岡部「今日は助手だけか」(124)

紅莉栖「……なによその言い方。不服なの?」

岡部「誰もそんなことは言っていない。そう拗ねるな、助手よ」

紅莉栖「拗ねてない」

岡部「拗ねているではないか」

紅莉栖「仮に私が拗ねていたとしてもその理由は他のところにあるんじゃないかしら?」ムスッ

岡部「……そうだな、悪かった。紅莉栖」

紅莉栖「ん」

よし続けろ
絶対に途中で投げ出すなよ

岡部「それで今日は他のラボメンたちはどうしたのだ?」

紅莉栖「まゆりは漆原さんと買い物。橋田は阿万音さんとデートだって」

紅莉栖「桐生さんもフェイリスさんも今日はバイトだろうし、来ないんじゃない?」

岡部「そもそも、あの二人に関してはラボに来ることの方が珍しいくらいだからな」

岡部「やれやれ……どうやらラボメンとしての自覚が足りんようだな……!! 事と次第によっては査問会を開く必要が

紅莉栖「厨二病、乙」




>>3
大分前に書いたやつだけど一応最後まで書いてある
2、3分ペースでぼちぼちやっていく

紅莉栖「みんないろいろと忙しいの。むしろほぼラボに皆勤賞な岡部の方が異端。暇人過ぎ」

岡部「やかましいぞメリケン処女よ! そういうお前もこの俺と顔を合わせない日はないくらいにこのラボに入り浸ってるではぬわぁいか!!」

紅莉栖「誰がメリケン処女だ!! だってしょうがないじゃない!」


紅莉栖「こっちに居れる時間は限られてるんだしちょっとでも岡部と……って言わせんな恥ずかしい!」

岡部「……///」キュンッ

紅莉栖「頬を赤らめるな!///」

岡部「コホン、しかし紅莉栖よ。別にラボに入り浸ること自体はまったく問題無いのだが、自分の研究などは大丈夫なのか?」

岡部「また今度学会の発表などが控えているとかなんとか言っていたではないか」

紅莉栖「大体の骨組みは向こうで作ってきたからその点については大丈夫」

紅莉栖「データさえ持ってくればこっちでも書けるし、推敲ならこのラボでも出来る」

紅莉栖「なんだかんだ言ってもこのラボ結構居心地良いし、いろいろと捗る。……岡部もちょっとは勉強したら?」

岡部「ぐっ……貴様、このラボの長に対してよくもそんなに遠慮なく……!」

紅莉栖「はいはい、わろすわろす」


紅莉栖「で、実際のところどうなのよ。私でよければ勉強見てあげられないこともないと思うけど?」

岡部「フ……勘違いするな紅莉栖。お前はあくまでラボの長、この鳳凰院凶真の助手でありブレーン……断じて家庭教師などではぬわぁい!」

紅莉栖「だから二人のときは助手も厨二病も禁止といっとろーが!」

岡部「すまん、それに……」


岡部「お前はお前で多忙な身の上だ。ラボのことならともかく、俺個人の問題に関してそんな面倒はかけさせられない」キリッ

紅莉栖「……ばか///」キュンッ

紅莉栖「……気遣ってくれるのは嬉しいけど、岡部も大変なら、ちゃんと私でも誰でも頼りなさい」

紅莉栖「留年なんてことになったら、笑・え・な・い・か・ら」

岡部「シャラップだ! そこの天才HENTAIインテリ処女よ!」

紅莉栖「天才まで聞こえた」

岡部「はははこやつめ」

岡部「ちなみにお前は何をしているのだ?」

紅莉栖「ここ最近、ちょっと根を詰めすぎちゃってたから今日は休憩」

紅莉栖「一日ホテルで寝てようかとも思ったんだけど、眠れなくて。まゆりに勧めてもらった漫画でも読もうかなって。岡部は?」

岡部「今日はダルと新しい未来ガジェットについての話し合いを行う予定だったのだが……奴め、物の見事にすっぽかしやがった」

紅莉栖「橋田もさっきまでは居たんだけどね」

紅莉栖「なんでも阿万音さんが急に時間が出来たとかなんとかで、電話に出るなり飛び出して行ったわ」

岡部「リア充爆発しろ、だな」

