幼馴染「最近男との距離が…」(243)

ピンポーン

幼馴染「男ー?学校いこー?」
ガチャ

男母「あら幼馴染ちゃんおはよう。いつもいつもありがとうね」

男母「男も今支度してるから、もうちょっとだけ待っててね?」

幼馴染「はーい」





男「ごめん、お待たせ」

幼馴染「んーん。へーきへーき」

幼馴染「早く学校いこ!」

男「でさー」ペチャクチャ

幼馴染「えー」ペチャクチャ

幼馴染「(やっぱり男と話してると楽しいなぁ)」

幼馴染「(このままずーっと話していたいけど…)」

イケメン「幼馴染ちゃん、おはよう」

幼馴染「あっ……イケメンくん、おはよう」

男「イケメンか、おはよう」

イケメン「幼馴染ちゃんはいつも男と登校してるよね」

幼馴染「うん、家が隣同士だからね」

イケメン「まったく男のやつはうらやましいなー」

イケメン「でも男も幼馴染ちゃん離れしろよ?このままじゃ幼馴染ちゃん彼氏作れないよ」

幼馴染「(もう…………)」

イケメン「あんま幼馴染ちゃんに甘えるじゃないぞ?」

男「そうだな、気をつけるよ」

イケメン「ところで幼馴染ちゃん…」ペチャクチャ

幼馴染「…………」





幼馴染「(朝の登校くらいは男とゆっくりしたいのになぁ……)」

イケメン「それでさぁ……」ペチャクチャ

男「へぇー」ペチャクチャ

幼馴染「(男は適当な相槌がうまいなー)」

イケメン「幼馴染ちゃんは…」ペチャクチャ

幼馴染「………」ボー

イケメン「幼馴染ちゃん?」

幼馴染「えっ!な、なにかな?」

イケメン「聞いてなかったのかな?今度の土曜日なんだけど」

イケメン「よかったら一緒に映画でもどうかな?」

幼馴染「え?え、えっ?」

幼馴染「…あっ!お、男は?男は土曜日ヒマ?」

イケメン「うーん」

イケメン「僕は幼馴染ちゃんと二人で出掛けたいから、男はNGかなぁ」

幼馴染「えっ」

イケメン「まぁ考えておいて欲しいな」ニコッ

男「デートのお誘いか」

イケメン「まぁそんなトコだね」

イケメン「別に幼馴染ちゃんと付き合ってるわけじゃないんだろ?」

イケメン「お前ばっか幼馴染ちゃんを独占してるのはずるいだろ」

男「うーん……そういうもんか」

幼馴染「(私が好きで男の側にいようとしてるのに…)」

イケメン「じゃあいい返事を期待してるよ?また後で!」

男「行っちゃった」

幼馴染「………」

男「モテモテだな、お前」

幼馴染「………うっさい」

心折れそう

落としてください

早くしろ

プルルルル

男「はいもしもし」

イケメン「あー男?」アンッアアンッ

イケメン「今なにしてんのー?」アアッイヤアッ

イケメン「俺はねー」ヤメテェッダメェェェェ

イケメン「幼馴染ちゃんとエッチしてんだー」

おしまい

幼馴染スレ多過ぎワロチwwww


男「で、どうすんの?」

幼馴染「……わかんない」

男「別に行ってもいいんじゃないか?あいつカッコイイし」

幼馴染「……男はさ…いいの?」

男「なにが?」

幼馴染「私が、イケメン君といっしょに……その…デートみたいなことしても…」

男「………ふむ」

見てるからな


男(正直行ってほしくないんだよな…)

男(あいつ顔がいいからいつも女子に囲まれてるし…)

男(それでたくさんの女をくってるような酷いやつならまだいいんだが…)

男(さりげない気遣いができるし、顔がちょっとアレな女子にもやさしいし)

男(性格までイケメンなのがまた嫌なんだ…)

男(俺と比べると…)

男「はぁ…」

幼馴染「お、男?どうしたの?」



男「…なんでもないです」

幼馴染「なんで敬語なの……じゃなくて、さっきの答え。本当にいいの?」

男「……うーん」

幼馴染(すごい悩んでる…)

男(行かせたくないけど…けど…これで止めたら俺、最低野郎だよな…)

