ダンテさんはセイバーのクラスになるの?
はい
凛「……はぁ、こうなったらしょうがないわね。……で?あんたの真名は何よ?」
ダンテ「おいおい、人に名前を尋ねる時はまず自分からってママから教わらなかったのか?」
凛「なっ……!?私はあんたのマスターなのよ!?」
ダンテ「だからどうしたって言うんだ、お嬢ちゃん?俺の方は別に頼んだ覚えはないが?」
凛「あ、あんたねッ!いい加減にしなさいよ!こっちには令呪だってあるんだから!」
ダンテ「……やれやれ、また妙な事になったみたいだな。……まぁいい、俺の名はダンテだ」
凛「『ダンテ』って、あの神曲の……?」
ダンテ「いや、そっちとは違う。あんな下らんファンタジーとは一切関係ない」
凛「じゃあ、誰よ?その他に歴史上有名な『ダンテ』なんて奴いたかしら……?」
ダンテ「俺の名前なんぞ歴史に残るものじゃない。ただ裏世界じゃ、ちょっとは名を馳せたか」
凛「裏世界って……あんた、英霊じゃないの?」
ダンテ「英霊?……そんな存在とは対極にいる存在だと思うがな」
凛「嘘、でしょ……?この私が、反英霊を召喚したっていうの……?」
ダンテ「さぁな。そんなの俺の知った事じゃない。俺はただ、『コイツ』でこの世界に巣食う悪魔どもを狩るだけさ」
凛「……じゃああんたは、悪魔狩りの剣士?……まさか、セイバーのクラス、なの?」
ダンテ「剣士と言えば聞こえはいいが、別に剣だけじゃねぇ。銃、格闘、悪魔どもを消すならなんでもありさ」
凛(……悪魔狩りの剣士、ダンテ。……調べる必要があるわね)
ダンテ(ふぅ、どうやら俺はホントに厄介な事に巻き込まれるタチらしいな。ムンドゥスみたいな奴らとただ戦ってる方が楽だぜ)
凛「……まぁ、いいわ。聖杯戦争に勝つためにはサーヴァントは絶対必要だし。これからよろしく、セイバー」
ダンテ「……まぁ、いいだろう。俺の仕事の範囲外だが付き合ってやる」
凛「仕事の範囲外って、あんたね……。じゃあ、あんたは聖杯が欲しくないの?」
ダンテ「……俺のは特に『願い』なんてないんでな。聖杯という存在そのものに少し興味があるだけだ」
凛「存在そのものに?……どういう意味よ?」
ダンテ「そのままの意味だ。どんな願いも叶える万能の願望器。そんなものがどんな経緯で、誰の手で生み出されたのかが気になるだけだ」
凛「……そんな事を考えてるサーヴァントもいるのね……驚いたわ」
ダンテ「……まぁな。ところで、お嬢ちゃんはなんで聖杯が欲しいんだ?」
凛「私は……いえ、私は言わないわ。あなたが知ってもしょうがない事だし」
ダンテ「おいおい、そりゃないだろう?俺には話させといて、自分は話さないのか?」
凛「あんただって『願い』は持ってないんでしょ?なら別にいいじゃない。お互い聖杯にちょっと興味があるってことで」
ダンテ「……ふぅ、ホントにぶっ飛んだお嬢ちゃんだぜ」
凛「失礼ね!それにその、お嬢ちゃんって呼び方やめてよね!」
ダンテ「じゃあ、なんて呼べばいいのかな、マスターさん?」
これは支援せざるを得ない
凛「凛よ!私の名前は遠坂凛!……ホント、なんて食えないサーヴァントなのかしら……」
ダンテ「そうかい。じゃあ、凛。俺を呼んだからには勝利は約束してやる。まぁ、大船に乗った気持ちでいるんだな」
凛「……へぇ、随分と自信があるじゃない。伊達にセイバーのクラスじゃないわね」
ダンテ「悪魔相手ならともかく、英霊だろうが元人間相手に負ける気はしないんでね」
凛「……それって、どういう?」
ダンテ「細かい事は気にするな。俺はただ戦って勝つだけさ。そして最後に聖杯を手に入れてやる」
凛「……まぁ、いいわ。聖杯戦争を勝ち抜けるなら私もそれで構わない」
ダンテ「それじゃあ、まぁ、これからよろしく頼むぜ、凛」
凛「ええ、こちらこそよろしく、ダンテ」
ダンテ(聖杯、ね……。もし、それがあいつらの作ったものだったら、凛には悪いが俺はそれをぶち壊すだけさ)
凛(最初はどうなる事かと思ったけど……聖杯さえ手に入るなら私はそれでいい。……そうよね、お父様……)
こうして、二人の血と闇に染まった聖杯戦争は幕を開ける――――――――
すまん、とりあえず即興で俺にできるのはここまでだった……
DMCとfateは両方とも好物なんだがな…
>>1はもう書かないんですか・・・?
