シモン「コムナ村?」 (72)

テストを兼ねて注意事項です。

・今回が初投稿となります。なので更新が遅いと思います。

・書き溜めはしてありますが途中までです。中途半端な所で区切る時があるかもしれません。

・キャラの崩壊等あるかもしれませんが、気になった時には何も言わず戻ってください。それが大丈夫な方はどうか最後までおつきあいください。

・かなり長くなる作品になりそうなので、宜しくお願いします。

・批判や中傷はしないでください。

最後に、至らない所があると思いますが、頑張って完結させるのでどうか宜しくおねがいします。

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ロシウ「はい。と言っても昔の話なんですが。シモンさん達みたいに他の村の人がアダイ村に訪れて来た事があったというのを聞いた事があって」

ロシウ「その人の住んでいる村の名前が『コムナ村』だったんです」

ヨーコ「ふーん。で、どうしてそんな話を思い出したの?」

ロシウ「話によるとその村はここら辺にあるはずなんです。でももう昔の話ですし……」

シモン「そっか。もしかしたら獣人達のせいで村はもう……」

カミナ「それなら、俺達グレンラガンの力で獣人共をぶっ飛ばせば良い話じゃねーか!なァシモン!」

シモン「ぶっ飛ばすって、もう昔の話かもしれないんだよ?アニキ……」

ヨーコ「そもそも、本当にそんな村があるかも分からないじゃない。昔の話なんだから」

リーロン「……あら。意外とその話、本当かもしれないわよ?」

シモン「え?」

リーロン「ちょっとみんな。前を見て」

カミナ「んん?なんだありゃァ?」

ロシウ「穴……ですね」

ヨーコ「しかもいっぱい……」

ギミー「穴がたくさん!」

ダリー「たくさーん」

リーロン「ロシウの話が本当なら、ここがちょうどコムナ村の目印かもしれないわよ」

シモン「……あの穴」

リーロン「大きさはちょうどラガンが入る大きさね。フフ、色々調べてみたいわァ〜」

ロシウ「あの穴、自然にできた穴でしょうか?」

シモン「多分、違うよ」

ヨーコ「そうなの?」

シモン「うん。だってあの穴……」

???「きゃァーーーーーー!!」

ロシウ「!! 今、悲鳴が!!」

カミナ「もしかして獣人か!?」

ヨーコ「どこ!?」

ブータ「ブー!」ヒョコ

シモン「ブータがあっちからだって!アニキ!」

カミナ「そうか!よし!行くぞ!」

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ガンメン「待てェ!!そこの人間!!」

???「いやーーーー!だ、誰かー!!」

リーロン「いたわ!あそこよ!」

ガッ

???「きゃあ!」

ズサァァァァ

ガンメン「へへへ。石に躓いてる今がチャンス!」

ロシウ「大変です!早くしないと!!」

ヨーコ「駄目!ここからじゃ狙い射てないわ!!」

シモン「そんな!早くしないとあの人が……!!」

カミナ「こうなったらシモン!アレやるぞ!!」

シモン「う、うん!って何?」

カミナ「安心しろ。怖くないようにはするさ!!」

シモン「! ま、まさか……」

カミナ「四の五の言ってる場合じゃねェ!!」ガシッ

グワァ

カミナ「食らえ馬面!!俺達兄弟のコンビネーション!キャノンボールアタックだーーーー!!」

ブオォン!!

シモン「四の五の言っても怖いんですけどーーーーーーーー!!」

ヒュウウウウ……

ガンメン「さァ……死ねーー!」

???「!!」

ヒュウウウウウウウウウウウ

シモン「こ……このーー!!」

ラガン「」ガシャン!

ガンメン「ハッハー!」

ビュウウウウウウウウウウウウウウウウ!!

ズガーン!!

