一夏「クリスマスは早く寝ないといけないだろ?」(359)

シャル「ねえ一夏、クリスマスの予定ってある?」

一夏「クリスマス?特にないけど」

セシリア「わたくしたちとパーティーをしませんこと?」

一夏「いいなパーティー」

シャル「みんなで朝まで騒いだりしちゃって」

一夏「それはダメだろ」

セシリア「たまにはいいじゃありませんか。クリスマスなんですから」

一夏「そんなことしてサンタさんにプレゼントもらえなくなってもしらないぞ?」

セシリア「はい?」

シャル「ん?」

一夏「なんだ?」

セシリア「まあまあ一夏さんったら、母親みたいなことを言いますのね」

シャル「ねー。今時小学生だってそんなこと言わないよ」

一夏「知らないのか?ちゃんと寝てないとサンタさんは来てくれないんだぞ」

セシリア「はいはい、わかりましたから」

シャル「真面目なのもいいけどたまにははめを外したっていいと思うな」

一夏「朝まで騒ぎたいならみんなでやってくれ。俺はちゃんと寝てサンタさんを待つから」

セシリア「ですから一夏さん、そんな言い訳・・・まさか」

シャル「・・・誰かと約束でもあるの?」

一夏「約束なんかして・・・あぁ約束と言えば約束か」

セシリア「なんですって・・・?」

シャル「誰と?」

一夏「サンタさんに手紙を送ったんだ。いつもありがとう今年も待ってますって。だから約束みたいなもんだな」

セシリア「・・・」

シャル「・・・」

一夏「フィンランドにいるなんてな、一回会ってみたいもんだ」

セシリア「・・・馬鹿にしているんですの?」

シャル「いい加減にしないと怒るよ?」

一夏「な、なんだよ二人とも怖い顔して」

シャル「サンタを待つからなんて・・・ちゃんと用事があるならあるって言ってよ」

セシリア「そうですわ!失礼ですの!」

一夏「そんなこと言われても・・・二人はサンタさん待たないのか?」

セシリア「一夏さん!!」

シャル「サンタなんて信じるのはせめて小学s・・・ひっ」

セシリア「どうしたんですのしゃるr・・・ひぃっ!?」


千冬「・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

シャル「・・・か・・・かひっ・・・」ガクガク

セシリア「・・・っ・・・ひぐっ・・・」ブルブル

一夏「ど、どうしたんだよ二人とも急に」

千冬「・・・・・・」ドドドドドドドドドドドド

一夏「後ろになんかいるのか?」クルッ

シーン……

一夏「なんだよなにもいないじゃないか」

セシリア「あ、あわ・・・わ・・・」パクパク

シャル「・・・か・・・かぺっ・・・」ブルブル

千冬「・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一夏「なんだよ・・・?」クルッ

シーン……

一夏「わかった、二人で俺を引っかけようってんだな?やられたー」

セシリア「・・・ち、ちが・・・」

千冬「・・・」スッ

『そのまま黙ってわたしの部屋に来い』

セシリア「・・・」ガクガク

シャル「・・・」ブルブル

一夏「もーわかったわかった俺の負けだ。もう普通に喋ってくれよ」

千冬「・・・」ペラッ

『声を出したら殺す。逃げても殺す。アイコンタクトをしても殺す』

千冬「・・・」ペラッ

『死にたくなければなにも言わずにわたしの部屋に来い』

セシリア「・・・」コクコク

シャル「・・・」コクコク

一夏「・・・?」クルッ

一夏「・・・なにもいないじゃないか。二人ともなにをそんなにビクビクしてるんだ?」

セシリア「な、なんでもはりませんふぁ」

シャル「ぼぼぼぼくたち用事をおもおも、またねっ」




セシリア「・・・・・・死ぬかと思いました」

シャル「僕も・・・花畑が見えたもん」

鈴「なに二人してうなだれてんの?」

セシリア「鈴さん・・・」

シャル「・・・」

鈴「ど、どうしたの?」



鈴「あー、やっちゃったのね・・・」

シャル「鈴は知ってたの?」

セシリア「どうして教えてくれなかったんですの!」

鈴「教えるもなにもあんたらが抜け駆けして誘いにいったんでしょーが」

フェイト「大好きなのは!」

一夏「王様ゲーム?」ってスレ立てて暇つぶしに書こうかと思ったけど、これはやられた
期待期待

セシリア「ちゃ、ちゃんと鈴さんも誘うつもりでしたわ!」

鈴「どーだか」


鈴「とにかく一夏は本気でサンタを信じてるわけ。それに対してなにか言おうもんなら千冬さんのあれよ」

セシリア「・・・部屋に呼ばれて・・・ただ、見つめられているだけでしたのに」

シャル「背骨に氷柱を突っ込まれたような・・・」

セシリア「ずっと眉間に銃を突き付けられているかのような・・・とにかく恐ろしかったですわ」

鈴「だから一夏の周りにサンタがいないなんて言う奴はいないし、毎年千冬さんがプレゼントを置いてるから一夏はいまだに信じてるってわけ」

セシリア「なんてはた迷惑な・・・」

箒「みんな集まって、なんの話だ?」

セシリア「箒さん・・・」

鈴「一夏のサンタ話よ。箒も知ってるでしょ?」

箒「サンタ話?」

鈴「サンタはいないって一夏に言ってはいけないってあれ」

箒「サンタはいるだろう」

シャル「えっ」

セシリア「えっ?」

箒「なんだ、みんなのところには来ないのか?いい子にしてないからだぞ」

鈴「嘘でしょ・・・」

セシリア「日本ではこれが普通なんですの・・・?」

シャル「アンビリーバブルや」

箒「な、なんだ?みんなため息なんかついて」

箒「お、おい!なんだっていうんだ!?」


終わり

サンタさんリアルに20万くらいくれないかな。じゃあの。

>>34が超面白いスレ立ててくれるんだよな。期待


のほ「おりむーおりむー」

一夏「おっ、今日ののほほんさんはトナカイの着ぐるみか」

のほ「そうなのだ~」

のほ「カンちゃん早くこっち~」

簪「……は、恥ずかしい///」

一夏「簪はミニスカサンタか。凄く可愛くて似合ってるぞ」

簪「///」

のほ「むー。おりむー私には可愛いとか言ってくれなかったのに~」

みたいな?

サンタの正体はフィンランドのじいさんじゃなくて
くたびれたスーツにペラペラの靴を履いて加齢臭を漂わせながら汗水たらして家族の為に働いてくれている
最高にダサくてカッコいいオッサン。

ラウラ「嫁っ、嫁!」

一夏「ようラウラ」

ラウラ「メリークリスマスだ」

一夏「おう、今日はイブだけどな」

ラウラ「サンタさん来てくれるだろうか」

一夏「ラウラはいい子だからきっと来るよ、ところで何をお願いしたんだ?」

ラウラ「ふふん、嫁が欲しいとお願いした!」

一夏「嫁って……俺のことだろうけど」

ラウラ「楽しみだな、サンタさん!」

一夏「そうだな、ハハハ」




シャル「僕も一夏が欲しい!!」

セシウム「私にも是非!!」

鈴「生まれて初めてサンタさん信じるわ!!」

箒「わっ、私も一夏が…」



千冬「…………」

一夏「さてどうしよう」

一夏「みんなに相談……はやめとこう、俺の第六感が警鐘鳴らしている」

一夏「こういう時はどうしたらいいか、確か弾に貰った同人にはこうあった!」

一夏「裸にリボン!!」


一夏「ごめん、イヴもクリスマスも千冬姉と過ごすから他人は帰ってくれないか」



ラウラ「それじゃお休み」

シャル「うん、お休みラウラ」

ラウラ「グー」

シャル「早っ……」

ラウラ「サンタサン……ムニャムニャ」

シャル「……ふふっ、ラウラはサンタさん信じてるんだ」

シャル「……僕も、サンタさんがいたら何をお願いしてたかなぁ」

シャル「……」

シャル「一夏しか出てこないや」

一夏「ラウラは寝たかな」

一夏「まぁいいや、とにかく『聖なる夜のドッキリイベント~サンタさんはホントにいたんだ~』作戦を開始しよう!」

一夏「まず裸になって……」ヌギヌギ

一夏「そしてピンクのリボンを……」

一夏「いやーん、見・な・い・でっ☆」バチコン

一夏「何をやってるんだ俺は」

一夏「ムーンライトパワーメイクアーップ」シュルシュル

一夏「よし」

一夏「寒い……上着羽織っとこ」

一夏「それではいざ、ラウラの元へ」ガチャ

千冬「」ビクッ

一夏「」

千冬「」

一夏「……千冬姉?」

千冬「……」

一夏「何でここに?」

千冬「……」

一夏「上着羽織ってるけど、中裸だよね」

千冬「……」

一夏「リボンらしきものも見えるね」

千冬「……」

一夏「……」

千冬「……メ」

一夏「メ?」

千冬「メリークリスマス」

一夏「メリークリスマス」

千冬「私がプレゼントだぞっ☆」バッチコーン

一夏「……」

千冬「……」

一夏「じゃあそういうことで」スタスタ

千冬「待て」ガシッ

一夏「離してくれ千冬姉!」

千冬「貴様私にこんな恥ずかしいことをさせておいて『そういうことで』とはいい度胸だ」

一夏「千冬姉が勝手にやったんじゃないか」

千冬「黙れ、今日はお前と性なる夜を過ごすつもりでここに来たんだ」

一夏「誰の入れ知恵だよ!」

千冬「束」

一夏「だと思ったよ」

千冬「というわけで私と性なる夜を」

一夏「ダメだ、俺は行かなくちゃならないんだ」

千冬「何?」

一夏「俺はラウラの元に行き、『俺がプレゼントだぜ☆(バババチコォォーーーン)』をやらなくちゃならないんだ!!」

千冬「認めるわけにはいかん」

一夏「ラウラはサンタさんを信じてるんだ!!ラウラの夢を壊すつもりか千冬姉!!」

千冬「やかましい!」

セシウム「うーん騒がしいですわね……」

シャル「何?どうしたの?」

鈴「うるさいわね……」

箒「眠い……」

千冬「」

一夏「」

セシリア「」

シャル「」

鈴「」

箒「」

ラウラ「うーんうるさいぞ……みんな早く寝ないとサンタさんが来れないぞ……」

一夏「ら、ラウラ」

ラウラ「!!嫁!その恰好は……!」

一夏(くっ……みんなが見てる前だが、ラウラの為だ、やぁってやるぜ!!)

一夏「ラウラ……」

一夏「俺がプレゼントだぜっ☆」ドバチコォォォオオオオーーーーンッ

シャル「」

セシリア「」

鈴「」

箒「」

千冬「」ハナヂドクドク

ラウラ「おおぉ……!」パァァ

ラウラ「サンタさんはいたんだ!!本当にいたんだ!!やったぞ嫁!!」

一夏「HAHAHA、そんなに嬉しいかラウラ」

ラウラ「当然だ!欲しかった嫁が本当に来たんだからな!」

一夏「今日一日はラウラの嫁になってやるよ☆」

ラウラ「わーい!」

シャル「」

セシウム「」

鈴「」

箒「」

千冬「」カベドンッ

一夏「しかしラウラ、まだ深夜だから、まずは寝よう、寝不足で倒れちゃ、聖なる夜が台無しだからな☆」

ラウラ「わかった!じゃあ、嫁……一緒に寝てくれ!!」

一夏「いいとも☆」

ラウラ「やったー!」

シャル「ドウイウコトナノ」

セシリア「ワカラナイナニモ」

鈴「イチカイチカイチカイチカ」

箒「ウソダドンドコドーン」

千冬「クソッ クソッ」ドン ドンッ

一夏「さぁ寝ようラウラ」

ラウラ「嫁……さっきので身体が冷えてしまったんだ」

一夏「ほう……」

ラウラ「だから……暖めて、くれないか?」←布団を顔半分まで被せて上目遣いで懇願する例のポーズ

一夏「……」

ラウラ「……ダメか?」

一夏「いいや」ギュッ

ラウラ「っ」ピクン

一夏「今日一日は、ラウラの嫁だって言ったろ?」

一夏「だから……甘えていいんだぜ☆」ニッコリ

ラウラ「一夏ぁ……///」


チクショォォォォーーーッ

一夏「ふふ」ナデナデ

ラウラ「んっ…一夏の手は大きくて、暖かいな…」

一夏「そうか?」ナデナデ

ラウラ「とても、安心できる…」

一夏「嬉しいこと言ってくれるじゃないの」ナデナデ

ラウラ「…」ウトウト

一夏「ほら…もう寝ちゃいな」

ラウラ「うん……」ギュッ

一夏「俺は逃げないって」



シャル「作戦タイム」

セシリア「一夏さんを奪還するには」

鈴「決まっている」

千冬「ラウラ抹殺」

箒「聖なる夜が血で染まる」

シャル「サンタさんの服が赤いのは?」

セシリア「それは」

鈴「血の色だ」

箒「いざ」

千冬「ラウラァァァァーーーーーーーーッ!!!」

ドバキャァッ

一夏「何だ!?」

ラウラ「!?」

一夏「千冬姉!?」

ラウラ「それにみんなも…」

千冬「ラウラ…お前を殺す」

シャル「織斑先生それは生存フラグです」

セシリア「なななななな何をやっているんですの!?」

鈴「不潔!エッチ!変態!うらやましい!!」

箒(いいなぁ…)

一夏「何の真似だよ千冬姉!!」

千冬「教官として貴様らの不純異性交遊を罰する!!!」

一夏「そんな恰好で説得力もクソもないよ!!」

シャル(ごもっとも)

セシリア(言い返せないけど)

鈴(言い返したら死ぬ)

箒(私もあんな格好をしたら一夏は振り向いてくれるだろうか)

千冬「黙れ!死ねィラウラァァァーーーーーーッ!!!」

ラウラ「!?」

一夏「危ない――――ラウラッ!!」バッ

シャル「!」

セシウム「!」

鈴「!!」

箒「い……一夏っ!!」

一夏「―――グハッ……」

ラウラ「よ…嫁……?」

千冬「バカな……一夏!!」

ラウラ「―――触るなッ!!」

千冬「!!」

ラウラ「嫁に……触るな!!」

千冬「き、貴様…この私になんて口を!」

ラウラ「うるさい!嫁を傷つけた貴方を、私はもう教官とは呼べない!!」

千冬「ぐっ……!」

シャル「一夏!大丈夫一夏!?」

一夏「………」

シャル「……」キョロキョロ

シャル(今なら…いけるんじゃないか!?)

シャル(えいっ)チュッ

シャル(やった!一夏とキスしちゃった!)キャー

鈴「なぁにやってんのよアンタ……」

シャル「ギクリ」

セシリア「ばっちり見えてましたわよ……」

箒「小便はすませたか?神様にお祈りは?部屋の隅でガタガタふるえて命乞いをする心の準備はOK?」

――――

一夏「ここは……」

女の子「また、会えたね」

一夏「君は……」

女の子「君、今死にかけてるんだよ」

一夏「マジか…」

女の子「死にたくない?」

一夏「当たり前だ、俺はまだやるべきことがある」

一夏「それに、ラウラとの約束も守れてない」

女の子「…死ねば、ここでずっと私と一緒にいられるのに」

一夏「悪いな、そういうわけにはいかないんだ」

女の子「あなたは、私と一緒にいてくれないの?」

一夏「…先客があるからね」

女の子「……」

一夏「今は…」ギュッ

女の子「っ」

一夏「これで我慢しておいてくれ」ナデナデ

女の子「もう…ずるいよ」

一夏「ごめんな」

女の子「ううん……それじゃあ」

一夏「ああ、頼む」

女の子「あなたに…力を」

―――――

ラウラ「嫁っ…嫁ぇ…目を…目を開けてくれ……」

千冬「私は…なんということを……」

セシリア「一夏さん……」

鈴「……」

箒「こんなことなら…もっと優しくしてやればよかった……」

シャル「」

ラウラ「嫁……一夏ぁ……」ポロッ

一夏「」ポタッ

一夏「ん……」ピクッ

ラウラ「!!」

千冬「一夏っ!?」

セシリア「一夏さん!」

鈴「一夏!」

箒「一夏が…!」

シャル「」

一夏「ごぼっ……」

箒「!?マズイ……呼吸が止まった!」

鈴「え!?えーっと、えーっと!こういうときはどうすればいいんだっけ!?」

セシリア「気道を確保して、人工呼吸ですわ!」

千冬「!」バッ

ラウラ「一夏!」チュッ

千冬「オノーーーーレェェェェーーーーー!!!!!」

ラウラ「はぁーっ、プゥーッ」

一夏「」

ラウラ「はぁーっ、プゥーッ」

一夏「…ゴホッ、はぁー!はぁー!」

ラウラ「!!一夏!!」

一夏「……ラウラ……」

ラウラ「一夏……嫁ぇ!!」バッ

一夏「心配……かけてしまったんな」ナデナデ

セシリア「……」

鈴「悔しいけど、今回はラウラに譲りましょう」

箒「そうだな……さしずめ、王子のキスで姫がお目覚めってところだな」

セシリア「逆ですけどね」

シャル「」


千冬「」シクシクシクシクシクシクシクシク

ラウラ「嫁……」

一夏「ごめんな、ラウラ」

ラウラ「っ…そうだぞ、心配したんだぞ!」

一夏「ごめんって……」

ラウラ「でも……守ってくれて嬉しかったぞ……」

一夏「ラウラ……」

ラウラ「で、でも、心配させたんだから、罰として!」

ラウラ「私と……ずっと一緒にいてくれ……」

一夏「……」

一夏「ああ……一緒にいてやるよ、ラウラ」

ラウラ「っ……一夏ぁ」

一夏「ラウラ、好きだよ」

ラウラ「私もっ……私もぉ……!」





千冬「こんなエンディングがあってたまるかぁーーーー!!!!!!」




FIN

ラウラたんペロペロ

これ以上何を求めると言うのか

簪はサンタさんの正体がお父さんであることを知っているが、本物のサンタさんも何処かにいるのではないかと信じているから可愛い。


セシリア「一夏さん。クリスマスはお暇ですか」

箒「みなでクリスマスパーティーをするぞ」

一夏「ごめん、クリスマスには用事あるんだ」

鈴「なっ!?」

ラウラ「嫁の自覚がないな。いったい何の用事だというのだ」

一夏「イヴもクリスマスも千冬姉と過ごすし」

接続の設定いじっちゃったのでIDが変わってしまいまいました
ninjaのLvが低すぎてちょっとづつしか書けないけどいいですか?

