まどか「ほむほむって何なの?」(232)

ほむら「お待たせ、ごめんね待った?」

まどか「ううん、大丈夫だよ」

ほむら「そう、よかった」

まどか「それじゃあ行こっか?」

ほむら「ええ、今日はどこに行くの?」

まどか「今日はね、お洋服を買いに行きたいな」

ほむら「わかったわ、場所は…?」

まどか「色々見たいし、とりあえず街を歩いて回ってもいいかな?」

ほむら「ええ、じゃあそうしましょうか」

まどか「うん!」


まどか「ねえ、このお洋服どうかな?」

ほむら「可愛いわね、まどかなら似合うと思うわ」

まどか「えへへ、そうかな?」

ほむら「もちろんよ」

まどか「ありがとう、それじゃ試着してくるね?」

ほむら「私はここで待ってるわ」

まどか「ありがとう」

ほむら「…お洋服ね」

ほむら「こういうショッピングなんて久しぶりだわ

ほむら「正直、服なんて新しく買う必要がないから、買ったりしなかったんだけど」

ほむら「せっかくだし、私も買ってみようかしら?」

ほむら「ほむ…」

ほむら「これは…可愛いけど、私には似合わないわね」

ほむら「こういったのは、まどかみたいな子が似合うわ」

ほむら「私は…おとなしめの方が似合うのかしら?」

ほむら「よくわからないわ…これでも女の子なのに」

まどか「おまたせー」

ほむら「まどか」

まどか「どうかな?」

ほむら「うん、やっぱりよく似合ってるわ」

まどか「ちょっと派手すぎない?」

ほむら「そんなことないわよ、可愛いわ」

まどか「てへへ、じゃあこれ買おうかな?」

ほむら「あっ、まって?」

まどか「ん?」

ほむら「私が買ってあげるわ」

まどか「え?そんな!いいよ」

ほむら「でも、せっかくだから」

まどか「ありがとう、気持ちだけ受け取っておくね?」

まどか「これは自分のお金で買うから」

ほむら「ほむぅ…」

まどか「ほむらちゃん…」

まどか(ほむぅ…って)

ほむら「わかったわ、ごめんね?急にこんなこと言っちゃって」

まどか「ううん、嬉しかったから」

ほむら「そう、ありがとう」

まどか「じゃあ買ってくるね」

ほむら「ええ」

ほむら「…ほむ、急に買ってあげるなんて言うべきじゃなかったわね」

ほむら「プレセントするなら、自分で選んでこっそり買うべきなのかしら?」

ほむら「うん、そうね…それがいいわ」

ほむら「今のうちに、まどかが喜びそうな服を探しましょう」

ほむら「ほむ、これはどうかしら?」

ほむら「…ちょっと違うわね」

ほむら「じゃあこれは…んー」

ほむら「よくわからないわ、なかなか選ぶのって難しいわね」

ほむら「…武器調達の方が簡単かも」

ほむら「ほむ?これは…」

ほむら「うん、可愛いわね」

まどか「うん、そうだね」

ほむら「ほむぅっ?」

まどか「…ほむらちゃん?」

ほむら「あ、いや…」

ほむら(びっくりした…いつの間に?)

まどか(ほむぅっ?って…)

まどか「…そのお洋服、可愛いね」

ほむら「え、ええ」

まどか「ほむらちゃんに似合うと思うなぁ」

ほむら「そ、そんな…私には似合わないわよ」

まどか「えー?そんなことないよ」

まどか「きっと似合うと思うな!」

ほむら「そう…でも私は着ないわ」

ほむら(私より、まどかの方が似合うから)