ガンメン「グヒィン!?腕がァ!?」ベキベキィ

???「きゃ!!」

シモン「な、なんとか間に合った……」

ラガン「」スタッ

シモン「大丈夫ですか?」プシュゥ

???「は、はい。ありがとうございます」

カミナ「シモン!」

ロシウ「シモンさん!」

グレン「」ガシンガシン

ヨーコ「どうやら無事みたいね」

シモン「うん。なんとかね」

グレンラガンとは珍しい、支援

ガンメン「」プシュウ

獣人「ク、クソー!やばいから逃げるが、次はこうは行かんぞー!」

スタコラサッサー

リーロン「獣人も逃げた事だし、一件落着ね」

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シモン「大きな怪我がなくて良かった」

ロシウ「あの、どうしてガンメンに襲われていたんですか?」

???「それがー、村に行く途中で道に迷っちゃって」

ヨーコ「村?」

???「えェ。私、自分の部屋から向かったはずだったのだけれど」

シモン「そんなに遠いの?」

???「そうねー。そう遠くはなにのだけれど。あ、でもたまに早く着く時があるのよー」

ロシウ「不思議な村ですね」

カミナ「それにしても……お前なかなかナイスバディじゃねーか。ヨーコに負けず劣らずだ」

ヨーコ「ちょ、ちょっと!何言ってるのよ!!」

???「あらあら。ウフフ」

カミナ「俺様はジーハ村のカミナだ!お前は?」

???「私は、コムナ村出身の」




あずさ「三浦あずさと言いますー」

ヨーコ「え?あなた、コムナ村に住んでるの?」

あずさ「えェ。小さな村だけれど、良い所よ」

ロシウ「まさか本当にあっただなんて」

カミナ「せっかくだ。その村まで送っていくぜ」

あずさ「本当?それは助かるわー。あ、でも……」

カミナ「でも?」

あずさ「どの穴から行けば良いのかしらー?」

シモン「えェ!?自分の村の行き方忘れちゃったの!?」

あずさ「忘れた、と言うより分からなくなっちゃたわ」

ロシウ「それは同じような事じゃ……」

ヨーコ「だからってここにいたらまたガンメンに襲われるかもしれない」

カミナ「だな。んじゃ、とりあえず勘で行こうぜ」

シモン「それで大丈夫なのかな?」

リーロン「今はそれしかないわ。それに、あずさも途中で思い出すかもしれないし」

あずさ「すみません……。私、頑張って思い出しますね」

ロシウ「ここはグレンとラガンに分離して行きましょう。ラガンにはグレンが通れる道を作ってもらうんです」

カミナ「あずさはグレンに乗るか?ラガンよりは広くて快適だぜ」

あずさ「そうなの?なら……」

ヨーコ「! グ、グレンには私が乗るわ!」

カミナ「あァ?どうしたいきなり?」

ヨーコ「だってあずさが思い出した時、すぐにシモンに教えられるじゃない!」

カミナ「なんでそんなイライラしながら言ってんだ?それにお前はグレンじゃなくても……」

ヨーコ「うるさい!とにかく、グレンには私が乗るから!」

リーロン「ふふッ。ヨーコったら分かりやすい性格してるわね」

ロシウ「僕たちはグレンに小屋を背負ってもらいますね」

ギミー「ギミーも!」

ダリー「ダリーも」

リーロン「私はラガンに乗せてくれるかしら?少しあずさと話がしたいの」

シモン「うん。だけどそうなると狭くなっちゃうけど。あずさは大丈夫?」

あずさ「私は平気よ」

カミナ「よし!決まりだな」

ロシウ「では早速行きましょう」

あずさ「皆さん、どうもありがとう。うふふ」

ドリルvsスコップか
楽しみ支援

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ラガン「」ガガガガガガ

シモン「……」

あずさ「そう。シモン君達は獣人のリーダーを倒す旅に……」

リーロン「カミナの考える事はいつも予想を超える事ばかりよ。ちょっと危険だけど、面白い事も多いわ」

あずさ「グレン団。良い名前ですね。実は私も、近々グループが出来る予定なんです」

リーロン「グループ?」

あずさ「はい。まだ名前はありませんが、村の象徴を由来にしたいと律子さんが」

リーロン「そうなの。一体何をするグループなの?」

あずさ「アイドルです」

リーロン「アイドル……って聞いた事ないわね」

あずさ「コムナ村の伝統なんです。歌って踊り、人々を勇気づける。それがアイドルです」

リーロン「歌って踊る……。まるで儀式みたいね」

あずさ「うーん。儀式とはちょっと違うようなー……」

リーロン「ふふ。冗談よ」

ブータ「ブー?」ヒョコ

リーロン「シモン?さっきから静かだけどどうしたの?」

シモン「へ?あァ。ごめん。この穴、よく出来てるなーって思って」

リーロン「シモンが言うなら相当ね。誰が掘ったかあずさは分かる?」

あずさ「ええ。今も村にいますよ」

シモン「そうなんだ。どんな人なの?」

あずさ「可愛い子よ。でも、ちょっと弱気な所があるの」

シモン(弱気な所……。俺と一緒だ)

