ハルヒ「決めた、私彼氏を作るわ!」 (30)

古泉「…突然ですね」

ハルヒ「今まで恋愛は精神病とか思ってたけど、一度も経験せずに批判するのは間違いだと思ったのよ」

みくる「はぁ…」

ハルヒ「だからSOS団は少しの間お休みよ、まぁ集まりたければ好きに使って構わないわ」

長門「…」

ハルヒ「有希は相変わらずここで本を読むんだろうけどさ、古泉くんもみくるちゃんもいつも通りでもかまわないわよ」

古泉「あの…彼氏候補というか、そういう男性はいるんですか?」

ハルヒ「いないわよ!」

ハルヒ「そういってみたものの、私にふさわしい彼氏となるとなかなか見つからないものね」

キョン「おい、もうお前のナンパなんぞには付き合ってられんぞ」

谷口「おいおい、お前消極的すぎるだろ、せっかっくの高校生活彼女なしで過ごすつもりか?」

国木田「うーん、確かにそうだけど、そこまで焦ることもないんじゃないかな?」

ハルヒ(あいつらも恋愛してみたいのね)

キョン「とにかく行くなら一人で行ってくれ」

ハルヒ「ねぇ!」

キョン「ん?」

谷口「げっ涼宮!」

キョン「知り合いか?」

谷口「ああ、中学が一緒だったんだ」

ハルヒ「あんたなんて覚えてないわ、それよりもあなた、彼女欲しくないの?」

キョン「え、俺?」

ハルヒ「そうよ、彼女が欲しいなら付き合ってあげてもいいわよ」

キョン「えーっと…」

谷口「やめとけ、こいつと付き合ってもすぐ振られるぞ」

キョン「そうなのか?」

ハルヒ「そんなことしないわよ」

国木田「あの、キョンをからかうのはやめてくれない?」

ハルヒ「からかってないわよ」

キョン「あまり面識のない俺とどうして付き合おうと思ったんだ?」

ハルヒ「私が彼氏を欲していて、あなたも彼女を欲していた、ただそれだけよ」

キョン「彼女を欲しがってるのは谷口だぞ、谷口と付き合えよ」

ハルヒ「嫌よ、あんたを気に入ったのよ」

キョン「…変わった奴だな」

ハルヒ「キョンいる?」

キョン「おい、大声だすな」

ハルヒ「何でよ!?」

キョン「教室に入ってくるたびに大声で俺を呼ぶなってことだよ」

ハルヒ「あんたがいるかどうかわからないじゃない」

キョン「だいたい何で休み時間のたび来るんだよ」

ハルヒ「恋人ってそういうもんじゃないの?」

キョン「谷口からきいたぞ、お前いろんな奴と付き合ってはすぐに振ってたんだろ?」

ハルヒ「あれはあっちから付き合ってくれって言ったから付き合っただけよ、あんたには私から付き合ってって言ったでしょ?」

キョン「違うものなのか?」

ハルヒ「そうよ」

キョン(からかってるのか?)

ハルヒ「今度の日曜日どこ行くか決めましょう」

キョン「日曜日?」

ハルヒ「デートよデート、あんたに任せてもいいけど、私が行きたい場所があるからそっちにしてもいい?」

キョン「日曜日は谷口達と約束があるんだが」

ハルヒ「私とのデートの方が優先にきまってるでしょ!すぐにキャンセルしてきなさい」

古泉「涼宮さん」

ハルヒ「どうしたの?」

古泉「いえ、最近話す機会がなかったものですから」

ハルヒ「そういえばそうね、みんな元気にしてる?」

古泉「相変わらずですね、涼宮さんこそ彼氏はできたんですか?」

ハルヒ「できたわ、今度デートするの」

古泉「そうですか…よかったですね」

ハルヒ「ええ、でもあいつ積極性が足りないのよね、この私が付き合ってやってるのに」

古泉「ははは…」

長門が爆発した

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