妹「けほっ・・・けほ、兄さん今日くらいは・・・」(173)

妹「こんな妹の看病なんてせずに楽しんできてくれても・・・けほっ」

兄「馬鹿を言うんじゃないよ、ほら、おかゆを食べな、ふー、ふぅ」

妹「あーん、もぐ・・・もぐ」

兄「熱くないかい?」

妹「うん、とても美味しいわ、兄さんの卵粥」

兄「そうか、良かった、たくさん食べるんだよ」

妹「ねぇ兄さん、今日の夕飯くらいは妹のわたしが・・・」

兄「ダメだ、寝てなさい」

妹「こんな弱い体でなければ、兄さんも・・・」

兄「春になれば、きっと元気になるさ」

妹「兄さん、寝付けるまで手を握っていてもらえますか?」

兄「うん・・・妹の手は暖かいね」

妹「・・・体が弱くて、ちょっとだけ得したかな」


こういう家庭が良かったずら

兄「さて、妹も寝たし今のうちに買い物っと」

コンコン ガチャ

幼馴染「妹ちゃん、寝た?」

兄「ああ、いまちょうど」

幼馴染「そっか。兄くんもお腹すいたでしょ?お昼ごはん作っておいたよ」

兄「さんきゅ」

幼馴染「いいよー兄くんが妹ちゃん大好きなの知ってるし」

ガチャ バタン

妹「・・・・」




イブに何やってんだ俺は


兄「……もし」

兄「もしサンタが本当に居るのなら」

兄「俺の残りの人生分のプレゼント、全部断るから妹の病気を治してください!」

?「いいよ」

兄「ん? 誰だ?」

サンタっ娘「どうも~。サンタでーす☆」

テクテク

兄「さて、夕飯は何にしよう」

幼馴染「やっぱりおうどんとかじゃないかな」

兄「だな。それにしてもイブの日にうどんの材料を買いに行くというのもなかなかシュールだな」

幼馴染「じゃあこうしたらクリスマスらしくなる?」ギュッ

兄「知らん」

幼馴染「ほらほら、幼馴染のふくよかなおっぱいだよー」

兄「知らんってば」

幼馴染「最近また少し大きくなって男子の目線を奪ってるおっぱいだよー」

兄「・・・」ムシ

幼馴染「小さい頃兄くんとお医者さんごっこで触ってもらったから大きくなったおpp」

兄「やめい」ビシッ

幼馴染「いたっ!?」

幼馴染「ねぇねぇ、今のやり取りってカップルみたいだね」

兄「あのなぁ、前から言ってるけど俺は」

幼馴染「妹ちゃんの持病が治るまでは妹ちゃんのことを一番に考える、でしょ?」

兄「」

幼馴染「分かってるよ。ちゃんと。だって私は兄くんの幼馴染だもん。」

兄「分かってるなら抱きつくのをやめろ」

幼馴染「でもさ、妹ちゃんのことだけ考えることは自分が幸せになっちゃいけないことじゃないよ?」

兄「でもこうしてる今も妹は苦しんでるんだぞ」

幼馴染「うん。だから早く帰ってそばにいてあげようね?」

兄「・・・ああ。」

幼馴染「~♪」

兄(あれ?状況変わってない・・・)