あずさ「けれど、誰よりも努力はしてるわ。弱音を吐いても、また立ち上がる事ができるの」

リーロン「強い子ね。どう?シモン。会いたくなった?」

シモン「うん。どんな人か会ってみたいな」

あずさ「うーん。リーロンさんなら大丈夫だと思うけれど、シモン君はどうかしらー?」

シモン「え?」

あずさ「その子、男の人がにが……」

ラガン「」ガガガガ……ズボッ

シモン「うわ!穴が開いちゃった」

リーロン「どうやら外れみたいね」

カミナ『どうしたー?シモン』

シモン「穴が開いちゃったんだ。ここから先には行けなさそうだよ」

あずさ「そういえば、この穴……」

ヨーコ『ほら!やっぱりさっきの穴は右だったのよ』

カミナ『しょーがね。一度戻るか』

シモン「うん……って何か音が聞こえない?」

カミナ『音?……そういや聞こえるな。地震か?」

ヨーコ『いや、地震の音じゃない』

ゴゴゴゴゴ……

あずさ「……あッ!」

リーロン「どうしたの?」

あずさ「早く逃げてください!!」

シモン「え?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

あずさ「この穴は水が凄い勢いで溢れてくるかもって聞いてました!!」

ヨーコ『嘘!?カミナ!!』

カミナ『おう!シモン!!全速力で走れーーーー!!』

シモン「う、うんーーーー!!」

グレン「」ガシャンガシャン

ラガン「」ドシドシドシ

ザバァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

シモン「き、来たーーーー!!」

カミナ『このままじゃ巻き込まれちまうぞ!!』

ヨーコ『もっと早く!!急いで!!』

リーロン「無理よ!今のグレンとラガンじゃこれが精一杯なんだから!!」

ザバァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

全員「うわァーーーーーーーーーーーーーーー!!」

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ピチョン

ブータ「ブ……」パチッ

ブータ「ブ!ブヒ!!」ぴょんぴょん

シモン「……」

ブータ「ブ……ブヒィ……」

ブータ「ブヒ?」

???「!!」

ブータ「ブー?」

???「チュチューチュ!」

ブータ「ブー?ブ!!ブヒブヒ!!」

???「チューチュ!」

???「チュウーーーー!」ちょこちょこちょこ

ブータ「ブヒーーーー!」

----------------------------------------

シモン「う……うーん」パチッ

???「あ。気づいた?」

シモン「あ、あれ?俺達、洪水に巻き込まれて……。ここは?」ムクッ

???「大丈夫?無理しないで。ここはコムナ村の治療室だよ」

シモン「? 君は?」

???「私は春香。天海春香っていうの。初めまして。シモン君」

シモン「どうして俺の名前を?」

春香「あずささんから聞いたの。命の恩人だって」

シモン「あずさが……。そうだ!みんなは!?」

春香「全員無事だよ。村の近くまで流れてきてたのをハム蔵君が見つけてくれたの」

シモン「そうなんだ。良かったァ」ホッ

春香「シモン君も行く?それともまだ休んでる?」

シモン「ううん。もう大丈夫だよ。ありがとう」

春香「えへへ。それじゃあ一緒に行こうか」

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シモン「ここが、コムナ村かァ。なんだかひんやりしてて気持ちいいな」スタスタ

