なの「相生さんを無視し続けたらどうなるか」(87)

ゆっこ「うひゃあああ、ヤバイ、遅刻だ!!」ドタドタ

ゆっこ「もう、お母さん何で起こしてくんないの!」

ゆっこ母「…………」

ゆっこ「今日朝ごはんいいから、いってきまーす!」

・学校
高崎「現代文学の代表には西尾維新、竹宮ゆゆこなどが挙げられ……」

ゆっこ「あぁ、やっぱもう授業始まってるじゃん。」

ゆっこ「いっそ5分休みまで待とうかなぁ……、でもここはやっぱり」

ガラガラ!

ゆっこ「おはようございまーす! ごめんなさい、遅れましたー!」

高崎「よし、安中。教科書58ページ」

安中「九月、妹からとんでもない人生相談をうけたあの日から、三ヶ月が~」

ゆっこ「……およ?

    おはようございまーす!!」

安中「ぶっ殺そうかと思った。 そこまでなんだ!?」

高崎「うむ、黒猫の『兄さん』に気持ちがよくこもっていたな」

高崎「中之条、その続きから読んで見ろ」

ゆっこ「あれ~?」

☆   ☆   ☆

ゆっこ「いやぁ、今日はラッキーだったかも! 遅刻したのに何も言われずにすんだよ」

みお「…………」

ゆっこ「何コレ、宝くじとか買ったらあたるかもしんないよ! どう思いますかみおちゃん!」

みお「…………」

ゆっこ「みおちゃーん、どうしたのさー。さっきから黙ってばかりいるけど」

みお「…………」

ゆっこ「もしもーし。 あ、ひょっとして漫画の構想を練って」

みお「」ガタッ

ゆっこ「!」ビクッ

みお「」スタスタスタ

ゆっこ「…………?」

ゆっこ「麻衣ちゃーん、もうお昼誓いけどおはようございまーす!!」

麻衣「…………」ドンッ

ゆっこ「いた!」

麻衣「…………」テクテクテク


ゆっこ「ど、」

ゆっこ「どういう事、ですかな~。アハハ……」

桜井先生「えー、haveには先日言った意味の他にも~」

ゆっこ「ちょいちょい」←みおの背中をペンでつんつん

みお「…………」

ゆっこ(ノートの切れ端にメモを書いてっと……)

『もう~、みおちゃん冗談がキツすぎまっせ~。
 今朝から完全スルーはちょっと泣いちゃいそうですよーw
 せっかくだからこの時間を使って、親睦を深めようではありませんかー』

ゆっこ「ほいっと……」ポイッ

みお(? 何) 後ろから飛んできたノートの切れ端を広げる。

みお「ゴミか……」すぐに捨てる。

ゆっこ(こ、こりゃこりゃまた困りましたなぁ)

ゆっこ(な、何か怒ってるのかな……? みおちゃんも麻衣ちゃんも……)

ゆっこ「……何で」

キーンコーンカーンコーン

ゆっこ「お昼だー!」

みお「さて、お昼はみんなで食べるといたしますか」

麻衣「」こくり

なの「あ、私もご一緒してよろしいでしょうか?」

みお「もちろんだよー、たまには『4人』で屋上にでも行かない?
   いつも教室ばっかだしさ」

ゆっこ「おお!!」

ゆっこ「いやー、ようやく私の存在を認識してくれたのですかな?」

ゆっこ「ホント冗談やめてよー、ああいうスルーは精神に答えちゃうんだからーw」

麻衣「ノープロブレム」ボソッ

なの「グッドアイデアです」

ゆっこ「うん、私もだいさんせ──」

安中「今日天気もいいし、すごくいいアイデアだね」

みお「じゃ、荷物運びはハルちゃんね」

安中「えーっ」

麻衣「ウィダーインゼリー買ってきて」

みお「ちょ、麻衣ちゃん!」
安中「えーー。ってかまたお弁当持ってきてないの!?」

なの「まぁまぁ、前みたいにみんなの分を分ければ…」

ワイワイガヤガヤ

ゆっこ「…………えへ」

ゆっこ「えへへ……、たまには一人で食べるのも、いいかもな」

ワイワイガヤガヤ

ゆっこ(何よ、何なのさ……)もくもく

ゆっこ(みんなして私を、無視しちゃってさ……)もっも

ゆっこ(私が何したってんだよ)