男(完全に私情だもん。イケメンはただ幼馴染が好きだから誘ったんだろうけど…)

男(俺はただアイツが嫌いだから)

男(俺より何倍も良くできた人間だからっていう、醜い嫉妬の念を抱いているから…)

男(どうすりゃいいんだ…)

委員長「あら?幼馴染さんは?」

男「イケメンとデート」

委員長「じゃあ私たちもデートに行きましょ」

幼馴染「」


男「その、お前はどうなんだ…?」

幼馴染「私?」

男「うん…」

男(質問を質問で返してしまった…最低だ、俺…)

幼馴染「私は…」

幼馴染(どうしよう…正直に言っちゃおうかな…行きたくないって)

幼馴染(でも、言ったら男はどう思うんだろう…)

幼馴染(折角の誘いを断るような最低な女って思うっちゃうのかな…)

幼馴染(あー!どうすればいいの!?)



男「……うーん」

幼馴染「……うーん」

男(まずいな…2人して考え込んでしまっている)

男(これでは埒があかない)

男(早いこと答えをだしてしまった方が…)

男(……よしっ!)

男「幼馴染!」

幼馴染「な、なに?」

男「その…いいんじゃないか?行っても」

幼馴染「えっ……」


男「ほら、さっきも言ったけどアイツかっこいいし」

男「話術だってあるし。退屈はしないと思うぜ」

男「俺のことなんか気にせずに楽しんでこいさ」ハハハ

幼馴染「……」

男「…?どうした?」

幼馴染「…いや、なんでもないよ……」

幼馴染「わかった…行ってくるね……」



男「お、おう」

男(な、なんだ…?なんでそんな悲しそうな顔…)

幼馴染「あっ!ほら学校もうすぐだよ!早くいこっ!」

男「ちょっ!引っ張るなバカ!」


授業中


男(さっきの幼馴染がどうにも引っかかる…)

男(一瞬ではあったが、ものすごく悲しそうな表情をしていた…)

男(もしかして俺、言っちゃいけないことを言ってしまったのか…)

男(そういえば俺、昔2択問題のテストを全部間違えたことあったっけ…)

男(はぁ…)

男(今更後悔しても遅いよな…)

男(今日は金曜…イケメンと幼馴染がデートするのは明日…)

男(大丈夫さ…きっと…)

ぶっちゃけSSスレでの寝取られは女キャラへの愛着が大して湧かない内に事が始まるから、あんまダメージ喰らわないんだよね

漫画やエロゲとかで長い下積み期間があって愛着が湧いてからだと激しく鬱るけど
たかだか数十のレスの話だとね


休み時間


イケメン「やぁ、幼馴染ちゃん」

幼馴染「…イケメン君」

イケメン「今朝のこと、考えてくれたかい?」

幼馴染「……うん。いいよ。映画、一緒にいこ」

イケメン「はははっ、ありがとう。じゃあ明日の午前9時に駅前ってことでいいかな?」

幼馴染「…うん」

イケメン「ありがとう。これは明日が楽しみだね」


キンコンカンコン


男「ひゃー、今日も終わったー」

男(さて、帰りはどうするか…今朝以来、どうもアイツに話しかけづらい)

男「うーん」

「ちょっといいかい?

男「ん?」

男「げっ、イケメンか」

イケメン「げっ、は酷いなぁ。僕ってそんなに君に嫌われてたんだ」

男「違う、今のはゲップだ。…で、何か用か」

イケメン「うん。幼馴染ちゃんのことでね。」

イケメン「まさか君がOK出してくれるなんて思わなくてね。そのことでお礼が言いたいんだ」

男「そうかい」


イケメン「僕は明日が実に楽しみだよ。何故なら、好きな人と映画に行けるんだ」

イケメン「そして一緒にご飯を食べ、もしかたら夜の営みをしてしまうかもしれないね?」

男「……っ!今すぐこの窓から落としてやろうか」

イケメン「ははは、冗談さ。そこまではいかなくとも、僕は明日、幼馴染ちゃんに告白するつもりだよ」

男「……」

イケメン「そんなに怖い顔しないでくれよ。まだ結果は分からないんだぜ?」

イケメン「でもまぁ、僕はもう勝った気分だけどね」

男「…どういうことだ」


この程度で寝取られとか片腹痛いわ


イケメン「君はさ、幼馴染ちゃんのことをどう思っている?」

イケメン「僕は胸を張って言えるよ。好きだ。愛している」

イケメン「生まれて初めて一目惚れしたんだ」

イケメン「対して君はどうだ」

男「…俺は」

イケメン「特になにも思っていないのに君は彼女のそばにいたのかい?」

男「違う!…俺は……」

イケメン「俺は?」


男「……好き」

男「幼馴染のことが、大好きだ。」

男「家が近くて、いつも一緒にいた…」

男「いつだって近くにいてくれた…」

男「だから……」

イケメン「はぁ…今更自分の気持ちに気付いたって遅いよ」

イケメン「もっと早く自分の気持ちに正直になれば良かったものを」

イケメン「まぁ、だからこんなことになっているわけだけどね」

イケメン「ありがとう。これもすべて君のおかげだ」

イケメン「月曜に君がどんな顔をするかが楽しみだよ」

イケメン「じゃあね」

イケメンたきつけすぎててマジイケメン


男「…ちくしょう」

男「悔しいけど、アイツの言う通りだ…」

男「俺がもっと早くに気付いていれば…」

男「今朝の時点でチャンスはあったはずなのに…」

男「………」

男「…帰ろう」


帰り道


幼馴染「…はぁ」

「幼馴染ちゃん」

幼馴染「ん…イケメン君」

イケメン「一緒に帰らない?」

幼馴染「……」

イケメン「嫌ならいいけど…」

幼馴染「そ、そんなじゃないよ…ただ今日は一人で帰りたくて……」

イケメン「そっか…」

イケメン「ねぇ幼馴染ちゃん」」

幼馴染「なに…」

イケメン「もしかして男くんのことで何か悩んでいたりする?」



幼馴染「えっ……」

幼馴染「な、なんでここで男が出てくるの…」

イケメン「だってさ、君たちっていつも一緒にいるじゃん?」

幼馴染「確かにそうだけど…」

イケメン「相談ならのるよ?」

幼馴染「………」

イケメン「……もしかして、明日のことでなにか?」

幼馴染「!」

イケメン「図星だね」


幼馴染「……ごめんなさい」

イケメン「いきなりごめんはないんじゃないか?」

イケメン「それだけじゃ、なんで謝っているのかが分からない」

幼馴染「う……」

イケメン「正直に言ってごらん。君は何故悩んでいるのか。何故僕に謝ったのか」

幼馴染「………」


幼馴染「…私ね、本当は明日、行きたくないんだ」

幼馴染「でも、男が行けばいいんじゃないかって言うからつい…」

イケメン「ついOKを出してしまったと?」

幼馴染「うん…」

幼馴染「ごめんね…本当に、ごめん……」

イケメン「…はぁ、全くだよ。これじゃ一人はしゃいでた僕がバカみたいだ」

幼馴染「…ごめん」

イケメン「……いや、いいよ」

イケメン「僕もちょっとがっつきすぎたかな。もうちょっとじっくり時間をかけて誘えばよかった」

イケメン「明日のデートは無しだね」

幼馴染「……ごめん」

イケメン「さっきからそればっかりだね」


イケメン「これじゃあ終わりそうにないや」

イケメン「僕は回り道して帰るよ。じゃあね」

幼馴染「……あっ…」

イケメン「言っておくけど、君は悪くないよ。悪いのは、そうだね…男くんかな」

イケメン「彼がヘタレチキン野郎だったからさ」

幼馴染「…確かにそうかもね……」

イケメン「ははは。君もそう思うんだ。意外と僕たち、気があったかもしれないね」

幼馴染「……」

イケメン「なんてね。それじゃあ、また」


公園


イケメン「はぁー……フられてしまった」

イケメン「まぁ仕方ないかぁ…」

イケメン「………」ジワ

イケメン「あれ…?おかしいな……前がよく見えないや……」

イケメン「まぁ…まだ高校生だし……」

イケメン「これからだって、いいことあるさ…」

イケメン「……独り言が多くなっていけないね……もう、帰ろう…」




男の家


男「……」ガチャ

妹「あ、兄ちゃんおかえりー」

男「ただいま…」

妹「うわぁ元気ないなぁ。どうしたんだぜ」

男「なんでもない…」

妹「なんでもないわけないでしょー。すごく顔色悪いよー」

妹「悩みがあるならこの私にぶちまけてごらんなさい」

男「……ははっ、無い胸はってなに言ってんだか」

妹「ななななないわけじゃないしっ!!成長するし!ボッキュンボンになるし!!!」

男「分かった分かった。ごめんな」

妹「まったく…で、なんで落ち込んでたの?どうせ幼馴染さんのことだろうけど」

男「うっ」ギクッ

妹「……図星だね?」


妹「さぁ、早くいえ」

男「偉そうにしやがって……実はな」



妹「ふむ、あいわかった」

男「おお……して、俺はどうすれば…?

妹「とりあえず兄ちゃんは今すぐ幼馴染さんに会いに行きなさい」

妹「そして抱きしめるなり、抱くなりすればいいさ」

男「それはちょっと…」

妹「むぅ……これだからヘタレチキン野郎は……」

男「お前にまで言われるとは」


妹「ていうかさ、兄ちゃんって幼馴染さんが好きなんでしょ?」

男「うっ……俺はさっきやっと気付いたのに……よくわかったな…」

妹「まぁね。女の勘ってやつかな」

男「女の勘(笑)」

妹「うっさい!兄ちゃんうっさい!」

男「ごめんごめん、でも、さすがだな」

男「そうだ、俺は幼馴染が好きだ」

男「だから…あんなやつに取られたくない…!」

妹「……その言葉が聞きたかった」

男「もうなんなんだよお前…」

あれ?
妹厨n…ゲフンゲフン


妹「一度言ってみたかったんだよねー」

男「ああそう…」

妹「とにかく、その気持ちがあるなら今すぐいっておやり」

妹「そしてロマンティックに愛の言葉を囁きな」

男「お前……」

妹「ふふん。私に惚れちゃった?」

男「あぁ…俺、お前が好きだ」

妹「」

妹「ええええ!!ほ、ホント!」

男「……幼馴染に言うための練習だよ。騙されてやんのー」

妹「うわぁぁぁぁん!」

男「泣くな泣くな」

妹「兄ちゃんなんか幼馴染さんに結局OKされて末永く幸せに暮らした末に孫に囲まれて死んじゃえぇぇ!」

男「わかったわかった」ナデナデ


妹「…ぐす…私なんか慰めてないで、早く幼馴染さんのところに行ってあげなよ…」

男「はいはい」ナデナデ

妹「……もういいよ」

男「ほい」

妹「お見苦しいところを見せてしまったけれど、どう?」

妹「いつもの兄ちゃんに戻ってる?」

男「おお。ばっちりだ」

妹「なら安心だね。ほら、さっさと行ってこいや」シッシッ

男「…俺が帰ってきたら、結果がどうあれお前のこと撫でてやるよ」

妹「このシスコン。楽しみしてるから早く行けー」

男「ああ!行ってきます!」



バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン
バン       バンバンバン゙ン バンバン
バン(∩`・ω・)  バンバンバンバン゙ン
 _/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
    \/___/ ̄
  バン    はよ
バン(∩`・д・) バン  はよ
  / ミつ/ ̄ ̄ ̄/   
 ̄ ̄\/___/
    ドゴォォォォン!!
        ; '     ;
     \,,(' ⌒`;;)
   !!,' (;; (´・:;⌒)/
  ∧_∧(;. (´⌒` ,;) ) ’
Σ(* ・ω・)((´:,(’ ,; ;'),`
 ⊂ヽ ⊂ ) / ̄ ̄ ̄/
   ̄ ̄ ̄\/___/ ̄ ̄ ̄

          /\
     . ∵ ./  ./|
     _, ,_゚ ∴\//
   (ノ゚Д゚)ノ   |/
  /  /

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ
ポチ     ポチポチポチポチポチポチ
ポチ(∩`・ω・) ポチポチポチポチポチ
 _/_ミつ/ ̄/_
      /_/


