澪「唯ってさーブスだよなー」(70)

澪「馬鹿だしブスだし救いようがないよなー」

律「あたしもうあいつのノリに付き合うの嫌だよ」

紬「あら、じゃんけんで負けたりっちゃんがいけないのよ」

梓「確かにうざいですよね。いっつもくっついくるし」

澪「梓は一番の被害者だからな」

梓「顔面に全力で右ストレートぶちこみたいです」

一同「「ははははは」」

───部室・ドアの前───

憂「・・・」

憂「ただいま」

唯「あー・・・ういーおかえりー」

憂「お姉ちゃん、具合どう?」

唯「早退して寝てたからー・・・元気だよー」

憂「あんまり無理しないでね」

唯「えへへ、ありがとー」

憂「・・・お姉ちゃん、軽音部楽しい?」

唯「?楽しいよー」

憂「・・・」

唯「みんなのためにも早く治さないとねー!」

憂「もうやめなよ、軽音部」

唯「・・・え?」

憂「軽音部やめなよ、お姉ちゃん」

唯「憂、なに言ってるの?」

憂「あの人達ともう会わないほうがいいよ」

唯「・・・」

憂「あの人達、お姉ちゃんの悪口言ってたよ」

唯「・・・」

憂「梓ちゃんだって言ってた、お姉ちゃんのことうざいって」

唯「・・・」

憂「ね、もうやめなよお姉ちゃん!」

唯「──った」

憂「・・・お姉ちゃん?」

唯「わかった」

憂「お姉ちゃん・・・!」

唯「憂はそういう子だったんだね。よくわかったよ」

憂「!?お姉ちゃんなに言って──」

唯「うるさい!!!!!!!!!!!!!」

憂「!!!」
ビクッ

唯「最低だよ憂!なんでそんな嘘つくの!?」

憂「お姉ちゃん・・・」

唯「ばか・・・憂のばかあ・・・ひっく」

ポロポロ

憂「お姉ちゃん・・・」

憂「ご、ごめんねお姉ちゃん!ちょっとした冗談だよ!」

唯「・・・冗談?」

憂「うん!たまにはお姉ちゃんに意地悪してみよっかなーって!」

唯「・・・うーいー!こらー!」

憂「あはは!ごめんねお姉ちゃん!」

憂(許さない。あいつらがお姉ちゃんを悲しませた。絶対に許さない)

憂(こんなに信頼しているお姉ちゃんを。私のお姉ちゃんを)

翌日

律「おーし今日も唯の悪口で盛り上がろうぜー!」

紬「あたし、特定の誰かを影で悪く言うのが夢だったのー!!」

澪「梓がまだ来てないな」

律「そういえばそうだな」

ガチャ!

憂「みなさん!」

律「お、う、憂ちゃん。どうした?」

律(あぶねー。聞かれてねーよな・・・?)

憂「梓ちゃんが・・・誰かに刺されて・・・」

澪「!なんだって!!」

紬(・・・ふーん・・・)

病院

澪「梓」

律「ちくしょう!誰だこんなことしやがったのは!」

沢「落ち着きなさい。梓ちゃんは今懸命に生きようとがんばっているわ」

紬「目撃者とかはいないんですか?」

純「それが、誰もいないんですよ」

沢「あたしがちょうど梓ちゃんと廊下ですれちがった1、2分後かしら」

沢「ジャズ研の生徒さんが血まみれの梓ちゃんを・・・」

憂「そのあと私がそこを通りかかって・・・うっ・・・ひっく・・・うう」

純「大丈夫だよ憂、梓なわ絶対大丈夫!」

紬(・・・)

憂「ただいまー」

憂「お姉ちゃん、遅くなってごめんね」

憂「今日学校で大変なことがあってね・・・警察の人に事情聴取受けてて遅くなちゃった」

憂「?お姉ちゃーん?」

コンコん

憂「入るよ?」

ガチャ

唯「ウ・・・ゲ・・・」

ポタ・・・ポタ・・・ポタ・・・

憂「!?!?!?お姉ちゃん!!!!!!!!」

憂(どうして!!?どうしてお姉ちゃんが血だらけで!!!)

憂「おねえちゃん!おねえちゃん!」

唯「ウ・・・イ・・・」

憂「どうして!どうしてこの首の縄ほどけないの!!!」

唯「・・・ム・・・」

憂「お姉ちゃん!お姉ちゃん!!!!」

唯「・・・ム・・ム・・・キ・・・」

唯「    」

憂「いやああああああ!!!!!うわああああああ!!!!!!!!!!!」

                                            糸冬
                                       ---------------
                                        制作・著作 NHK

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