春香「でしょ?でもとっても寒い時期が続く時があるの」スタスタ

シモン「へェー」

春香「あ、みんないたよ」

シモン「アニキ!」

カミナ「お!シモンやっと起きたか!」

ヨーコ「大丈夫?無理しちゃ駄目よ?」

シモン「平気だよ。ロシウ達も大丈夫だった?」

ロシウ「ええ。ギミーもダリーも軽い傷で済みました」

ギミー「強いだろー!」

ダリー「こわくなかったよー」

リーロン「それにしても、ここは面白い村よ」スタスタ

シモン「リーロン。どこに行ってたの?」

リーロン「この村の事、色々教えてもらってたのよ。彼女にね」

律子「初めまして。秋月律子よ。アイドル達のプロデューサーをしているわ」

シモン「プロデューサー?」

春香「私達のスケジュールを管理したり、仕事を探してきてくれる人の事だよ」

律子「と言ってもまだ肩書きだけで、実際はそこまで行動できてないわ。獣人とこの村のせいでね」

ロシウ「村のせい?」

リーロン「私達、洪水に巻き込まれて偶然ここにきたわけじゃないのよ」

ヨーコ「水の流れがここに来るって事?」

リーロン「そう。ここはね、近くに水脈が沢山通っているの。下手に掘ったら洪水になるわけ」

律子「流れてきた水のほとんどは中央広場の貯水所に溜まるようにしてるわ。汚いから直接は飲めないけどね」

リーロン「下は崖のようだし水脈に当たらないように村を作ってたら、上に向かって掘るのが多くなったらしいわ」

シモン「じゃあ、あの沢山の穴はジーハ村みたいに村を大きくしようと?」

律子「そう。おかげで今の所は住むスペースは確保できてるんだけど……」

ロシウ「あれだけの穴……。獣人達も放ってはいないはずです」

カミナ「そういやこの村、ほとんど男がいねーけど。もしかして獣人達と戦ってるのか?」

律子「戦ってもらわないと、私達は生きていけないわ」

ヨーコ「それなら、場所を変えれば良いのに。リットナーだってそうしたわ」

律子「そうしたいんだけど、それだけの労力がないのよ。男達が戦いに行って十分にいないから」

シモン「でもこんな場所で暮らしてたら、俺耐えられる自信がないよ」

リーロン「だ・か・ら。彼女達がいるのよォ!」

カミナ「その、アイドルってやつか?」

春香「はい!私達がみんなを元気づけてあげるんです!」

春香「私達が歌って踊れば、みんな笑顔になってくれるから」

ロシウ「そうだったんですか。アイドルって凄いんですね」

???「んっふっふー。そこのオデコ君」

???「真美達の偉大さがよーく分かったみたいだねー」

律子「あ!亜美!真美!あんた達は来なくて良いって言ったでしょ!!」

ヒョコ

亜美「だってー律っちゃんばっかりずるいじゃん!亜美達だってそこの人達とお話したーい!」

ヒョコ

真美「そーだそーだ!みんなだってそうなんだから!!」

律子「みんなって……。まさか!?」

真「へへー。そのまさかだよ」

伊織「全く。この伊織ちゃんの許可なく触れ合うんだなんて」

あずさ「あらあら。立ち聞きしてごめんなさいねー」

響「律子ー!その人達を見つけたのはウチのハム蔵なんだからなー!」

貴音「なんとも面妖な方達ですね」

美希「美希はなんとなく付いてきたって感じなの」

やよい「え?でも見に行こうって言い出したのは美希さんだったような……」

律子「美希ーー!」

美希「ちょ、やよい!……アハハー。ごめんなさいなの」テヘッ

ゾロゾロ

カミナ「お!何か沢山来たぞ」

春香「みんな私達の仲間です!」ニコッ

ヨーコ「じゃあ、あの子達全員アイドル?」

シモン「……みんな可愛いなァ」ポー

???「ほほう!中々良い目をしているね!君ィ!」

シモン「うわァ!!??」ビクッ

カミナ「だ、誰だ!?お前!?」

リーロン「彼は村長の高木よ」

高木「初めまして……おや?……ふむ。ティンときた!そこの可愛い君、アイドルをやってみないか?」

ヨーコ「へ?わ、私?やだ……いきなりそんな可愛いだなんて」テレッ

高木「うーむ。確かに君も素晴らしいが、私が言ったのはそっちの子だよ」

ヨーコ「え?」

ダリー「ダリーのこと?」

高木「そうだ。今はアイドルとしては難しいだろうが、きっと大きくなった時に君はアイドルとしてウチでやって……」

???「村長。アイドルばかりじゃなくてもっと事務員を増やしてください」スタスタ

高木「お、音無君。そう言われると何も言えないねェ……」

小鳥「皆さんどうも。私は事務員の音無小鳥です。宜しくお願いしますね」

シモン「ど、どうも」

カミナ「おい。なんで村長あんなに黒いんだ?獣人か?」ヒソヒソ

リーロン「立派な人間よ。でも、あれも面白い所の一つね」ヒソヒソ

ヨーコ「何だァ。私じゃないのか……」

ギミー「ダリーすげー!」

ダリー「? わーい?」

ロシウ「あの、オデコ君って」

亜美「そのまんまの意味だYOー!」

真美「立派なオデコしちゃってー♪コノコノー!」グイグイ

ロシウ「……全然ほめられてる気がしないのは間違いない」

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ダリー「……」ジィ

伊織「な、何よ」

ダリー「そのうさぎさん。かわいい」

伊織「ふん!当たり前じゃない!うさちゃんは私の親友だもの!」

ダリー「……」

伊織「……」

やよい「ハイ!ターーッチ!」

ギミー「イエーーーーイ!!」パチンッ

伊織「……あんたのその子も可愛いじゃない」

ダリー「うん」ニパァ

カミナ「良いかよく聞けェ! 一度故郷を離れたからにゃあ負けねぇ引かねぇ悔やまねぇ!前しか向かねぇ振り向かねぇ!!ねぇねぇ尽くしの男道!!グレン団リーダーのカミナ様たぁ俺の事だァーー!!」ビシッ

亜美・真美「かっけーーーーーーーー!!」キラキラ

カミナ「だろォ!?」

亜美「まさに男って感じー!!ねぇねぇ亜美達にも教えて!!」

真美「お願いしますよ旦那ーー!」

カミナ「旦那じゃねぇアニキと呼べ!!」

亜美・真美「へい!アニキぃ!」ビシッ(敬礼)

カミナ「よーし!そんじゃあ気合入れて行くぞー!!」

亜美・真美「よっしゃァーーーー!!」

小鳥「凄いわー……やっぱ若いからそんな格好ができるのかしらー」ジー

ヨーコ「あの。そんなに見られると恥ずかしいんですけど……」

あずさ「あらあら。恥ずかしがることなんてないわ。ヨーコちゃんは可愛いもの。もっと胸はって良いわよ」

ヨーコ「あ、ありがとうございます」///

小鳥「これ以上胸をはったらもう大変な事になりますよ!?」ピヨー!

ヨーコ「何言ってるの?この人……」

あずさ「あらあらァ」

律子「全く。みんな勝手に話始めちゃって。もー」ハァ

ロシウ「すみません。皆さんアイドルが珍しいから気になっちゃうんです」

律子「同じ人間なのにね。それに私達から見たらあなた達も珍しいわよ。まさかガンメンに乗ってきただなんて」

ロシウ「僕も最初は驚きましたよ。でも、あんな事ができるカミナさんが少し羨ましい気もします」

律子「君もああいう男になりたいの?」

ロシウ「分かりません。ただ憧れているだけですし、カミナさんみたいになれるかは」

律子「……君みたいな子がいて助かったわ」

ロシウ「え?」

律子(これだけ真面目な子なら事務員としてもしっかり働いてくれるんじゃ?いや、やっぱりプロデューサーとして……」ブツブツ

ロシウ「律子さん?」

リーロン「楽しい人達ばかりね」

高木「はっはっは。そう言ってくれると嬉しいねェ」

リーロン「あれだけ笑顔が可愛い子達を見たら、確かに元気が出てくるわァ」

リーロン「アイドルね。良かったら詳しくお話、聞かせてくれる?」

高木「もちろんだとも!」

リーロン「それと、あなたのそのカ・ラ・ダも」キラキラ

高木「う、うむぅ」タジッ

敵は北斗たちか……

響「そっかー!お前がブータか!」

ブータ「ブヒィ!」

シモン「アレ?ブータの事、教えたっけ?」

響「自分、動物の言ってる事が分かるんさー!完璧だからな!」

シモン「へェー。凄いや。俺なんてなんとなくしかブータの言ってる事分からないのに」

響「大丈夫さー!シモンがブータを信じればいつか自分みたいになれるから!」

シモン「うん」

貴音「……」スッ

シモン「!? な、な!?」

シモン(ほっぺに手が……!それで顔がちかかかかか……!!)

貴音「……シモン」

シモン「は、はい!」

貴音「見失っては、駄目ですよ」

シモン「え?」

貴音「どんな事があっても、あなたの胸の内にある光を見失ってはいけない」

シモン「な……何の話ですか?」

貴音「いずれ、分かる時がきます」スッ

響「貴音ー。シモンを混乱させちゃ駄目だぞー」

貴音「フフフ」

シモン「……?」

シモン「そうだ。俺、あの穴を掘った人に会いたいんだ」

響「穴を掘った人?雪歩の事か?」

真「雪歩に会いたいの?ちょうど迎えに行こうと思ったから一緒に行こうか」

シモン「うん」

真「あ、言っておくけど会ってショックを受けないでね」

シモン「え?……分かった」

シモン(ショックを受けるほどの外見なのかな?)

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美希「あふぅ。眠くなったから美希先に戻るね」スタスタ

春香「あ、今日は私が食材持ってこないとだった。ちょっと倉庫行ってきますね」

ヨーコ「あれ?そういえばカミナは?」

亜美「アニキなら今トイレだよー」

真美「けど遅いよねー。道に迷ったのかもー」

律子「確かにここは複雑だからね。春香ー!カミナさんを見つけたら道教えてあげてねー!」

春香「はーい!」スタスタ

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ああ、だからコムナ村か。なるほど。

グレンもアイマスも好きなので支援

ああ、だからコムナ村か。なるほど。

グレンもアイマスも好きなので支援

雪歩「うんしょ……うんしょ……」ザクッザクッ

雪歩「ふゥ。大分掘れましたァ」

雪歩「もう少しで前掘った穴とつながる。そしたらきっとずっと楽になるんだろうなァ」

雪歩「ふふ。よーし。頑張ろう」

真「あ、いたいた。おーい!雪歩ー!」

雪歩「あ、真ちゃん!」

真「そろそろご飯の支度をするから戻っておいでよ」

雪歩「うん。分かっ……!?」

シモン「ど、どうも」

真「雪歩、この子がさっき言ってた他の村の人だよ」

シモン「初めまして。俺、シモン。その……」

雪歩「お……男の人怖いーーーー!!」ブワァ

シモン「へ!?」

雪歩「」ササッ

真「あ!またボクの後ろに隠れて……」

雪歩「ごめんね……。その……」ビクビク

シモン(真が言ってたのはこの事だったんだ)

真「ほら、克服するチャンスかもしれないから。それにちゃんと挨拶しないと」

雪歩「う、うん。えっと……よ、ようこそいらっしゃいました。わ、私は萩原……雪歩と言いますぅ」ボソボソ

真「声が小さいよ。頑張って」

シモン「えっと。雪歩で良いのかな?あのさ」

雪歩「は、はいィ!」ビクビク

シモン「この穴なんだけど……」

雪歩「穴……!ご、ごめんなさい!私が掘った穴でみんなを危険な目に遭わせて!」

シモン「あ、いや。そうじゃなくて……」

雪歩「こんなひんそーでちんちくりんな私は……穴を掘って埋まってますぅ!!」シャキーン

真「うわわ!雪歩!スコップを出さないで最後まで話を聞いてあげてよ!!」

雪歩「止めないで真ちゃん!私なんかずっと穴の中で生きているほうが良いの!!」

シモン「雪歩!?俺はただ……」

雪歩「ごめんなさいー!!あんな穴掘ってー!!私なんか穴掘りの才能なんてないんですぅ!!」

シモン「あの!俺が言いたいのは雪歩の掘った穴が凄いってことなんだ!!」

雪歩「そうですー!私の掘った穴は……え?」キョトン

シモン「俺も前にいた村じゃ『穴掘りシモン』って呼ばれてたんだ。誰よりも穴掘りが得意だったから」

シモン「だから、穴を見ると人の性格もなんとなく分かって。地上の穴を見た時思ったんだ」

シモン「『この穴を掘った人は凄い人なんだな』って。俺、どんな人か気になったんだ」

雪歩「……」

シモン「あんなに綺麗に穴を掘る人、今まで見た事なかったよ」

雪歩「!!」かァァァァ

シモン「だからさ、良かったら俺と友だ……ってどうしたの?」

真「雪歩?顔が赤いよ?」

雪歩「……ご、ごめんなさいーーーー!!」びゅーーーーん

シモン「え!?なんで逃げるのーー!?」

真「あちゃー……。せっかく苦手克服のチャンスだと思ったのになー」

シモン「……」

真「あの方角は広場のほうだから雪歩は先に戻ったのかも。ボク達も戻ろうか」

シモン「うん」

シモン(俺、なにかまずい事言ったかな?俺はただ……)

----------------------------------------

カミナ「えーと。どっちだったけなー」

カミナ「確かこっち。だったような気がする!」スタスタ



スタスタ

カミナ「何だァここ?空が見えらァ」

カミナ「こんな場所まであるたーな」

???「……あおいーとりー♪」

カミナ「ん?」

???「あなたをーわーすれないー♪ ……」

???「……はァ」

カミナ「今のが歌ってやつか?」

???「!!」バッ

カミナ「おっと。驚かせて悪かったな」

???「……いえ」

カミナ「それにしてもこの村は広いな。ジーハ村よりもでけぇ」

???「もしかして、あなたが地上から来た?」

カミナ「おう!グレン団リーダーカミナ様だ!!」ビシィッ

???「そうですか。では」クルリ

カミナ「おいおい。こっちは名乗ったんだ。そっちも名乗るのが普通なんじゃねーか?」

???「別に、名乗ってほしいとは頼んでませんから」

カミナ「」カチン

カミナ「あーそうかい。そいつは悪かったよ」

???「それでは……」

美希「あ!千早さんなの!」

千早「! 美希」

美希「ここで何してるの?もしかして、練習?さっすが千早さんなの!!」

千早「……」

美希「ねぇねぇ。今度美希にも歌、教えてほしいな」

千早「……ごめんなさい」

カミナ「良いじゃねーか。減るもんじゃねーんだろ?」

千早「あなたには関係ないでしょう」

カミナ「あんだとォ!?」ムカムカ

スタスタスタ

春香「あ、カミナさん!ちょうど良かっ……あ」

春香「……千早ちゃん」

千早「春香……」

春香「またここに来てたんだ」

千早「ええ……まぁ」

春香「そっか。あ、ご飯の準備するんだけれど千早ちゃんも一緒に手伝ってくれない?今日はたっくさん豪華にしようって話なんだけど」

美希「本当!?なら、眠いけど美希も手伝っちゃおうかなー!」

春香「うん!みんなで作ろうよ!そのほうが楽しいし早くできるよ!」

千早「……ごめんなさい。そんな気分じゃないから」スタスタ

春香「あ!千早ちゃん!」

美希「行っちゃったの……」

カミナ「何なんだアイツは?アイツもアイドルか?」

春香「はい。千早ちゃんもアイドルです……」

春香「ごめんなさいカミナさん。千早ちゃん、最近あんな感じだから」

美希「千早さん。前はあんなに冷たくなかったのに」

カミナ「……」

春香「とりあえず、みんなの所に戻ろうか」

美希「分かったの」

スタスタ

カミナ「……気にいらねぇな」ボソッ

春香「カミナさーん!早くー!」

----------------------------------------

春香「みなさーん!ご飯が出来ましたよー!」

ババーン!

カミナ「うおお!こりゃすげー!」ジュル

シモン「凄い!こんなにたくさん!!」ジュル

ヨーコ「ちょっと二人共。よだれ垂れてるわよ」

あずさ「私と春香ちゃんと貴音ちゃん。それとやよいちゃんと音無さんとで頑張って作ったんです」

やよい「うっうー!沢山作るのは慣れてますから!」

小鳥「私も張り切って作りましたよー!」

ロシウ「こんなに良くしてもらって……。ありがとうございます」ペコリ

律子「良いのよ。あずささんの命の恩人ですもの。これくらいの恩返し、させて頂戴ね」

ロシウ「では、お言葉に甘えて……」

カミナ・ギミー・亜美・真美「いただきまーす!!」バクバク

シモン「ア、アニキ!!ギミーに亜美達も!!まだみんながいないのに!!」

カミナ「シモン!! もぐもぐ 男はなァ バクバク 食いたい時に ガツガツ 食うんだよ!!」

シモン「せめて口の中の物、飲み込んでから喋ろうよ!アニキ……」

響「うお!もう食べ始めてるのか!?自分も負けないぞー!」バクバク

真「あー!みんなズルい!ボクだって!!」モグモグ

律子「あー!もー!あんた達!もっとお行儀良くしなさい!!」

リーロン「んもう。食い意地張ってるんだから」クスッ

伊織「はーやっとご飯……ってもう食べてるの!?」

雪歩「す、すみません!私がノロマだったから……」

真「アレ?雪歩、こっちにずっといたわけじゃなかったの?」

雪歩「う、うん。ちょっとあの場所を見に行ってたから」

律子「雪歩、あんまりあそこに近づいたら駄目よ。いくら穴掘りが得意だからって」

雪歩「は、はいぃ。すみません」

ヨーコ「シモン。あの子がこの村の穴を掘ってる子?」

シモン「うん。雪歩は凄いんだ。でも男の人が苦手みたいで、さっき逃げられちゃった」

ヨーコ「ふーん。変わった子ね」

あずさ「あ。みんな集まったみたいね」

千早「……」

高木「やぁ諸君!どうやら、先に楽しんでいるようだね!」

律子「楽しんでるのは一部の人ですけどね」

あずさ「それじゃあ、私たちも」

全員「いただきまーす!!」

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伊織「ほらダリー。ほっぺにソースが付いてるわよ。全く世話がやけるんだから」フキフキ