ほ?
凛「ところで、あんたの呼び方なんだけどセイバーでいいわよね?」
ダンテ「ん? ああ、好きにするといい嬢ちゃん」
凛「だ・か・ら! 嬢ちゃんはやめてよね!」
ダンテ「おおっと、そういう強気な奴は嫌いじゃないぜ」
凛「はぁ…まあいいわ。あんたのことセイバーって呼ぶから」
ダンテ「オーケーだ。嬢ちゃん」
凛(それにしても何の英霊なのかしら…?」
ダンテ「ところで嬢ちゃん、頼みがあるんだが」
凛「はぁ…もういいわ…。で、何?」
ダンテ「ピザを頼んでいいか?」
こうしてこの世界の遠坂凛は英霊を召喚した。
それは別の世界の主人公たる少年にも影響していくこととなる。
士郎「桜、今日は俺が片付けておくからもう帰っていいぞ」
桜「いえ…でも先輩に悪いですし」
士郎「大丈夫だって。それに家の人が心配するだろ?」
桜「いえ、家はあんまりそういうのは…」
士郎「そうか。でも気をつけるんだぞ。最近行方不明事件が増えてるって言うし」
桜「そうですね。怖いです」
士郎「まあ、暗くならないうちに帰るんだぞ」
桜「心配してくれてありがとうございます先輩。それじゃ先輩に襲われない内に帰っちゃいます」
士郎「俺はそんなことしないって。それじゃ、気をつけるんだぞ」
桜「はい。その…先輩もお気をつけて」
士郎「ああ、そうだな」
桜「あ、いえ…その、本当に気をつけて下さい。私、先輩に何かあったら…」
士郎「桜?」
桜「あ、いえ、なんでもないです。それじゃお気をつけて」
士郎「おう、じゃあな」
放課後
凛「セイバー。周りにサーヴァントの気配は?」
ダンテ「ああ、一応一つだけ。こっちを挑発してる奴がいるな」
凛「そう。ならやることは一つね」
ダンテ「気の早い嬢ちゃんだ」
凛「私、目の前にいる敵は片っ端から倒していく主義なの」
ダンテ「そういう強気なところ嫌いじゃないぜ」
凛「ありがと。それじゃ行くわよ。セイバー!」
~学校~
凛「嘘、ここって学校じゃない」
ダンテ「随分と変なところに通ってんだな。嬢ちゃん」
凛「うっさいわね。それで? 敵のサーヴァントは何処にいるの?」
ダンテ「気配はするが、どこにいるかは分からねぇな」
凛「そう…。それじゃ屋上に行って周りを見渡しましょう」
ダンテ「それでもいいが、面倒だな」
凛「なに? 他にいい手があるの?」
ダンテ「あるぜ、まあ、嬢ちゃんは危ないから俺の後ろに居な」
凛「そう、それじゃ任せるわ」
ダンテ「あぁ…」
~校庭~
ダンテ「…」
凛「それで? 校庭のど真ん中に出てきて打つ手って何よ」
ダンテ「まぁ見てな」
凛「……」
ダンテ「よぉ、どこのどいつかしら無いが来てやったんだ。俺と一緒に遊ぼうぜ!」
凛「は?」
ダンテ「まさか人の前から出られないような恥ずかしがり屋ってわけじゃないんだろ?」