岡部「仕方ない。今日のところは俺も骨休みするとするか」

紅莉栖「勉強しなさいよ」

岡部「そうだな、それもいいかもしれない」

岡部「だが断る」

岡部「そもそも今日はそういったものは全て実家へ置いてきてしまったのでな、フゥーハハハ! 勉強したくても出来ないのだ!」

紅莉栖「いや、高笑いするところか!」

紅莉栖「そもそも岡部ってこのラボに泊まり込んでるって言ってなかった? なんでわざわざ家に持って帰るのよ」

岡部「なんとなく……そういう気分の日もあるものなのだ」

岡部「そう! このアインシュタインにも匹敵するIQ170の灰色の脳細胞を持つ狂気のマッドサイエンティースト! 鳳凰院凶真の考えは時に常人には

紅莉栖「厨二病禁止」

岡部「はい」

岡部「ところで何を読んでいるのだ?」

紅莉栖「ジョジョの奇妙な冒険。絵が受け付けないってずっと思ってたけど、案外読めちゃうわね」

紅莉栖「……話が進むほど、なんでも無茶苦茶な理論で敵を倒していくのはいただけないけど」

岡部「……お前には今度、キン肉マンを貸してやろう……って何!? 全巻あるのか!? SBRまで!?」

紅莉栖「そう。話をしたらまゆりがね、『読まず嫌いはよくないよー。まゆしぃの家に全巻あるから今度持ってくるねー』って」

紅莉栖「……文庫本の箱を手に大量に積み上げてまゆりが現れたときは本当に今起こったことをありのまま話したい衝動に駆られたわ……」

岡部「……まゆりは昔、本気で波紋の呼吸を会得しようとしていたからな、それくらいは朝飯前だろう……」

岡部「俺も久々に読み返したくなってきたな。助手は今何処まで読み進めているのだ?」

助手「第四部。……なんだかイタリア料理が食べたくなるわね」

岡部「分かる。分かるぞ助手よ」

岡部「それでは俺は堅実に一巻から……」ドサッ

紅莉栖「ちょ、おま……!! もう、狭いなぁ」

岡部「良いではないか。それとも地べたに座れと言うのか?」

紅莉栖「別にそんなことは言ってない。大体、座布団くらい買いなさいよ」

岡部「……そうだな、ラボメンの数も随分と増えたことだし、そろそろそういうものも買い足していかなければならんな」

紅莉栖「でしょ? じゃあ今度一緒にーー

岡部「だが金欠だ……って助手! 中身入りの箱を構えるのはやめろ!」

紅莉栖「やれやれだわ……。なに、そんなに金欠なの? このラボは」

岡部「まあな、元々このラボは俺とダルのポケットマネーで成り立っているようなものだ」

岡部「萌郁はまあ……たびたび救援物資をこのラボに提供してくれているが」

岡部「その他はラボメンとはいえ、まゆりもるか子もフェイリスも女子高生だからな、流石にJKに金を恵んでもらうのはいろいろと問題があるだろう」

紅莉栖「……そうよね、改めて考えるとここ、それなりにいい立地だし……。家賃だけでも結構するんでしょ?」

岡部「いや全然?」

紅莉栖「え?」

岡部「そうか、お前にはまだ話していなかったが……このラボはMr.ブラウンの好意でな、ほぼタダみたいな家賃で貸してもらっているのだ」

岡部「金欠の理由は主に未来ガジェットの材料費や食費、それとダルのエロゲ代だな」

紅莉栖「駄目だこいつら早くなんとかしないと」

岡部「しかしそうだな、いずれは必要になるものだ。早いうちに買い揃えておくに越したことはないな」

紅莉栖「……うん。別にそれくらいなら、私のポケットマネーから出してもいいから」

岡部「それは、最後の手段だな。だがありがとう。紅莉栖」

紅莉栖「……ばか」

岡部「……」ペラッ

紅莉栖「……」ペラッ

岡部「……」ペラッ

紅莉栖「……ドキドキ」ペラッ

岡部「……」ペラッ

紅莉栖「……」ペラッペラッ

岡部「……」ガタッ





<ウーッ、ドクペドクペ
<アッ、ワタシモイッポンオネガイ
<ウム。……ム?