まどか「そっかぁ、似合うと思うんだけどな」

ほむら「…次に行きましょう?」

まどか「うん、そうしょっか」

ほむら「次はどこに行くの?」

まどか「んっとね…」

ほむら「…」グゥー

まどか「!」

ほむら「ほむっ///」

まどか「てぃひひ、私のお腹が鳴っちゃった」

ほむら「えっ?」

まどか「お腹空いたし、お昼にしない?」

ほむら「う、うん…」

まどか「それじゃ…んーと…」キョロキョロ

まどか「あそこで食べようよ」

ほむら「わ、わかったわ」

まどか「じゃあ行こう?」スッ

ほむら「?」

まどか「てぃひひ、私のお腹が鳴っちゃった」

ほむら「えっ?」

まどか「お腹空いたし、お昼にしない?」

ほむら「う、うん…」

まどか「それじゃ…んーと…」キョロキョロ

まどか「あそこで食べようよ」

ほむら「わ、わかったわ」

まどか「じゃあ行こう?」スッ

ほむら「?」

まどか「…手を繋いでほしいな」ボソッ

ほむら「ほむっ?あっ…わかったわ!」

まどか(また、ほむっ?って言った…)

ほむら「///」ギュッ

まどか「てへへ、ありがとう」

ほむら「うん///」

まどか「なに食べる?」

ほむら「そうね、じゃあこれで」

まどか「私はこれにするね」


まどか「いただきます!」

ほむら「いただきます」

まどか「ぱくっ」

まどか「もぐもぐ」

まどか「んー、おいしいー!」

ほむら「ふふっ」

ほむら(やっぱりまどかは可愛いわね)

まどか「ほむらちゃん、食べないの?」

ほむら「いいえ、食べるわ」

ほむら「ほむっ」

ほむら「ほむほむ」

まどか「…」

まどか(まただ、私の聞き間違いなのかな?)

まどか(何でほむってなるんだろ?)

ほむら「うん、美味しいわ」

まどか「…ね?私も食べていいかな?」

ほむら「これを?」

まどか「うん」

まどか(間接キス…!)

ほむら「いいわよ、ほら」

まどか「あっ…」

ほむら「ほむ?」

まどか「あ、ありがとう」

まどか(やっぱり、あーんはしてくれないよね…)

まどか「もぐもぐ」

まどか「美味しい、ありがとほむらちゃん!」

ほむら「ふふっ」

まどか「私のも食べてみる?」

ほむら「いいの?」

まどか「うん!」

ほむら「じゃあ貰おうかしら」

まどか「はい」

ほむら「えっ?」

まどか「あ、あーん」

ほむら「ほむっ!?」

まどか(ダメかな…?)

ほむら(あーんってあの?)

ほむら(と言うことは…これって私がまどかに…)

ほむら「///」プシュー

まどか「ほ、ほむらちゃん…?」

ほむら「///」

まどか「…やっぱり変だったね」

ほむら「///」

まどか「ごめんね?調子に乗っちゃって…」

まどか「…私が食べるね」

まどか「もぐ…もぐ…」

ほむら「///」

まどか(どうしよう…ほむらちゃん黙っちゃったよ)

まどか(変だと思われたよね?気持ち悪かったかな…?)

まどか(き、嫌われたりなんかしてないよね?)

まどか「ね、ねえほむらちゃん」

ほむら「///」

まどか「…ううん、何でもないよ」

まどか「うぅ…」

まどか(うそ…もしかしてシカトされてる?)

まどか(嫌だよそんなの…)

まどか「ぐすっ…」

ほむら「!」

ほむら(あら?いつの間にかまどかが涙目になってるわ)

ほむら(何があったのかしら…と言うか私は何をしていたの?)

ほむら「ま…まどか、大丈夫?」

まどか「うん、大丈夫だよ…」

ほむら「そう…」

まどか(良かった、話しかけてくれた)

まどか(無視されたわけじゃないんだよね?)

まどか「ほっ…」

ほむら「…?」

ほむら(何をしていたのかしら…)

ほむら(そうだった、まどかのを食べるんだったわね)

ほむら「まどか、それを」

まどか「ごめんね、私が食べるから…」

ほむら「えっ?」

まどか「もぐ…もぐ…」

ほむら「まどか…?」

ほむら(よくわからないけれど、私は食べちゃいけないのかしら?)

ほむら(なんで?でも仕方ないわよね)

ほむら「ごちそうさまでした」

まどか「ごちそうさまでした…」

ほむら(まどか、途中からずっと元気がなかったわ)

ほむら(どうしたのかしら?私のせい?)

まどか「はぁ…」

まどか(うぅ、気まずくなっちゃったよ)

まどか(どうしよう…私が調子に乗りすぎたからだよね?)

まどか(嫌われたわけじゃなさそうだけど…)

まどか(気まずいよ…)

まどか「うぅ…」

ほむら「まどか…」

まどか(何か話さなきゃ…)

ほむら(なんとか元気づけないと…)

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「まどか」

まどか「あっ」

ほむら「ほむっ」

まどか(またほむっ、って言ったよね?)

ほむら「まどか、あなたから話して?」

まどか「う、うん」

まどか(聞いてみようかな?)

まどか「ねえ、ほむらちゃん」

ほむら「うん、どうしたの?」

まどか「その…えっとね?」

ほむら「?」

まどか「ほむほむって何なの?」

ほむら「えっ?」

まどか「…」ゴクッ

ほむら「ほむほむ?」

まどか「う、うん、ほむほむ」

ほむら「ほむほむってなに?」

まどか「えっ?なにって…」

ほむら「その、私の名前はほむらだけど」

まどか「それは分かってるよ!」

ほむら「…でも、ほむほむって」

まどか「だってほむらちゃんが言ったもん」

ほむら「ほむほむって?」

まどか「うん」

ほむら「言ってないわよ?」

まどか「えー?言ったよ!」

ほむら「そう言われても…言った覚えなんてないわ」

まどか「でも私は聞いたもん」

ほむら「聞き間違いとかじゃないのかしら?」

まどか「ううん、何回か聞いたから」

ほむら「まどか…」

まどか「それに、ほむっ?とかほむぅって言ってたよ」

ほむら「ほむっ?」

まどか「ほら、今も言ったよ?」

ほむら「いや、今のは聞き返しただけよ」

ほむら「それに私はそんなこと言ってないわ」

まどか「ほむらちゃん、自覚がないんだね」

ほむら「自覚がないって…そんなことないわ!」

まどか「だって言ったもん!」

ほむら「まどか、信じてくれないの?」

まどか「ほむらちゃんだって、私のこと信じてくれないの?」

ほむら「もちろん、まどかのことは信じてるわ、でもね?」

まどか「でも?」

ほむら「本当に言った覚えがないの…」

まどか「…やっぱり信じてくれないんだね」ボソッ

ほむら「だからそうじゃなくて!」

まどか「…ううん、ごめんね?変なこと聞いちゃって」

ほむら「まどか…」

まどか「はぁ…」

ほむら「何もため息なんかつかなくても…」

まどか「…ほむらちゃんが信じてくれないから」

ほむら「だから、そうじゃないわ」

まどか「だって、ほんとに聞いたんだもん!」

ほむら「私は言った覚えがないの!」

ほむら「そんなにムキにならなくてもいいじゃない」

まどか「ムキになんかなってないよ!」

ほむら「まどか…」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「…」

まどか「…」

ほむら(まずい…気まずくなってしまったわ)

ほむら(私が認めれば良かったのかもしれないけれど)

ほむら(本当に言った覚えがないんだから仕方ないじゃない…)

ほむら(それに、まどかもムキにならなくていいのに)

まどか(どうしよう…ますます気まずくなっちゃったよ)

まどか(私のバカ、あんなこと聞かなきゃよかった)

まどか(…でも、ほんとに聞いたんだもん)

まどか(ほむらちゃんが認めてくれればいいのに…)

まどか(…もしかして、やっぱり私嫌われてるのかな?)

まどか(さっきも無視されたし…)

まどか(どうしよう…どうしよう…)

ほむら「…」

ほむら(何か別の話題をしなきゃいけないわね)

ほむら(まどかが喜びそうな話しは…)

まどか「…ね、ねえ…ほむらちゃん?」

ほむら「…」

ほむら(まどかが喜びそうな話し…喜びそうな話し…)

まどか「あっ…」

まどか(やっぱり…無視されちゃった…)

まどか「うぅ…」グスッ

まどか「ほむらちゃん…私帰るね?」

ほむら「…」

ほむら(まどかはたしか、ぬいぐるみが好きだったわよね?)

まどか「…ごめんなさい」

ほむら(なら、ぬいぐるみが売ってるお店にでも行こうかしら?)

まどか「うぅっ…」タタッ

ほむら(うん、それならまどかも喜んでくれるはずよ)

ほむら「まどか」クルッ

ほむら「…ほむ?」

ほむら「まどか…?どこ?どこにいるの?」

ほむら「な、なんでいないのよ…?」

ほむら「さっきまで側にいたのに…」

ほむら「この辺りのお店に入ったのかしら?」

ほむら「と、とにかく探さないと!」

ほむら「このままじゃ離ればなれになってしまうわ」

ほむら「いない…どこにもまどかがいない…」

ほむら「なんで?もしかして帰っちゃったの?」

ほむら「まどかぁ…」


杏子「食った食った」

マミ「美味しかったわね」

さやか「ほんと、マジうまーっすよ」

杏子「ん?」

さやか「なんかあった?」

杏子「あそこにいるって、ほむらじゃないか?」

マミ「あら、ほんとだわ」

さやか「ってことは、まどかもいるんだね」

杏子「あいつらいつも一緒にいるからな」

マミ「そうね、仲良しだもの」

さやか「ほんと、仲良すぎだっての、あたしのポジション取っちゃってさ」

杏子「んー?嫉妬か?」

さやか「違うって!」

杏子「へへ、冗談だよ冗談」

さやか「もー」

マミ「ねえ、暁美さんの様子が少し変じゃない?」

さやか「えっ?そうかな」

杏子「なんか探してるみたいだけど…落とし物か?」

マミ「なら一緒に探しましょうか」

さやか「そうっすね」

さやか「おーい、ほむらー!」

ほむら「ほむ?」

杏子「でたよ、いつもの」

杏子「ほむ?」

さやか「あははっ!似てる似てる」

ほむら「な、なによっ」

ほむら「それに私はそんなこと…!」

マミ「暁美さん、何か探し物でもあるの?」

ほむら「マミ…」

マミ「偶然あなたを見かけたのだけど、何かを探してるみたいだったから」

さやか「あれ?そういえばまどかは?」

杏子「一緒にいないのか?」

ほむら「…実は、まどかとはぐれてしまって」

マミ「じゃあ、鹿目さんを探していたのね?」

ほむら「ええ…」

杏子「なるほどな、んじゃあたしらも探すか」

さやか「そだね」

ほむら「あなた達…ありがとう」

さやか「いいっていいって」

杏子「あたしらも暇だしさ」

マミ「鹿目さんとは、どこではぐれたの?」

ほむら「あっちよ、いつの間にかいなくなってたのよ」

さやか「いつの間にか?なんで?」

ほむら「わからないわ、気がついたらいなくなってたの」

杏子「何も言ってなかったのかよ?」

ほむら「ええ、たぶん…」

マミ「たぶん?心当たりが少しはあるの?」

ほむら「心当たりと言うか…その、まどかと少し気まずくなってしまって…」

さやか「ん?喧嘩でもしたの?」

ほむら「…喧嘩じゃないわ、ほんの少し言い争っただけよ」

さやか「うーん…なら、ほむらがそう思ってるだけで、まどかは怒ってたとか?」

ほむら「えっ?まどかが怒った?」

杏子「んで家に帰ったんじゃないか?」

ほむら「そんな…」

マミ「どんな言い争いをしたの?よかったら教えて?」

さやか「うん、私も気になる」

杏子「あんたらが喧嘩なんて珍しいからな」

ほむら「だから喧嘩じゃないわ」

ほむら「…まどかが、私が『ほむほむ』って言ったっていうから」

杏子「ん?」

ほむら「私は言ってないって言っただけよ」

さやか「えぇ?」

ほむら「そしたらまどかがムキになって…」

さやか「ちょちょ!ストップ!」

ほむら「ほむ?」

さやか「あんた、よく『ほむほむ』って言ってんじゃん」

杏子「つーか今も言ったろ」

ほむら「えっ?私が?」

杏子「『ほむ?』って、あたしも真似できるくらい聞いたぞ」

さやか「ってか口癖じゃん」

ほむら「えぇ…そんなはずは…」

ほむら「ま、マミ…あなたは聞いたことないわよね?」

マミ「ごめんね、聞いたことあるわ」

マミ「…何度も」

ほむら「そ、そんな…」

さやか「もしかして無意識で言ってたの?」

杏子「それはちょっと不味いんじゃないか?」

マミ「うーん、口癖になってしまってるようだしね」

ほむら「でも私は本当に言った覚えがないのよ?」

杏子「だから無意識なんだろ?」

さやか「証拠ならいくらでもあるよ?マミさん」

マミ「なに?」

さやか「あの時の動画今も見れますか?」

マミ「あの時の…ああ、みんなでケーキパーティーをした時のね!」

さやか「そうそう、その動画を見せればほむらも分かるでしょ」

マミ「そうね、えーと…これでわ」

さやか「あたしもケータイ欲しいなぁ」

杏子「そんなに良いもんなのか?」

さやか「そりゃそうでしょ」

杏子「ふーん」

マミ「暁美さん、これを見て?」

ほむら「ええ…」

さやか「自分の声をよーく聞いときなよ?」

マミ『えーと、映ってるかしら?』

さやか『たぶんそれで大丈夫っすよ』

杏子『いいから、早く食おうぜ』

まどか『てぃひひ!美味しそうだね、ほむらちゃん』

ほむら『ええ、そうね』

マミ『ふふっ、それじゃあいただきましょうか』

5人『いただきます!』

さやか『あたしはこれ!』

杏子『あっ、それはあたしが食う!』

さやか『あたしの方が早かったからあたしのだよ』

杏子『少し早かっただけだろ?』

まどか『ほむらちゃんはどれが食べたい?』

ほむら『ほむ…そうね』

ほむら「あっ!」

さやか「ほら、今言ったじゃん!」

ほむら「そ、そうね…」

ほむら(たぶん、噛んだだけよね?)

杏子「続き見ようぜ、他にも言ってたろ?」

マミ「そうね」

ほむら『私は…これとこれのどっちにしようかしら』

まどか『私も食べたいから、半分こにしない?』

ほむら『そうね、そうしましょう』

ほむら『まどか、ありがとう』

まどか『てへへ』

さやか「ほんと仲良いよね、まどかとほむら」

ほむら「えへへ」

杏子「あたしらとは違うな」

マミ「そうかしら?」

杏子『さやか、ジャンケンだ!ジャンケンで決めるぞ!』

さやか『もう、しかたないわね…』

杏子『最初はグー』

さやか『ジャンケン』

杏子『ポン』グー

さやか『ポン』チョキ

杏子『よっし、勝った!』

さやか『そんなー』

杏子『へへっ、いただきます!』

さやか『…』ジィー

杏子『な、なんだよ』

さやか『別に…』

杏子『し、しかたないな…』

杏子『…食うかい?』

さやか『えっ?いいの?』

杏子『今日だけだからな』

さやか『やったー!』

ほむら「あなた達も仲良しみたいだけど?」

さやか「えぇ?違うって、ねえ杏子」

杏子「ああ、別に仲良くなんかないぞ」

マミ「ふふっ」

杏子『ほら』

さやか『ぱくっ』

さやか『うん、おいしい』

杏子『へへっ』

さやか『あたしのもあげるよ、はい』

杏子『さんきゅー』

ほむら「…ほら」

杏子「いや、これは違うんだっつ、なあさやか」

さやか「そうそう、これは違うの」

マミ「でも、然り気無くあーんしてたわよね?」

ほむら「そうね、それも2人とも」

さやか「えっ…」

杏子「なっ…」

ほむら「やっぱり仲良しじゃないの」

さやか「ち、違うってば!」

杏子「それに今は関係ないだろ?早く続き!」

マミ「ふふ、はいはい」

マミ『みんな、美味しい?』

さやか『もちろん!』

杏子『旨い!』

マミ『ふふっ、よかった』

さやか『まどかとほむらも、いちゃついてないで食べなよ』

まどか『そうだね、食べようよ、ほむらちゃん』

ほむら『ええ』

ほむら『ほむほむ』

ほむら「え…」

さやか「言った!完全に『ほむほむ』って言った!」

ほむら「え、ええ…言ってるわね…」

杏子「なんでほむほむなんだ?」

ほむら「さ、さあ…」

マミ「…もぐもぐがほむほむって聞こえるのかしら?」

さやか「たしかにそうかも」

杏子「どんな現象なんだよ!」

ほむら「なんで私はそんなことを…」

マミ「可愛らしいミステリーね」

ほむら「あはは…」

ほむら(す、すっごく恥ずかしい…)

さやか「よくわかんないけど、とにかく口癖になってるんだろうね」

杏子「続きはないのか?」

マミ「まだあるわよ」

まどか『ほむらちゃん、美味しい?』

ほむら『ええ、美味しいわ』

まどか『…ほ、ほむらちゃん』

ほむら『ほむ?』

ほむら「///」

さやか「もはや何も言うまい」

まどか『そ、その…』

マミ『鹿目さん、がんばって!』

杏子「おっ、こんなことやってたのか」

さやか「まどか勇気だしたんだね」

ほむら「なにをしているのかしら?」

さやか「えっ、なにって…ほむらに食べさせようとしてるんでしょ?」

ほむら「まどかが?」

杏子「そうにしか見えないだろ?」

さやか「あーんだよ、あーん」

ほむら「なっ…///」

まどか『ほむらちゃん、えっと…こ、これ…』

ほむら『どうしたの?半分こにしたからあなたも同じでしょ?』

まどか『あっ…そ、そうだね…』ショボン

ほむら『?』

さやか「うわぁ…ほむら鈍すぎ!」

杏子「まどかのやつ、しょんぼりしてんじゃんか」

ほむら「だ、だって…///」

ほむら「まどかが私にそんなことするなんて/…//」

マミ「そうねぇ、暁美さんは自分に自信がないのかしら?」

さやか「そっか、だから気づかないのかな」

ほむら「…そうなのかしら」

杏子「あんたら誰が見ても熱々なのに、なかなか進展しないのはそのせいか」

ほむら「あ、熱々だなんて、そんな///」

さやか「心配しなくても、まどかはほむら一筋だよ」

ほむら「まどか…///」

さやか「マミさん、続きは?」

マミ「はいはい」

マミ『鹿目さん…』

ほむら『ど、どうしたの?』

まどか『ううん…なんでもないから…』

さやか『イチゴもーらいっ!』

杏子『なっ!さやかてめぇ!』

さやか『へへーん』

杏子『仕返しだ!』

さやか『あっ!あたしのチョコ!』

杏子『ふんっ』

マミ「この2人も相変わらずね」クスッ

杏子「ど、どーゆー意味だ!」

さやか「別にあたしらは何でもないから!」

ほむら「ふふっ」

マミ「まあまあ」

マミ『みんな仲良しねぇ』

まどか『マミさんも』

マミ『あっ?バッテリーが』プチッ

さやか「あっ、終わっちゃった」

マミ「ごめんね」

杏子「まあ見たいもんは見れたしいいじゃんか」

さやか「とりあえず、これで分かったでしょ?」

ほむら「…ええ」

さやか「ほむらは『ほむほむ』って言う」

ほむら「…」コクッ

マミ「口癖かもしれないけれど…どうするの?」

ほむら「へ、変よね?」

さやか「まぁ普通は言わないよね」

ほむら「っ…」

杏子「でも個性だし、いいんじゃないか?」

ほむら「そう…かしら?」

マミ「そうね、どうするかは暁美さん次第よ」

マミ「私は可愛い個性だと思うわ」

さやか「うん、ほむらの好きにしなよ」

さやか「直したいなら直すべきだけどさ、無理して今すぐ直さなくてもいいよ」

マミ「口癖は直すのが難しいものね」

ほむら「…そうね」

さやか「でも、大人になるまでには直しなよ?」

ほむら「ええ、そうするわ」

さやか「つまり、ほむらは『ほむほむ』って言うんだから」

さやか「まどかは嘘を言ってないってことだね」

ほむら「…早くまどかに謝らないと」

マミ「うん、鹿目さんなら絶対に許してくれるわ」

ほむら「まどか…」

杏子「大丈夫だろ、まどかがほむらを許さないとか有り得ないしさ」

さやか「そだね」

ほむら「私、まどかを探してくる!」

さやか「あたしらも手伝うよ」

杏子「4人で探せばすぐ見つかるだろ」

ほむら「…いえ、これは私とまどかの問題だから」

ほむら「私1人で探すわ」

さやか「えっ?効率悪くない?」

杏子「別に4人でいいじゃんか、友達だろ?」

ほむら「そうだけど…」

マミ「…暁美さんがそうしたいのならそうすればいいわ」

さやか「マミさんまで…絶対4人の方がいいって」

杏子「見つけて連絡すりゃいいじゃんか」

マミ「私たちは2人を見守っていましょう?」

マミ「私たちがいなくても、2人から絶対に大丈夫だから」

マミ「そうでしょ?暁美さん」

ほむら「ええ、ありがとう」

さやか「うーん、まあ本人がそう言うんだったら仕方ないか」

杏子「そうだな」

ほむら「それじゃあ、行ってくるわ」

マミ「がんばってね」

さやか「ちゃんと仲直りしなよー」

杏子「ほむらなら大丈夫だろうけどな」

ほむら「みんな、ありがとう」

ほむら「ほむ…どうすればいいのかしら」

ほむら「…あっ、今ほむって言った?」

ほむら「ほむぅ…変な癖ね」

ほむら「って…///」

ほむら(な、なんなのよこの口癖は…)

ほむら(意識したら、ほんとに言ってるじゃない)

ほむら(恥ずかしい…やっぱり直さないと)

ほむら(でも、その前にまどかを探さないといけないわね)

ほむら(もう家に帰ったのかしら…?)

ほむら(先ずは、まどかの家に行ってみようかしら)

ほむら(…でも、まどかを結果的に信じなかったのは私のせいよね)

ほむら(罪滅ぼしじゃないけれど、何かプレゼントしようかしら)

ほむら(ぬいぐるみは…私にはよくわからないわ)

ほむら(何か良いものはないのかしら…?)

ほむら(そうだわ、あの時の服…!)

ほむら(あれはまどかに似合うはずよね)

ほむら(なら、あれをプレゼントすれば良いかもしれないわ)

ほむら(ここの近くだし、時間もあまり掛からないはずよ)

ほむら(そうと決まれば、早く買いに行かなきゃ)

ほむら(…許してくれるわよね?)

ほむら「まどか…」

まどか「…これで大丈夫かな?」

まどか「はぁ…私のばかぁ」

まどか「私が余計なことしなきゃ、あんなことにはならなかったのに…」

まどか「ほむらちゃんに早く謝らなきゃ」

まどか「…これで許してくれるといいなぁ」

まどか「ほむらちゃん…お願いだから嫌いにならないで…!」

ほむら「…まどか?」

まどか「えっ?」

ほむら「まどかぁ!」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「ここにいたのね?よかった…」

まどか「ん、んと…」

まどか(謝らないと!)

まどか「ほむらちゃん、あのね?」

ほむら「あっ!」

まどか「えっ?」

ほむら「す、少し待ってて!」タタッ

まどか「…ほむらちゃん?」

ほむら(謝る時にプレゼントを渡さなきゃいけないわよね?)

ほむら(今すぐ買わないと!)

ほむら「えっと…たしかこの辺りに…」キョロキョロ

「お客様、何かお探しですか?」

ほむら「その、ここにあった…」

「ああ、それならついさっき別のお客様が購入なさいまして」

ほむら「ほむっ?」

「ほ、ほむ?」

ほむら「あ、いや…///」

「…」

ほむら「…もう一着ありませんか?」

「在庫を確認してきますので、少々お待ちください」

ほむら「お願いします」

ほむら「あぁ…///」

ほむら(また言っちゃった…もしかしてずっと言ってたのかしら?)

ほむら(恥ずかしい)

ほむら「///」

「お待たせいたしました」

ほむら「ありましたか?」

「はい、あと一着だけ残っていました」

「こちらでよろしいですか?」

ほむら「はい、買います」

「ありがとうございます、ではお会計を」

ほむら「はい」


ほむら(よかった、なんとか買えたわ)

ほむら(これをまどかに…!)

ほむら「お待たせ、ごめんね待った?

まどか「ううん、大丈夫だよ」

ほむら「そう、よかった」

まどか「そ、その…ほむらちゃん」

ほむら「ごめんなさい、先にまどかに謝らなければいけないの」

まどか「えっ?」

ほむら「…まどかの言う通り、私は…」

ほむら「ほ、ほむほむって言ってたわ///」

まどか「あっ…」

ほむら「だから、ごめんなさい…あなたを信じなくて」

ほむら「私は最低よ…」

まどか「そんなことないよ?」

ほむら「まどか…」

まどか「私の言い方が悪かったの…ほむらちゃんを責めるような言い方しちゃって」

まどか「それに、ムキになっちゃったのは私だし…」

まどか「だから、謝らないといけないのは私なの」

まどか「ほむらちゃん、ごめんなさい」

まどか「だから…私を嫌いにならないで!」

ほむら「まどか…もう、私がまどかのことを嫌いになるわけないじゃない」

まどか「えっ?なら…私のことを嫌いになったんじゃないの?」

ほむら「そんなことあるはずがないわ、だって…」

ほむら「だって…///」ゴニョゴニョ

まどか(よかったぁ…嫌われたんじゃなかったんだ)

まどか「てぃひひ!」

ほむら「ま、まどか!」

まどか「なあに?」

ほむら「その…これを!」

まどか「わぁ、私にくれるの?」

ほむら「ええ!」

まどか「てへへ、ありがとう」

まどか「ほむらちゃん、私からもほむらちゃんにプレゼントがあるの」

ほむら「私に?」

まどか「うん、はい」

ほむら「まどか…ありがとう!」

ほむら「すごく嬉しいわ!」

まどか「てぃひひ!」

ほむら「えへへ」

まどか「ねぇ、開けてもいいかな?」

ほむら「ええ、私も開けていい?」

まどか「うん!」


ほむら「!?」

まどか「!?」

さやか「結構時間経ったけど…あの2人、どうなったのかな?」

杏子「連絡くらいしろよな?こっちは心配してんだからさ」

マミ「大丈夫よ、今ごろ2人で仲良く笑っていると思うわ」

さやか「うん…そうだね!大丈夫だよ」

杏子「それもそうだな、あたしらは帰るか」

マミ「ええ」

さやか「なんかあった?」

マミ「ええ」

杏子「ん?」

さやか「なんかあった?」

に訂正

杏子「あそこにいるのって、ほむらじゃないか?」

マミ「あら、ほんとだわ」

さやか「ってことは…今度はまどかもいるよ!」

杏子「あいつら仲直りできなんだな」

マミ「そうね、よかった」

さやか「ってか…もしかしてあれって…」

マミ「ふふっ、ペアルックね」

杏子「仲が良いにもほどがあるぜ、へへっ!」

ほむら「まさか同じ服を買ったなんてね」

まどか「てぃひひ!でも嬉しいなぁ」

ほむら「まどかはよく似合っているわ」

まどか「ほむらちゃんも似合ってるよ!」

ほむら「そ、そう?」

まどか「私は嘘なんてつかないもん」

ほむら「…そうね、まどかを今度こそ信じるわ」

ほむら「ありがとう、まどか」

まどか「ううん、こちらこそありがとう」

まどか「ほむらちゃん」スッ

ほむら「まどか」ギュッ

まどか「てへへ、こっちの方が嬉しいかも」

ほむら「私もよ」

まどか「てぃひひ!」

ほむら「ふふっ」

まどか「…ね、ほむらちゃん」

ほむら「なに?」

まどか「ほむらちゃんに、まどまどあげる」

ほむら「ほむっ?」

ほむら「まどまどって何なの?」

まどか「これだよっ」ダキッ

ほむら「ほむっ///」

まどか「まどまど///」スリスリ

ほむら「ま、まどか…///」

まどか「…変だったかな?」

ほむら「ううん、ありがとう」

ほむら「嬉しいわ!」

まどか「てへへ、よかった」

ほむら「じゃあ、私もほむほむしていい?///」

まどか「う、うんっ///」

ほむら「ほむほむ///」

まどか「まどまど///」


杏子「///」

さやか「ちょ!あのバカ人前でなにやってんのさ///」

マミ「2人とも、がんばってね」

まどか「ねえ、ほむらちゃん///」

ほむら「なに?///」

まどか「大好き///」

ほむら「私もよ///」

ほむら「大好き///」

まどか「てへへ///」

ほむら「えへへ///」

おわり

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