凛「ちょ、ちょっとあんた何やってんのよ!」
ダンテ「面倒だから向こうに出てきてもらうのさ」
凛「…あんたを信じたあたしが馬鹿だった」
ダンテ「頭を抱えてる嬢ちゃんも中々だな。5年も経ちゃあいい女になると思うぜ」
凛「うっさいわね! このバカサーヴァント!」
ランサー「ごちゃごちゃうっせぇな。戦う前から女と乳繰り合うなんておめでてーヤロウだな」
凛「! …サーヴァント」
ダンテ「羨ましいか?」
ランサー「いんや、その嬢ちゃんじゃちと物足りねぇな。もっといい女だったらよかったんだが」
ダンテ「そこは同感だぜ。ただこの嬢ちゃんあと数年経てばいい女になると思うぜ」
ランサー「へ、ならお前を倒して予約でもすっかな」
凛「……」
ダンテ「おいおい、そんな怖い顔すんなって嬢ちゃん」
ランサー「そろそろ長話も飽きてきた。そろそろいいか?」
ダンテ「そうだな。んじゃ嬢ちゃんは下がってな」
凛「分かったわ…。あんたの力、見せてもらうわ」
凛「分かったわ…。あんたの力、見せてもらうわ」
ダンテ「ああ、いいぜ。ただ嬢ちゃんには刺激的すぎるかもな」
ランサー「だな」
ダンテ「…ここから先はR指定だ!」
士郎「すっかり遅くなっちまったな」
ガキン
士郎「ん? なんだ、校庭から変な音がしたような。…見てくるか」
~校庭~
士郎「?!」
士郎(なんだあいつら、赤と青の…。尋常じゃない魔力量だ。人間、なのか?)
そこには赤と青の服をそれぞれ纏った男たちの戦いがあった。いや戦いと呼べるのかも怪しい。
その動きはもはや人間と呼べる域にあるのだろうか。
ランサー「オラァ!」
ダンテ「ハッ!」
ランサーの朱い槍が朱の軌跡を伴って赤い男へと迫る。がしかし赤い男の分厚い剣によって打ち落とされる。
攻守の逆転と間合いのせめぎ合いが凄まじい速度で入れ替わる。
凛「これが、サーヴァント戦…」
ランサー「おうおう、いいじゃねぇか。最初にあった奴がセイバーでよかったぜ!」
ダンテ「男にほめられても嬉しくねぇな」
ランサー「同感だぜ。それじゃ、もっと飛ばしていくぜ…セイバー!」
ダンテ「来いよ、パーティーはまだ始まったばっかりだぜ!」
槍を打ち払った剣が向きを変えて青い男に肉薄するが槍に阻まれまた攻守が逆転する。
槍の鋒が赤い男を串刺しにしようと迫るが剣の切っ先で方向をずらされる。そんなことを何度も繰り返していく。
お互いに一歩も譲ろうとはしない。
凛(すごい、覚悟はしていたけどまさかこれほどだなんて)
いつまで続くのだろう、いつまで続いてくれるのだろう。
見るものを魅了し、誰も立ち入ることが許されない。誰も踏み込むことができない戦いがそこにあった。
しかし、
ガサッ
ランサー「誰だ!」
凛(しまった! 部外者?!)