ゆっこ(…嫌われちゃったのかなぁ…)ジワッ

ガチャーーーン

モブ「うぉ、危なっ」

突然窓を割ってきたサッカーボールによって、ゆっこの弁当が全て床にぶちまけられてしまった。

・きーんこーんかーんこーん
桜井「それじゃ、皆さん気をつけて帰ってくださいねー」

ガヤガヤザワザワ

ゆっこ(一日中誰からも声かけられなかった……)

ゆっこ(みおちゃんも、安中さんを誘って帰っちゃった)

ゆっこ「私も、帰ろう」

・ゆっこん家!

ゆっこ「あれ、お母さん。私のご飯は?」

TV「えー、大工コルツェインが新たなるビジネスを発表いたしました」

ゆっこ母「へぇ、今度は何を始めるのかねー」

ゆっこ「ねぇ、お母さん! お母さんってば!」

ゆっこ「おかあさ……」

ゆっこ(もしかして、お母さんも……私を無視してるとか、無いよね?)

ゆっこ「お母さん、聞いてるの!?」ガシッ

ゆっこ母「うわ、なんだい!?」

ゆっこ母「何もいない……掴まれたと思ったのにねぇ」

ゆっこ「…………!?」

ゆっこ「ねぇお母さん、どうしてそんな事言うの?」

ゆっこ「私が、何か悪い事した? だったら謝るから……」

ゆっこ母「まったく、幽霊でもいるのかねぇ。縁起でも無い」

ゆっこ「宿題も、家の手伝いもちゃんとやる! やりますから!」

ゆっこ「もう、夜中にうるさくなんてしないから……何か」

ゆっこ「何か、言ってよぉ……」じわじわじわっ

ゆっこ「お母さん!!!!!」

ゆっこ母「…………」

ゆっこ「いいよ、お母さんまで私を無視するんなら!

    私、悪い子になるからね!!」

TV「偽札事件に対し、警察の方はいっそうの警戒強化を……」

ゆっこ母「まだ犯人捕まってないのかぁ」

ゆっこ「それよりもっと酷い事やっちゃうからね、お母さんの財布からお金盗むよ!」ガサッ


ゆっこ「ほら、見てる!  私今、お母さんの財布から諭吉を抜き取ってるよ、

    いいの、ほっといて! よくないよね」

ゆっこ母「ふわぁぁあ」

ゆっこ「わ、わ、わ…………」

ゆっこ「私、この1万円でご飯食べてくるから!

    娘が不良になるのを止めるのは今のうちだよ、若い娘が夜に外出しちゃうんだよ!

    いいの!」

ゆっこ母「…………」

ゆっこ「もういい!! 知らない!!」ガチャ

・外
ゆっこ「バカ、ばかばかばか……」

ゆっこ「お母さんのバカ……!!

    なのちゃんのバカ、麻衣ちゃんのバカ……みおちゃんのバカ!!!

    不満があるなら言ってくれれ治してあげたのに!!
    
