殿「軍略で町娘を口説く」(16)

殿「ちょっと城下町行って町娘口説いてくるわ。」

家臣「殿!?」


※安価ssじゃないよ

殿「彼女欲しい。」

家臣「それより軍略を学んでくださいよ。」

殿「やだね。」

家臣「それ以前に、殿が女子を口説くのは難しいでしょう。」

殿「なんじゃと、無礼者が。」

家臣「童貞。」

殿「打ち首じゃ、誰ぞ居らぬか。」

家臣「そんな殿のために、軍略家を三名用意しました。」

殿「なんと。」

軍師A(男)「殿。」

軍師B(女)「我々三名臣に。」

軍師X(男)「おか、お任せ下さい。」

殿「うむ。いつから名臣になったかは知らぬが頼むぞ。」

殿「あの女子を口説くぞ。」

軍師A「殿、ここは火攻めでしょう。」

軍師B「いえ、奇襲しましょう。」

軍師X「兵を二手に分けるのが得策です。」

殿「え?」

軍師A「殿、決断を。」

殿「じゃ、じゃあ火攻めで。えいっ。」

軍師A「殿おおおおおおおおおおおっっ!」

軍師A「殿おおおおおおおおおおおっっ!」

殿「えっ?」

軍師A「何故民家に火を放つのです。急ぎ消火せねば。」


消火後…

軍師A「何故こんなことを。」

殿「火攻めって言ったじゃん。」

軍師A「あれは、火攻めのように激しくぶつかるということです。ダイレクトに告白してしまえということです。」

殿「それならそう言えよ。」

軍師B「では、奇襲を。」

殿「えぇぇ…。」


殿「うぉぉぉぉ!女子ぉぉぉぉ!」

女子「!?」

軍師B「殿おおおおおおおおおおおっっ!」

軍師B「何故あんなことを、お尋ね者にされます。」

殿「奇襲って言ったじゃん。」

軍師B「奇襲というのは、虚をつけという意味です。意外な話題で気を引けということです。」

殿「そう言えって。」

軍師X「では、兵を二手に。」

殿「どういうこと?俺裂けちゃうの?」

軍師X「…すみません、二人に合わせて適当に軍略を言っただけです。」

殿「えぇ、深い意味ないの?」

軍師A「こうなれば、伏兵です。」

軍師B「賛同いたします。」

軍師X「え、じゃあ、俺も。」

殿「X帰れよ。」

殿「わぁっ!」

女子「きゃっ!」

軍師A・B「殿おおおおおおおおおおおっっ!」

軍師A「何故驚かすのです。」

殿「伏兵。」

軍師B「待つという意味ですが、あれは悪意のある待ち伏せでしょう。」

殿「むぅ。」

軍師A「一進一退の攻防で決めましょう。」

軍師B「それがいいです。」

軍師X「お腹空いた。」

殿「X帰れよ。」

殿「女子ぅ!わしと付き合ってくれい!」

女子「え、嫌です。」

軍師A・B「殿おおおおおおおおおおおっっ!」

軍師X「この団子うんまああああああああああああああいっっ!」

軍師A「一進一退、攻めすぎす引きすぎず行けと言ったでしょう。」

殿「だって、付き合いたい一心でさ。」

軍師B「あれでは引きます。」

軍師X「だから童貞なんだよ。」

殿「うぐぅ。」

軍師A「戦と恋は同じです。軍略が重要なのです。」

軍師B「これからはきちんと学んでくださいね。」

軍師X「わかったか童貞。」

殿「わかった。」


家臣「計画通り。」

こうして殿は軍略を学び、戦では負け知らず、落とした女は数知れずとなった。

軍師AとBは家臣と共に三名臣として殿を支えたのである。

軍師Xは打ち首になった。享年34、童貞であった。

STOP劉備くんの、曹操が鄒ちゃんを落とすのに程昱や郭嘉に献策してもらう話を参考にしました。

三国志好きなら是非読んでみてください。

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