ダンテ「おいおい、もうおしまいか?」
ランサー「…みたいだな。ジャマが入っちまった。名残惜しいがしょうがねぇ」
ダンテ「そいつは残念だ」
ランサー「俺がお前を殺すまで死ぬんじゃねぇぞ。じゃねぇと楽しみがなくなっちまう」
こうして一人の少年の運命は始まった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
士郎「くそ、なんなんだあいつら…」
ランサー「おい、ボウズ。悪いが死んでくれや」
士郎「!?」
少年の身体へとやりが飲み込まれようとした瞬間、青い男の後ろから一つの銃声が聞こえた。
甲高い音を立てて槍が逸らされてしまう。
士郎「ぐッぁあ!」
しかし狙いは逸れたがその槍は間違いなく少年の身体を辛い抜いた。
ランサー「どういうことだセイバー」
ダンテ「すまねぇな、手元が狂った」
赤い男の手には大きな銀の拳銃が一つ握られていた。
ランサー「ここでまた再開するってのか?」
ダンテ「いや、そのつもりはねぇよ」
士郎「はぁ…はぁ…」
ランサー「まぁ、狙いは逸れたが、どのみち助からねぇだろう」
少年の身体は正しく死に体だった。右の胸から出血している。泡も出ていることからおそらく肺をやられたのだろう。
ランサー「まあいいか。お前の思惑がどうあれ俺には関係ねぇってことだ。じゃあな」
霊体化したのだろう、いつの間にか消えていった。
凛「セイバー!」
ダンテ「お、嬢ちゃんか」
凛「ランサーは…ってうそ…」
凛(よりにもよって、なんて運が悪いのよ…)
ダンテ「肺がやられているみたいだな。嬢ちゃん、あんた魔術師なら治せないか?」
凛「ちょっと黙ってて!」
凛は迷わなかった。この戦いのために取っておいた取っておきの宝石を使うことになってもしてもだ。
凛「-!」
魔術の詠唱をはじめる。
心臓だったらヤバかったが肺がやられただけなら宝石の魔力をそこまで使わなくても…。
でも血が肺の中に溜まって酷いことになってるし周りの血管も…。
~~~~~~~~~~~~~~
凛「なんとか、かしらね。…あんた、次はないんだからね」
遠くで女の子の声がした。
士郎(また…か…)
また助けられた、助けられてしまった。
しかも知っている奴に。
色々言いたいことはあったが体が言うことを聞いてくれなかった。
そして衛宮士郎の意識は闇に落ちた。
・・・・・・・・
・・・・
・
~衛宮邸~
士郎「くそ、なんなんだよ…」
衛宮士郎は自宅へとたどり着くことがどうやって帰ったのか思い出せない。
それほどまでに身体がダメージを受けていた。
側に落ちていた宝石、たぶんあいつの持ち物だろう。
士郎「とりあえず体を休めないと」
そしてあいつに問いただしてやらないといけない。
士郎「あとお礼しとかないと」
士郎「…?」
そこで士郎は空気というか妙な違和感を感じた。
そしてそれが彼を救うこととなる。
ランサー「よぉ、また会ったな」
士郎「なっ?!」
とっさに避けられたのは幸運だろう。
ランサー「どうしてあの嬢ちゃんは面倒を増やすのかわからねぇが、まあもう一回ん死んでくれや」
士郎「こ、この!」
士郎は手元にあった新聞紙を強化し、応戦する。
ランサー「ほう、面白れぇ。やってみろ」
しかし英霊相手にただの出来損ないの魔術師が叶うはずもなく士郎は追い詰められていく。
ランサー「飛べ」
次の瞬間胸に猛烈な痛みが襲ってきた。蹴られたのだろうか。いや、そんなことはどうでもいい。早く応戦しないと。
地面を転がり、相手を視認しようと周りを見渡すといつもみた風景があった。
ランサー「それじゃ、そろそろ終いだ!」
士郎「くっ!」
ガキン!