    私の事嫌いならそう言えばいいでしょ!!」

ゆっこ「バカ、アホ! みんな……みんな死んじゃえ!!」

ゆっこ「…………」

ゆっこ「………ぐすっ」

ゆっこ「ひっく、えっく……えっく……」


ゆっこ「嫌い、だよね……。 嫌われて当然じゃん」

ゆっこ「相手の事も考えずに、ただうるさくして……。

    大騒ぎして、つまんない駄洒落連発して、カレー台無しにして……

    みおちゃんの原稿も汚して……


    私って、最低だよね……


    」

ゆっこ「うぇ……うわああああああああああああああああん」


ゆっこ「うぇえええええ、うああああああああああああああん!!!!」




・大工マート

ゆっこ「スイマセン、これと……肉まんふたつで」

バイト「…………」

ゆっこ「スイマセン、聞いてますか?」

バイト「…………」

ゆっこ「だよね……アハハ」

ゆっこ「じゃ、勝手にもって行きますよっと……えへへ」

ウィーン

ゆっこ「ついに、万引きまでしちゃった……」グスッ

警官「今日も、事件も無く平和だった……」

ゆっこ「あ、いつかのお回りさん。ちょっといいですか?」

ゆっこ「さっき私、あのコンビニで万引きしたんですよ。

    窃盗犯なのです」

警官「明日も平和であってほしいもんだ」

ゆっこ「…………」




一週間経過





一週間経過


人多すぎ解除か
よし

スーパーウルトラグレートデリシャスワンダフル支援

・学校
中村「あの、モミ……いや高崎先生! 少しお話しが……」
高崎「はい? 何でしょう」

ゆっこ(話してかけてくれる人がいるって、うらやましいなぁ……)ボヤー

中之条「異性人が本当に存在するならば、もっと僕たちの身の回りに積極的なコンタクトを~」
田中「でもさぁ、一般人が知らないだけで政府とかには~」

ゆっこ(……友達と話できるって、いいよなぁ)ボー

ゆっこ(あれから、道端でどんなに叫んでも、誰に話しかけても、

    誰にも気付いてもらえない)

ゆっこ(誰かにきにかけてもらいたくて、教室に落書きしたり、

    片っ端から電話をかけたり……無駄だったけえどね)


ゆっこ(そういえば、大通りで素っ裸になってオナニーしたりもしたっけなぁ)クスッ

    あれで気付かれたら、それこそ大惨事ってもんだろうに……w)

ゆっこ(私、バカになっちゃったんだよ……w)クックック

ゆっこ(ああこの感じ、世界から取り残されちゃった感じ……。

   エレベーターに閉じ込められた時と似てる……)真っ白

ガヤガヤ

みお「今度の新刊、中々すごかったよねー」
安中「私としては受けと攻めが逆ならば、言う事なかったかなぁ」

ゆっこ「ねぇ」

ザワザワ

なの「水上さん、何を描いてるんですか?」
麻衣「サメと菩薩」

ゆっこ「私、ここにいるよ?」

ゆっこ「気付いてよ」

お前専ブラ使ってねえのかよ

ゆっこ「ねぇ、安中さん」

みお「あの作者は、絵が綺麗だけどカップリングが~」
安中「まだまだそこら辺が未熟だよ」

ゆっこ「ふ ざ け ん な よ」

ゆっこ「何でお前が……」

ゆっこ「そこにいるんだよ!」 チャキ 装備:果物ナイフ

>>44
ギコナビでもダメだったんだよ

ゆっこ「ねぇ、みおちゃんは……いや、なのちゃんも麻衣ちゃんもだよ。

    みんな私の友達なんだよ」スッ

安中「絵だけじゃなくて、もうちょっと読者のニーズを」

ゆっこ「そうだ、全部アンタのせいなんだよ。

    私が嫌われたのも、誰からも口きいてくれなくなったのも……。

    全部、お前が仕組んだんだろ! そうなんだろ!!」

安中「実際のところは~」

ゆっこ「そうだ……そうなんだろ、そうに決まってんじゃん!! アハハハハハ、

    畜生! 卑怯な手で私のポジション奪って……奪いやがって!!」

安中「~」

ゆっこ「笑ってんじゃねえよ!!!!」

ザクッ

安中「痛っ!」

みお「どうしたのハルちゃん!? うわ、血が……」

安中「手が……大丈夫、かすり傷だから……」

ゆっこ「…………ハハハ、なーにやってんだろ」

ゆっこ「まぁいいや」

みお「ーーーー、------」
安中「ーーーーーー」

ゆっこ「屋上に行こ……ナイフもあるし」

なの「ー」
麻衣「ーーーーー」

ゆっこ「バイバイ、みんな」

会えるね

数時間後

☆   ☆   ☆
じーころころ じーころころ

ゆっこ母「もしもし、警察ですか!? うちの娘が、帰ってきてないんです!!

