ちなつ「押してダメなら引いてみろ作戦よ!!」(180)

ちなつ「京子先輩好きです!!」

京子「なっ!?」

結衣「え?」

ちなつ(あえて京子先輩に好意をよせることで結衣先輩の気をひくことができるはず!)

ちなつ(チーナ天才!!きゃー!)

京子「ちなつちゃん……私嬉しいよ!」

ちなつ「え?」

結衣「うんうん」

京子「私ずっとちなつちゃんのことを想ってたから……ひっく……」

ちなつ「え?え?」

結衣「京子は私に相談したりもしてたんだよ、おめでとう京子」

京子「ううぅ……ちなつちゃ~ん!」ギュッ

ちなつ「え?え?え?」

結衣「2人とも応援してるからね」

ちなつ(えええええええええええぇぇぇぇ!!?)

      ,r=ヽ、            r';;;:;:;;:::;;;;;;;;;;;;ヽ、
     j。 。゙L゙i     rニ二`ヽ.   Y",,..、ーt;;;;;;;;;;;)
 r-=、 l≦ ノ6)_   l_,.、ヾ;r、゙t   lヲ '・=  )rテ-┴- 、
 `゙ゝヽ、`ー! ノ::::::`ヽ、 L、゚゙ tノ`ゾ`ー ゙iー'  ,r"彡彡三ミミ`ヽ
  にー `ヾヽ'":::::::::::: ィ"^゙iフ  _,,ノ ,  ゙tフ ゙ゞ''"´   ゙ifrミソヘ,
 ,.、 `~iヽ、. `~`''"´ ゙t (,, ̄, frノ   ゝ-‐,i ,,.,...、  ヾミく::::::l
 ゝヽ、__l::::ヽ`iー- '''"´゙i, ヽ ヽ,/   /  lヲ ェ。、   〉:,r-、::リ
 W..,,」:::::::::,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ、_ノー‐テ-/ i / ,, 、   '"fっ)ノ::l
   ̄r==ミ__ィ'{-‐ニ二...,-ゝ、'″ /,/`ヽl : :`i- 、ヽ  ,.:゙''" )'^`''ー- :、

    lミ、  / f´  r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''"  ,:イ`i /i、ヺi .:" ,,. /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`゙
    ! ヾ .il  l  l;;;ト、つノ,ノ /   /:ト-"ノ゙i  ,,.:ィ'" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
.    l   ハ. l  l;;;;i _,,.:イ /   /  ,レ''";;;;`゙゙" ヽ_,,ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
   人 ヾニ゙i ヽ.l  yt,;ヽ  ゙v'′ ,:ィ"  /;;;;;;;;;;;;;;r-'"´`i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
  r'"::::ゝ、_ノ  ゙i_,/  l ヽ  ゙':く´ _,,.〃_;;;;;;;;;;;;f´'     ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
  ` ̄´     /  l  ヽ   ヾ"/  `゙''ーハ.     l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
        /    l  ゙t    `'     /^t;\  ,,.ゝ;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;

      rfニ、ヽ
      l。 。 f9i
      t≦_ノゝ、            ,,....,,,,__        ,rrテ≡==-、
      `ブ´,,:: -- ::、       ,r''"''''''ヽ:::`ヽ.     (〃彡三ミミ::`ヽ