甲高い音がした。
恐る恐る士郎は目を開けるとそこには。
金色の髪をした美しい少女がいた。
ランサー「なんだと? 新しいサーヴァントか」
セイバー「呼び出されてそうそうマスターが倒されては面目が立たないのでな」
ランサー「ほう、今日はツイてるな。見たところ三騎士にみえるが、テメェアーチャーか?」
セイバー「さて、どうだろうな」
そして戦いが始まる。
学校で見た戦いに勝るとも劣らない戦いだった。
士郎「なんなんだ…。っつぅ…」
右手に鋭い痛みを感じ、見ると変な紋様のような字が浮かび上がっていた。
セイバー「どうしたランサー? それで全力か」
ランサー「ぬかせ、こっちの事情があるんだよ。でがまあ…今日は終いにするか」
セイバー「ほう」
ランサー「今日は収穫があった。それにお前とやりあう前に別のやつとやってて疲れちまったしな」
セイバー「では今日は引き上げると?」
ランサー「ああ、そうだな。俺のマスターもそう言ってるしな」
そう言ってランサーは引き上げていった。
セイバー「行ったようですね」
士郎「……」
セイバー「申し訳ありませんマスター。急なことでしたので」
士郎「君、は?」
セイバー「はい、私はセイバーのクラスのサーヴァントです」
士郎「は、はい?」
セイバー「…問おう、貴方が私のマスターか」
疲れたしそろそろ寝ます
即興難しいね
セイバー「マスター、下がって、まだ外に別のサーヴァントがいます」
士郎「え?」
セイバー「迎え撃ちます」
士郎「え、ちょっと!」
ダンテ「ん?」
セイバー「はあああ!」
次の瞬間。
その見えない剣によって外にいた赤い大男の身体は貫かれていた。
凛「セイバー!」
ダンテ「おいおい、生きのいいお嬢ちゃんだ」
セイバー「息がある…?」
ダンテ「ふん、そうかお嬢ちゃんはセイバーのクラスか」
見えない剣を引き抜き、男の胸から鮮血が吹き出る。
セイバー「貴様、なぜ息がある」
士郎「ちょっと待てって!」
ダンテ「お嬢ちゃん、君のマスターが迎えに来たようだぜ」
胸に大きな穴が空いたはずの男は傷など無いかのように話す。
セイバー「マスター、下がっていてくださいと言ったではありませんか!」
凛「え? なに、これ…?」
セイバー「サーヴァント、貴様何者だ」
ダンテ「俺? 俺か…? そうだな…」
赤いコートに大剣を持つ大男は少し考えたあと、自嘲気味に言った。
ダンテ「何でも屋、兼デビルハンターだった男、だな」
~衛宮邸~
あのあとセイバーとダンテが戦いを再開しようとしたのを止め遠坂がパニックになっているのを落ち着け、
ガラスを片付け、ついでに夕食の準備をしてと色々と大変だった。
士郎「で、なんだよその聖杯戦争って」
さらにこの一言に呆れた遠坂凛が衛宮士郎に聖杯戦争について説明して小一時間たった。
士郎「んで、そのクラスに当てはまるサーヴァントが呼び出されると」
凛「そうよ」
士郎「でもクラスって重複するんだな」
凛「はあ? しないわよそんなの」
士郎「でもあのダンテ、ってやつと俺のサーヴァント、だっけ、あれ両方共セイバーじゃないのか?」
凛「そうなのよね…。ねぇダンテ、あんたホントにセイバーのクラスなの?」
ダンテ「いや、俺はアーチャーのクラスだな」
凛「……」
凛「は?」
ダンテ「俺は一度も自分のことをセイバーのクラスだなんて言ってないぜ」
凛「……」
空気が変わった。
ちなみにこのあと衛宮士郎は遠坂凛の本当の顔を見ることになった。
ダンテ「いいか、クラスってのはな、当てはまったクラスの能力を上げてそれに伴うスキルを付けるだけだ」
凛「なによそれ」