イラッシャイマセー

兄「えーっとネギ、ネギっと・・・」

幼馴染「あ、あそこにあるよ」

兄「いや、一本物は多すぎる。妹しか食べないからカットしたやつで」

幼馴染「・・・」

兄「あった。よし、次は鶏肉・・・」

幼馴染「あそこじゃない?」

兄「ああ、あそこのコーナーは特売用だ。賞味期限が近い。そんなもん妹に食わせられるか」

幼馴染「・・・兄くんってさ」

兄「なんだ?」

幼馴染「なんか、主婦みたいだね・・・」

兄「そうか?まあ最近は主夫も多いからな」

幼馴染「ううん、主婦だよ・・・」

兄「何言ってんだお前?」

幼馴染「レジ混んでるねー」

兄「まぁクリスマスだからな。パーティーの買い出しで量が多いんだろ」

幼馴染「あ、兄くん。アイス売ってるよ。」

兄「そうだな。買ってくか」

幼馴染「じゃあこれにしよっと」

兄「雪見だいふくか。お前も飽きないな」

幼馴染「うん、だって好きでしょ?妹ちゃん。帰ったら一緒に食べるの」

兄「よく覚えてたな」

幼馴染「もちろんだよ。大切な人の大切な妹ちゃんの事だもん。私にとっても大切だよ」

兄「つなぐか?」

幼馴染「ん?」

兄「手、つなぐか?」

幼馴染「えっ?あっ、でもっ、あのっ」

兄「お前、いつも積極的なのに受け身になると弱いよな」

幼馴染「いじわる」

兄「ほら、手ぇ出せよ」

幼馴染「うん」ギュッ

レジ店員「お客様、順番が来ておりますのでさっさとレジ通って会計しろやカスが」ニコニコ

兄・幼馴染「えっ?」

店員「えっ?」ニコニコ

兄「今とびきりの笑顔で暴言を吐かれた気が」

店員「お客様、申し訳ございませんが後ろに他のお客様がいらっしゃいますので」

兄「あ、ああすみません」

アリガトウゴザイマシター ニドトクンナー バクハツシロー

兄「なんかあのスーパーにしばらく行けないような気がする」

幼馴染「なんでだろう。私も同じ気持ちになったよ」

兄「ま、必要なものは買ったし帰るか」

幼馴染「そうだね、妹ちゃん待ってるもん。早く帰ろう」

兄「じゃ、ちょっと走るか」ダッ

幼馴染「えっ?ちょっ」ズル

ステーン

幼馴染「いたた・・・」

兄「ご、ごめんっ!焦りすぎた!」

幼馴染「いいよ、妹ちゃん待ってるんだもんね。・・・いたっ」

兄「どうした?怪我しちゃったか?」

幼馴染「うん、ちょっと」

幼馴染「ねぇ重くない?」

兄「重い」

幼馴染「そういう時は嘘でも重くないよ、って言うんだよ」

兄「なら聞くな」

幼馴染「バカ。でもおんぶしてもらうの久しぶりだね」

兄「ん~?そうだったか」

幼馴染「そうだよー」

兄「よく覚えてるな」

幼馴染「当たり前だよ。好きな人とくっつける時間なんて忘れられる訳ないよ」ボソッ

兄「ん?なんか言ったか?」

幼馴染「ううん、なんでもないよっ!?それより家に着くまでの間おっぱいの感触を楽しませてしんぜよう」グリグリ

兄「うわっ、やめろっ!買い物袋が落ちるっ」

幼馴染「あはは」ギュッ

兄「ただいまー」

幼馴染「妹ちゃん、まだ寝てるかな」ストッ

兄「かもな」

妹「兄さん、幼馴染さん、お帰りなさい」

兄「!!」

妹「買い物に行ってきて頂いたんですね。ありがとうございます。」

兄「妹!なんでここに・・・」

妹「ちょっとのどが渇いて。あっ」フラッ

兄「バカ!勝手にベッドから抜け出しやがって」ダキッ

妹「兄さんは私を子ども扱いしすぎです。もう高校生なんですよ」

兄「とにかく部屋に戻るぞ。」ヒョイ

妹「え?やだ、兄さん幼馴染さんの前でお姫様だっこなんては、恥ずかしい・・・」アタフタ

兄「いつもしてんだろ。幼馴染、悪いけど買ったもん冷蔵庫にしまっておいてくれ」テクテク

幼馴染「・・・うん。」

兄「ほら部屋に着いたぞ」

妹「そう、ですね」

兄「なんだ、ベッドに入りたくないのか?」

妹「あの、兄さん。お願いがあるのですが」

兄「なんだ、言ってみな」

妹「ベッドに寝るのが飽きてしまったのでしばらく抱っこしていてもらえませんか?」

兄「なんだ、そんなことか。もちろんだ」ダキッ

妹「ふふ・・・兄さんあったかいです」

兄「お前があったかいからな」

妹「兄さん」

兄「ん?なんだ?」

妹「頭を・・・なでてもらえませんか?」

兄「もちろんだ」ナデナデ

妹「兄さん・・・」ギュッ

幼馴染「兄くん、妹ちゃん。飲み物とアイスもってき・・・」ガチャ

兄妹「」

幼馴染「ご、ごめん・・・空気読んでなかった・・・ね。」

妹「いえ、違うんです。私と兄さんはそういう仲では・・・」

兄「大丈夫だ。幼馴染はちゃんとわかってるよ」

妹「でも・・・」

幼馴染「そうだよ。大丈夫だよ、妹ちゃん。私・・・ちゃんとわかってる・・・から・・・」

兄「悪いな。しばらく二人にしてくれるか。妹が恥ずかしがってるんだ」

幼馴染「うん・・・わかったよ。妹ちゃん。お大事にね」

妹「は、はい・・・あのっ幼馴染さん、ありがとうご・・・」

バタン トタトタ

妹「あ・・・」

兄「さ、そろそろベットに入ろうか。お兄ちゃんがアイス食わしてやろう」

兄「ほら、お前の好きな雪見だいふくだぞ」

妹「兄さん、幼馴染さんが」

兄「ほら、あーん」

妹「・・・あーん」パクッ

兄「うまいか?」

妹「・・・はい。とってもおいしいです。ありがとうございます」

兄「そっか、よかった。」

妹「あの、兄さんも食べますか?」

兄「いいのか?」

妹「はい。私も兄さんにあーんしてあげたいですから」

兄「そ、そうか。じゃ、あーん」

妹「あーん」

アッ ニイサンヨクバリスギデス  ワルイワルイ ジャアコンドハ イモウトノバンダナ アーン

幼馴染「・・・」ポロポロ

兄「さ、冷たいもん食っちまったしそろそろベットに入れ」

妹「はい、そうですね」ゴソゴソ

兄「心配すんな。お前が寝付くまでちゃんとそばにいてやるからな」

妹「あの、兄さん。また手を繋いでもらえませんか?」

兄「もちろんだ。」ギュッ

妹「・・・やっぱり兄さんと手を繋ぐと安心・・・します・・・」ウトウト

兄「ゆっくり休めよ。その間にお兄ちゃんがおいしい夕飯作ってやるからな」

妹「はい・・・楽しみ・・・です・・・」スー スー

兄「寝たかな・・・夢の中くらい元気でいろよ」チュッ

ガチャ バタン テクテク・・・

妹「・・・兄さん。寝ている女の子の額にキスをするのは反則ですよ」ドキドキ

幼馴染「あ、妹ちゃん寝た?」

兄「ああ、ちょうどな。」

幼馴染「さっきはごめんね。邪魔しちゃったよね」

兄「いいよ。お前も足ねんざしたのにわざわざ持ってきてくれたんだし。さんきゅな」ナデナデ

幼馴染「えへへ・・・あ、そうだ。じゃーん」

兄「あれ?雪見だいふく?」

幼馴染「さっきこっそりもう一つ買っておいたんだよ。ね、一緒に食べよっ?」

兄「いや、俺さっき妹と一緒に食べたから」

幼馴染「せっかく買ったのに・・・食べてくれないの・・・?」ウルウル

兄「・・・いただきます」

幼馴染「♪」

幼馴染「じゃあ、はいっあーん」

兄「あーん」ガブッ

幼馴染「うわっ、兄くん口大きいね。」

兄「おふぉふぉふぁふぁらふぁ」モグモグ

幼馴染「もう、何言ってるか分からないよ。あ、ほら粉が口の周りに付いてるよ」フキフキ

兄「んぐっ・・・さ、さんきゅ」

幼馴染「いいよ~、じゃあ今度は私の番ね」ニコニコ

兄「あ、ああ。ほら、あー・・・・?」

幼馴染「ん?どうしたの?」

兄「いや、お前目赤くない?」

幼馴染「!!あ、ああ!さっきあくびしちゃったから」

兄「そうか?なんか目の周りも腫れてるような・・・」

幼馴染「はい、あーん」パクッ

兄「あっ!お前も人のこと言えないくらい食ってんじゃん!」

幼馴染「~♪」

兄「あ~食った食った」

幼馴染「この後どうしよっか」

兄「そうだな。飯作るには早いし、かといって映画見るには時間なさすぎるし」

幼馴染「やることないねー」

兄「そうだな。」

幼馴染「ね、兄くん。耳かきしてあげよっか」

兄「断る」

幼馴染「なんでー?」

兄「お前の耳かき時間かかりすぎなんだよ。途中で寝そうになる」

幼馴染「寝てもいいよ?」

妹ちゃんぺろ

兄「途中で寝たらお前ずっと大勢崩せないだろ」

幼馴染「別にいいよ?」

兄「いや大変だろ」

幼馴染「大変じゃないよ?」

兄「・・・何でお前そんなに俺を甘やかすわけ?」

幼馴染「だって、兄くんいつも妹ちゃんを甘やかしてるから、そんな兄くんを私が甘やかしてあげたいんだ」

兄「じゃあお前は誰が甘やかしてくれるんだ?」

幼馴染「えっ?」

兄「だってそうだろ。その理屈なら誰かがお前を甘やかしてやらないとダメだろ」

幼馴染「えっと・・・私は・・・」

大勢→体勢 どこの大戦物語だまったく。失礼しました。



兄「ほら、こっちこい」パンパン

幼馴染「え?」

兄「たまには俺が甘やかしてやる。ほら膝に頭おけよ」

幼馴染「でも、いいの?」

兄「いいよ。今日はサービスだ。早く来いって。気が変わっちゃうぞ」

幼馴染「それはダメッ」トテトテ ポスッ

兄「お前、ちょっと髪切ったんだな」ナデナデ

幼馴染「うん。揃えるくらいにね。えへへ」ニコニコ

兄「なんだ?」

幼馴染「ううん。ちゃんと見てくれてるんだなって」

兄「そりゃ見るだろ。いつも一緒なんだから」

幼馴染「いつも一緒・・・か。なんかいいね」

兄「そうか?」

幼馴染「そうだよ。ね、ぎゅってしていい?」

兄「背骨折らない程度にな」

幼馴染「もうっそんなに力強くないよ~」ギュッ

兄「・・・あったかいな、お前」

幼馴染「うん。兄くん専用のカイロだからね」

兄「・・・そっか」

幼馴染「・・・うん。」

カチコチ カチコチ

幼馴染「ん・・・寝ちゃってた」

兄「」グゥグゥ

幼馴染「兄くん・・・正座して寝るなんて器用だね・・・」

兄「」グゥグゥ

幼馴染「ねえ兄くん。私、このまま待っててもいいよね?」

兄「」グゥグゥ

幼馴染「兄くんの一番は妹ちゃんだけど、いつか妹ちゃんが自立できたら私だけ見てくれるよね?」

兄「・・・うん」

幼馴染「!!!」アセアセ

兄「」グゥグゥ

幼馴染「・・・なんだ、寝言か。あせったー。でも、今のは返事してくれたって受け取っていいよね?」

兄「」グゥグゥ

幼馴染「欠席裁判じゃないからね?返事、してくれたんだよ?」

兄「」グゥグゥ

幼馴染「既成事実、もういっこ作っておくね」チュッ

兄「」グゥグゥ

幼馴染「さ、妹ちゃんの様子見てから夕飯の下ごしらえしちゃおうっと」ムクッ テクテク

兄「・・・」

兄(ごめんな。)





しばらく離席します

この時期はすぐ落ちそうで怖いなほ

戻ってきたけど、もしもしに移行するかもしれません。

兄「ん・・・」

幼馴染「あ、兄くん起きた?」

兄「やべ・・・俺・・・」

幼馴染「大丈夫だよ。まだ夕飯の支度はじめたばっかりだから」

兄「悪い。」

幼馴染「いいよ。もうちょっとゆっくりしてて。下ごしらえくらいは私がやっちゃうから」

兄「うん・・・」スタスタ ギュッ

幼馴染「ひゃっ、な、どうかしたの兄くん・・・!」ドキドキ

兄「うん。なんかこういうのいいなって思って。」

幼馴染「いいなって・・・もう兄くん、寝ぼけてるでしょ」

兄「うん。そうかも・・・」

もしもし移行します。ヤバイです。時間かかる


幼馴染「もう、顔でも洗って妹ちゃんの様子見てきたら?」

兄「そうする」スルッ

幼馴染「あっ」

兄「どうかしたか?」

幼馴染「ううん、なんでもないよ」

兄「そうか」

幼馴染「ちょっともったいなかったかな」ボソッ

兄「?じゃあ行ってくるな」

兄「妹、お兄ちゃんだ。入るぞ」

妹「兄さん・・・」グスッ

兄「どうした!?」ガバッ

妹「少し・・・怖い夢を見てしまいました」

兄「そっか。でも大丈夫だ。お兄ちゃんがそばにいるからな」ギュッ

妹「はい」ギュッ

兄「どんな夢見たんだ?」

妹「私が兄さんを一人の男性として好きになってしまう夢でした」

兄「え?」

妹「夢の中の私はとっても幸せそうでした。兄さんと手を繋いで、離さなくて」

妹「一緒に眠って、一緒にご飯を食べて、お話をして、また一緒に眠るんです」

兄「・・・」

妹「ある日兄さんと手を繋いでお散歩をしていると、
前から幼馴染さんが歩いて来ました」

遅くてすまない 


妹「夢の中の幼馴染さんは悲しそうな顔で、無言ですれ違って行きました」

妹「それがなぜだか切なくて、兄さんの顔を見上げますが」

妹「兄さんはいつの間にか幼馴染さんと歩いてて」

兄「もういいよ」

妹「悲しくて」

兄「もういいんだよ」ギュッ

妹「兄さん、何で兄妹は好きあってはいけないのでしょうか」

兄「妹・・・俺は」

妹「分かってます。私じゃ兄さんを幸せにできません」

兄「そんなことは」

妹「兄さんは幼馴染さんがきっと幸せにしてくれます」

妹「でも今だけは私だけの兄さんでいて欲しいんです。」

兄「・・・分かった」

妹「兄さん・・・」ギュッ

兄(やばい、妹に迫られてる)

妹「目をつむって下さい」

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