岡部「非常事態発生だ、助手よ。ドクペのストックがない」

岡部「買い溜めは余力のある時にダルと行ってくるとして……今日のところはコンビニで買ってくるとするか、助手よ。留守番を頼む」

紅莉栖「コンビニ行くの? じゃあ私も行く」

岡部「? 別にお前の分のドクペも買ってきてやるぞ?」

紅莉栖「そこじゃないわよ。そろそろお昼でしょ? 今日のお昼何にしようかなって考えてたの」

岡部「ラーメンなら棚の上に買い置きがあるではないか」

紅莉栖「たまには自分で選びたいの。ほら、行くなら早く行くわよ」

岡部「うむ」

店員「いらっしゃいませー」

岡部「ドクペドクペ……と」ゴトッ

岡部「紅莉栖、何にするか決まったか?」

紅莉栖「塩にするか醤油にするか悩んでる。先に会計済ませてて」

岡部「うむ、分かった」


店員「ピッ)袋ご入用ですか?」

岡部「いえ、シールで大丈夫です。……!?」

店員「?」

岡部「しまった……すいません、財布を忘れてきてしまったんで……

紅莉栖「おっちょこちょい。すいません、これも一緒でお願いします」

岡部「スマン、助かる。あとで返す」

紅莉栖「いいわよこのくらい。たまには私が奢ってあ・げ・る」ドヤ

岡部「高々ドクペ一本でそんな顔をされてもな。いや、ありがとうございます助かりました本当に」

紅莉栖「ったく……あ、お幾らですか?」

店員「クスッ……仲がよろしいんですね。485円になります」

紅莉栖「ふぇっ!?……え、ええ。まぁ……///」テレテレ

岡部「顔が緩んでいるぞ、助手」ニタニタ

紅莉栖「う……うっさい馬鹿!///」

カチッ……ボウッ、カタカタカタ……トプトプトプ……。

岡部「……ゴクッゴクッ」ペラッ

紅莉栖「……」ペラッ

岡部「……」ペラッペラッ

紅莉栖「……そろそろね」パタン

ピピピ!!