つまり元から剣を扱える奴がアーチャーのクラスで限界したからといって剣が使えなくなるわけじゃないのだ。
もし全てのクラスに適正があるなら現界したクラスに特化して出てくるだけで他の能力が一切使えないわけではない。
ダンテはそういう類なのだ。
ダンテ「つまり俺がめちゃくちゃイカスってことだ。わかったかい嬢ちゃん」
凛「納得行かないわ…」
セイバー(それにしても殺したはずなのに生きているとは何者なのだ…)
ダンテ「そこのお嬢ちゃん、胸を貫かれても死なない男が不思議か?」
セイバー「!」
ダンテ「まあ、元々生まれが特別だからな、あと慣れてるしな」
凛「とりあえず衛宮くん、マスターとして登録しに行くわよ」
士郎「どこに?」
凛「教会よ、まぁ、あそこが本当に教会だとしたら神様なんて居ないほうがマシだって思うけどね」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~教会~
言峰「ようこそ衛宮士郎、君を歓迎する。そしておめでとう君の望みは叶った」
士郎「どういうことだ?」
言峰「そのうち分かる」
士郎「……」
士郎はこの神父が好きになれそうになかった。雰囲気と言うよりも存在自体が異質に思えたのだ。
凛「もういい? 私帰りたいんだけど」
言峰「ふむ、登録は完了した。衛宮士郎をマスターとして認めよう」
そうして二人は教会をでた。
凛「またせたわね、ダンテ」
ダンテ「嬢ちゃん、ここの教会はいつもこんな感じなのか?」
凛「え? ああ、まあそうね。だいたいこんな感じ。神父が胡散臭いせいかしらね。建物も胡散臭く見えるわ」
ダンテ「そうか…」
赤い男は目を細めて何かを探るように教会を見つめていた。
今度こそ寝る
起きたらバーサーカーから書く
おやすみ
セイバー:明智左馬介秀満
アーチャー:須田恭也
ライダー:大神一郎
キャスター:葛葉ライドウ
アサシン:甲賀忍法帖
ってSSがちょっと前にあったな。
続き読みてぇ
>>97
スレタイkwsk
>>98-99
ごめん、“ウェイバー「」”系だったことしか覚えてない
あともしもしのながらで投下数レスで落ちてる
ダンテの宝具が何になるか気になる
武器はいっぱいあるからそれかな
魔人化は違う気がする
マッドハウスのアニメも良かった
>>168
でもダンテ本人は優雅な暮らしが嫌いという
保守頼んだ
>>171
あの人はピザがあればいい人だしな
店壊れてもちょっと怒るくらいだし
バーサーカーにひとしゅらはよ
>>182
バーサーカーだったら人修羅よりアバチュ勢だとおも
「お前ら、喰ったじゃねぇか!!!」
まぁ、知名度システムなんてあってないものだからな
ダンテ「ストロベリーサンデー1つ」
セイバー「私にもお願いします」
士郎「家の家計がぁぁぁ……」
また1人金のかかる奴が増えたな
セイバー「Lサイズ5分を切るとは…流石ですね」
ダンテ「いや、Lサイズ5枚完食出来るお嬢ちゃんも」
士郎「おい」
>>209
ランサーの兄貴は知名度によっちゃチートな宝具が増えた上に、セイバー以上のステータスを叩き出せるんだぞ。
そもそも宝具が何か考えようぜ
筋力:B
耐久:C
敏捷:B
魔力:B
幸運:A
宝具:EX
秩序・中庸
おお、まだ残ってたのか
てか、ID:W70Fkpju0さんスゲーな
>>231
続きを
>>232
いやいや、そんな無粋な真似できない
ID:W70Fkpju0さんのを楽しく読ませてもらうよ
セイヴァーですら勝てないのか……
て言うかダンテを『セイバー』におさめるの無理じゃね?