・原作未読、アニメ見た程度
・原作との矛盾は大目にお願いします
・寝落ちする可能性大
>>47から乗っ取り、>>47までは>>1の流れで行きます

箒「みんな集まって、なんの話だ?」

セシリア「箒さん・・・」

鈴「一夏のサンタ話よ。箒も知ってるでしょ?」

箒「サンタ話?」

鈴「サンタはいないって一夏に言ってはいけないってあれ」

箒「・・・・・・サンタはいるだろう」

シャル「えっ」

セシリア「えっ?」

箒「なんだ、皆のところには来ないのか?いい子にしてないからだぞ」

鈴「嘘でしょ・・・」ハァ・・・

セシリア「日本ではこれが普通なんですの・・・?」 ハァ・・・

シャル「アンビリーバブルだ・・・」ハァ・・・

箒「なんだ?みんなため息なんかついて」

箒「・・・・・・っぷ・・・」










箒「ふははは、なーんてな」

セシ・鈴・シャル「えっ?」


箒「さすがに高校生になってサンタはないだろう。普通それ相応の年齢になれば気付くさ。まして私は実家が神社だったしな」

箒「でも一夏はまだ信じていたとは・・・・・・まあ、私も未だに”送り主不明”のプレゼントが毎年枕元に置いてあるが・・・」


ラウラ「ほう・・・サンタクロースの話か・・・」

シャル「あ、ラウラ!もしかして、ラウラも信じてるの?」

ラウラ「いや、私はサンタクロースの存在そのものを知らずに育ってきたからな。サンタはクラリッサに聞いた。だが、私も毎年朝起きたら枕元に置かれていたぞ」


セシリア「あら、軍人さんでもプレゼントはもらえますの?」

ラウラ「まぁな!私の場合は新型の武器の納品書だ。その早朝には物が倉庫にぎっちり積み込まれていた。あれのおかげで年末年始の軍事演習に一層身が入ったといっても過言ではない!」フンス

鈴「全く夢の欠片もない話ね・・・」


一夏「よぉ!みんな集まって何の話してるんだ?」

ラウラ「おお嫁。今、皆でサンt・・・
鈴「サンドイッチ!」

一夏「・・・へ?」

セシリア「そっ、そうですわ!サンドイッチのお話をしていましたの!一夏さん、また今度わたくしのサンドイッチを食べていただけます?」

一夏「え!!あ、あぁ・・・またー・・・今度な・・・」


ラウラ「?」

シャル(あのねラウラ、一夏はサンタが・・・)ヒソヒソ

ラウラ(ふむ、そういうことか・・・了解した・・・)ヒソヒソ

一夏「ところで、みんなはサンタクロースにどんなお願いをしたんだ?」

5人「!」


シャル「・・・まっ、まだみんな決めてないんだよねー?あははは・・・」

セシリア「そっ、そーなんですの、おほほほほ・・・」

一夏「そうなのか!早く決めちまわないとサンタさん持ってきてくれないぜ?」

鈴「そっ、そーよねー・・・」


一夏「いやー、それにしてもサンタクロースってスゲーよな!世界中にプレゼント届けてるんだぜ!俺の推測だけど、本物は女の人だと思うんだ!もし本物に遭遇したら俺、惚れちまうかも!」

5人「!!!」


箒「いっ、一夏~!今何と?」

一夏「えっ!俺なんか変なこと言ったか?サンタクロースって世界中にプレゼント届けててスゲーよなーって・・・」

鈴「その次よ!!!」


一夏「いや、サンタさんいい人すぎて本物会ったら惚れちまいそうだなーって・・・それに絶対女性だと思うんだよ!どんな人なんだろうなー・・・まぁ、本物見たら翌年から来てくれなくなるらしいからしないけどな!」


セシリア(一夏さんはサンタクロースの存在を信じている・・・)

シャル(しかも、その存在を女性だと思っていて・・・)

ラウラ(遭遇すれば確実に惚れる・・・)

箒(つまり、これは・・・)

鈴(サンタの格好をして枕元にプレゼントを置くところを一夏に目撃されれば・・・)


箒(一夏は私に・・・)
セシリア(一夏さんはわたくしに・・・)
鈴(一夏が私に・・・)
シャル(一夏が僕に・・・)
ラウラ(嫁は私に・・・)






5人(惚れる!!!!!)


セシリア(こっ、こうしてはいられませんわ!)

鈴(まずはサンタの衣装を用意して・・・それから・・・)

シャル(一夏のほしいものを聞きださないと!)

ラウラ(ふむ、ソリとトナカイが必要だな)

箒(だが、最も大事なのは・・・)



5人(他の4人に先を越されないこと!!!!!)


セシリア「それでは一夏さん?わたくし用事を思い出しましたのでちょっと失礼させていただきますわね」アセアセ

シャル「ぼっ、僕も職員室に用事があったんだ!またあとでね、一夏!」アセアセ


箒「これは一夏の夢を壊さないようにプレゼントをあげるだけであって、故に正当・・・」ブツブツ

ラウラ「クラリッサ、私だ!ソリとトナカイの手配を頼む!トナカイは赤っ鼻のやつだ!」デンワ中


鈴「ねー、一夏。セシリアたちが言ってたクリスマスイブのパーティーの件なんだけど、夜遅くならない程度までやることにしない?そうしないとサンタさんにプレゼントもらえなくなっちゃうし」

一夏「そうだな。日付変わるまでには寝とかないといけないもんな!」


鈴「じゃあ、セシリアたちには私から伝えておくわね!」ニコニコ









千冬「・・・」


こうして、5人の『サンタdeプレゼント大作戦』は始まった


翌日・・・

一夏「う~ん・・・どーしようかなー?」

シャル「いーちか!おはよう!」

一夏「おう、シャル!おはよう」

シャル「何か考え事?もしかしてクリスマスのこと・・・とかかな?」

一夏「あぁ、まぁな」


シャル「ふ~ん・・・ねぇ、一夏は今『これが買いたいなぁ~』ってものある?」

一夏「そ~だなぁ・・・今は・・・」







一夏「エプロンを買いに行きたいな!」



シャル(え、エプロン!そっ、それってもしかして、僕と一緒に料理を作りたいとか!!)

シャル「ねぇ、一夏。ちなみにだけど・・・どんなエプロンが欲しいの・・・?」

一夏「シャルが着るような可愛いのがいいかな!」

シャル(まっ、まさか一夏!ぼっ、僕に・・・はっ、裸エプロンをさせる気じゃ////)ボンッ


シャル「一夏のエッチ・・・///」ボソ・・・

一夏「うん?今、なんか言ったか?」

シャル「ううん、なんでもない!なんでもない!あははは・・・」アセアセ


ャル「エっ、エプロン、手に入るといいね。あっ、でもクリスマ

ス当日までは買いに行っちゃダメだよ!」

一夏「?」

シャル「///さぁ、さぁ、朝ご飯食べに行かないと遅れちゃうよ!」

一夏「おお、そうだな!」

その日、シャルはいかにも・・・なフリフリのエプロンを買いに行った

のであった


シャルがエプロンを買いに行った翌日、昼の学食・・・

一夏「う~ん・・・」

鈴「いーちか!何ボケ~っとしてんのよ!列進んでるわよ!」

一夏「おぉ、鈴か!サンキュー」


鈴「ねっ、ねぇ・・・一夏・・・今一番欲しいものって・・・何?」

一夏「一番か・・・一番じゃなきゃだめか?」Bテイショクヒトツ

鈴(!!そっか!一番はもうサンタに頼んじゃってるのか!)

鈴「ううん!2番でも構わないわ!」チュウカランチヒトツ

ラウラ「嫁よ。向こうの席を取っておくぞ。」

一夏「あぁ、サンキュー!ラウラ!」


鈴「でっ!どうなのよ!」

一夏「そうだな~・・・・・・うさぎのぬいぐるみ・・・かな!」

鈴「ぬい・・・ぐるみ?」

一夏「あぁ!色は黒、デカければデカいほど愛が愛がある気がする

よな!うん!」

鈴(ぬいぐるみなんて、一夏も可愛い趣味してるわね///デカいほど

愛が・・・///)ナルホド///


鈴「そっ、そう!ふ~ん、てっ、手に入ればいいわね!でも、クリ

スマス当日までは絶対、ぜーーーったい買っちゃダメなんだからね!

!」

一夏「おっ、おう・・・」

鈴「~♪」

その日の放課後、鈴は自身の身長にも及ぶほどの大きなぬいぐるみ

を買いに行ったのであった


また翌日・・・

一夏「う~ん・・・う~ん・・・」

セシリア「い~ち~かさん!どーなさいましたか?」

一夏「おぉ、セシリアか!ちょっと考え事をな・・・」


セシリア「何かお悩みがあれば、このセシリア・オルコットめになん

なりとご相談くださいませ!一夏さん!」

一夏「あぁ、ありがとう」

セシリア「いえいえ///一夏さんのためなら当然ですわ///」

一夏「それで、セシリアは俺に何か用か?」


セシリア「はっ、はい、そっその~一夏さんは~今現在お探しのも

のなどはございませんか?」モジモジ

一夏「探しているものか・・・・・・そ~だな~」

一夏「あ!あれ!ロシアの帽子!耳あてが付いてなくて、尻尾がつ

いてるやつ!」

セシリア「それは、パパーハのことでよろしくてですか、一夏さん

?」


一夏「パパーハ?ああ!たぶんそれだ!」

セシリア「パパーハは一般的に尻尾がついてる物は女性用、ついて

ないものは男性用とみなされるらしいですわ。一夏さんがご使用に

なられるのでしたら、尻尾がないものがよろしいかと・・・」

一夏「そうなのか!?う~ん・・・尻尾が取り外しできるものがあればベス

トなんだがなぁ・・・」


セシリア(もしや、一夏さん!

   ・・・・・・・・・・・・・

   一夏『セシリア、寒くないかい?俺のパパーハを貸してあげ

よう!』パサッ
   
   一夏『おっと!レディーに男用のパパーハを被せるなんてレデ

ィーを辱めるマネできねーぜ』

   一夏『この尻尾をつけて、さぁセシリア』


  一夏『セシリア、暖かいかい?』

   セシリア『えぇ・・・とっても暖かいですわ、一夏さん///』

   一夏『セシリア・・・次は俺をキミで温めてくれ』

   セシリア『はい、一夏さん////』

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   イヤァーーーーーン//////ダメですわ、一夏さん/////)


一夏「お~い、セシリア~?」

セシリア「っは!わたくしとしたことが・・・」

セシリア「一夏さん!クリスマス当日まで絶対にパパーハを入手して

はなりませんわよ!当日までは何があってもです!お約束いただけ

ますか?」


一夏「え!あぁ・・・セシリアがそこまで言うなら・・・約束するよ!」

セシリア「ありがとうございますですわ」ニコッ

セシリア「それではわたくしは失礼しますわね」~♪

その夜、セシリアは最高級のパパーハを発注したのであった


後日の昼・・・

鈴「・・・っとまぁ、イブのパーティーは一夏の部屋でこんな感じでやりましょう!」

一夏「決まりだな!」

セシリア「それでは、当日のサンドイッチはわたくしg・・・
シャル「りっ、料理の準備は僕と箒でやっておくよ!」

シャル「ねっ、箒?」

箒「あぁ、そうしよう・・・」

セシリア(ム~~~~)


ラウラ「では、私が味見をs・・・・
シャル「ダーメ!ラウラはすぐパクパク食べちゃうんだもん!」

ラウラ(ム~~~~)

鈴「ところで一夏~、この前確か『サンタは絶対女だ~』とか言ってたけど、なんか根拠があって言ってるの?」

一夏「もちろん!」

5人「「「「「どんな??」」」」」


一夏「何年かに一回、包装用紙と箱の間に一本だけ髪の毛が挟まってるんだ!長い髪の毛!あれは絶対女性のもの、しかも同一人物だ!」

箒「えっ、それだけか・・・?」

一夏「後は男の感だ!」フンス

鈴(ここは下手に色々突っ込まず・・・)

シャル(一夏の夢を壊さないほうが・・・)

セシリア(賢明ですわね・・・)


ラウラ「嫁の感なら、確実だろうな!」フンス

一夏「1つ言えるのは、千冬姉の髪じゃないことはたしかってことなんだよなぁ・・・」




千冬「織斑!ちょっといいか?」

一夏「千冬n・・・
千冬「織斑先生だ」ゴンッ

一夏「っい!何か用ですか?織斑先生?」


千冬「あぁ・・・その、だな・・・今年の・・・24日のことなのだが・・・」

一夏「あ、そのことか!もちろん今年もお願いしてるんだぜ?」

千冬「・・・!そうか、邪魔したな・・・」

一夏「また後でな、千冬n・・・」
千冬「織斑先生だ!」

シャル「いったい何の話?」

4人「「「「さぁ?」」」」


一夏「・・・!そうだ!俺、ちょっと用事思い出したから先行ってるよ」

5人「「「「「いってらっしゃい」」」」」

鈴「そういえば、一夏が今までサンタに何もらったか一度も聞いたことなかったわ!」

箒「そういえば、私もだ・・・それだけは頑なに教えなかった・・・」

セシリア「サンタが織斑先生じゃなければ、いったい誰が・・・?」


その日の放課後・・・

ラウラ「嫁よ、何が欲しい?」

一夏「とっ、唐突だな・・・」

ラウラ「わっ、私が、ほっ、欲しいというなら・・・その、クリスマスとは言わず、今夜にもくれてやるが////」モジモジ

一夏「…お断りします…」

ラウラ「・・・」シュン…

一夏「いや・・・ラウラが嫌いとかじゃないからな・・・!!」ヨシヨシ


一夏「そうだ!下駄を探しているんだ!鼻緒が紅色のかっこいいやつ!」

ラウラ「下駄?鼻緒?まあ、クラリッサに確認するとしよう」

ラウラ「では、嫁よ。クリスマスまで楽しみにしておくのだな!決してクリスマス当日までに手に入れてはならないぞ。夫婦の契りだ!」

一夏「あぁ、分かった・・・」(またこのパターンか・・・)


その夜…

箒「なぁ一夏…今欲s…
一夏「茶道のセットが欲しいんだ!…初心者用の簡単なやつ」(考えといて正解だった…)

箒「そうか!……まぁ…そのなんだ・・・それはクリスマスまで待ったほうがいいと思うぞ!うん!」

一夏「箒が言うならそうするよ!」

箒「私が言うならか///そうか!そうか!ではな一夏!」

一夏(なんなんだ一体…?)


翌日のSHR

千冬「年末に近づくにつれて校内の風紀が乱れつつある!正確にいうならクリスマスが原因だろうな!」

千冬「今年のクリスマスは休日だ・・・羽目を外したい気持ちもわからなくm・・・ゲフンゲフン・・・休日であっても寮内での集団生活を送る以上、消灯時間のルールはきっちり守ってもらう!」


千冬「24日の夜は通常以上に見回りを厳しく行っていく!捕まったら、そうだな25日はグラウンド1日中走ってもらおう!いいな!特に、専用機持ち諸君・・・」


5人「「「「コク、コク」」」」ガクブルガクブル・・・

・・・・・・・・・・・


なんやかんやでイブ当日・・・

一夏「いや~!楽しかったなぁ~!もうこんな時間か~!」

一夏「そろそろお開きにするか!」

セシリア「そうですわね!サンタさんが来る前に寝なくてはならないですわよね!」

4人「「「「ピクッ!」」」」


一夏「そうだよな!じゃあ、後の片づけは俺がやっとくから,
みんなは戻って貰っても大丈夫だぞ!」

シャル「ほんとに~!じゃぁ、そーさせてもらおうかな?」チラッ

箒&セシリア&鈴「「「!!!」」」

セシリア「それでは、わたくしたちも…」

鈴「一夏がそういうんだったら…」

箒「…お言葉に甘えて、お暇させていただこう!」


シャル「ほら!ラウラも行くよ!」

ラウラ「ウム」ポッキーポリポリ

一夏「じゃあ、おやすみ~」

5人「「「「「おやすみ~」」」」」


・・・・バタンッ

ドアが閉まった瞬間、5人は走り出した!
目的は1つ!自分の部屋に戻り、サンタに着替え、一夏の枕元に
プレゼントを置き、その瞬間を一夏に見てもらう!それがすべて
だった!


彼女たちが着替えて各々の部屋から出た時には既に消灯時間は過ぎていた…だが彼女たちそれさえも気付かなかった。必至だった。それ故に、気付かなかった・・・千冬があんなに脅しを掛けたにも関わらず、見回りが少ない、この寮内に・・・!


一夏の部屋のカギは開いていた。おそらく、サンタが入って来やすいようにとの一夏なりの配慮なのだろう・・・この寒さの中、ベランダの窓も開いていた。


この5人が暗い部屋のなか、大小さまざまなプレゼントを持って枕元に近寄る・・・当然すんなり済むわけはない!

一夏が目を覚ます!電気を付ける!時計の針は・・・0時を1分24秒過ぎていた・・・つまりこれは・・・


ーーーミッションコンプリート!!!


一夏「…何やってんだ、お前ら?」

セシリア「メリークリスマスですわ、一夏さん!わたくしたち…!」ハァ…ハァ・・・

シャル「実はサンタクロースだったんだ・・・!」ハァ…ハァ・・・

鈴「どう?…見直したでしょ…?」ハァ…ハァ・・・

一夏「あぁ・・・、凄い頑張ったんだなぁ・・・ってのはわかるよ・・・」アハハ…


ラウラ「どうだ…?私のサンタ姿に惚れ惚れしただろう…?」ハァ…ハァ…

一夏(ラウラのはトナカイがサンタになってるのか、サンタがトナカイのフリをしてるのかわかんねぇ…たぶんトナカイは、赤鼻なんだろうな…)

ラウラ(さすがクラリッサ…!トナカイのコスプレもいけるというのは正解だったな!私なりにサンタコスをさらに加えたのがより功を奏したのだろう!)フンス


箒「それより私たちのプレゼントを受け取ってくれ・・・!」ハァ…ハァ・・・

全員の視線が、枕元に向けられる。・・・そこにはプレゼントが6つ、置かれていた…

5人「「「「「「むっ、6つ?!!!!!」」」」」」


一夏「すげ~なぁ!この5つ、俺が買おうと思ってたものじゃん!本当は今日買いに行く予定だったのに!」

箒「とっ、当然だ…!一夏の欲しいと言ってたものだからな!」

一夏「えっ……!これ、俺が欲しいものじゃなくて、







俺が5人のプレゼントにと思ってたものなんだけど…」


5人「「「「「………………」」」」」





一夏「えっと…じゃあまず、このエプロン!」

シャル(あっ!僕が買ったやつフリフリ!!)

一夏「これは…鈴の分!中華料理ってすっげ~油飛びそうだから、エプロンにしようと思ったんだ。酢豚よく作ってもらうしな!」


鈴「ありがとう、一夏…それと、ありがとう、誰・か・さ・ん…」

シャル(ビクッ……!)

一夏「次は…ぬいぐるみ!」

鈴(!)


一夏「これはラウラ!俺の布団に忍び込んでくるのは、寝るとき寂しいのかなって思ってさ…この大きさなら抱きつくには十分だろ?」

ラウラ「巨大な黒うさぎ!デザインもなかなか良いではないか!!気に入ったぞ、一夏!」

一夏「そうか!よかったな”サンタさん”!」

鈴(///)

一夏「次は…?帽子か!」

セシリア(そっ、それはわたくしの…!)


一夏「これはシャルだ」

シャル「わー、すご~い!綺麗な毛並み!」

一夏「シャルは冬物は男物しかないと思ってさ!あと、これ男性用と女性用で使い分けできるみたいだから、いざというときも…なっ!”サンタさん”」

セシリア(ホントは一夏さんにお召いただきたかったですわ・・・)ブツブツ…

一夏「次は下駄だな!これは…箒だ!!!」


ラウラ(フム…私のプレゼントか…)

箒「わっ、私か…!」

一夏「そっ!箒は普段から袴なんかが多いからな!それに正月もそれなりに使うだろうし!」

箒「うむ、なかなかよいものではないか!少し大きめだが、まぁ大丈夫だろう…誰か分からんがありがとう!」

ラウラ(うむ…)

一夏「そして、最後はセシリアへの茶道用具!」


セシリア「日本のティーセットですの?」

一夏「あぁ、高貴なセシリアには、ぜひ日本の茶も嗜んでもらおうと思ってな!」

セシリア「そうですわね!わたくしほど高貴な身分ですと多文化のお茶を嗜むことも必要ですわよね!」

鈴(考えが甘かったわね、一夏…激マズレパートリーに抹茶フレーバーが加わることに気付かないとは…)

箒(まぁ、よかろう…)


一夏「そして、これが俺の大本命…!」

セシリア「一体、何なんですの?」

鈴「いい加減教えなさいよ!」

一夏「そっか!箒にも鈴にも教えてなかったんだっけな!」

一夏「実はこれ、毎年同じ中身なんだ…それっていうのが…………」


その間、千冬は…

千冬「ふふふ…あれだけ脅せば専用機たちも一夏にそう容易くちょっかいは出せまい…!」

千冬「仮に…だ…例えどんなプレゼントやサンタコスであいつを惹きつけようとも…

束「あの『バナナケーキ』の力には敵わない…そ~だよね!ち~ちゃん!」


千冬「来たか…不法侵入者め!」

束「ち~ちゃ~ん!毎年プレゼント運びさせておいてその言い方はヒドイよ~~それにー天才束さんはいっくんの部屋に入らずに、かつ誰にも気付かれづにプレゼントを置くっていうエレガントな手法を使ってるんだよ~ん?」


千冬(あのバナナケーキは私が一夏に作ってやれて、かつ一夏がお気に入りの唯一のケーキ…一夏にはもうレシピを忘れて作れないと言って決して普段は作らないのだが…毎年クリスマスの日だけには、あいつのために焼いてやっている…無論、私が作っている点は伏せてな…)

束「もぉ~!!ち~ちゃん、聞~てる~?」

千冬「あぁ…、すまない!毎年感謝している」


束「天才束さんの力にかかれば、あのケーキいつでもすぐ作れる機械作ってあげるのに~!!」

千冬「ばっ、ばかもの…そんな頻繁に作って、あいつがあのケーキに飽きてしまったら、どっ、どうする…クリスマスだけにしている意味がないだろ…!」

束「あれ、あれ~?ち~ちゃん、もしかしてビビってる~?」

千冬「うっ、うるさい…」


束「だ~いじょ~ぶ、だ~いじょ~ぶ!そんなことしないから!それに、ち~ちゃんといっくんの絆はケーキだけじゃないでしょ~?」ニヤニヤ

千冬「……そっ、そんなことより、ちゃんと毎年私だとばれないような、本物のサンタクロースからのような小細工はしてるんだろうな?」


束「ホントは存在しない人物の髪の毛作って、それを箱と包装紙の間に挟む予定だったんだよね~だけどそれじゃ束さんの溢れんばかりの好奇心は収まらなかったのだ~!昔から箒ちゃんの髪の毛をつかってるんだよ~ん」イエ~イ!

千冬「………まぁ、普通の人間でもわからないだろうからな…特にあのバカな弟なら、それが篠ノ之箒のものだとは気付かないだろう…」


束「でも何か奇跡が起こるっちゃうかもしれないよ~?科学者も神頼みは必要なんだぞ~!!それに~姉としても箒ちゃんに少しでもアドバンテージをあげたいしね~」

千冬「ふん…!まぁ、いい…」

束「それでは、束さんはここいらでおいとまするよ~ん!バイバ~イ、ち~ちゃ~ん!!」バイバイキ~ン☆


千冬「さて、そろそろ一夏はケーキに気付いているころかな…?専用機持ちを泳がせておいたおかげで、今年は一夏もサンタのフリをして私のところにプレゼントを持ってくるだろう…」


千冬「まぁ、あいつのことだ…プレゼントはマッサージ券とかそんなもんだろうな…ふふふ…」

千冬(ミニスカサンタコス+布団の中であいつを待って、来たところを引きづり込んで、朝までっていうのも……フフフフフフ…///)


再び戻って、一夏たち…


一夏「……という訳なんだよ!千冬姉を問い詰めても『私は知らない!』の一点張りだし…何より今までもアリバイがあって枕元に置くことが不可能!」

一夏「そうなると作れるのも届けれるのも、やっぱサンタクロースしかいないんだよ!なぁ!サンタはいるんだよ!しかも、女性!今回もほら!!」カミノケイッポン


シャル「確かにそこまで来ると…」

セシリア「サンタクロースだとしてもおかしくないと言えば、おかしくないですわね…」

シャル&セシ((でも、あの時の殺気を考えると…))

シャル&セシ((絶対、嘘ついてる……でも、言えない…))ガクブルガクブル…


一夏「どうしたんだ、二人とも?急に顔色が…?サンタはオバケじゃないから安心しろよ」

セシリア「そうですわね…オホホホホ…」

シャル「あはははは…」

シャル&セシ((オバケよりも恐ろしいものを敵にしてしまった…))


鈴「それにしても、千冬さんが”昔”作れたケーキがバナナケーキだなんて、千冬さんらしいわね!」

ラウラ「そうだな!見た目は焼きすぎた、ただのスポンジだが、デコレーションなどの外見にとらわれず、味と香りの真向勝負…素晴らしいな!」

シャル(単にめんどくさがりなだけな気もするけど、黙っとこう…)

一夏(やっぱり千冬姉のケーキの味だ…)サクッ…モグモグ


一夏「よし!俺も皆みたいにサンタになって、千冬姉の枕元にプレゼント置いてみようかな!朝になってから手渡しするつもりだったけどこっちのほうが面白そうだ!」

セシリア「一夏さんは何をプレゼントされますの?」


一夏「全身マッサージ<織斑一夏スペシャル>3hコース」

5人(((((…………!!!!!)))))


セシリア「一夏さん!わたくしにもこの券一枚、プレゼントとしてくださいまし!!!」

一夏「えっ、おぉ…」

鈴「抜け駆けは卑怯よ!私には2枚よこしなさいよ!!」

一夏「りっ、鈴…何言ってんだよ…!」

シャル「僕たち、5人でプレゼント交換しただけで、まだ一夏からプレゼントもらってないよ!」


一夏「俺もサンタさんからしかプレゼントもらってないんだけど…」

6人「「「「「「ワ~ワ~ギャ~ギャ~」」」」」」





千冬がスタンバってから1時間…

千冬「一夏が来ない…」


千冬(まさか…専用機持ちがヒヨったか…?)

千冬(そんなことがあるだろうか…)


ドアドンッ!ドンッ!
山田「織斑先生!夜分遅くにすいません!織斑くんの部屋から…!」

千冬「…!まさかあいつら…!あれほど釘を刺しておいたのに…」


ドアガチャッ
千冬「すぐ向かいます!」タッタッタッタ…


山田「…!!!織斑先生その恰好…!…行っちゃった…」


一夏の部屋のドア解放バンッッッッ!!!

千冬「コラッー!!お前たちー!!!」ドンッ!


静まり返る6人…玄関口に集まる視線の先にはミニスカサンタコスで仁王立ちしている千冬の姿があった!ご丁寧にも帽子まで被って…

千冬「正座…早くしろ…!」

6人「「「「「「はい…」」」」」」


千冬(しまった…!勢いで飛び出してきたせいで、着替えるのを忘れた…////っく!…やむおえまい…このまま説教するしか…////)

千冬「織斑!まず鼻血を拭け…」

一夏「ふぁい…」ティッシュツメツメ

無理もない…正面上手もギリギリのアングル…正座から見える角度は年頃の少年にとっては絶景だろう…これがご褒美といういうやつか…


千冬「事の発端はなんだ…?言え、織斑!」

一夏「こえてふ…(これです…)」

一夏から千冬に『全身マッサージ<織斑一夏スペシャル>3hコース』のチケットが手渡された…

千冬(キター!!しかも3h、全身だと…///)

千冬「っゲフン…!…いっ、以前のSHRの時の私の話を覚えているな…?」

6人「「「「「「はい…」」」」」」


千冬「では、今から5分後、各自準備を済ませてグラウンド集合!1秒たりとも遅刻は認めん!解散!!!」

6人「「「「「「はい!」」」」」」

一夏「千冬n…じゃなくて、織斑先生!」ハナセンフンッ!

千冬「なんだ!織斑!」


一夏「メリークリスマス!」

千冬「……ッフ!早く行け、馬鹿者が…」

千冬「~♪」

ミニスカサンタコス千冬が鼻歌を歌いながら廊下を陽気に歩く姿、それを盗撮した写真は、IS学園学生間での裏ルートで高値で売買されたのであった…


一方の一夏たちはというと、千冬のお許しにより24hランニングは約15hランニングで終わりを迎えた…クリスマスの夜、学内で開かれたクリスマスパーティーに参加する6人を見たものは誰一人いなかった…


ランニングを終え、部屋に戻った一夏はベットの上に倒れこんだ…もう動けない…そして、彼は一言呟いて目を閉じ、深い眠りについたのであった…

一夏「やっぱ、クリスマスは早く寝ないとだめだわ…」

その次の週、年末にかけて毎晩のように専用機持ちと千冬のマッサージを行う一夏の姿が目撃されたとかなかったとか…でもそれはまた別のお話…

………Happy End? FIN

自分は体力的に限界です。
クリスマスは寝るのが一番!、っていうのと、バナナケーキのことも忘れないであげてください!、ってことを受け取っていただければもう悔いはないです。
今から眠りに付きます。
どなたか、この醜い屍を踏み台にして羽ばたいていってください。
読んでくれた皆さん、保守してくれた皆さんありがとう。

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