幼馴染の家


幼馴染「ただいま…」

姉「おかえりー」

姉「おや…?」

幼馴染「なに?……」

姉「アンタ、元気ないねー。男君と何かあった?」

幼馴染「う」ギクッ

姉「図星だなー?」ニヤニヤ


姉「さぁ愛の伝道師こと、お姉ちゃんにぶちまけてごらんー」

幼馴染「……無い胸張ってなに言ってるの…」

姉「なななななないわけじゃないし!これから成長するし!!」

幼馴染「妹ちゃんならまだ希望はあるかもしれないけど…お姉ちゃんは……」

姉「大学生だって成長するし!」

幼馴染「はいはい」クスッ

姉「全く…で、何があったのか教えてごらん」


幼馴染「実は…」



姉「ふむ…なるほどね」

姉「全く男君はヘタレなんだから…」

幼馴染「お姉ちゃんにまで言われるとは…」

姉「まぁそんなヘタレな男君を好きになったアンタもアンタだけどねー」

姉「それで、アンタはどうしたいの?」

幼馴染「どうしたいって…そりゃ……」

姉「好きなんだろう?なら答えはひとつだよ?」


姉「ヘタレな男君じゃ、なかなか一歩を踏み出せないからねー」

姉「なら自分から言っちゃいなよ」

幼馴染「えぇ…恥ずかしい…」

姉「じゃああたしが男君もらっちゃうよ」

幼馴染「そ、それはダメ!」

姉「ほぅ」

幼馴染「お、男は渡さない!私の…大切な人なんだから!!」

姉「……その言葉が聞きたかった」

幼馴染「………誰の真似…」


姉「いやー一度言ってみたかったんだよねー」

幼馴染「ふーん…」

姉「さぁ、もう気持ちは固まっただろう?早く言ってきな」

姉「好きだ、って」

幼馴染「……うん。ありがとうお姉ちゃん」

幼馴染「…だいすき」

姉「」

姉「いいいいいいやいやいや、ああたしあたしたちはししs姉妹だぞおおぉ!?」

姉「いや、ちょっと嬉しいとかそんなこと別に思ってなんかないんだからね!」

幼馴染「…男に言う練習だよ」

姉「うわぁぁぁぁぁん!」


幼馴染「泣かないでよお姉ちゃん…」ナデナデ

姉「うぅ…」グス

幼馴染「よしよし」ナデナデ

姉「……もういいよ」グス

幼馴染「元気でた?」

姉「……うん」

姉「さぁ、早く男君のもとへ」

幼馴染「うん。ありがと!お姉ちゃん!」

姉「あっ…ねぇ。帰ってきたら、少し甘えていい?」

幼馴染「このシスコン。…いいよ。待っててね」

姉「うん…いってらっしゃい!」


男(よし!)

幼馴染(行こう!)


ガチャッ



ドン

男「いてっ!」

幼馴染「わっ!」

男「いててて……て?あれ?幼馴染?」

幼馴染「お、男?」


男「何してんだお前…?」

幼馴染「お、男こそ……」

男・幼馴染「………」


男「と、とりあえず近くの公園に行くか…?」

幼馴染「う、うん…」


スタスタ

男(き、気まずい…!)

男(なんで幼馴染は何も言わないんだ?)

男(しかもなんか妙に近いような…)


幼馴染(ううー…なんで何も言わないの…)

幼馴染(なんだか気まずいよー…)

幼馴染(今のうちに少しでもアピールをと、体を密着させているんだけど…)

幼馴染(それが原因かな…)

幼馴染(は、離れたほうが……)

幼馴染(でも離れたくない…なんだか心地いい……)


風呂入ってくる


公園


男(やっと着いたー!)

男(なんか無駄に疲れたちくしょー!)


男「さて…」

男(立ったままはないよな…どこかいいもの…)

男「おっ。幼馴染、あそこにいいベンチが…」

男「座るか?」

幼馴染「うん…」


男・幼馴染「………」

男(ど、どうしよう…今更緊張してきた…)

男(そもそもなんて切り出せばいいんだ?いきなり好きだ!はないよな…)

男(月がキレイですね…とか?いやそれは好きだ!とほぼ同じ意味だし…)

男(うーん)


幼馴染(どどどどうしよう!)

幼馴染(今更緊張してきた…)

幼馴染(最初の一言はなにがいいんだろう…)

幼馴染(いきなり好きです、はないよね…)

幼馴染(もっと回りくどく言うべきかな…でもそれじゃ男は気付かないかもしれないし…)

幼馴染(うーん)

幼馴染(……も、もういいや!あたって砕けろだ!)