ダリー「ありがと」

伊織「べ、別に。当然の事をしたまでよ」テレッ

あずさ「あらあら。伊織ちゃん。すっかりダリーちゃんのお姉さんね」ニコ

伊織「なッ……!!そ、そんな事ないわよ!!」

あずさ「うふふ」

ダリー「ねーあれとってー」クイクイ

伊織「え?もう、はいはい。分かったわよ」

ギミー「あー!その肉ギミーのだぞ!!」

亜美「んっふっふー。年功直列というやつだよ」

真美「そーそー。年功直列だよーん」

律子「それを言うなら年功序列でしょ。全く。 はい、ギミー君。まだ沢山あるからね」コトッ

ギミー「うははー!!いっただっきまーす!」ガツガツ

ヨーコ「この白くてヒョロヒョロしたもの、凄く美味しいわ!」

やよい「それはもやし炒めって言うんですよー!私の得意料理です!」

ヨーコ「もやし炒めって言うんだ。私も作ってみたいなー」

やよい「だったら今度一緒に作りましょー!」

ヨーコ「今度かぁ。それっていつになるんだろう?」

やよい「え?」

貴音「もしや、すぐにここを発つつもりなのですか?」

ロシウ「はい。名残惜しいですけど食事を頂いたら地上に戻るつもりです」

亜美「えー!もっと一緒にあそぼーよー!」

真美「ねーねーアニキ!真美達にもっとかっこいいの教えてよ!」

カミナ「悪ぃな。俺達も先を急いでるからな」

シモン「うん。早く獣人のリーダーを倒さないと」

春香「そうなんだ……。なんか残念」

美希「美希、もう少し一緒にいたいなーって感じなの」

あずさ「私も、もっとお返しがしたい
のに……」

リーロン「こんな素敵な食事を頂けただけで十分よ」

高木「うむぅ。ならせめて、今だけでも存分に楽しんでいってくれたまえ!」

カミナ「そう言うこった!よっしゃ!じゃんじゃん食うぜー!!」

ヨーコ「もう。カミナったら!」

アハハハハ!

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千早「……」パクッ

春香「千早ちゃん。美味しい?」

千早「え? えぇ。そうね」

春香「それね、私が作ったんだ。音無さんに教えてもらったの。ブタモグラの角煮」

千早「そう」

春香「私ったら張り切りすぎちゃってすんごーい煮ちゃったの!だから味が濃いでしょ?」アハハー

千早「……」

春香「ナッハッハー……」

春香「……」

千早「……ごちそうさま」ガタッ

シモン「あれ?もういいの?」

千早「お腹一杯だから。それじゃ、楽しんでいってください」スタスタ

春香「あ、千早ちゃん!またお腹空いたら言ってね!ちゃんと残しておくから!」

カミナ「……」

ヨーコ「何だかあの子、アイドルって言われてもパッとしないわね」

カミナ「やっぱり気にいらねぇな」

シモン「アニキ?」

カミナ「……ちょっとアイツと話してくる」ガタッ

春香「!! ま、待ってください!!」ガタタッ

カミナ「春香?」

春香「その、少し一人にさせてあげてください……」

カミナ「……でもよ」

春香「カミナさん。お願いします」

カミナ「……分かったよ」

ロシウ「何かあったんですか?千早さん」

真「うん……実はね」

律子「真。その話は……」

高木「良いんじゃないかね?彼らには話しても」

律子「村長!でも」

高木「カミナ君達には知っておいてほしいことじゃないか。獣人に関係する話なのだから」

律子「……分かりました」

カミナ「獣人と?一体何があったんだ?」

春香「さっきカミナさんが千早ちゃんと会った所。あそこで昔、大きな地震があったんです」

ヨーコ「地震が?」

響「あの時の地震は凄かったぞー」

伊織「あまり思い出したくないわ……」

小鳥「その地震の影響で土砂崩れが起きたんです。その土砂のせいで多くの人の命が……」

真「その中に、千早の弟がいたんだ」

シモン「え……?」

春香「千早ちゃんの唯一の家族だったから、相当ショックだったみたいで……」

リーロン「そんな事があったの……」

律子「その後、ガンメンが地震の原因って分かったの」

シモン「……俺と一緒だ」

亜美「一緒?」

シモン「俺も、地震のせいで父さんと母さんが死んじゃったんだ」

真美「そうなんだ……」

あずさ「シモン君……」

高木「辛い事を思い出させて、すまなかったね」

シモン「ううん。大丈夫だよ」

高木「そうか。同じ境遇の人間なら、どうか忘れないでほしい。獣人のせいでいくつもの命が犠牲になっている事を。そして、悲しむ人達がいる事を」

高木「私は君達を信じてるよ。獣人の親玉を倒してくれたまえ」

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