、特大んあーを叫びます。それをしたらどうなるか分からないプロデューサーじゃないですよね?」

P「俺を恫喝するのか?」

千早「恫喝?違います。救済です」

P「何処がだよ!」

千早「私と結婚すればこの泥沼の愛憎劇に終止符を打つ事が出来るでしょう」

P「そうは思えんが」

千早「私と結婚するのは嫌ですか?」

P「そう言う問答はもう飽きた」

千早「飽きたならばもう止めましょう」

P「何をだ?」

千早「プロデューサーのその態度です。雪歩が言ってましたよね?無自覚な愛は罪と。この状況を生み出したのは他の誰でもない、プロデューサーなんですよ」

P「……」

千早「プロデューサーのそう言う所が彼女達を狂わせた。それが何故分からないのですか!」

P「俺が……俺の責任?」

千早「そうです。でも安心して下さい。もし、プロデューサーが自分の罪を認め悔い改めるのならば、んあーの神は貴方を見放しはしないでしょう」

P「俺はどうすればいい?」

千早「簡単な話です。私と結婚し幸せな家庭を築きましょう」

P「それで……赦されるなら」

千早「フフッ……」

ところがぎっちょん!!

千早「誰!?」

春香「そうやって自分だけ美味しい所を持って行こうだなんてムシの良い話じゃない?えぇ!?千早ちゃんよーーー!!」

千早「ハル・カスタム!」

春香「春香だよ!」

千早「どうして?」

雪歩「どうして?私達がプロデューサーの場所が分からないとでも思ったの?」

あずさ「爪が甘いわ~」

美希「ミキ、千早さんは尊敬してるけどそう言う所嫌いだな」

千早「貴女達……」

P「もう駄目だ!!人生オワタ\(^o^)/」

雪歩「千早さん、抜け駆けなんて最悪だよ」

千早「萩原さんに言われたくないわ」

春香「そうだよ!元はと言えば雪歩が悪いんだよ。雪歩が抜け駆けしなければ!」

雪歩「だから何?ねだるな勝ち取れさすれば与えられんって台詞があるんだよ!」

春香「言い訳だよ!」

雪歩「頭の悪い春香ちゃんには分からないかもね」

P「ヤベェ、なんかグダグタになって来た。ネタ切れだ!」

美希「春香がバカなのは今に始まった事じゃないけど、それには同意かな」

雪歩「美希ちゃんまで」

美希「雪歩はそうやって直ぐに口車に乗せようとして、さも自分が正しい事を言ってるかの様に錯覚させるの!」

美希「ラクシズと同じなの!」

雪歩「だからって私の誕生日を汚して良い理由にはならないよ!」

雪歩「私は、私ただプロデューサーの赤ちゃんが欲しいだけなのに!!」

春香「……」

美希「……」

あずさ「……」

千早「んあー」

P「いや、そこで共感すんな」

?「アンタ達!」

P「誰だ?」

伊織「私よ!」

P「イオリア!」

伊織「誰がイオリアよ!」

美希「デコちゃん」

春香「そんな所に立って、パンツまる見えだよ」

P「眩しい白だな」

伊織「~~~~~~~~!!」

あずさ「どうしたの?」

伊織「アンタ達の下らない争いに終止符を打つ時が来たわ」

P「だからその手の台詞は飽きたと」

雪歩「邪魔をするなら殺すから」

伊織「まあ聞きなさい。アンタ達にも得する情報だから」

P「どんな情報だよ?」

伊織「水瀬の力を最大限に使わせて貰ったわ」

P「親の七光りめ」

伊織「うっさい!」

春香「で、お得な情報って?」

伊織「にひひっ、実はね。法律を変えさせたのよ」

あずさ「法律?」

P「お前、まさか!」

伊織「そうよ。婚姻制度の一夫一婦制を一夫多妻にしたの!」

P「……無茶苦茶だなおい。投げやり展開も程がある」

伊織「黙らっしゃい!だから、私達はもう争わなくていいの」

美希「デコちゃん……今、最高にデコが輝いてるの!」

伊織「褒めてんのそれ?」

雪歩「光栄に思いなさいだよ」

伊織「雪歩、アンタねぇ」

雪歩「でも、もう誰も争わなくても殺し合いをしなくてもいいんだね」

伊織「そうよ」

あずさ「良かったわ~」

P「そうか。もう、誰も哀しむ事が無いんだな……って根本的な解決になってない!」

千早「何故です?」

P「アイドルと結婚するのはいかんだろ!」

伊織「ああ、それなら大丈夫よ」

P「何故だ?」

伊織「今日付けでみんなアイドル辞めたから」

P「ナンテコッタ/(^o^)\」

~エピローグ~

765プロアイドル総辞職によって事務所やファンは大混乱。社長はガンダムファイトに出るハムになった。
音無さんはBBAアイドルとして一部に大人気
961プロは黒井社長が我が世の春が来たと大喜びし、木星は創聖合体したとかしないとか

そして俺は……

-Pの豪邸-

P「なんか知らん内にこんな生活を享受してるけど、本当にいいのかな?」

雪歩「いいと思いますよ。少なくとも私はそう思います」

P「雪歩」

美希「ミキも幸せだからいいと思うよ」

春香「そうですよ。それに、あなただって私達と結婚してエッチし放題だったじゃないですか」

P「ま、まあな……」

貴音「わたくしの性神と時の部屋での修業が日の目に出る時が来て嬉しく思います」

P「貴音激しいもんな」

あずさ「こう言うのが幸せなんですね。私、今凄く幸せです」

P「はは、俺もかな」


P「そうだな。今も、そしてこれからもお前達を幸せにするよ」

雪歩「はい、これからも宜しくお願いしますね。あなた」

千早「んあー」

-鍋屋前-

響「事務所はみんな辞めたし誰もいないぞーー!!」

社長「次の相手は……」

?「フフフッ、貴方が私の相手か!」

社長「君は!」

グラハム「敢えて言おう!グラハム・エーカーであると!」

次回 高木「ガンダムファイトレディ、ゴォ!」

お楽しみに!

P「いや、続かねーよ!」

終われ

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