男(やっぱりベタが最強だよな…)

男(よし!)


男「お、おい!」
幼馴染「ね、ねぇ!」

男・幼馴染「……」


男「俺に先に言わせてくれ」

幼馴染「……い、いや。私に言わせて」


男「いや、俺だ!」

幼馴染「わ、私だよ!」

男「ぐぬぬぬ」

男「よし!じゃあこうしよう」

男「じゃんけんだ!勝った方が発言権を得る!」

幼馴染「の、臨むところ!」

男「よーし、負けても文句言うなよ!」


男・幼馴染「じゃーんけーん、ぽん!」



男「…」グー

幼馴染「…」チョキ


幼馴染「う、うわぁぁぁぁ!」

男「よっしゃぁぁぁぁ!」

幼馴染「うぅ…負けたぁ…」

男「文句は言わない約束だぞ?」

幼馴染「言わないよ!……それで、男は私に何を言いたいの?」

男「それは……」


男(ベタに…ここはベタにだ……!)


男「幼馴染!」

幼馴染「な、なに?」

男「俺…その…お前のこと……」

男「お前のこと……」

幼馴染(……も、もしかして男…)

男「おおお前のこと……」

幼馴染「……」ドキドキ

男「お前のこと…」

男「そ、その…」

幼馴染「…」ドキドキ

男「え、えーと…その…」

幼馴染「」プチ


幼馴染「」

男「お、幼馴染?」

幼馴染「男」

男「は、はい!」

男(な、なんだ?雰囲気が…)

幼馴染「男って、ホントへタレだよね」

男「」

幼馴染「ヘタレすぎ」

男「すいません…」

幼馴染「肝心なときに何も言えないなんてさ…」ハァ

幼馴染「嫌になっちゃうよ」

男「うう…」

幼馴染「でも、そんなところも含めて、私は男を好きになったんだよ?」

幼馴染「ひぁ!んく……ふぁぁっ! しゅごぃ、しゅごひぃぃ」ジュプッジュプッ

DQN「はは、すげーエロい顔。そんな気持ちいいか?」

幼馴染「うん、うんっいいぃ!! 私ぃ、ああ、溶けひゃぅっ♥ あああ!」ジュップジュップ

DQN「あの優等生に教えてやりてえよww」

DQN「『お前の彼女は、お前が見下してる不良にレイプでイキ狂わされてすっかり病みつきです』ってな」

幼馴染「らめ、、らめぇ、おねがいだから男くんには……ンっ! あはっあぁぁっ」グリュリュッ

DQN「騎乗位で腰振りまくりながら、なーにがお願いだよwww」

DQN「なら自分で言うか? 『私はDQNに毎日自分から縋りついておねだりしてます』…とかさ!」

ズブッ!

幼馴染「んひぃっ!」

幼馴染「あぁぁ、ぁ、ぁ、またっ、またイクぅぅ♥」

DQN「ほれ。イク時はちゃんと、優等生と俺とどっちがイイか言ってからイケよwww」ズチュッズチュッ

幼馴染「いヒぅ、ンああっDQNくぅん! DQNくんのがずっとずっとキモちひぃぃ!!」


男「そうだよな…俺はヘタレでs……ん?」

男「今、なんて?」

幼馴染「もう一回言わせるの?ヘタレ男」

男「い、いやーよく聞こえなくて」

幼馴染「はぁ……」

幼馴染「……」スッ

男「お、幼馴染?」


幼馴染「男。だいすき」チュッ


男「」ポカーン

幼馴染「さぁ、次は男の番」

男「…はっ。あ、あぁ…うん。…うん」




男「えっと…」

男(ええい!どうにでもなれだ!)

男「す、好きだ!幼馴染!」

男「大好きだ!ええと、あ、愛してる!!」

幼馴染「……」

男「お、幼馴染?」

幼馴染「…」ギュッ

男「うわっ!」

男(うわーいい匂い!)