      ,rニュf::r-‐t::::::::ヽ     f´,,..、 r"::::::::::i      /"~´   i三ミ::::i,
     /,,, Y.. -‐ ヾ::::::::l      ノ゙ f・=  7:::::::::::l.    f:、 ‐-:、 (ミミ:::::::l
      ム゚゙゙' く、'゚`  ゙'"):::l    ヽ''    ゙'⌒リ:ノ    ノ゚ヲ ''・=  リ::r-、リ
     l=,,;;:. l=、  ..::" ,)ヽ、   j⌒    ト'"fノ     l (-、ヽ'"   ゙'´ノ),)
    /`ゝ-''^ヽ''"  ,/: : : :\  ヽ、: : : '" ノ^i,     lィー-、    ノ-イ 
    /rf´ i′  ,f^ヽノ:,. - - 、 ヽ,,. -テ) ,/  `ヽ、   t_゙゙   _,,.. :: "  l、
   ゙'゙  l   l: : j :f´: : : : : ヽ,/   '''"´  ,,.: -  ヽ    `ユ゙"    ,ノ::ゝ、
      !   /: :ノ l: : : : : : : ノ,      ,:'"   ゙ヽ i,.r‐(´::::〉   ,.ィ":::::/::::::
      /-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ /     /      ,f´:::,::ヽfト--テ:::::::::ノ:::::::::
. _,,..::-,テ   /`7: :(: : : : : /ヽ/     〃       リ:::,'::::::ゝ!r7/ー一'":::::::::::::
`_,:ィ''"  _,r''" f: : :ト---ヲ /      fノ       /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::
-‐-‐'''フ"  ,.ノ,:::::」、,:r'"  ,i     /       /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::
、..、く´_,,∠"ィ''"´ /   ,>     /\、   ,ノ:::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::::
´  ,ヘr:、-、=---/    ,:イ    ,ノ   `゙ヽ、/:::::i':::::://:://::::::::::::::::::::::::::::::::::
ーフ´ > ヽ`ー、/    /く _,,..ィ''"゙'  _,,:ィf-:、::::::!::/`゙゙ブ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ / ,,ゝヽ, )  ,./ ィ'"   r-‐ ''",.,    ヾ:l:/ f"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

ちなつ「…ゆ、結衣先輩。ちょっといいですか?」

京子「ちなつちゃん!いきなり浮気なんて酷いよぉ~」ギュー

ちなつ「ひぃ~~~!!」ガクガク

結衣「まぁまぁ、京子抑えて…」

結衣「さっきの告白を忘れたの?ちなつちゃんは大丈夫だよ」ニコ

京子「結衣…」

京子「そうだね、私ちなつちゃんが結衣の事を呼ぶと不安になっちゃってさぁ」

京子「さぁ、行って来ていいよ。ちなつちゃんの事、信じてるから」スッ

ちなつ(いやぁぁぁ!!ますます状況が悪くなっていくぅ~!!)

スタスタ

ちなつ「……」ゴク

結衣「…それで?話って、何かな?」

結衣「あっ!京子の事なら、いくらでも教えてあげるよ」

ちなつ「結衣先輩…」

ちなつ「私、結衣先輩の事が好きです!!」

結衣「……」

結衣「……」

結衣「…はっ?」

アッカリ…アッカリ…

あかり「2人共~、部室の前で何してるのぉ~♪」ニコニコ

ちなつ「あかりちゃん、友達以上の意味で大好き!!」

あかり「……」

あかり「……」

あかり「」アッカリ-ン

ちなつ(ふふふ、熱の冷めない内に全員に告白して全てを茶番にする作戦よ!)

ちなつ(さぁ、結衣先輩!なぁ~んだ、と笑ってやって下さい!!」

結衣「……」

結衣「…なるほど」

結衣「さっきのは、ドッキリだったんだね」

ちなつ(さっすが、結衣先輩!心と心が通じ合ってるわ!!)

結衣「はぁ…でも、京子にはなんて言おうか…」

ちなつ「ごめんなさい!私の演技力が女優レベルだったせいで!!」

結衣「いいよいいよ、私もホッとしたし…」

ちなつ「えっ」

結衣「ハッ!!」

結衣「何でも無いよ、何でも無い!気にしなくていいから!!」アタフタ

ちなつ「結衣先輩…まさか…」

結衣「さ、さぁ!早く部室に戻ろうか、ちなつちゃん!!」

ちなつ(私の事を…///)ポッ

京子「ねぇねぇ、何の話だったのぉ~」キラキラ

結衣「……」

結衣「…ちなつちゃんがさぁ」

結衣「京子の為に、私の家でサプライズパーティーがしたいって」

京子「サプライズパーティー!?」ニココッ

ちなつ「えっ!?」

結衣「今すぐ部室を出て準備すれば、みんなの家に迷惑かからない時間に終わるから」

京子「よっしゃあぁぁぁーーっ!!」

ちなつ「えっ?えっ?えっ?」

京子「そうと決まればさっさと行こうぜ、ちなつちゃん!!」ギュッ

ちなつ「ちょっと待って下さいよ~!結衣先輩!?」

ちなつ(何で、京子先輩にさっきのは嘘だって言ってくれないのよぉ~!?)

デパート

京子「んふふぅ~ちなつちゃ~ん♪」スリスリ

ちなつ「ひゃるきにゅくいでしゅよぉ~きょうこしぇんぱ~い」

結衣「はは、2人共もうどこからどう見てもカップルだね」

京子「そう!?やっぱ、そう見える!?」フンフン

ちなつ「はぁ…」

ちなつ(結衣先輩、一体どういうつもりなんだろう)

結衣「ラムレーズン、今日は全員分買おっか」

京子「ラムレーズンパーティー!?」ニココッ

京子「ねぇねぇ、何これ!?幸せ過ぎだよぉ~!!」

ちなつ(早く言わないと、ますます京子先輩が不憫ですよぉ~)

結衣宅

結衣「さて、料理を作ろうか」

京子「結衣結衣結衣ぃ~!私は何してればい~い?」

結衣「京子はさっき買った折り紙で飾り付けしてて」

ちなつ「それじゃ、私は料理の手伝いを…」

京子「2人で一緒に折り紙折ろうよ♪」キラキラ

結衣「ちなつちゃん、料理は1人でいいから京子の方を手伝ってくれる?」

ちなつ「そ、そんなぁ~」

ちなつ(結衣先輩の腹の内を聞くチャンスだったのにぃ…)

京子「ここをこう折って、こうするんだよぉ~!」パッ

京子「ほら、ちなつちゃんもやってみて♪」

ちなつ「えっとぉ…」セカセカ

ちなつ「こうですか?」グチャ

京子「…う、うん。初めてにしては、上手いんじゃないかなぁ?」

ちなつ「本当ですか!?」キラキラ

京子「折り紙の天才である私が言うんだから、間違い無いよ!」ポン

ちなつ「あははぁ~折り紙楽しい~♪」オリオリ

京子「私もちなつちゃんと折り紙が折れて楽しいよ♪」オリオリ





結衣「……」

結衣「ちなつちゃん、夕御飯出来たから運ぶの手伝って」

ちなつ「あっ、はい!今行きます」スク

京子「ヤバっ、まだ私飾り付け全部終わってないよ!!」セカセカ

結衣「出来たところまでで、いいからね」

京子「了解ッス!」セカセカ

ーーーーー

結衣「京子の奴、本当に幸せそうだよな」

ちなつ「結衣先輩、私の告白が嘘だって事言わないんですか?」

結衣「言うよ?」

結衣「パーティーが終わって、京子が最高に幸せな気分を満喫してる時にね」

ちなつ「……」

ちなつ「……」

ちなつ「…えっ?」

ちなつ「何を言ってるんですか!?それじゃ、京子先輩は!!」

結衣「天国から地獄に突き落とされたような、物凄いショックを受けるだろうね」

ちなつ「何で、どうしてそんな酷い事を!?」

結衣「だって、その方が私の告白を受け入れてくれやすくなるからさ」

ちなつ「!!」ビク

ちなつ「そ、そんな…結衣先輩は京子先輩の事…」

ちなつ「その為に…私まで利用して…?」

結衣「利用も何も、ちなつちゃんが勝手に京子に告白したんだろ?」

ちなつ「それは、結衣先輩の気を引く為の手段で!!」

ちなつ「…あっ」

結衣「そう、私のやってる事もちなつちゃんと一緒だよ」

ちなつ(嘘…これ、本当に現実なの…?)ドッドッド

結衣「忠告してあげたのは、私なりの優しさだよ」

結衣「パーティーが終わるまでの間に、ちなつちゃんの告白を本当にしてみなよ」

ちなつ「それは、私に京子先輩の事を好きになれって事ですか?」

結衣「そうすれば、京子は傷つかずに済む」

ちなつ「無理ですよ!だって、もう私は結衣先輩の気持ちを知って…」

結衣「京子を踏み台にしたように、私の事も踏み台にしてくれていいから」

ちなつ「おかしいですよ!結衣先輩は、一体どうなりたいんですか!?」

結衣「京子と付き合いたい…」

結衣「けど、先に告白したのはちなつちゃんだからさ」

結衣「今まで告白出来なかった分、後手に回るしかないんだよ」

ちなつ「結衣先輩…」

ちなつ「……」

ちなつ「…分かりました」

ちなつ「楽しいパーティーにしましょうね!」

結衣「お互い、悔いの残らぬよう全力を出そう!」

京子「結衣さん、ご飯はまだかねー?」ヒョコ

ちなつ「京子先輩!?」ビク

結衣「京子、飾り付け終わったの?」

京子「バッチシ!!」ブイ

結衣「それじゃ、京子も料理を運ぶの手伝って」

京子「おっしゃ~!」

ちなつ「…結衣先輩、まさかさっきの会話を京子先輩に聞かれてたって事は」ボソボソ

結衣「大丈夫だよ。もし聞いてたら、こんなに明るく振る舞える訳ないから」ボソボソ

京子「それでは、私とちなつちゃんの明るい未来を祝って!」

京子「かんぱぁ~~い!!」カン

2人「「かんぱ~い!!」」カンカン

京子「んっ…んっ…んっ…んっ…」グビグビ

京子「!!」ビクン

京子「ごほっ、ごほっ、ごほっ」

ちなつ「大丈夫ですか、京子先輩!?」

京子「へへへ、らいじょーぶ…」

ちなつ「んもぉ~、調子に乗って一気飲みなんてするから」

京子「だって、嬉しかったんだもん!」

京子「ほら、ちなつちゃんも一気一気!!」パンパン

ちなつ「えぇぇ!?結衣先輩~…」

結衣「やってあげなよ」ニコ

ちなつ「む、むせても笑わないで下さいよぉ~?」

ちなつ「んっ…んっ……んっ?」

京子「」グニョーン

ちなつ「ぶふっ!!」

結衣「うわぁ!?」ピチャチャ

ちなつ「ちょっとぉ、人が飲んでる時に変な顔しないで下さいよ!!」

京子「わりぃわりぃ」

結衣「あぁ…」ビッショリ

ちなつ「ハッ!!」

ちなつ「ごめんなさい、結衣先輩!今拭きますから!!」

京子「あっはっはっは!!結衣、びしょ濡れじゃーん!」ケラケラ

結衣「お前のせいだろ!!」ダンッ

パクパク…ムシャムシャ…

京子「結衣の料理は相変わらず美味いよなぁ」

結衣「そりゃ、どうも」

京子「結衣と付き合ってたら、この料理を毎日食べられたのか…」

結衣「!!」ドキ

ちなつ「もしかして、京子先輩は結衣先輩に気があるんですか?」

京子「…妬いてるの?」

ちなつ「や、妬いてなんていませんよ!!」

京子「私は毎日ちなつちゃんを食べられたら、それで満足だよぉ~」ダキ

ちなつ「何で、そうなるんですか!?」

結衣「…まぁ、幼なじみなんてそんなもんだよなぁ」ボソ

京子「結衣、なんか言った?」

結衣「別に?京子は変わらないな…って」

京子「これから、吉川ちなつになりますよ?」

ちなつ「なりません!!ならせませんから!!」

×吉川ちなつ

○吉川京子

京子「さぁ、皆さんお待ちかねのラムレーズンタイムです!!」

結衣「待ってたのは、京子だけだろ」ガサガサ

京子「全員分のラムレーズン買ってきといて、その言い方は無くない!?」ブーブー

結衣「…あれ?」

結衣「ラムレーズンが4個ある」

京子「なんとぉ!?」

京子「そんじゃ、私が2個食べていい!?」フンフン

結衣「しょうがないなぁ」

京子「結衣、適度に愛してるよぉ~!!」

結衣「そんな中途半端な愛はいらん!」

ちなつ「それにしても、どうして4個も買っちゃったんですかね?」

結衣「う~ん、どうしてだろう…」





あかり「」アッカリーン

パク

京子「んんっ…んっめぇぇ~!!」ジーン

結衣「京子、口の横にアイスついてるよ」ソー

京子「駄目っ!!」

結衣「!!」ビク

京子「ちなつちゃ~ん、舐めて舐めてぇ~♪」ダキ

ちなつ「い、嫌ですよ!!」

京子「お願い…恋人らしい事、して欲しいの…///」ポッ

ちなつ「そんな顔したって、そんな顔したってぇー!!」

京子「ちなつちゃん…」ウルウル

ちなつ「うぅぅ…ううううううっ!!」

ちなつ「……」

ちなつ「…分かりましたよ、舐め取ればいいんでしょ?」

京子「ありがとう、ちなつちゃん!!」パァー

ちなつ(これが、京子先輩の恋人として私がしてあげられる最初で最後の…)

ちなつ「……」ゴク

ちなつ「…い、行きますよ?」

京子「ど~んと来い!!」

結衣「……」

ちなつ(あぁん、結衣先輩の目がすわってる!)

ちなつ(京子先輩を騙して…結衣先輩に恨まれて…)

ちなつ(どうして、こうなっちゃうのよぉーっ!?)

京子「早くしないと、アイス溶けちゃいそうなんだけど…」

ちなつ(もう、どうにでもなれだわ!えぇ~~い!!)ガバッ

京子「★★」キュピーン

京子「おっと、顔が滑ったぁ」

ちなつ「えっ」





チュッ

ちなつ「……」

京子「……」

ちなつ「ハッ!!」

ちなつ「京子せ…///」バッ

京子「まぁ~だ!」グイ

ちなつ「んんっ!?///」

チュッ

ちなつ「……」

京子「……」

ちなつ「……………」

京子「……………………」

京子「…っぷは!」

京子「も~い~よ~♪」ニコ

ちなつ「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…///」カァー

京子「どうだい?私の唇の味は」

ちなつ「どどどどうって!?その…///」モジモジ

ちなつ「甘かった…です///」カァー

京子「そりゃ、アイス食べた後だからねぇ~」

京子「もっかい行っとく?」ンチュー

ちなつ「い、いいですよ!遠慮しておきます!!///」アタフタ

京子「そう?私はいつでもスタンバイ状態だからね!」

ちなつ(もう!何でこういうキスのさせ方を思い付くのよ!?///)

結衣「……」

結衣「…京子」

結衣「そろそろ時間」

京子「あっ、そっか!んじゃ、これにてパーティー終ー了ー!!」

ちなつ「ハッ!!」ドキ

ちなつ「パーティー…終了ですか…結衣先輩?」

結衣「…うん。後片付けを始めるよ、ちなつちゃん」

カチャ…カチャ…

結衣「……」

ちなつ「……」

結衣「…ちなつちゃん」

ちなつ「はい…」

結衣「ごめん、やっぱり私には京子を傷付けるような事言えないよ」

ちなつ「えっ」

結衣「だから、私は京子から手を引く…」

ちなつ「待って下さい!私に遠慮なんてしないで下さいよ!!」

結衣「違うんだよ、ちなつちゃん。例え嘘だったと教えたところで京子はもう…」

ちなつ「結衣先輩…」

結衣「今なら素直に言えそうな気がする…」

結衣「おめでとう、ちなつちゃん。京子と幸せになって」ツー

ちなつ「!!」ドキ

ちなつ(結衣先輩…そんなに京子先輩の事を…)

帰り道

京子「いやぁ~、今日は最高の1日だったよぉ~♪」

京子「ちなつちゃんに告られて、パーティーして、キス…してさぁ///」

京子「きっと、今日の1日は一生忘れられない思い出になる!」グッ

ちなつ「そう…ですね」

京子「ちなつちゃん?」

京子「もしかして、私に隠し事とかしてない?」

ちなつ「えっ!?どうして!?」ドキ

京子「そんなの簡単に分かるよぉ~…だって」

京子「私、ちなつちゃんの事ずっと…見て来たんだからさぁ///」

ちなつ「京子先輩…」ズキッ

ちなつ「……」

ちなつ「…嘘、なんです」

京子「へっ?」

ちなつ「告白は嘘なんです!京子先輩の事なんて、全然好きじゃないんですよ!!」

京子「それって…どういう…」

ちなつ「結衣先輩の気を引くための作戦だったんです!!」

ちなつ「京子先輩の気持ちを利用した…最低のっ!!」

京子「ストップ!ストップ!」

京子「…つまり、お試し交際だったって事?」

ちなつ「そう思ってくれて構いません…」

京子「やっぱりか!いやぁ~、話が出来過ぎてるとは思ったよぉ~」

ちなつ「京子先輩…」

ちなつ「ごめんなさい!!」

京子「いいって!いいって!」

京子「また明日から片思いかぁ~!へへ、参っちゃうなぁ~」

ちなつ「安心して下さい…私、今日限りで娯楽部をやめますから…」

京子「……」

京子「……」

京子「…はい?」

ちなつ「当然ですよ、先輩方の関係を滅茶苦茶にした報いです」

京子「そんなの、私は全然気にしてないから!!」

ちなつ(京子先輩はそうでも…結衣先輩は…)

ちなつ(それに、私自身も…)

京子「お願いだよ、ちなつちゃん!」

京子「嘘でも娯楽部を辞めるなんて言わないでよ!!」

ちなつ「うっ…」ポロポロ

京子「ちなつちゃん…」

京子「……」

京子「…好き」

ちなつ「えっ…」

京子「大好きだよ!!ちなつちゃん!!」

京子「片思いなんてもう無理!!今すぐ私と付き合って!!」

ちなつ「……」

ちなつ「…ごめんなさい」

少し外します

京子「ご、ごめんなさいって…」

ちなつ「」クル

タッタッタ

京子「あっ、待ってよ!ちなつちゃん!ちなつちゃん!!」

京子「……」

京子「…ちなつちゃん」

京子「私、諦めないよ!」

京子「どんな事をしても、ちなつちゃんと一緒になるから!!」

翌日

あかり「ちなつちゃんが学校を休むなんて…」

あかり「風邪でも引いたのかなぁ?」

結衣「…私のせいなんだよ」

あかり「結衣ちゃん?」

結衣「私がちなつちゃんにちょっかい出して、京子との仲をギクシャクさせたんだ」

あかり「…あかりには、結衣ちゃん達に何があったのか分からないけど」

あかり「とにかく元気出してよ、結衣ちゃん!」ピト

結衣「あかり…」

京子「ふっふっふ、ちなつちゃんが居ないとなれば私にとって好都合だよ!」

あかり「京子ちゃん!?」

結衣「あんた、何言ってんの!?」

京子「さぁ~て、なんでしょうねぇ~?」

結衣「まさか、また何か企んでる?」

京子「2人にも当然協力してもらうよん♪」

また少し外します

更に翌日

ちなつ「はぁ…」

ちなつ(昨日、仮病を使っちゃったよ)

ちなつ(その上、今日も遅刻だし)

ちなつ(本当は、まだ先輩方と顔を合わせるの辛いけど)

ちなつ(ウジウジ引きこもってても仕方ないもんね!)

ちなつ「まずは、結衣先輩に京子先輩をフッた事を話して」

ちなつ「その次に京子先輩と仲直りだよ!」

ちなつ「そして、先輩方2人がいい感じになったところで…」

ちなつ「私は娯楽部を正式に退部…して…」ジワワ

ちなつ「クスン…」

ちなつ(今の内にいっぱい泣いておかなきゃ)

教室

ガラ

ちなつ「……」

あかり「あっ、ちなつちゃん!」テトテト

ちなつ「あかりちゃん…」

あかり「もう風邪は平気なの?」

ちなつ「えっ…あっ……うん」

あかり「そうなんだぁ…えへへ、あかり心配しちゃったよぉ~」ニコニコ

ちなつ(そっか、あかりちゃんは私達の事知らないんだ)

あかり「今日は一緒に部活行こうね、ちなつちゃん♪」ニコ

ちなつ「…うん」

ちなつ(あかりちゃん、私が辞めるって言ったら落ち込むだろうなぁ)

ちなつ(みんな、私の入部を喜んでくれたのに恩を仇で返す形になっちゃった)

ちなつ「!!」ジワワ

ちなつ(駄目よ、チーナ!泣くのは全部終わってから!!)フキフキ

放課後

ガラ

ちなつ「……」

京子「ウェルカーム、ちなつちゃーん!」

ちなつ「京子先輩…」

結衣「ちなつちゃん、来てくれたんだね!」

ちなつ「結衣先輩…」

ちなつ「お二人に大事な話があります、聞いて下さい!」

京子「何々~、私の事考え直してくれたのかにゃ~?」

結衣「おいコラ!茶化していい場面じゃないだろ!!」

あかり「…あ、あかりも聞いてていいんだよねぇ?」アタフタ

ちなつ「まずは、みんなに好きだと言い回った事…」

ちなつ「酷い嘘で傷つけてしまい、スミマセンでした!」ペコ

京子「それはもう気にしてないって、昨日言ったじゃん!」

結衣「私の方こそ、それをダシに2人を引っ張り回してごめんね…」

あかり「えぇぇぇぇぇ!?あれ、嘘だったのぉぉぉぉぉ!?」ガッカリーン

ちなつ「次に結衣先輩…」

ちなつ「知らなかった事とは言え、恋の邪魔をしてスミマセンでした!」ペコ

結衣「いいんだよ、何年も一緒に居て告白しない方がおかしいんだからさ」

京子「ひょっとして、結衣…私の事…」

結衣「ふふ、それはどうかな?」ニコ

あかり「…もしかして///」ドキドキ

ちなつ「あと、京子先輩…」

ちなつ「やっぱり、京子先輩の気持ちに応える事は出来ません!」

京子「な、何でぇーーっ!?」ガーン

ちなつ「例え付き合っても、結衣先輩の代わりとしてしか見れそうも無いから…」

京子「おぉう…なかなか辛口ですなぁ…」

ちなつ「最後に、私は本日を持って娯楽部を正式に辞めさせてもらいます!」

ちなつ「迷惑をかけるだけかけて逃げるような真似を、どうかお許し下さい…」

あかり「ちなつちゃん…」

結衣「……」

ちなつ(これで…これで、良かったのよね…?)

ちなつ「それでは!!」クル

ちなつ(最後まで、泣かずに言えた…偉いわよ、チーナ…)

京子「……」

京子「…ぷふっ」

京子「くふふ、ふふふふふ…」プルプル

京子「結衣ぃ~、あかりぃ~!私も娯楽部辞めてい~い?」

ちなつ「えっ!?」バッ

結衣「いいよ、私も辞めるから」

ちなつ「ちょっと、結衣先輩!?」

あかり「あかりも辞めるよぉ~♪」ニコニコ

ちなつ「あかりちゃんまで!?」

ちなつ「私こんな事望んでませんし、脅しだとしても退部は取り消しませんよ!!」

京子「いやいや、そんなつもり無いよぉ~」

京子「私ら昨日、気になる部活を見つけてさぁ」

京子「3人でそこに入ろうって、決めたんだよね♪」

ちなつ「気になる部活!?」

京子「茶道部って言うんだけど」

ちなつ「……」

ちなつ「……」

ちなつ「…茶道部?」

京子「そう、茶道部!」

京子「今まで廃部してたんだけど、昨日突然復活したみたいなんだぁ~」

ちなつ「そんな事、絶対ありえませんよ!!」

結衣「それを言ったら、娯楽部が存続してた事の方が有り得ないと思わない?」

ちなつ「それは、そうですけどぉ」

あかり「京子ちゃんが生徒会室に乗り込んでね、何時間も杉浦先輩と…」

京子「こら!!ネタバレすんなよ、あかりぃーっ!!」

ちなつ「京子先輩…何でそんな事を…」

京子「…一緒に居たいから」

ちなつ「えっ」

京子「ちなつちゃんと!ずっと!一緒に!居たいからだよぉ!!」

ちなつ「!!」ブワッ

京子「入部届け…受け取って下さいよ」

京子「吉川部長♪」ニコ

ちなつ「あぁ…あぁぁ…」ポロポロ

ちなつ「京子先輩ーーっ!!」ダキ

京子「はっはっは、乙女の下心思い知ったかぁ!!」

結衣「いやいや、下心の時点で乙女じゃないだろ」

あかり「これからもずっとずっと一緒だね、ちなつちゃん♪」ニコニコ

ちなつ「うん…うん……」ポロポロ

京子「ちなつちゃん、今度こそ私と付き合ってくれる?」

ちなつ「…はい、こんな私で良ければ///」ポッ

結衣「全くちなつちゃんには完敗だよ、京子の特性を上手く使ったなぁ」

あかり「京子ちゃんの特性?」

結衣「あいつは逃げる者を、地の果てまで追い回すからね」

結衣「相手が引けば引くほど、燃え上がる」

京子「よっしゃ~!さっそく、茶道部の活動始めるぞぉーーっ!!」

ちなつ「待って下さい!部長は私ですよ!!」ギュッ

ちなつ「…京子先輩♪///」ニコ


お わ り !

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