あかり「ぇへへ、結衣ちゃんは渡さないからね」(131)

結衣「今日も長かったな、ほら京子ごらく部行くぞ」

京子「あーゴメンね結衣、同人誌の〆切近くてさ~・・・」

結衣「そういえば授業中も内職してたもんな京子」

結衣「ごらく部に行って書けばいいんじゃないの?」

京子「う~ん、それでもいいんだけど・・・」

結衣「・・・ちなつちゃんか」

京子「うっ・・・ご名答」

結衣「まぁ悪気があってやってるわけではないからね」

京子「うん分かるよ、悪気が無いから逆に言いづらいんだよねぇ~」

京子「気持ちはすごくありがたいんだけどね」

結衣「分かった、二人には上手く伝えておくよ」

京子「ありがと、ゴメンな結衣」

結衣「はいはいみんな寂しがるだろうから明日はちゃんと来いよ」

京子「へっへ~ん」

結衣「なんだその気持ち悪い笑いは」

京子「京子ちゃんがいなくて寂しいのは結衣じゃないの?」

結衣「何言ってるんだか・・・」

京子「素直じゃないなぁ結衣にゃんは」

結衣「にゃんはやめろっての、・・・早く家帰って書いた方いいんじゃないの」

京子「おっといっけねー!じゃあね結衣!」バヒューン

結衣「まったく」

ガラッ

結衣「こんにちは、っと・・・誰もいないのか」

結衣「どれどれ、おこた暖めておいてあげようか」

結衣「・・・・・・この広い部屋で一人はちょっと寂しい」

結衣「早くあかりとちなつちゃん来ないかな…」

結衣「それか綾乃とか千歳・・・」ゴロゴロ

結衣「・・・んぅ、おこた暖かい」

結衣「ん・・・・・・zzz」

ガラッ

あかり「こんにちはー、遅れてゴメンねぇ」

結衣「・・・zzz」

あかり「・・・結衣ちゃん一人なんだ、起こしちゃ悪いよね」

あかり「えへへ、おこたぬくぬくだよぉ」モソモソ

結衣「・・・zzz」

あかり「ふふ、いつもお疲れ様結衣ちゃん」

結衣「ん・・・」

あかり(気持ちよさそうに眠ってる…)

あかり(・・・することないから宿題でもやっちゃおうかな)

あかり「・・・」カリカリ

あかり「・・・・・・」カリッ

あかり(なんか結衣ちゃんと二人きりって久しぶりだなぁ)

あかり(いつも京子ちゃんかちなつちゃんが側にいたしね・・・)

あかり(ちょ、ちょっと触るくらいなら・・・起きないよね)

あかり「そーっと、ね」フニフニ

結衣「んぅ・・・」

あかり(ぇへへ、結衣ちゃんのほっぺ柔らかいよぉ・・・)ツンツン

結衣「・・・むにゅ・・・zzz」

あかり(むにゅ、だって・・・結衣ちゃん可愛い)

結衣「・・・zzz・・・あかり・・・」

あかり「ひゃうっ!」

あかり(ね、寝言だよね?)

結衣「だいす・・・・・・」

あかり「だ、だいす・・・?」

結衣「き・・・zzz」

あかり「あかり・・・大好き」

あかり「ひぇぇええ!?あ、あ、あわわわわわわわ」ドキドキ

結衣「ん・・・・・・」

あかり「・・・・・・むぐっ」

あかり(つい大声出ちゃったよぉ…)

あかり(い、今あかり大好きって言ったよね…!)ドキドキ

あかり「て、手鏡さんはどこですか~っと・・・あった」ゴソゴソ

あかり「・・・ぶっひぇ~」

あかり(あかりの顔、りんごさんみたいに真っ赤っかだよぉ・・・)

あかり(だって…だ、大好きなんて言われたんだもん)モジモジ

あかり(ううぅ~・・・恥ずかしいよぉ)

結衣「・・・zzz」

あかり「あかり一人で顔真っ赤にしてバカみたい…」

あかり「・・・・・・ゆ、結衣ちゃんが悪いんだからね」プクー

結衣「・・・・・・zzz」

あかり(あんなに声出したのに、まだ起きないんだ…)

あかり「・・・」ジー

あかり(結衣ちゃんのくちびる柔らかそうだなぁ…)

あかり(ね、寝言であんなこと言う結衣ちゃんがいけないんだもん・・・)

あかり(ほんとにあかりの事・・・)

あかり「ねぇゆ、結衣ちゃん・・・」

結衣「・・・・・・」

あかり「お、起きないといたずらしちゃうからね?」ボソッ

結衣「zzz・・・」

あかり「・・・・・・よし」

あかり(そーっと、起こさないように・・・)

あかり「・・・・・・」フニフニ

結衣「んぅ…」

あかり(ぇへへ、結衣ちゃんのくちびる柔らかいなぁ…)

あかり(キ、キスしたら気持ちよさそう)

あかり(・・・だめだめ! 寝てるのにそんなのズルだよね……)

あかり(・・・あかり悪い子だよね、ごめんね結衣ちゃん)