     もう一週間も!! 家出するような子じゃないのに……」

☆   ☆   ☆

桜井「そうですか、そちらの方にも……。はい、もし見つけたらば……。

   ああ、相生さんの自宅はまだ話中……」アセアセ

☆   ☆   ☆

みお「ゆっこがいない!!」
安中「え!?」

みお「ここ一週間、ゆっこが全然学校来てないじゃん!!」

安中「そういえば……っていうか、今の今までなんで忘れて……」

なの「!?」

麻衣「」プルルルルル プルルルル

麻衣「留守電……」

みお「ゴメン、ちょっとゆっこん家行ってくる」

安中「え、みおちゃん授業は!?」

みお「それどころじゃねえ!!」

麻衣「……なんで」

麻衣「どうして……?」←一週間の間にたまりまくったゆっこからのメールに唖然

なの「まさか……まさか……」

なの「でもアレは、一時間で効果が切れるはずなのに……!?」

☆   ☆   ☆

はかせ「~♪」

阪本「おいガキ、やけに上機嫌じゃねえか」

はかせ「よくぞ聞いてくれました阪本、なぜなら一週間ぶりにゆっこが帰ってくるからなのです」

阪本「ああ。あの頭悪そーな……。帰ってくるって、旅行にでも行ってたのか?」

はかせ「プププ、ちがうんだけどこれが」

はかせ「このまえ発明した『誰からも気付かれなくなる・忘れられる薬』の改良版をこの前

    ゆっこに飲ませたのです!」

阪本「ああ、飲まされた娘がメッチャ泣いてたよな。イタズラにしても限度がな……」

はかせ「みんなから無視されちゃうゆっことか、ちょっと面白いかもしんないし

    しかもこの改良版は……」

阪本「聞けよ」

はかせ「一週間、効果が持続するのです!」

はかせ「ぷぷぷ、なのから早くゆっこの事聞きたいんだけど!

    さびしがって泣いちゃったかな、すごく楽しみ!」


☆   ☆   ☆

ゆっこ(誰か、私の事呼んでる気がする……)

ゆっこ(気のせいだよね)

ゆっこ(屋上が、 真っ赤だ)


ゆっこ(ああぁぁ すごいな

       首切ると、  こんなに 血が)







END

付き合ってくれた人サンクス
麻衣ちゃんもいいが、ゆっこも地味にイジメがいがあると気付いた今日このごろ

>>77
麻衣(あれ、椅子が無い……)
を書いた人?

>>80
うん

他にも
笹原「最近立花みさとの暴力が過ぎるな……」ボロッ
麻衣「腐女子キモッ……」みお「自閉症女め……」
麻衣「ゆっこ、私の事……好き?」
ゆっこ「麻衣ちゃん、スラマッパぐふっ」麻衣「……」
の作者

阪本「おいガキ、やけに上機嫌じゃねえか」

はかせ「よくぞ聞いてくれました阪本、なぜなら一週間ぶりにゆっこが帰ってくるからなのです」

はかせ「ぷぷぷ、なのから早くゆっこの事聞きたいんだけど!

    さびしがって泣いちゃったかな、すごく楽しみ!」


☆   ☆   ☆

ゆっこ(ハァハァ授業中公開オナニー最高ォォォ!)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年06月02日 (木) 17:52:00   ID: BTbL3PHI

このはかせ最悪だ

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom