お仕事１

疫病神「いやそこんところお願いしますよ」

疫病神「家賃が上がって厳しいんです、少しだけでも手取りを……」

上司「だったら仕事で見せてくれないと、君まだノルマ達成してないよね？」

疫病神「給料ちょびっとあげるだけなんで……」

上司「甘えるな！」

疫病神「……」

疫病神「しょうがない、人間様には申し訳ないが不幸にあってもらおう」

疫病神「あー……ダメだ、もう担当ついちゃってる」

疫病神「適当な奴探して……」

疫病神「……」

疫病神「すいません、このニワトリの担当で」

お仕事２

貧乏神「あのですねー！」

カバ「……」

貧乏神「聞いてますー？ てか聞こえてますー？」

カバ「……」

貧乏神「……」

貧乏神「何で……何でカバなんだよ……」

お仕事３

死神「あーいいなぁ、この大鎌……」

死神「高いなぁ」

上司「君さぁ……」

死神「あ、いや、大丈夫です、すぐ行きます！」

上司「……日本にいるこの子、手違いで生まれちゃったからサクッとお願い」

死神「手違いって……」

上司「最近科学が発展してきたから、物は使わずに自殺に見せかけてね」

死神「……」

上司「返事ィ！」

死神「はいっ！」

飲み会

貧乏神「やってられないですよ！」

死神「もうやめてやるあんなとこ！」

疫病神「小さな子を始末してきたんだって？」

死神「もう可愛そうで可愛そうで……」

死神「一思いにやれなくて３回くらい怖い思いさせてしまった」

貧乏神「それはそれで酷ですね」

鈴彦姫「旦那さんら、酷くお疲れだね」

貧乏神「鈴彦姫さん」

死神「いいよなお前ら付喪神は」

鈴彦姫「いやぁ、大切にされてるから付喪化する訳じゃないし」

鈴彦姫「正直だるいよ」

二次会

貧乏神「付喪神も大変だったんですね」

鈴彦姫「私はお寺とかだからマシなんだけどさ」

鈴彦姫「そこら辺の物が付喪化するのは可愛そうだよ全く」

死神「あれだってな、忘れ去られてるから出ることもできないって」

疫病神「マジかよ、生き地獄じゃん」

鈴彦姫「旦那さんらのお役所仕事が、あたしにゃ羨ましいよ」

貧乏神「なんか申し訳ない」

同窓会

死神「うわお前夜刀神になったの！？」

貧乏神「蛇嫌いだったんじゃ……」

夜刀神「まぁこのご時世そうもいってらんないよね」

縁切り神「私は好きでやってるよ」

死神「お前性格腐ってるもんな」

縁切り神「……」ｻﾗｻﾗ


貧乏神「近寄らないでください」

夜刀神「ごめん向こういく」

死神「やめてよ！ 神様が神様に縁切りされたくない！」

疫病神「俺は大丈夫みたい」

死神「お前との縁ないしな」

大惨事

死神「うわぁぁぁ！」

疫病神「なんだなんだ」

貧乏神「あれ、顔の仮面が……」

死神「仕事しなさすぎて剥がれてきた……」

貧乏神「仕事しすぎたら？」

疫病神「アランカル化するんだろ」

死神「卍解は出来ないけどな」

大予言

貧乏神「知ってます？」

疫病神「世界滅亡の？」

死神「デマだろ」

貧乏神「それが天界の知り合いが言ってたんですがね」

貧乏神「ノアの方舟を準備してるみたいなんです」

死神「マジか」

疫病神「俺２０年くらい前に女の子と約束交わしてるんだけど」

死神「浮気か」

疫病神「グヘヘヘ」

貧乏神「理由はどうあれ、みすみす見逃すのはいかがなものかと」

疫病神「交渉してくるか」

交渉

上司「今まで黙ってやったけど、もう我慢ならん」

上司「クビだ」

死神「えっ……」

疫病神「ま、待ってくださいよ！」

上司「お上の決定なんだ、部外者が口出すな！」

貧乏神「……いつも上から偉そうに言ってんじゃねぇぞゴルァ！」

貧乏神「テメェみたいな馬みたいな顔なんざみたくねぇんだよ！」

貧乏神「こっちからやめてやらぁ！！」


死神「ヤダこの子怖い」

終焉の日

死神「どうするよ」

貧乏神「元々人間が好きなんです、助けます」

疫病神「つってもなぁ……」

死神「……始まったな」

死神「ん？」

疫病神「ノアの方舟が機能してないな」

貧乏神「これは一体……」

死神「端から乗せるきなんてなかったんだろうな」

疫病神「形だけは用意しとくってことか」

貧乏神「ろくでなしですね」

連携

貧乏神「一端の平社員の底力を見せてやりましょう」

疫病神「俺ら社員だったの」

貧乏神「まず魂を回収しましょう」

死神「任せとけ」

貧乏神「神界に対して疫病を撒いてください」

疫病神「任せとけ」

貧乏神「じゃ、私は寝てますね」

任務終了

死神「マジで寝てやがる」

福神「やぁやぁ待たせた」

疫病神「福の神様ではありませんか」

福神「じゃ、早速呼び出すから待っててね」

死神「？」

貧乏神「私の知り合いです」

貧乏神「唯一、イザナギ、イザナミと干渉できる方です」

疫病神「起きてたのかよ」

死神「ちょっと待て」

死神「するとつまり……」