『スレイヤー』とかじゃダメなのか
凛「それでこれからのことなんだけど」
士郎「ん?」
凛「衛宮くんはまだ初心者みたいだからしばらく手加減はしてあげるわ」
士郎「え?」
凛「何その顔」
士郎「だって遠坂とは戦いたくないし」
凛「はぁ…あのね、私たちはマスター同士、つまり敵ってことなのよ?」
士郎「だとしても俺は遠坂とは戦いたくないよ」
凛「あんたも聖杯欲しくないの?」
士郎「そんなのはいらないよ、遠坂が欲しいって言うなら勝手に持って行ってくれ」
凛「なによそれ」
士郎「俺は周りを巻き込もうとする奴が許せないだけだ。その点遠坂なら安心できる」
凛「あんた、お人好しね」
ダンテ「嬢ちゃんもな、二人共お似合いだぜ」
凛「ー!」
ダンテ「ははは!」
イリヤ「お話は終わりかしら?」
士郎・凛「!」
セイバー「シロウ下がって」
ダンテ「随分とでかいな」
凛「ダンテ」
ダンテ「心配すんな」
イリヤ「はじめまして、私の名はイリヤスフィール=フォン・アインツベルン」
凛「アインツベルン…」
ダンテ「んー可愛らしいお嬢ちゃんだ」
イリヤ「ありがとう、お兄さん」
ダンテ「それで、そこでつったっているイカツイ兄さんは君の兄貴かい?」
バーサーカー「……」
イリヤ「バーサーカーよ」
ダンテ「よかった、そいつが君の兄貴なら俺は俺は今すぐ神様をぶん殴りに行かなきゃいけなかったからな」
イリヤ「随分とおしゃべりなサーヴァントね」
ダンテ「お嬢ちゃんのそいつは随分と静かな奴なんだな」
イリヤ「弱いものほどよく吠えるともいうわ」
ダンテ「へぇ、言うじゃないか。強気な子は嫌いじゃないぜ」
イリヤ「バーサーカー」
バーサーカー「■■■ーー!」
ダンテ「セイバー、二人の護衛を頼めるか?」
セイバー「はい、しかしアレの相手をするには二人がかりのほうが得策では?」
ダンテ「心配するのは後回しだ。遠くから別のやつが狙っている」
セイバー「!」
ダンテ「それに言うだろ? 弱いやつほど“吠える”ってな!」
バーサーカー「■■ー■■■ー!」
そう言うや否やダンテは愛銃を牽制がわりに距離を詰めていく。
サーヴァントには現代兵器は通用しない。しかしダンテの愛銃では現代兵器ではない。この一発一発に魔力が篭っているのだ。
たとえ高位の魔術師でさえ防いでもその連射力に徐々に魔力を削られ打ち破られるだろう。
ダンテ「骨の有りそうな奴に出会えて嬉しいぜ、そうだろ? あんたも!」
バーサーカー「■■■■■!」
バーサーカーの剣が暴風となってダンテに迫る。剣の分厚さもさることながらバーサーカーの力により周りの空気を巻き込み見た目よりもずっと大きな範囲を抉ってゆく。
その暴風をダンテが剣で受け止めるとその衝撃がダンテの腕にのし掛かる。
ダンテ「やるな、お前なら地元のボディービル大会で優勝できるぜ?」
ダンテ(クラス特性のせいで筋力が落ちてるのか、参ったな)
しかし真正面から戦わなければいいだけのこと。剣が駄目ならば。
ダンテ「スタイルチェンジ、ってな!}
その瞬間ダンテの戦い方が変わった。
剣で真正面から戦うことをやめ、暴れる風の隙間を器用に、それでいて大胆に避けていく。
それはまるで流星が機械仕掛けで動いてるように速く急激に方向を変える。
ダンテ「どうした筋肉ダルマさん? 見た目のまんまオツムまで筋肉でできてるのか?」
バーサーカー「■ー■■! ■■■ー!」
ダンテ「そうだ、もっと楽しく行こうぜ!」
凛「うそ…なんなのあいつ」
遠坂凛は自分が召喚したサーヴァントの力を改めて疑った。
あいつはサーヴァント、いやどうみても規格外。自分の戦い方をそう安々と変えられるものなのだろうか?
英霊とは人のみでありながら精霊の域にまで達した者たちである。
それぞれに武勇伝や伝説があり、それぞれに個性というものがある。
士郎「なんなんだアイツ…」
しかし目の前のアイツはどうだろうか、相手によって戦い方がまるっきり違う。いや、状況に合わせて自分の戦い方を変えているのか?