結衣「・・・・・・んぅ~?」パクッ

あかり「ひぇええ!?」

あかり「ゆ、結衣ちゃん・・・あかりの指咥えないで~」カァー

結衣「ん~・・・」チュー

あかり「んっ、吸うのもだめだよぉ…!」

結衣「・・・・・・」チュー

あかり「も、もうやめてぇ!・・・あかりの指ふやけちゃうから!」

結衣「んん~?」パチッ

あかり「・・・・・・お、おはよう結衣ちゃん」

結衣「・・・・・・あひゃり?」チュパ

あかり「ひゃう・・・」

結衣「・・・・・・」プハッ

結衣「お、おはようあかり・・・」

結衣「見間違えじゃなければ、あの・・・その」

結衣「あかりの指吸ってたと思うんだけど・・・」

あかり「……」コクン

結衣「う、うぁ…ごめんあかり」カァー

あかり「あ、あの、気にしないで結衣ちゃん!」

結衣「あかりに何てことを私は、ただの変態じゃないか・・・」

結衣「・・・・・・私舐めたところしっかり石鹸で洗ってきなよ、絶対汚いから」

あかり「そんな・・・ゆ、結衣ちゃんのだから汚くないもん!!」

結衣「なっ・・・・・・!」

あかり「あぅ…」

あかり「・・・あ、あかりちょっとおトイレ行ってくるね!!」バヒューン

結衣「・・・誰か私のこと殺してくれ」

ガラッ

あかり「た、ただいま結衣ちゃん」

結衣「あぁ…お帰りあかり」

あかり「・・・よいしょ、ぇへへおこた暖かいねやっぱり」

結衣「そ、そうだな」

あかり「・・・・・・」

結衣「・・・・・・」

結衣「あの・・・あかり」

あかり「な、なあに結衣ちゃん?」ビクッ

結衣「その・・・」

結衣「あんな気持ち悪いことしたんだ、謝って許してもらえるとは思ってない」

結衣「寝ていたとはいえ本当に悪い事してしまった」

結衣「ごめんな・・・ごめんあかり」

あかり「・・・・・・」

結衣「わ、私先に帰るから」

あかり「待って結衣ちゃん!」ガシッ

結衣「お願いだから・・・離してくれあかり」

あかり「結衣ちゃんは寝ぼけてただけでしょ?・・・本当に悪いのはあかりなの」

結衣「・・・あかりは優しいよな、こんな時でも相手を庇うなんてさ」

あかり「結衣ちゃん話を聞いて!」

あかり「あのね・・・ほ、本当はあかりが結衣ちゃんにイタズラしてたのが悪いの」

結衣「あかりが私にイタズラ?」

あかり「うん、寝ている結衣ちゃんのほっぺを指でつついたり・・・」

あかり「結衣ちゃんのくちびるを・・・指でなぞったり」カァー

結衣「な・・・・・・」

あかり「ご、ごめんなさい結衣ちゃん」

結衣「その最中に私が寝ぼけて・・・咥えちゃったわけ?」

あかり「・・・」コクン

結衣「あー・・・その」

結衣「そっか、まぁ・・・あかりもたまにはそんなイタズラしたくなる時もあるよな」

あかり「ごめんなさい、嫌いになったよねあかりのこと・・・」

結衣「ならないよ、京子が起こすドタバタに比べれば可愛いもんだ」

結衣「・・・だから大丈夫、嫌いになんてなるわけないよ」ナデナデ

あかり「ゆ、結衣ちゃん・・・」ウルウル

結衣「これくらいで泣かないの」

あかり「あかり罪悪感で胸が痛いよぉ…」

結衣「ずいぶんと大げさだな」

結衣「まぁお互い様ってことでこの話は終わりにしよ?」

あかり「そうだね…ごめんね結衣ちゃん」

結衣「こら、もう謝るの禁止だからな」

あかり「うん、ぇへへ・・・」

結衣「やっと笑ってくれたなあかり」

あかり「ふふふっ・・・そう言えば今日ちなつちゃん用事で来れないんだって」

結衣「なんだそうなのか、京子も同人誌の〆切近いから休むってさ」

あかり「そういえばコムケも近いもんねぇ」

結衣「うんうん、授業中も必死に書いてたよ」

あかり「京子ちゃんらしいね・・・」

あかり「えへへ、じゃあ今日は結衣ちゃんと二人っきりだね」

結衣「そう言われると・・・なんか」

あかり「ふふっ結衣ちゃん照れちゃうかな?」

結衣「照れねーよ」

結衣「なんか今日はずいぶんとお喋りだな」

あかり「最近結衣ちゃんと絡むこと無かったから・・・二人っきりになれて嬉しくて」モジモジ

結衣「なっ・・・」

あかり「結衣ちゃん照れてる?」

結衣「て、照れねーよ」

結衣「まったく・・・さっきまで泣いてたくせに調子いいんだから」

あかり「えへへ」

結衣「なんかあかりのペースに乗っけられてるな…」

あかり「たまにはあかりが主導権握ってもいいと思うんだぁ」

結衣「まぁ…2,3年に1回くらいはね」

あかり「ずいぶんと少ないような・・・」

結衣「おや、もう外も真っ暗だな」

あかり「ほんとだねぇ・・・もう冬だもんね」

結衣「二人じゃ特にすることもないしそろそろ帰ろうか、あかり」

あかり「そうだねそうしよっか・・・あ!」

あかり「手袋教室に忘れちゃったよぉ…」

結衣「なんだそれなら片方貸してあげるよ」

あかり「そ、そんなの結衣ちゃんに悪いよ・・・」

結衣「って言っても今から教室行くのもめんどうだしな」

あかり「うん…」

結衣「まぁ確かにもう片方は寒いけど…」

結衣「手袋してない方は、二人で手繋げば寒くないだろ?」ギュッ

あかり「ひゃぁ!?」

結衣「ご、ごめん嫌だったか?」

あかり「い、嫌じゃない!嫌じゃないよ!!」フルフルフルフル

結衣「・・・そんな勢いよく首を横に振らなくても」

あかり「あ、ありがと結衣ちゃん」ドキドキ

あかり(こ、こんなのズルいよぉ結衣ちゃん・・・)

結衣「さ、行こうか。 あかりの家まで送っていくよ」

あかり「うん、ありがと結衣ちゃん!」

結衣「ふぅ・・・ほんと寒くなってきたな」

あかり「ふふ、すっかり冬って感じだよねぇ」

結衣「見た感じあかりはそんな寒そうにしてないな」

あかり「寒いけど、結衣ちゃんと・・・その、手繋いでるから平気だよ」

結衣「・・・ふふっそうか」ギュッ

あかり「わっ・・・えへへ」ギュー

あかりの家

ガチャガチャ

あかり「あ、あれ・・・お家開いてない」

結衣「お母さんかあかねさんいないのか?」

あかり「今日お姉ちゃんはアルバイトだから帰ってくるのは9時くらいで」

結衣「うん」

あかり「そういえば、お母さんもお父さんも今日用事で帰らないって言ってたかも……」

あかり「だからお家のカギ持っていきなさいって・・・」グスッ

結衣「それで家のカギも忘れちゃったわけか」

あかり「・・・」コクン

結衣「あちゃー」

結衣「ん?なんだ、簡単な事じゃないか」

結衣「あかり、今日は私の家に泊まりなよ」

あかり「そんな、結衣ちゃんに迷惑かけられないよ…」

結衣「あのなぁいまさらそんな事気にする仲でもないだろ?」

あかり「でも…」

結衣「大体他にいい方法あるの?・・・9時まであかねさん待ってるつもりか?」

あかり「・・・」

結衣「世話のかかる京子を今まで何回も泊めてるんだ」

結衣「それを考えればあかりを泊めるなんて楽なもんさ」

あかり「ゆ、結衣ちゃん・・・」

結衣「あかりって意外と頑固だよなぁ、こういう時は素直に甘えておけって」

あかり「・・・」コクン

あかり「そ、それじゃお世話になります・・・」

結衣「なぜ敬語」

あかり「でも結衣ちゃんと二人っきりでお泊りなんて…」モジモジ

結衣「頬を赤らめてもじもじするな」

あかり「ふ、不束者ですがよろしくお願いします!」

結衣「お前は私に嫁入りでもするつもりか」

あかり「よ、嫁入り!?あかり達付き合ってもないのに…け、結婚なんてまだ早いよぉ…」

結衣「もうツッコミは入れないからな」スタスタ

あかり「ゆ、結衣ちゃん置いていかないでぇ~!」

ガチャッ

結衣「ただいま~っと」

あかり「結衣ちゃん、お邪魔します」

結衣「うん、さぁ上がって」

結衣「手洗ってうがいしたら適当にコタツでくつろいでていいよ」

結衣「私は晩御飯の支度でもしておくからさ」

あかり「そんなのダメだよ、あかりにも準備手伝わせて?」

結衣「ん~あかりはお客さんなんだし、別にそこまでしてもらわなくても」

あかり「・・・あかりも力になりたいの」ズイッ

結衣「ぐっ・・・分かった、分かったからその上目遣いやめろ」

あかり「えへへ、結衣ちゃんってほんとに上目遣いに弱いんだねぇ」

結衣「だ、誰に聞いたんだよそんな情報!」

あかり「ふふっ京子ちゃんから聞いたんだぁ~」

結衣「・・・だと思ったよ」

結衣「ん~卵と玉ねぎ、じゃがいも・・・あとコーンの缶詰も早く食べておきたいんだよな」

あかり「あかりオムライスがいいなぁ」

結衣「でもあかりが来るたびにオムライス食べさせてる気がするけど」

あかり「結衣ちゃんのオムライスあかり大好きだよ!」

結衣「ふふっそれじゃ、腕によりをかけて作っちゃおうかな」

あかり「じゃがいも、玉ねぎとコーンでスープが作れそうだね」

結衣「お、本当か?あかり料理できるんだね」

あかり「うん、よくお母さんのお料理のお手伝いするから」

結衣「えらいなぁ、それじゃ頑張ろうな」

あかり「えへへ、あかり頑張るよぉ!」

結衣「よく考えたら二人で最初にスープ作った方がいいかもな」

あかり「それもそうだねぇ、コンソメスープならレシピ覚えてるよ」

結衣「いいなコンソメちょうどあるし、頼んだぞあかり」

あかり「了解です、結衣ちゃん隊長!」

結衣「ふふっ懐かしいなぁそのノリ」

あかり「今言うとちょっと恥ずかしいね…」

結衣「あかりにも羞恥心なんてあったんだな」

あかり「あ、あれぇ…人並みにあるとは思ってたんだけどなぁ」

結衣「それじゃ、私は玉ねぎ切っておくからじゃがいもよろしくね」

あかり「うん!」

あかり「・・・えへへ」

結衣「ん?どうしたんだ急に笑って」

あかり「こういうのを・・・あ、愛の共同作業って言うのかなぁ…なんて」

結衣「・・・・・・」サクサクトントン

あかり「せ、せめてツッコんでよぉ結衣ちゃん・・・」

結衣「なぁあかり・・・こういうのって愛の共同作業って言うのかな?」

あかり「あぁ、もうほじくり返さないでぇ!!」

結衣「ぷぷっ・・・」

あかり「結衣ちゃんのいじわる・・・」

あかり「いい匂いだねぇ・・・あかりお腹空いてきちゃった」

結衣「そうだな、オムライスよそうからあかりお皿お願い」

あかり「よいしょ、っと」カチャカチャ

結衣「・・・・・・」ハラハラ

あかり「もう結衣ちゃんってば、あかりそんなドジしないよぉ」

結衣「ははっそれもそうだな」

あかり「ふ、ふぇっくちゅ!!」ツルッ

パリーン

結衣「・・・・・・」

あかり「・・・・・・」

結衣「いや…まぁあかりにそんな事頼んだ私も悪いしな」

あかり「うぅ…償いの言葉が見つからないよぉ…」

結衣「なにどうせ百均のお皿だし気にすることはないよ」

あかり「ごめんなさい結衣ちゃん…」

結衣「それよりあかりケガはしてない?」

あかり「うん大丈夫だよ、でも・・・」

結衣「気にするなって・・・ほらほら、せっかくのごちそうが冷めちゃうよ」

あかり「う、うん」

結衣「このスープ美味しいなぁ…あかり?」

あかり「・・・」

結衣「まったく、まだお皿割ったこと気にしてるのか?」

あかり「そ、それもあるけど」

あかり「結衣ちゃんの力になりたい!って大口叩いたのに…」

あかり「結局足引っ張る事しかできなかったのが情けなくて……」

結衣「まぁ、いいからこのスープ飲んでみなよ…ほらっ」

あかり「・・・んぐっ」

結衣「おいしいだろ?」

あかり「うん、すごく美味しいよ」

結衣「このスープはあかりがいなきゃ作れなかったんだよ?」

あかり「そ、そんなことないよぉ」

結衣「いや、私はスープのレシピ知らなかったからな」

あかり「・・・」

結衣「あかりが来てくれなきゃオムライス一品の寂しい夕食だったよ、あはは」

結衣「だからさ、足引っ張ってなんかないよあかりは・・・もっと自信持ってよ」

あかり「うん、うん…ありがと、結衣ちゃん」

結衣「どういたしまして」ニコッ

あかり「やっぱり結衣ちゃんは優しいね、昔から何も変わってない・・・」

結衣「ふふっありがと、お世辞はいいから早く食べちゃおうな」

あかり「お世辞なんかじゃないのに…」

結衣「はいはい」

あかり「もぉー!」

結衣「うまいもんだ、今度は牛のマネの練習?」

あかり「あかり牛じゃないよぉ!」

あかり「・・・結衣ちゃんってばいつもそうやってはぐらかすんだもん」ボソッ

結衣「ん?何か言った?」

あかり「ううん、何でもないよ」

結衣「ごちそう様でした」

あかり「ごちそう様でした!」

結衣「お風呂湧いてるから先に入っておいで、私食器片づけておくから」

あかり「・・・・・・」モジモジ

結衣「な、なんだよ」

あかり「結衣ちゃんと一緒に入りたいなぁ、なんて」ウルウル

結衣「・・・涙目に上目遣いでもダメだっての」

あかり「そんなぁ…」

結衣「し、下着は私の貸してあげるから」

あかり「ほ、ほんと!?うぇへへ・・・」

結衣「・・・私の知ってるあかりはそんな笑い方しないぞ」

あかり「結衣ちゃ~んいいお湯だったよぉ」ホカホカ

結衣「そっかそっか、ふふっあかり・・・風呂上りと言ったらコレだろやっぱ」

あかり「ビンの牛乳だ!ホント飲んでにいいの?」

結衣「大家さんからのもらい物だし、気にしないで飲んでよ」

あかり「それじゃ・・・んぐっ・・・むぐっ・・・ぶっひぇ~」

結衣「・・・あかりは小さいから牛乳飲んだ分しっかり育てばいいね」

あかり「あかりの胸見てそのセリフはひどいんじゃないかなぁ!?」

結衣「ふふっ今日一日私をおちょくった罰だ」

あかり「うぅ…」

結衣「ん~いいお湯だ・・・今日のあかりはいやに積極的だったなぁ」カポーン

結衣「い、一緒にお風呂に入りたいなんてまさか言うとは…」

結衣「でもさっきの涙目で上目遣いのあかり、可愛かった・・・な」

結衣「な、何言ってるんだ私は!・・・ダメだ、今日はどうかしてる」

結衣「・・・・・・ブクブク・・・」

結衣「・・・ブハッ・・・・・・上がるか」

結衣「あかり上がったよ、なんだアルバム見てたのか」

あかり「あ、結衣ちゃん」

あかり「ふふっ・・・なんだか懐かしいなぁと思っちゃって」

あかり「結衣ちゃん、あかりが髪乾かしてあげるよ」

結衣「ほんとに?でも変な事するなよ」

あかり「あかりそんなに結衣ちゃんからの信用無いのかなぁ…」シクシク

結衣「あぁゴメン、ちょっと意地悪しすぎた。ほら頼むよあかり」

あかり「うん、任せて!」

あかり「結衣ちゃんの黒髪キレイだなぁ…」

結衣「そう?ありがと」

あかり「昔の長かったころの髪型もあかり好きだよ!」

結衣「ふふふ、そう言われると悪い気はしないな」

結衣「でも今さら伸ばすのもね、それに手入れも楽だし気に入ってるんだ」

あかり「そういえば髪を切ったきっかけって」

結衣「ん、あぁ…京子が泣き虫だったころに私がコイツを守らないとなって」

結衣「その決意の表れみたいなもんかな」

あかり「・・・・・・・・・そっか」

結衣「あかりどうかした?」

あかり「ん、なんでもないよ結衣ちゃん」

あかり「はいできあがりだよ、お疲れ様」

結衣「ありがとなあかり」

結衣「髪を乾かしてもらうのっていいな、・・・すごく安心するというか」

あかり「ふふっあかりも分かるなぁその気持ち」

結衣「よく京子の髪も乾かしてあげるんだけどさ」

あかり「・・・」

結衣「京子ってば私の髪は乾かしてくれないんだよな」

あかり「・・・そうなんだ」

結衣「ふふっ困った奴だよアイツは」

あかり「・・・・・・」

結衣「おや・・・もう9時半か」

あかり「ほんとだあっという間だったよぉ・・・」

結衣「そう言えばいつもあかりは9時に寝るんだってな、もう寝ようか」

あかり「もっと・・・結衣ちゃんとお喋り、した・・・」

結衣「ふふっもう半分寝てるじゃないか、お喋りならいつでも出来るよ」

結衣「布団かけるよ、あかり」

フワッ

結衣「そうだ、あかねさんに連絡したかあかり?」

あかり「うん、ご飯食べた後にメールしたよ」

結衣「そっか、なら安心だな…電気消すよ」パチン

あかり「・・・結衣ちゃん、そっちのお布団行ってもいい?」

結衣「ん?あぁいいよ、ホラ」

あかり「ぇへへ」モゾモゾ

結衣「狭くない?」

あかり「うん、大丈夫だよぉ…」

結衣「今日は楽しかったな、あかりと二人きりで話すのは久しぶりだったし」

あかり「うん、そうだね」

あかり「・・・小さいころはよく京子ちゃんも一緒に三人でお昼寝したよね」

結衣「そうだなぁ…」

あかり「ずっとね、小さいころから京子ちゃんが羨ましかったんだ」

あかり「お昼寝する時は結衣ちゃんに手を繋いでもらったり」

結衣「ふふ、確かにそんなこともあったね」

あかりも「他にもあるんだよ」

あかり「いじめっ子から結衣ちゃんに守ってもらったり」

あかり「わんちゃんに吠えられても、結衣ちゃんが盾になってくれたりしてね」

結衣「今思うとずっと京子に付きっきりだったね」

あかり「ふふっそうだね」

あかり「京子ちゃんってまるで童話のお姫様みたいな感じで」

あかり「困ったときは結衣ちゃんみたいな王子様がすぐに飛んできてくれるんだもん」

結衣「・・・・・・」

あかり「羨ましかったなぁ…」

あかり「ぇへへ・・・あかりはさしずめ、二人の従者って感じかな」

結衣「そんな事ないよ…あかりはあかりだろ」

あかり「・・・ねぇ結衣ちゃん、あかりまだ話してなかったね」

結衣「ん・・・」

あかり「あかりが結衣ちゃんにこたつでいたずらした理由を」

結衣「理由?・・・魔が差したとかじゃないのか?」

あかり「ううん、ちゃんと理由があるの」

あかり「・・・結衣ちゃんがね」

あかり「寝言であかり大好きって言ってたのを聞いたんだぁ」

結衣「そ、そんなことまで言ってたのか」

あかり「ふふっ」

あかり「あかり馬鹿だよねぇ、ただの寝言なのに本気にしちゃって」

あかり「あかりと結衣ちゃんは両想いなんだ~って勘違いしたら」

あかり「自分の気持ちが抑えられなくてね」

あかり「・・・結衣ちゃんにベタベタ触ってたんだよ」

結衣「り、両想いって・・・あかり」

あかり「・・・あかりはね、子供のころから結衣ちゃんが好きだったんだ」

結衣「・・・私もあかりの事好きだよ?」

あかり「友達としてじゃなくって・・・・・・恋愛的な意味で」

あかり「子供のころからこの気持ちを抱え込んだままで辛かったんだぁ」グスッ

あかり「も、もう今日で終わりにさせてよ結衣ちゃん・・・」

あかり「結衣ちゃんと京子ちゃんの間に入り込むのなんて無理だって分かってる・・・」

あかり「だから・・・あ、あかりなんか嫌いだって言って結衣ちゃん」

あかり「そっちの方がきっぱり結衣ちゃんを忘れられるから・・・」ポロポロ

結衣「あかり・・・」

結衣「ゴメン、私があかりの事ここまで追い詰めてたなんて…」

あかり「やだぁ・・・あ、謝らないでよぉ」グスッ

結衣「それでも、だよ・・・本当にごめん」

あかり「う、うぅ・・・うわぁあああああ・・・・・・」ポロポロ

結衣「・・・」ギュッ

あかり「ゆ、結衣ちゃあああああぁぁぁん・・・・・・」

結衣「苦しかったよねあかり…」ナデナデ

結衣「ゴメン・・・」

結衣「あかりの事は大好きだけど…それが恋愛的な意味かどうかは・・・」

あかり「・・・」グスッ

あかり「・・・ありがと結衣ちゃん、これで諦めが付くよ」

結衣「こらあかり、話は最後まで聞くこと」

結衣「私は好きな人とかまだよく分からないんだ・・・」

あかり「うん…」

結衣「京子も世話のかかる可愛い妹みたいな感じでさ」

結衣「あいつといるのはすごく楽しい、もちろんちなつちゃんといるのも楽しいよ」

結衣「それが恋愛感情なのかと言えば・・・きっと違う」

あかり「・・・」

結衣「でもね、あかりに告白されてからずっと胸がドキドキしてる」

結衣「初めてなんだこんな気持ち・・・もう少し時間が欲しいんだ」

結衣「だから今日で諦めるなんて悲しい事言わないで」

結衣「あかりがまだ私を好きでいてくれるなら・・・きっと想いに応えてみせる」

結衣「もう少し、もう少しだけ・・・待っててくれ」

あかり「・・・あかりはまだ結衣ちゃんの事好きでいていいの?」

結衣「当たり前だろ、バカ」

あかり「ゆ、結衣ちゃん・・・」ポロポロ

結衣「また泣く・・・ほんと、あかりは泣き虫だな」

あかり「ご、ごめんなさい…」

結衣「謝らないの」ナデナデ

あかり「・・・zzz」

結衣「泣き疲れて寝ちゃったか…」

結衣「結衣ちゃ~んって、どこへ行っても私の後ろを付いて来てくれてさ」

結衣「京子と一緒で可愛い妹みたいなもんだったのに」

結衣「大きくなったんだねあかりも・・・」ナデナデ

結衣「あかりの寝顔を見るとドキドキする」

結衣「あかりの事を考えると胸が苦しくなる」

結衣「これが恋をするってことなのかな…あかり」

結衣「まだ分からないけど、もうあかりを悲しませたりは絶対にしない…」

結衣「おやすみ、あかり・・・」

翌日 ごらく部

ちなつ「結衣先輩、昨日はごらく部に顔を出せなくてごめんなさい…」

ちなつ「チーナ、一生の不覚です・・・」

結衣「お、大げさすぎるよちなつちゃん」

京子「結衣~昨日はあかりと二人で何してたんだ?」

結衣「別に・・・お喋りしてただけだよ」

京子「ふーん・・・?」

あかり「ゴホンッ!結衣ちゃ~ん、昨日借りた下着いつ返せばいいかなぁ」

結衣「ちょっ・・・あかり!」

京子「昨日・・・借りた?」

ちなつ「下着・・・?」

あかり「えへへ・・・」

ちなつ「ちょっ、ちょっとそれってどういうことですか!?」

京子「二人ともそんな関係だったのかよ!」

結衣「あ、あぁ~・・・えーっと」

あかり「ちなつちゃん、京子ちゃん!」

ちなつ「あかりちゃん・・・?」

京子「何だよぉあかり~」

あかり「ぇへへ、結衣ちゃんは渡さないからね」

ちなつ「あかりちゃん・・・存在感を出すために結衣先輩にすり寄るなんて」

京子「まさかそこまで追い詰められてたなんて…ごめんなあかり」

あかり「ち、違うもん!あかりは結衣ちゃんの事大好きなんだもん!」

京子「ほぉ言うねえ、どれくらいの覚悟か見せてもらおうか」

ちなつ「京子先輩、あまりいじわるしちゃダメですよ」

あかり「もう!・・・結衣ちゃんあっち向いてて」

結衣「えっ、あぁ…うん」

チュッ

結衣「なっ・・・なっ・・・・・・」

京子「oh…」

あかり「ぇへへ~」

ちなつ「ちょ、ちょっとあかりちゃん・・・」

あかり「ふふっあかり二人には負けないからね!」

ちなつ「私だって負けないもん!ゆ、結衣先輩私とキスしましょう!!」

京子「ふふんあかりはほっぺだ、なら結衣のくちびるは私が貰う!」

あかり「くちびるもあかりのものだよぉ!」

結衣「ちょっちょっとお前ら落ち着けぇ!!」


おまけ

あかり「結衣ちゃ~ん!」

結衣「あかり!ごめんな突然遊園地に行こうだなんて言って」

あかり「えへへ、結衣ちゃんとなら地球の裏側だって行けるよぉ」

結衣「ちょっと大げさすぎるかな…」

あかり「ふふっ今日はなんて遊園地に連れて行ってくれるの?」

結衣「ナモリーランドだって・・・親から2枚フリーパス貰ったんだ」

あかり「そうなんだぁ」

あかり「・・・それでは転ばないようにエスコートお願いします、結衣王子」

結衣「何だそりゃ、まぁいいけど」ギュッ

あかり「ぇへへ・・・」

ナモリーランド

結衣「うわすごい人だなぁ…」

あかり「ほんとだねぇ、結衣ちゃん迷子になっちゃダメだよ?」

結衣「・・・・・・」

あかり「お願いだから冷たい目線でツッコまないで…」

結衣「そうだ、お弁当にサンドイッチ持ってきたんだ」

あかり「持ち込みは大丈夫なのかな?」

結衣「まぁ夢の国でもないし大丈夫だろ」

あかり「そうだね、えへへ楽しみだよぉ~!」

あかり「結衣ちゃん!メリーゴーランドだよぉ!」

結衣「あんま走ると転ぶぞあかり」

あかり「大丈夫だよ、っと待ち時間30分かぁ…」

結衣「あかりは30分大丈夫?立ってられる?」

あかり「うん、結衣ちゃんとなら大丈夫だよ」

結衣「ふふっ・・・ん?あかりクマ出来てるけど」

あかり「・・・実は今日が楽しみであまり眠れなかったんだぁ」

結衣「遠足前日の小学生か…」

あかり「・・・・・・ケホ」

結衣「ホラ、次で私たちまで回りそうだよあかり」

あかり「そうだねぇ・・・」

結衣「おい、ほんとに大丈夫なのかあかり?」

あかり「もう心配しすぎだよぉ結衣ちゃんってば」

<次の方どうぞ~

あかり「はーい!ほらほらっ行こうよ~」

結衣「・・・」

あかり「楽しかったねぇメリーゴーランド」

結衣「そうだな、久々に子供に戻った気がするよ」

あかり「あかり達まだ子供だよぉ~」

結衣「あははっ確かにそれもそうか…何か飲み物でも買ってくるよ」

あかり「ほんとに?あかり冷たいものがいいな」

結衣「こ、こんな寒いのに冷たいもの飲むのか?」

あかり「えへへ・・・お願いね結衣ちゃん、あかりはベンチで休んでるから」

結衣「・・・・・・」

結衣「帰るぞ、あかり」

あかり「そんなぁ…だってメリーゴーランドしか乗ってないんだよ?」

結衣「それでもだよ」

あかり「この後ジェットコースター乗って、お弁当食べて・・・」

あかり「お化け屋敷行って、・・・締めの観覧車で結衣ちゃんからの告白がまだだもん」

結衣「・・・最後のは聞かなかったことにしてやる」

結衣「ほら、おんぶしてあげるから背中に乗って」

あかり「そんなぁ…」

結衣「タクシー呼んであかりのお家に帰るからな」

あかり「結衣ちゃん・・・ごめn」

結衣「謝るのは禁止、すぐ謝るのはあかりの悪い癖だ」

あかり「でもせっかくのフリーパスだったのに…」

あかり「あかりじゃなくて他の人と行けば無駄にならなかったよね…」

結衣「あぁもう!」

結衣「わ、私はあかりと来たかったんだ!!だからいいんだよ!」

あかり「ゆ、結衣ちゃん・・・」

結衣「ふんっ」

あかり「・・・・・・」ギュッ

結衣「控えめな胸が当たってるんだけど」

あかり「頑張って当ててるんだよぉ…」

あかり「ふふっ照れてる結衣ちゃん?」

結衣「て、てれねーよ」

結衣「あんま無駄口言ってるとぶらり途中下車してもらうよ」

あかり「それは困るよぉ…」

あかり家
ガチャッ

あかね「はーい、どちら様ですか…あら、あかりに結衣ちゃん!?」

結衣「こんにちはあかねさん、ご無沙汰してます」

あかね「でも今日遊園地に行くって・・・」

結衣「実はその、あかりが熱上がっちゃって…途中で帰って来たんです」

あかり「・・・zzz」

あかね「あらあら、ごめんなさいね結衣ちゃん・・・とりあえず上がって」

結衣「はい、お邪魔します」

あかね「あかりはベッドに寝かせておいたわ」

あかね「結衣ちゃんのおかげで熱もそんな高くないわよ、安心して」

結衣「ほ、本当ですか!・・・良かった」

あかね「ふふっ、あかりったら昨日から興奮してたもの」

あかね「結衣ちゃんと遊園地にデートに行くんだよぉ~って」

結衣「そうですか…で、でも私が誘わなければあかりは風邪なんか・・・」

あかね「それはおかしいわ、だってあんなに喜んでたんですもの」

結衣「で、でも・・・!」

あかね「・・・・・・」

あかね「あかりにとって幸せなのは結衣ちゃんが側にいてくれることだと思うの」

あかね「あの子、結衣ちゃんと一緒にいる時嫌そうな顔してた?」

結衣「いえ・・・ずっと笑顔でいてくれました」

あかね「ふふっ、あかりはね思っていることが顔に出ちゃう子なの」

あかね「ババ抜きなんかやった時なんてすぐ分かっちゃうもの」

結衣「あはは・・・確かにそんな事もありました」

あかね「あかりが笑ってたってことは、結衣ちゃんといて楽しかったっていうことよ」

あかね「そういうことだから安心して、結衣ちゃん」

結衣「はい・・・」

結衣「あかねさん・・・本当にありがとうございます」

あかね「いいのよ、可愛い妹とその恋人のためですもの」

結衣「こ、恋人?私たちまだそんな・・・」

あかね「うふふ、顔真っ赤にしちゃって」

あかね(結衣ちゃんも分かりやすい子なのね…)

あかね「ただ、あかりの事泣かしたら・・・その時は」ゴゴゴ

結衣「そ、そんな事・・・あかりの事は絶対に悲しまたりしません!」

あかね「ふふっ冗談よ、・・・私はバイトだからあかりの看病お願いね」

結衣「はい任せてください」

あかね(結衣ちゃんにならあかりの事任せても大丈夫ね…)

あかね(あかりの幸せが私の幸せですもの、これでよかったのよ)

トントン 

あかり「ん・・・結衣ちゃんだ」

結衣「具合はどうだ、今日一日看病してあげるよ」

あかり「ほ、ほんとに?」

結衣「あぁ本当さ、早く治してまたいっぱい遊ぼうな」

あかり「ありがと、結衣ちゃん」

あかり「ぇへへ・・・こんな熱で弱ってるところを襲われたら、あかり勝ち目ないよぉ」

結衣「・・・・・・あかり」

あかり「あ、あれいつものツッコミは・・・」

結衣「この間の話の続きしてもいいかな」

あかり「う、うん…」

結衣「あかり・・・」

結衣「やっと分かったよ、私あかりの事が好きなんだ」

結衣「授業中もあかりの事ばかり考えてる」

結衣「ごらく部でもあかりの事を気づいたら目で追ってる・・・」

結衣「あかりの側にいるとすごくドキドキする・・・でも落ち着いて居心地がいいんだ」

結衣「こんな気持ち初めてで、上手く伝えられないけど」

結衣「好きだあかり、私と付き合ってほしい」


あかり「ふふっ・・・遅いよ結衣ちゃん」

あかり「あかりもう待ちくたびれてたところだよぉ…」

結衣「待たせてごめんな、でももうずっと一緒だよ」グスッ

あかり「もう・・・どうして結衣ちゃんが泣いちゃうの?」

結衣「あ、あれ・・・なんで泣いてるんだろ」

あかり「嬉し泣きかなぁ~」

結衣「ふふっ分かんないけど、すごく今幸せなんだ」ポロポロ

あかり「えへへ・・・泣きながら笑わないでよぉ」

あかり「・・・結衣ちゃん」

結衣「目閉じてどうしたの・・・?」

あかり「もう・・・キスに決まってるよ!あかりに言わせないでよぉ」

結衣「あ、ゴメン・・・それじゃ」

あかり「ん・・・」

チュッ

あかり「えへへ・・・あかりはファーストキスだよ」

結衣「わ、私もだよあかり」

あかり「ほんとかなぁ?」

結衣「ほんとだよ!」

あかり「ねえ結衣ちゃん、これからもあかりの側にいてくれる?」

結衣「うん…」

結衣「あかりをもう悲しませたりはしないって決めたんだ・・・」

あかり「そっかぁ、ぇへへ」

結衣「とりあえず早く風邪治してまたデートに行こうな」

あかり「うん…ごめんね、ちょっと眠いかも」

結衣「今はしっかり寝ることが大切だよ、おやすみあかり」

あかり「ん・・・おやすみなさい、結衣ちゃん」

あかり「・・・zzz」

結衣「ふふっ・・・おかゆでも作ってこようかな」

結衣「っとその前に・・・大好きだよ、あかり」

チュッ

あかり「・・・zzz・・・結衣ちゃん・・・むにゃ」

結衣「おやすみ、あかり」ニコッ

おしまい!

二期決定おめ
結衣あか増えればいいなと思いました
おつでした

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