モバP「シャッフルディーバ」 (33)


注:モバ×765クロスのモバメイン



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―TV局・トライアドプリムス控室―



モバP「どうして気付かなかったんだよ!? お前らユニットだろ!? 」



奈緒「ちょっと前は凛だったんだよ!! ちょっと目を離した隙にいつの間にか入れ替わって
   いて、むしろこっちが聞きたいぐらいだよ!! 」



  「あの……」






加蓮「全体の合わせは最初の方にやって、後はみんな個別パートの確認をしてたからね。
   アタシも集中してたから凛を見る余裕なんてなくて……」



  「ええと、その……」





モバP「今ちひろさんが向こうの事務所に連絡を取っているが、もう首都高に乗ってるかも
    しれないから間に合わないかもしれん。そうなったら最悪キャンセルも覚悟して
    おいてくれ。本番で大失敗するよりは傷が浅くて済むからな……」

奈緒「そんな!? あたし達デビューしたばっかだぜ!? 今が一番大事な時期だってPさんも
   言ってたじゃねえか!! そんなに簡単にキャンセルしていいのかよ!? 」

加蓮「でもリーダーの凛がいないと、トライアドプリムスはまだ上手く機能しないよ。
   アタシと奈緒だけじゃ難しいし、それなら最初から出ない方が……」




奈緒「お前はそれでいいのかよ!? あんなに3人で必死に練習したじゃねえか!! ようやく
   デビュー出来て一番喜んでたのはお前じゃねえか!! 」

加蓮「いいわけないでしょ!! アタシは先の事を考えて言ってるの!! 奈緒も切り替えてよ!! 」

モバP「落ち着け2人共!まだ凛が間に合わなくなったと決まったわけじゃない。それに
    凛もきっとまだ諦めてないはずだ。お前らが信じてやらないでどうする!? 」






奈緒「す、すまねえ、つい気が動転しちまって……」

加蓮「そうだよね。まだ本番まで1時間くらいあるもんね……」



  「あの!! いいでしょうか!! 」ビリビリ!!



モバP・奈緒・加蓮「「「 は、はいっ!? 」」」ビクッ!!



千早「私が言えた義理ではありませんが、今は本番に向けて少しでも練習をしておく
   べきではないでしょうか。神谷さんも北条さんも経験が浅いなら尚更です。
   渋谷さんを信じているなら、万全の状態で彼女を迎えてあげましょう」






~回想・20分前~



凛「ちょっと外の空気吸ってくる」スタスタ

奈緒「おう。あんまり遠くに行くなよ。もうすぐ本番だし」ヒラヒラ

加蓮「ええと、ここで凛と入れ替わって、奈緒に合わせて……」ブツブツ

凛「うん。5分くらいで戻るよ」バタン






―控室前・廊下―



凛(右側)「ここで私がセンターに立って、奈緒とパートを入れ替えて……」ブツブツ スタスタ

千早(左側)「次は15:00からのロケで、台本は車の中で目を通して……」ブツブツ スタスタ



大道具スタッフ「すみませ~ん!通りま~す!」ガラガラガラガラ

大道具スタッフ「失礼しゃ―――――っす!」ゴロゴロゴロゴロ

大道具スタッフ「そこどいてくださ~い!」ドドドドドドドド



凛・千早「「え?きゃあああっ!! 」」グルグルグルグル






大道具スタッフ「「「あざ―――――っす!! 」」」ガラガラゴロゴロドドドド…



凛(左側)「いたた…… いけない、すぐに控室に戻らないと」タッタッタッ

千早(右側)「何なのよもう…… 早く控室に帰って荷物をまとめましょう」スタスタ






***



千早「おそらくあの時に私と渋谷さんの立ち位置が入れ替わって、そのままお互い帰る
   べき控室も取り違えてしまったのだと思います。私もスケジュール帳を確認して
   いて碌に前を見ていなかったので、申し訳ありませんでした」ペコリ

モバP「いえいえ!如月さんは何も悪くありませんよ!ウチの凛にも責任はありますし!
    凛にもステージの進行表を見ながらうろつくのは危ないから止めろって、いつも
    言ってるんですけど……」ハア