あるいは武器の扱いに長け、あるいは速度に長け、またあるいは防御に長ける。
そんな英霊は聞いたことがない。
セイバー「シロウ、凛。…敵のサーヴァントがわかりました。キャスターです」
凛「場所はわかる、セイバー?」
セイバー「おそらく本体では無いのでしょうが近くにいることは確かです。こういう姑息なことをするのはキャスターでしょう」
凛「セイバー、いつでも防御ができるようにお願い」
セイバー「心得ています」
士郎「……」
ダンテ「そろそろ飽きてきたな、久しぶりに呼び出すか」
並のサーヴァントですら耐えるのが精一杯なはずのこの戦いにおいてこの規格外はあろうことか“飽きた”と言い放った。
その顔のすぐ隣の空間は触れれば抉られるなど生やさしい表現では済まないような暴力が何度も通り過ぎているとは思えない。
ダンテ「アグニ・ルドラ、出番だ!」
そう言うとダンテの両手にはいつの間にか異様な剣、双剣だろうか、対の剣が握られていた。
片方には風の力を、もう片方には炎の力が宿っていることが人目でわかってしまうほど刀身から噴き出していた。
まるで力の顕示をするように。
アグニ「呼んだか」
ルドラ「そのようだな」
ダンテ「おしゃべりは禁止だって言ったろ?」
アグニ・ルドラ「……」
ダンテ「いい子だ、いくぜ!」
そしてダンテの戦い方がまた変わった。
イリヤ「うそ…!」
イリヤスフィールは驚愕した。
先程の一撃で相手のサーヴァントの力はバーサーカーに及ばないと知れたはず。
バーサーカーの剣は風をも巻き込んだ巨大な、おおよそ断ち切る剣とは遠く呼べないような力が秘められている。
ダンテ「受け止めなきゃいい話しだろう?」
そういって双剣の片方でバーサーカーの剣を受け止める。
いや、受け止めるのではなく逸らしているのだ。
バーサーカー「■■■ー!」
バーサーカーが力を振るうがダンテの剣は攻撃をことごとく逸らしている。
ダンテ「オイオイ、お前の力はそんなもんじゃないだろ? がっかりさせないでくれよ!」
風の力を巻き込んだ斧剣が普通に受け止められるなどありえない。少なくともダメージは追うはずだ。
しかしその斧剣は所詮無理やり風を巻き込むだけ。そう、風を操るものには敵うはずもないのだ。
ダンテ「風の力なんて久しぶりだな、ルドラ」
アグニ「…」
ダンテ「おいおい、妬くなって。お前も使ってやるからよ!」
受け止める剣は風の力をまとう。そしてこの剣は双子の剣。ならば炎の剣は。
ダンテ「チェックメイト!」
炎の剣は灼熱の力を持って巨体を貫いた。
バーサーカー「■■■ー!」
イリヤ「バーサーカー!」
貫いた場所から身体を灰すら残さない炎が覆っていく。
それは人を殺すにはあまりにも大きすぎる力だ。
バーサーカー「■■ー!」
ダンテ「あっけねぇな」
そうダンテが言った瞬間。
ダンテ「くっ!」
バーサーカーの左腕がダンテの身体を打ち砕こうと伸びる。
ダンテは防御の型を取って威力を殺しながら後方へと飛んだ。
ダンテ「やるじゃねえか。久しぶりに冷や汗をかいたぜ」
イリヤ「バーサーカーをあの一撃で三度も殺すなんて…」
ダンテ「お嬢ちゃんのバーサーカーも中々にいい筋してるな」
イリヤ「今日のところは引き上げるわ、邪魔も入りそうだし」
ダンテ「そうか、そいつは残念だ」
イリヤ「ええ、残念だわ。貴方を殺せなくて」
ダンテ「お嬢ちゃんみたいなのがそんな物騒なこと言うもんじゃないぜ?」
イリヤ「では今度会ったときは貴方をただの肉片にするとしましょう」
ダンテ「そいつはいやだな、パフェが食えなくなっちまう」
イリヤ「ではごきげんよう、皆様。今日はは楽しかったわ」
イリヤはスカートを広げお辞儀をした。その顔は少女らしい笑みを浮かべ、
とても先ほどまで殺し合いをしていたとは思えなかった。
ダンテ「さて、あっちはどうなったかな」
ごめん、ちょっとまた出かけてくる
再開は深夜になるかもしれないからスレ落としといてください
書いたら新しくスレ立てるよ
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません