レッド「僕……フウロさんの事が好きです」フウロ「……」(196)

ピンポーン

フウロ「フキヨセカーゴサービスでーす」

ドタドタガチャ

レッド「あ、ありがとうございます」

フウロ「またレッド君が買い物したの?」

レッド「うん」

フウロ「如何わしいものなのかな?」ジトー

レッド「ちっ違うよ」

フウロ「そうなの?」

レッド「ここじゃ中々手に入らないものだから……」

フウロ「ふ~ん。じゃあここにサインして」

レッド「あ、わかった」カキカキ

フウロ「……これでオッケー」

レッド「……」

フウロ「それじゃあね、またよろしくね」

レッド「フウロさんも頑張ってね」

ピンポーン

ドタドタガチャ

レッド「あ、フウロさん」

フウロ「またレッド君か。今度は何頼んだの?」

レッド「ここじゃ手に入りにくいものだよ」

フウロ「結構カントーも豊富な感じがするんだけど……」

レッド「それがあんまりないんだ」

フウロ「でも、今はジョウトにも簡単に行けるじゃん」

レッド「僕…リニアパス持ってないから……」

フウロ「あ、そうなの?」

レッド「うん…」

フウロ「それはごめん」

レッド「あ、いや……その悪いのは僕だからさ…毎回頼んじゃって……」

フウロ「ううん。これが仕事だから」

レッド「……」

フウロ「じゃあ、ここにサインして」

レッド「あ、うん」カキカキ

フウロ「……はい。オッケー」

レッド「……」

フウロ「それじゃあね。あんまり段ボールばっか増やしちゃダメだぞ~」

レッド「ちゃんと処理してるよ!!」

フウロ「あはは。レッド君ならしてそうだね」

レッド「家事とかやってるから」

フウロ「偉い偉い。じゃあね」

ピンポーン

フウロ「レッドくーん!!」

ドタドタガチャ

レッド「どうも」

フウロ「いつも頼んでるね」

レッド「え? そうかな?」

フウロ「毎週カントーの行くとき必ずレッド君宛ての届け物があるもん」

レッド「そ、そうなんだ…」

フウロ「いい歳した男の子が家に籠ってちゃダメな気がするよ」

レッド「す、すみません」

フウロ「ポケモンマスターとか目指したら? カントーのジム回って」

レッド「一応、バッジは集めたんだ」

フウロ「本当?」ジトー

レッド「ほ、本当だよ!?」

フウロ「じゃあ、見せてよ」

レッド「でも、時間は……」

フウロ「まだ大丈夫だから」

レッド「……ちょっと待ってて」

ドタドタ

フウロ「……」

ドタドタ

レッド「はいこれ」スッ

フウロ「……へー…カントーのバッジってこんな形してるんだ」

レッド「見たことないの?」

フウロ「ほら、アタシは仕事でカントーに来てるからその……のんびり回ったことがあんまりないんだ」

レッド「そうなんだ」

フウロ「ふ~ん……ありがとね。大事にしまっといて」

レッド「あ、うん」

フウロ「じゃあ、ここにサインね」

レッド「……」カキカキ

フウロ「オッケー。それじゃあね」

レッド「ばいばい。フウロさん」

ピンポーン

ドタドタガチャ

レッド「あ……でかい」

フウロ「これ何? 結構重かったんだけど…」

レッド「えと……」

フウロ「まあ、深く追及はしないけど……結構お金の無駄遣いしてない?」

レッド「お金は大丈夫」

フウロ「お母さんのお金を使っちゃダメだぞ~」

レッド「自分で稼いだっていうかポケモンバトルで勝った賞金だから……」

フウロ「だからと言ってあんまり無駄遣いは良くないよ」

レッド「す、すみません」

フウロ「ま、まあアタシが言って良いわけじゃないけど」

レッド「しばらく自粛するよ」

フウロ「そっそこまでは……そのこっちもこうやって話すの楽しいからさ」

レッド「そ、そうなんすか?」

フウロ「う~ん……ほどほどにね」

レッド「気を付けます」

フウロ「えっとじゃあ、いつも通りにここにサインして」

レッド「……」カキカキ

フウロ「オッケー。それじゃあね」

レッド「あ、あの!」

フウロ「ん?」

レッド「これ…いつも来てもらってるから……」スッ

フウロ「……ありがと」

ざーざー

ピンポーン

フウロ「レッドくーん!!雨で濡れちゃうからはやくー!!」

ドタドタガチャ

レッド「ごっ、ごめんなさい!」

フウロ「ちょっ、ちょっとだけ入れて!」

レッド「あ、うん」

バタン

フウロ「あー……良かった。段ボールは無事見たい」

レッド「あ……えと、はいタオル」

フウロ「え? わざわざありがとね」

レッド「まさか雨なんて考えてもなかった」

フウロ「う~ん。久々にレッド君とこの配達でちょっと嬉しかったけど……まさか雨になるとは」

レッド「大変ですね」

フウロ「でも空って良いよ」

レッド「そうなんですか?」

フウロ「うん。貨物機だとあっという間だけど、ポケモンの空を飛ぶなら景色が楽しめるからね」

レッド「へー」

フウロ「レッド君も空を飛んでたんでしょ? バッジ集めてる時に」

レッド「うん。でもその時は目指せポケモンリーグだったから……楽しんだ記憶とかあんまりないや」

フウロ「そうなの?」

レッド「うん。でも今はこんなんだけどね」

フウロ「へー」

レッド「……」

フウロ「……あ、ここサインね」

レッド「はいはい」カキカキ

フウロ「オッケー!」

レッド「雨大丈夫ですか?」

フウロ「仕事だから」

レッド「そう……ですか」

フウロ「それじゃあね。またよろしく」

レッド「あ、はい」

フキヨセジム

フウロ「う~ん」

挑戦者「よし、でんじはだ!」

エモンガ「えもんがー」ビリリ

ケンホロウ「あああ」ビリビリ

フウロ「あ」

挑戦者「スパーク!」

エモンガ「がー」バリバリ

フウロ「あ」

挑戦者「よし勝った!!」

フウロ「う~ん」

挑戦者「なんかうれしくない」

フウロ「う~ん」

フウロ(な~んかおかしいんだよね)

ライモンシジム

フウロ「って言う事なんだけど、カミツレちゃんわかる?」

カミツレ「……それあれよ」

フウロ「え? 何々?」

カミツレ「感覚よ」

フウロ「感覚?」

カミツレ「そ、そのカントーの子によく配達に行ってたけど最近行ってなかった」

フウロ「配達物が無いから」

カミツレ「それね」

フウロ「それ?」

カミツレ「何度も行っていることは癖や習慣になる」

フウロ「そうだね」

カミツレ「でも、突然パッタリと音沙汰がなくなったから感覚がおかしくなっただけ」

フウロ「そうなの?」

カミツレ「ええ」

フウロ「……そうかもね」

カーゴサービス

フウロ「これがカントーのですか?」

社員「そうです」

フウロ「う~ん……あった!」

社員「じゃ、お願いしまーす」

フウロ「了解しましたー!」

ピンポーン

フウロ「フキヨセカーゴサービスでーす」

シーン

フウロ「レッドくーん!」ドンドン

シーン

フウロ「……居ないのかな?」

レッド「あ、フウロさん」

フウロ「あれ? 外に居たの?」

レッド「ちょっと買い物に……」

フウロ「そうなんだ。寝てるかと思ったよ」

レッド「どっちにしても申し訳ないです。待たせちゃうなんて」

フウロ「いやいや、仕事だからまた後で回ってくればいい話だし」

レッド「えと……」ガサガサ

レッド「どうぞ」スッ

フウロ「え?」

レッド「あ、仕事中はダメでしたか?」

フウロ「あ、いやいや……それじゃあありがたく頂こうかな」

レッド「その……嫌いじゃないですよね?」

フウロ「ん? 好きだよ。これ美味しいし」

レッド「良かった…」ホッ

フウロ「でもまだ配達物あるから、仕事終わりに頂くよ」

レッド「そうですか」

フウロ「じゃあ、サイン」

レッド「はい」カキカキ

フウロ「ありがと。それじゃあね」

レッド「フウロさんも頑張ってください」

ピンポーン

ドタドタガチャ

フウロ「やあ。最近また注文してるでしょ?」

レッド「あ、いや……その…」

フウロ「まあまあ、わかるよ。寒いもんね」

レッド「フウロさんはその恰好でも平気なんですか?」

フウロ「そんなとこ見てたの?」

レッド「あ、いや……その…」


飯食べてくる
残ってたら続き書く

保守サンクス


フウロ「へーいやらしい」ジトー

レッド「ごっ、ごめんなさい」

フウロ「あ、いやいや。この恰好の方が操縦しやすいんだ」

レッド「操縦って……」

フウロ「貨物機の操縦」

レッド「え?」

フウロ「あー知らなかったか」

レッド「うわあああ!! ごっ、ごめんなさい。僕そんな事も知らずにたくさん注文しちゃって……」

フウロ「気にしないで。レッド君以外のお客さんもたくさん配達してるし……」

レッド「そうなんですか…」

フウロ「そうだよー。じゃなきゃ運送の仕事なんてやってけれないもん」

レッド「へー」

フウロ「じゃあ、いつもの場所に」

レッド「サインですね」カキカキ

フウロ「そそ。オッケー。それじゃあね」

レッド「はい、寒いですけど気を付けてください」

ピンポーン

ドタドタガチャ

レッド「待ってました」ケホケホ

フウロ「あれ? 風邪引いてる?」

レッド「すみません。げほっげほっ」

フウロ「謝らなくて良いから。風邪の時は大人しく寝てた方が良いのに……」

レッド「はい。今日はこれだけ受け取ったらもう寝ます」

フウロ「まだ何かすることあったの?」

レッド「えっと……トイレ掃除を…」

フウロ「家事か…風邪を治してから掃除すればいいんじゃないかな?」

レッド「はいごほっごほっ」

フウロ「しまった! 立ち話しすぎた。じゃあ、いつものところに」

レッド「はい」カキカキ

フウロ「よし。それじゃあお大事にね」

レッド「はい…」ケホケホ

バタン

フウロ「……へっくち!」

カーゴサービス

フウロ「……」ボー

社員(♀)「じゃあ、これお願いします」

フウロ「……」ボー

社員「フウロさん?」

フウロ「……あ、なんですか?」ボー

社員「……」ピタッ

フウロ「なっなんですか!?」

社員「ちょっと熱あるみたいよ」

フウロ「え? そうですか?」

社員「ええ。今日は休んだ方が良いわ」

フウロ「でもカントーの荷物は……」

社員「代わりの人にお願いするわ」

フウロ「……わかりました」

社員「他の人には私から言っておくからね」

フウロ「すみません」

社員「いえいえ、お大事にね」

フウロ「はい」

ピンポーン

ドタドタガチャ

レッド「はい!」

社員(♂)「フキヨセカーゴサービスです」

レッド「あ、はい」

社員「レッドさん……でよろしいでしょうか?」

レッド「はい」

社員「では、ここにサインをお願いします」

レッド「はい」カキカキ

社員「はい、結構です」

レッド「……」

社員「ありがとうございました。またご利用ください」

レッド「あの!」

社員「はい?」

レッド「えと…フウロさんは?」

社員「フウロさんは熱でお休みされて代わりが私です」

レッド「そう…ですか……」

社員「では」

バタン

レッド(風邪移しちゃったよな……)

カーゴサービス

社員(♀)「もう大丈夫なの?」

フウロ「ええ。おかげさまで」

社員「良かったわ。フウロさんいないとここは活気がないのよね」

フウロ「朝と夜くらいしかいませんけどね」

社員「それでもよ。じゃあカントー分、お願いします」

フウロ「はい、わかりましたー」

フウロ「……さすがにないか」

フウロ(帰りによっててみようかな)

ピンポーン

ドタドタガチャ

レッド「はい……あれ? フウロさん?」

フウロ「やあ。風邪はもう大丈夫なの?」

レッド「はい、おかげさまで……寧ろごめんなさい。僕の風邪が移っちゃったんですよね」

フウロ「あー気にしないで。大した風邪じゃなかったし」

レッド「でも…」

フウロ「それにたまには休みが欲しかったんだよね」

レッド「?」

フウロ「アタシってジムリーダーもやってるから休みがなかなか取れないんだ」

レッド「え? フウロさんってジムリーダーだったんですか?」

フウロ「うん。でもレッド君には勝てないよ。バッジ8個もってるんだもん」

レッド「……今度お手合わせして欲しいです」

フウロ「アタシが強くなったらね」

レッド「強い気がします」

フウロ「第6のジムリーダーだから…今のままじゃ勝てないよ」

レッド「……そうですか」

フウロ「気を落とさないで…アタシの強さに合わせてくれたら勝負も良いからさ」

レッド「ほんとうですか? やった!」

フウロ「……じゃあ、アタシはもう帰るから」

レッド「あ、ちょっと待ってください!」ドタドタ

フウロ「……」

ドタドタ

レッド「日暮れも早くなったのでこれを……」

フウロ「……いつもありがと。またね」ニコッ

レッド「!」ドキッ

バタン

ピンポーン

フウロ「フキヨセカーゴサービスでーす」

シーン

フウロ「また出かけてるのかな?」

ドンドン

フウロ「フキヨセカーゴサービスでーす!!」

シーン

フウロ「……また後で来てみるかな」

ピンポーン

ドタドタガチャ

フウロ「おっ! レッド君」

レッド「あ、どうもフウロさん。これですか?」

フウロ「そうそう。午前中はいなかったみたいだけど……どこか出かけてたの?」

レッド「病院に……」

フウロ「病院? レッド君は具合悪そうに見えないけど…」

レッド「えと……」

フウロ「まあ深くは聞かないよ」

レッド「すみません」

フウロ「じゃあ、ここに」

レッド「はい」カキカキ

フウロ「……オッケー」

レッド「あの…今日はこれを……寒い中、二回も来てくれたから」

フウロ「いっつもごめんね。ありがたくもらうね。それじゃあね」

レッド「はい」

バタン

フウロ「……」ペタリ

フウロ「冷たい!」

フウロ「早く暖かくなってぇ」

ピンポーン

ドタドタガチャ

レッド「こんにちは」

フウロ「こんにちは。あっと言う間だったね」

レッド「? えっと……何がですか?」

フウロ「1年だよ1年」

レッド「え? もう…」

フウロ「もう12月だもん」

レッド「あ、そう言えば…」

フウロ「でね、今までのレッド君の配達物の履歴をちょこっと見させてもらったの」

レッド「え」

フウロ「中身じゃないよ。そしたらなんと45回」

レッド「う…」

フウロ「これは凄いって正直びっくりしちゃったよ」

レッド「すっ、すみません」

フウロ「あ、いやいや」

レッド「やっぱり、ちまちま買い物しちゃダメですよね」

フウロ「そんなことないよ。寧ろ勝手に見たアタシの方が悪いもん」

レッド「……」

フウロ「……えっと…ここにサインね」

レッド「あ、はい」カキカキ

フウロ「オッケー。えと…まだ何か注文したりしたの?」

レッド「う…ごめんなさい」

フウロ「えと……あっ、あんまり無駄遣いしちゃダメだよ」

レッド「はい」

フウロ「それじゃあね」

レッド「さようなら」

バタン

フウロ「……なんか前にも言った記憶がある」

ピンポーン

ドタドタガチャ

レッド「はい」

フウロ「今週の分だよー」

レッド「ありがとうございます」

フウロ「箱の割には軽いけど何が入ってるの?」

レッド「そっ、それは……えと…」

フウロ「……」

レッド「……僕の幼馴染に頼まれたのです」

フウロ「幼馴染?」

レッド「はい……何でもおじいさんやジムトレーナーにバレると大変とのことで…」

フウロ「つまり仲介役と」

レッド「…そういうことですね」

フウロ「なら、実質レッド君はあんまり買ってないと?」

レッド「……そこそこと」

フウロ「ふ~ん」

レッド「じゃあ、いつどおりですね」カキカキ

フウロ「あ、早いね」

レッド「もう覚えちゃいましたから」

フウロ「これは偉いんだか」

レッド「ごめんなさい」

フウロ「謝らなくて良し」デコピン

レッド「あだっ!」

フウロ「え? そこまで強くしたわけじゃないのに……」

レッド「ててて」サスリサスリ

フウロ「なんかごめんね」

レッド「あ、いえ。大丈夫です」

フウロ「そう……じゃあこれで…」

レッド「あ、ちょっと!」

フウロ「ん?」

レッド「良かったらこれを」スッ

フウロ「? カード?」

レッド「そっ、それじゃあさよなら」

バタン

フウロ「?」クルクル

ライモンジム

カミツレ「え? 招待状を貰った?」

フウロ「うん」

カミツレ「へぇ~行って来れば?」

フウロ「う~ん」

カミツレ「問題あるの?」

フウロ「その日はリーグで用事があるらしいじゃん」

カミツレ「その日ですか」

フウロ「その日なんだよ。どうしようカミツレちゃん?」

カミツレ「……」

カミツレ「こればっかりは私には決めれない」

フウロ「そんなぁ~」

カミツレ「だってそれ向こうは好意的に捉えてるし」

フウロ「……まあ、確かに」

カミツレ「でも、悪い人じゃないんでしょ?」

フウロ「まあ……可愛い子だよ」

カミツレ「最悪、抜け出して行くって手も入れておかないと」

フウロ「そっか。それが一番か」

カミツレ「ただ、時間も考えておかないと」

フウロ「あー。最悪スワンナで飛んで行くよ」

カミツレ「それよりも」

フウロ「ん?」

カミツレ「一番気になるのが何でその子は家からあんまり出ないのか」

フウロ「……家事ばっかやってるとか言ってたね」

カミツレ「……なんか事情があったりね」

招待状の日・当日

カミツレ「……結局行くの?」

フウロ「うん。なんか悪いからね。途中から行く予定」

カミツレ「……そう。上手く行けたらいいわね」

フウロ「うまい具合に事は進むって」

カミツレ「……」

フウロ「どうしてそこで黙っちゃうのカミツレちゃん!!」

カミツレ「……」

レッド「……よっと!」

レッド「出来た! 我ながらにしてはいい出来だ」

レッド「これは一旦しまっておいてフウロさん来てから出すぞ!」

レッド「次は揚げ物でも作るか」

母「レッドーレッドー!! どこにいるのー!?」

レッド「はいはい。僕はここにいるよー」

母「レッドーレッドー!」

レッド「今行くよー!」

レッド「施設だと楽なんだろうなぁ~」

イッシュチャンピオンのあの人「ぺっちゃくっちゃ」

フウロ(長いんだよねー)

あの人「ぺっちゃくっちゃ」

フウロ(えっと約束の時間は……)

フウロ(あらら。遅刻確定だ)

フウロ(早く終わってくれないかなーアデクさんの話)

アデク「ぺっちゃくっちゃ」

フウロ(みんな聞いてないよ。おっさん)

母「すぅー…すぅー…」

レッド「あーやっと寝てくれた」

レッド「まさかのシロガネ山で修行してたのが母さんには痛かったんだよなぁ」

レッド「さて……あ…これもう傷んじゃったよな」

レッド「まだ大丈夫だよな」

レッド「もう一回買い出し行ってこよ」ガチャ

バタン


アデク「~で、あるからして…」ペチャクチャ

しーねしーねしーね

アデク「わしの若かったころは……」ペチャクチャ

アデクしーね

フウロ「……」チラッ

フウロ「カミツレちゃん」

カミツレ「しーね! しーね! え? 何フウロ?」

フウロ「あとお願いね」

カミツレ「ええ。しーね! アデクしーね」

レッド「……出来た」

レッド「あとは待つだけか」

レッド「来るかわからないけど」

レッド「一応、合い鍵を入れたし大丈夫だよね?」

レッド「……」

レッド「……」ウトウト

レッド「……ZZZ」ゴチン

レッド「ZZZ」

フウロ「はぁ…やっと着いた」

ピンポーン

フウロ「レッドくーん!」

シーン

フウロ「遅かったかな?」ドンドン

シーン

フウロ「そうだ。合い鍵貰ったんだ」

カチャカチャガチャ

フウロ「おーい! レッドくっ」

レッド「ZZZ」

フウロ「……寝てる……それにこの御馳走に飾りも…」

レッド「ZZZ」

フウロ「……1人で作ったのかな? いや、1人だよね」

フウロ「椅子借りるね」スッ

レッド「ZZZ……ん?」パチッ


フウロ「あ、起きた?」

レッド「……フウロ…さん?」

フウロ「そうだけど」

レッド「あああああ!! 出迎え忘れた! すみません!!」

フウロ「いや、良いよ。これ全部一人で作ったの?」

レッド「はい。いつもの1人でやってますから…」

フウロ「頂いていい?」

レッド「あ、温めますか?」

フウロ「ん? いいよ。このままで」

レッド「……」

フウロ「いただきまーす」パクリ

レッド「……」

フウロ「……」モグモグ

フウロ「うん。美味しい」

レッド「良かったー」

フウロ「まあ、アタシの方が美味しく作れるけど……」

レッド「じゃあ今度はそれより上を目指して見せます!」

フウロ「レッド君も食べなよ」パクパク

レッド「あ、えと……その前に言いたいことが…」

フウロ「何かな?」

レッド「僕……フウロさんの事が好きです」

フウロ「……」

レッド「……」

フウロ「……えと…それで?」

レッド「その…だからつまり……僕と……」オロオロ

フウロ「……」

レッド「僕と…友達になってください!!」

フウロ「……友達?」

レッド「はい!」

フウロ「え……えと…その……これは予想外だったなぁ」

レッド「?」

フウロ「ちょっ…ちょっと待ってて!」ガチャ

バタン

レッド「……」

レッド「……オワタ」

ガチャ

フウロ「うん。良いよ」バタン

レッド「本当ですか!?」

フウロ「アタシもあんまり男友達が居ないから……これからよろしくね」

レッド「はい!」

ライモンジム

カミツレ「……で、お友達になったと」

フウロ「ありがとねーカミツレちゃん。あの時のアドバイス役に立ったよ」

カミツレ「私あんまり覚えてない」

フウロ「え? でもなっちゃえばいいじゃないって言ってたじゃん」

カミツレ「……ああ、あれね。多分偶然じゃない」

フウロ「え? どういうこと?」


カミツレ「えっと……あの日、フウロが帰った後……」

フウロ「帰った後……」

カミツレ「あの……ほら何て言ったっけ? チャンピオンの名前?」

フウロ「えっと…アデクさん」

カミツレ「そう。アデクさんのお墓立てて」

フウロ「それで」

カミツレ「代わりに新のチャンピオンになるかって話になって」

フウロ「なって?」

カミツレ「モリモトさんが僕なっちゃっていいかな? って言ってきたから」

フウロ「……つまりそこで?」

カミツレ「そうそう。私、あの時多少酔ってたし」

フウロ「まあいっかありがとね」ニッ

カミツレ「……で、話戻すけど彼は大変なのね」

フウロ「そうなんだよね。家に寄生してるんじゃなくて介護で家にいないといけないみたいだし」

カミツレ「遊べるの?」

フウロ「遊ぶ日はその前の日から施設に預けるって」

カミツレ「ふ~ん。さすが元チャンピオンね」

フウロ「え? レッド君て元チャンピオンなの?」

カミツレ「常識なんだけど」

フウロ「知らなかった……」

カミツレ「……」

フウロ「まあこれから教えてもらうからいいや」

カミツレ「まあ、それが一番ね」

フウロ「じゃあそろそろ配達に行くからまた遊びに来るね」

カミツレ「彼とは遊ばないの?」

フウロ「今度、ここの観覧車を一緒に乗るんだ♪」

カミツレ「え? それ完全にデートじゃん」


~FIN~

終わったー
最初の方でエロゲ主人公やめろ的なレスが凄い続いたので友達ENDにしました

いや、でももう書くことないんだけど……何書けばいいのさ…

すまんが、もう用事で出かけるんだ。
明日SS速報でパツキンの女チャンピオンとちゅっちゅする話書くからそれで許してください

中途半端にスレ立てすんじゃねえよ

>>173
未完結じゃないだろ

レッドが身体弱いみたいなのは回収されたの?

>>170
フウロちゃんがいいのー

ともかく付き合ってくれた人たちありがとう
じゃなー


>>177
ごめん。それ一人称僕にしたらこうなった

>>179
イメージは常に自分で行うのだ

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