千早「せめて控室に入った時に、もう少し周りをよく確認するべきでしたね。そうすれば
   もう少し早く気付けたかもしれません」






奈緒「あたしと加蓮もてっきり凛が戻って来たと思って、よく確認してなかったしな。
   凛と如月さんって見た目や背格好が何となく似てるし……」ポリポリ

加蓮「凛も抜けてる所があるからね。一度自分の世界に入っちゃったら周りが見えなく
   なるし、戻った楽屋にアタシと奈緒がいないのも気付かなかったのかな」



モバP「お前らから目を離した俺のミスだ。すまん………… お、ちひろさんから電話だ!
    ちょっと外すぞ!」バタン






 <ハイ、モバPデス! ソレデウチノリンハ…



奈緒「あー…… なんて言うか、すみませんウチの凛が迷惑かけちゃって……」ポリポリ

千早「いえ、お互い様です。私の方こそ大事な収録があるのにすみませんでした」

加蓮「でも千早さんもロケがあったんですよね?千早さんが不在で大丈夫ですか?」

千早「そっちは大丈夫です。春香も一緒ですしあの子ならうまくやってくれるでしょう。
   それに最悪入れ替わるような事があっても、渋谷さんならきっと……」

奈緒・加蓮「「 ? 」」





モバP「……すまん二人とも、凛は首都高の上だった。収録は間に合いそうにない」バタン

奈緒「そ、そんな…… それじゃ今日のトライアドの収録どうするんだよ!? 」ガタッ!!

加蓮「……っ!! 」ギリッ…



モバP「ああ、そこで765プロさんからの提案なんだが、奈緒と加蓮が良ければ、凛の
    代わりに如月さんを収録に使ってくれませんかと言われたよ。どうする?」



奈緒「は?」キョトン



加蓮「え?」ポカーン





モバP「いや、俺も何が何だか分からないんだが、向こうの女のプロデューサーさんが
    『千早は歌の仕事なら喜んでやりますからどうぞ遠慮なくこき使って下さい!』
   と勧められてしまった。凛は765プロがしっかり面倒見ますって……」ポリポリ

千早「ふふっ、律子も肝が据わってきたわね。昔はもっと厳しかったのだけど。私は
   大丈夫です。神谷さん達がよければ渋谷さんの代わりにステージに立ちますが」

モバP「どうする奈緒、加蓮。こちらとしては業界の大先輩と共演できる絶好のチャンス
    だが。それに凛の方も天海さんと一緒にロケをするって決めたらしいぞ」
   
神谷「どうするって言われても、このままだと収録キャンセルになっちまうし……」オロオロ





加蓮「……やろうよ奈緒。千早さんもよろしくお願いします」ペコリ

奈緒「い、いいのか加蓮!? そんなにあっさり決めて!? 」ギョッ!!

加蓮「どっちみち選択肢なんてないでしょ。千早さんがやってもいいって言ってるんだ
   から、アタシ達が断る理由がないでしょ。それに凛も向こうで1人で頑張るって
   決めたみたいだし、だったらアタシ達も覚悟決めようよ」

千早「決まりね。それじゃあステージの進行表を見せてもらえるかしら?振付けも一度
   通しで合わせておきたいわ。衣装は渋谷さんのを借りるわね。私と彼女の背丈は
   ほぼ同じはずだったから、細かい調整をすればいけるわ。細かい……くっ」




奈緒「ほ、ホントに大丈夫なのか千早さん!? 凛の代わりはともかくとして、あたし達と
   一緒にパフォーマンスするなんて…… トライアドのステージなんてテレビでまだ
   3回くらいしか披露してないぞ!? 」

千早「先週の土曜日のミュージャム、金曜日のHEYステ、月曜日のポップ×3かしら?
   それにレッスン場でも何度かあなた達のレッスンを見かけた事があるわ。細かい
   変更はあると思うけど、大まかな流れは頭に入ってるから安心して」ニコッ

モバP「そこまでウチのトライアドをチェックしているなんて……」ゴクリ

千早「プロとしてこれくらい当然です。特にCGプロの皆さんは、私達765プロも気に
   なっていますから。予期せぬ形の共演となりましたけど、お互いにベストを尽くし
   ましょう。私もお二人を精一杯サポートさせていただきます」ペコリ





加蓮「アタシ達はラッキーかもね。765プロの千早さんと共演が出来るなんて。帰ったら
   みんなに自慢しちゃおうよ。さ、それじゃ千早さんもステージの確認ね」ニヤリ

奈緒「どう考えてもあたし達が千早さんの引き立て役になると思うけどな…… ええい!
   うだうだ言っても仕方ねえ!『如月千早with TP』やったろうじゃねえか!」パンッ!



モバP(こうして急遽結成された『如月千早with TP』は、ほぼぶっつけ本番だったにも
    関わらず収録で素晴らしいステージを披露した。如月さんは奈緒と加蓮と初共演
    とは思えないほど息がピッタリで、しかし二人以上に出しゃばることなく見事に
    凛の代わりを務めてくれた。流石765プロの歌姫と呼ばれるだけの事はある)






―収録終了後―



奈緒「あ~…… 初ステージの時より緊張した~…… 」グッタリ

加蓮「アタシも動悸がヤバかった…… Pさん、明日午前のレッスン休ませて……」バタン

モバP「お疲れ二人とも。最後までよく如月さんに付いていけたな。よくやった!」

千早「私もいつもと違って新鮮で楽しかったです。また共演しましょうね」クス





奈緒「来年くらいにお願いします…… こんなのが何度も続いたら、あたしアイドル辞める
   かもしれねえ。せめて凛がいればもう少しマシかもしれねえけど……」

加蓮「そういえば凛の方は大丈夫なの……?あの子は春香さんと二人でロケだったよね?
   あっちもあっちでキツそうだけど……」

モバP「いや、あっちはむしろ天海さんの方がキツいかもしれん……」ポリポリ

千早「さすが春香ね。765プロの看板だけあって、あの子は持ってるわ」クスクス

奈緒・加蓮「「 ? 」」





―その頃・春香と凛のロケ現場では―



春香「天海春香の東京下町巡り~!今日はCGプロの渋谷凛ちゃんと一緒に町のお店を
   紹介したいと思ま~す!よろしくね凛ちゃん!」

凛「よ、よろしくお願いします……」タジタジ

春香「あれれ?凛ちゃんは照れ屋さんなのかな~?千早ちゃんみたいで可愛いですね~!
   ではさっそくそんな凛ちゃんと今日お邪魔するお店はこちらです!」ビシッ!!




              『 渋 谷 生 花 店 』







凛「」



凛父「」



凛母「」



ハナコ「ワンッ! ワンッ! 」ハッハッハッ♪



春香「なんと凛ちゃんのご実家です!あれ~?おかしいな~?私のコーナーのはずなのに
   早くもとんでもないアウェー感が漂ってますよ~?でも春香さんは負けませんよ!
   ヨネ○ケさんのノリで凛ちゃんのお家に突撃しちゃいます!わっほい!」ワッホイ!!



おわり





短いけど終わりです。なんとなく思いついたから書きました。
千早と凛を間違えるのは無理があるかなと思いましたけど、一応千早も黒髪って設定だし
別にいいよね!美希と唯ならもう少し違和感がないかもしれませんが……
では


ここからが本番じゃないですかーやだー

渋谷凛(80)
http://i.imgur.com/AEXSfgE.jpg

如月千早(72)
http://i.imgur.com/VMMqPI5.jpg

神谷奈緒(83)
http://i.imgur.com/mJo3wlE.jpg

北条加蓮(83)
http://i.imgur.com/mr6tCRg.jpg

天海春香(83)
http://i.imgur.com/hVhreJQ.jpg

ん?年齢か?ならおかしくないか?

>>25
くっ

面白かった

美希と唯のやつは前にあったな
あずささんと江上さんとかやってもええんやで



>>28
その二人だとちょっと不安だから
大人の女性を加えよう
例えば・・・礼子さんとか

765とシンデレラの共演は和むよね

>>29
ちょっとその三人でえびちゃんの面倒みてやってくんないかな

>>28
憶えてくれている人がいて嬉しいです。一応亜美真美バースデーSSだったのに、
肝心の双子をあまり目立たせてやれなかったなとちょっと後悔した作品ですww
後はまゆ・雪美と響も絡ませたっけな。765とクロスさせるのは微妙な匙加減が
難しい……

春香さんが一人トンデモナイ皺寄せをくらっとるwwwwww

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