幼馴染「おとこぉ……」ギュー


幼馴染「男…おとこ…」ギュー

男「幼馴染……」

男「さっきまでの威勢はどこにいったのやら」ナデナデ

幼馴染「…ん」ギュー

男「よしよし」ナデナデ


数分後


幼馴染「…男、もういいよ…」

男「…そうか」

男・幼馴染「………」

幼馴染「……これで、私たちは恋人同士になったんだよね?」

男「ああ。恋人同士だ。カップルとも言うな」

幼馴染「…えへへ」

男「さ、帰るか」

幼馴染「うん!」


帰り道


男「……」

男(さっきは結局幼馴染に先に言われてしまった)

男(情けないな…俺)

男「……よし」

幼馴染「……?どうしたの?」

男「……」ニギッ

幼馴染「あっ…手……」

男「これぐらいなら…」

幼馴染「…えへへ」ニギッ


幼馴染「もう着いちゃったね……」

男「そうだな…行きに比べると早く感じたな」

幼馴染「これからも……よろしくね?」

男「ああ」

幼馴染「それじゃあ!またね!」

男「おう!またな!」


男「ただいまー」

妹「おかえりー。どうだっt……」

妹「…あぁ…なるほど…」

男「?」

妹「いやぁ、その顔を見れば誰だってわかるよー」

妹「兄ちゃん、すごくニヤけてるよ」

男「えーマジでー?」

妹「マジでマジで」


妹「よかったね。無事に成功したようで」

男「ありがとう。お前のおかげだ」

男(あと、悔しいけどアイツも…)

妹「ふっふっふっ。感謝してるなら何か態度で示したまえ」

男「妹ーおいでー」

妹「兄ちゃーん」ギュッ

男「よしよし」ナデナデ

妹「えへへ」ギュー

男「今度一緒にどこか行くか?」

妹「ホント!?じゃあじゃあ図書館いこ!」

男「図書館か…なにしに?」

妹「ブラック○ャック読みに!」

男「…了解」


幼馴染「ただいまー」

姉「おかえりー」

姉「おや…どうやらいい結果が聞けそうだな?」

幼馴染「そうー?」

姉「だってアンタ、すごいニヤけてるよ」

幼馴染「えー?本当ー?」

姉「本当本当」


姉「無事成功したようでなにより」

幼馴染「ありがとう!お姉ちゃんのおかげだよ!」

幼馴染(あと……)

姉「なら私にナデナデしなさい!」

幼馴染「お姉ちゃーん。おいでー」

姉「幼馴染ー」ギュッ

幼馴染「よしよし」ナデナデ

姉「えへへー」ギュー


姉「ねぇねぇ幼馴染」

幼馴染「なにー?」

姉「今度どこか連れてってよ」

幼馴染「いいけど…どこに?」

姉「うーん…図書館!」

幼馴染「図書館?なんで?」

姉「読みたい漫画があるんだー」

幼馴染「ふーん…図書館に行ってまで読むほどのものなの?」

姉「当たり前じゃん!漫画界の巨匠が描いたんだよ!?」

幼馴染「…私も読んでみようかな……」


月曜


男「いってきまーす」

妹「あー、待ってー私もー」

男「今日は遅いんだな」

妹「寝坊しちゃったんだぜ。てへっ」

男「てへっとかやめろ。可愛いじゃねぇか」ナデナデ

ガチャッ

幼馴染「男ーまだー?」

妹「あっ、幼馴染さん。おはようございます」

幼馴染「妹ちゃん。珍しいねーこんな時間に」ナデナデ

妹「寝坊しちゃったんです」

幼馴染「男のせい?」

妹「はい」

男「はいじゃないが」


妹「それじゃ、いってきます。兄ちゃん、幼馴染さん」

男「気をつけてなー」

幼馴染「いってらっしゃい」


男「さて、俺たちも行くか」

幼馴染「うん」


男「俺さ…学校行ったらお礼言いたいやつがいてさ」

幼馴染「奇遇だね。私もなんだ」

男「それってもしかして……イケメン?」

幼馴染「…うん」


男「へぇ、幼馴染にはそんなこと言ってたのか」

幼馴染「男の方は私が言いたかったことを代弁してくれたみたいだね」

男「ヘタレチキン野郎か…その通りだよな……」

幼馴染「全くだよ!もう…」


「やぁ、朝から見せつけてくれるね。お二人さん」

男「!」

幼馴染「あっ…」

男・幼馴染「イケメン(くん)…」

イケメン「あのあと、2人の間で何かあったようだね?」

イケメン「なんだかとても仲良くみえるよ」

男「…まぁな。それよりさ、この前のことで……

イケメン「おっと、そこまでだ。僕は別に君たちを思ってやったわけじゃない」

イケメン「今回は僕が無駄にしゃべりすぎただけだよ」

幼馴染「そんなこと…」

イケメン「そんなことある。もっと口数を減らしておくんだった」

イケメン「そうすれば少なくともデートは出来たはずだからね」

イケメン「惜しいことをしたよ。全く」

男「……」


イケメン「まぁ仲良くやりなよ」

イケメン「それから男くん。幼馴染ちゃんを泣かせたりしちゃダメだぜ?」

イケメン「僕はまだ、諦めたわけじゃないんだからね」

男「お前には渡さないよ」

イケメン「…カッコイイじゃん。ちゃんと守ってあげなよ」

イケメン「あと、大丈夫だと思うけど、学校では不純異性交遊は禁止されているからね」

イケメン「やるなら自宅で…なんちゃって。それじゃ」



男「あいつ…最後のはセクハラだろ」

幼馴染「なんか最後までイケメン君のペースだったね…」

男「アイツに関わると無駄に疲れる……」

幼馴染「でも、ちゃんと感謝しないとね」

男「そうだな…」

幼馴染「さ!ほら、早く行こうよ。遅刻しちゃうよ」

男「だから引っ張るなって!」



幼馴染「そうだ、男」

男「なに?」

幼馴染「今度図書館に行かない?」

男「図書館?なんでまた」

幼馴染「お姉ちゃんが行きたがってね…」

男「ふーん。ちょうどいいや。うちの妹も行きたがっててさ」

幼馴染「それじゃあ決まり!今度の土曜ね!」

男「おう!」


男の家


男「妹ーいるかー?」

妹「呼んだー?」ヒョコッ

男「呼んだ呼んだ。こんどの土曜に図書館行くぞ」

妹「ホント!?」

男「ホントホント。なんでも幼馴染の姉さんが行きたがってるらしくてな…」

男「だから4人で行くことになった」

妹「わーい!兄ちゃんだいすき!」ギュッ

男「俺もだよー」ナデナデ


幼馴染の家


幼馴染「お姉ちゃーん?」

姉「呼んだかマイシスター」シュタッ

幼馴染「こんどの土曜日に図書館行くよ」

姉「ホント!?」

幼馴染「ホントだよー。男の妹ちゃんも行きたがってるみたいなんだ」

姉「妹ちゃんも!?ペロペロしていいのか!?」

幼馴染「…それは男に聞いてみないとわからないなぁ」


土曜日


男「おー…」

幼馴染「おぉー…」

男「相変わらず、この町の図書館は無駄にでかいな…」

幼馴染「そうだね…」


姉「ははは!待てー妹ちゃんー」ハァハァ

妹「うわぁぁぁ!こないでー!!」

妹「助けて兄ちゃん!」ギュッ

男「うおっ」

姉「おお男くん…どいて。そいつ舐めれない」ハァハァ

妹「私はおいしくないよー!」

姉「味なんて気にしてないから安心して…」ハァハァ


幼馴染「やめなさい」チョップ

姉「ぎゃんっ」

幼馴染「全く…ごめんね?妹ちゃん」

妹「うぅ…大丈夫です…」

男「俺に隠れながら言われてもなぁ…」

男「妹。あの人はああ見えて常識人だから安心しな?」

妹「うぅ…ホント?」

男「ホントホント」

幼馴染「何かあったら私が守るから、ね?」

妹「う、うん…頑張る」

姉「おいでー」ハァハァ

妹「うわーん!やっぱり怖いよー!」



ハハハーマテマテー
ウワァァァン!ニィチャーン!!!


男「あの2人がいると騒がしいな」

幼馴染「そうだね」

男「恋人同士になって初めてのお出かけがこれじゃあ締まらないな」

幼馴染「そう?私は好きだよ。こんな感じ」

男「……実は俺も」

幼馴染「ふふっ」

男「…ははっ」

幼馴染「それじゃ、行こっか」

男「おう」




おしまい

たまにはこんな王道もいいよね

NTRとかマジありえない
俺の初SS、読んでくれてありがとうございました

乙(;∀;)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年07月23日 (木) 03:07:49   ID: 1_F1IgaU

イケメンは普通にイケメンでした

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