岡部「タイマーに一瞥もくれずに四分間を言い当てただと!? 助手よ、貴様まさかあの伝説と謳われた『四分間の支配者(インスタント・マスター)』……!!」

紅莉栖「そのくらいで驚いているようじゃまだまだ甘いわね岡部、一流のヌードラーは五分以内でなら秒刻みの正確さを持つ体内時計を持っているのよ」

岡部「ヤルネェwwww」

紅莉栖「んんwwww」




岡部「……さて、伸びないうちに食うとするか」パキッ

紅莉栖「そうね」

なんだか腹減ってきたからラーメン作るお

まったりしてていいな

>>35
http://blog.livedoor.jp/goldennews/lite/archives/51483562.html

このSSに影響されて書いた

岡部「ズルズル……うむ、美味い。助手よ、塩味も一口くれ」

紅莉栖「岡部のも寄越しなさいよね。はい」アーン

岡部「……」

紅莉栖「? どうしたのよ」

岡部「いや……『そう』来るとは思わなかったものでな。つい面食らってしまった」

紅莉栖「……。ッ!? こ、このHENTAI!!」

岡部「(む、無意識とは恐ろしい……)」

岡部「ま、まあ別に助手さえいいのであれば俺はまったく構わんのだが……いいのか?」

紅莉栖「べ、別に!? アメリカじゃこんなの(周りの人の間じゃ)普通なんだから。も、もう。いいから早くしなさいよ!」

岡部「う、うむ……」チュルチュル

紅莉栖「ど……どうなのよ味は」

岡部「あ、ああ。美味い」

紅莉栖「そ、そう……。じゃあ次は岡部が私にた、食べさせなさいよね!」

岡部「わ、分かった」アーン

紅莉栖「ん……」チュルチュル……

ーーー
ーー

岡部「さて、食後のコーヒーでも飲むか?」ガタッ

紅莉栖「うん。でもそれくらい自分で淹れるのに」

岡部「気にするな、ドクペの礼だ。それに俺も飲みたいと思ってたところだしな」

紅莉栖「そう、ありがと」

岡部「うむ。砂糖は二個でミルクは一つだったな?」

紅莉栖「うん」

ーーー
ーー

岡部「ズズズ……」ペラッ

紅莉栖「ズズッ……」ペラリ

岡部「ズズッ……」ペラッペラッ

紅莉栖「……」

岡部「ズズズ……」ペラッ

紅莉栖「……」

岡部「……」ペラリ

紅莉栖「……」コテッ


岡部「……む? 」

紅莉栖「……zzz」

岡部「……やれやれ。腹が膨れれば安心して眠るとは。学会でブイブイ言わせている天才少女といえど、中身はまだまだ子供ということだなフゥーハハハ!(超小声」

スチャッ


岡部「俺だ、機関による精神攻撃を受けている。……ああ、かなりやっかいだ。何せ身動きが取れん(超小声」

岡部「心配するな、この程度の危機も乗り切れんようではマッドサイエンティストの名が廃る。エル・プサイ・コングルゥ(超小声」

カチャッ



岡部「……本当に、これじゃ動けないじゃないか。紅莉栖……」

紅莉栖「zzz……」スースー

ーー
ーーー

ーーー
ーー





カンカンカン

萌郁「岡部くん、祐吾さんから今月の家賃……」ガチャッ

萌郁「……」



岡部「zzz……」

紅莉栖「zzz……」スリスリ

萌郁「……クスッ」カシャッ

ーー
ーーー

ーーー
ーー

紅莉栖「ちょっと岡部! 何よこれぇ!///」

岡部「ししししし知らん!! これはシャイニングフィンガーが勝手に……///」

紅莉栖「萌郁さんだったからよかったものの! もし泥棒でも入ってきたらどうすんのよ! ちゃんと戸締りしておきなさいよ!!///」

岡部「ぐ……ぬぬ……」

紅莉栖「……もう///」

岡部「……///」

「「(待ち受けにしとこ……///)」」

紅莉栖「あーあ、ちょっと寝過ぎちゃったわね。日、暮れてるじゃない」

岡部「そうだな。どうする? もう帰るのならば送って行くが」

紅莉栖「……そうね、今日はもう帰るわ。ホテルまでエスコートよろしく」

岡部「ふむ、ダルが聞いていたらリピートを要求しそうなセリフだな」

紅莉栖「うるさいHENTAI!」

岡部「しかしこっちへ戻ってくる度にホテル暮らしというのも馬鹿にならんだろう」

紅莉栖「そうね、あんたはセレセブーとか言うけど、私だって結構予算はギリギリなんだからね」

岡部「俺のようにこのラボに寝泊まりする……のは駄目だとこの前言っていたな」

紅莉栖「うん……そりゃあ居心地はいいけど……寝るのはソファーじゃなくてちゃんとしたところで寝たいし、湯船にも浸かりたいからね。それにあんたや橋田も寝泊まりするんでしょ? あぶないじゃないw」

岡部「ふむ、それもそうだな……」






岡部「……ならばウチへ泊まりに来るというのはどうだ?」

紅莉栖「……」

紅莉栖「Pardon?」

岡部「いやにネイティブな発声で聞き返すでないそこのメリケン処女よ」

紅莉栖「う、うるさいうるさいうるさい! いきなり何を言い出すかと思えば何を言い出してんのよこのHENTAI!!」

岡部「落ち着け助手。心配するな、俺の家と言っても俺は実家暮らしだ」

岡部「それに俺は基本このラボに泊まり込んでいる。よってお前がこの俺の部屋で寝泊まりしようと別に問題はないというわけだ」

紅莉栖「そっちの方が問題よ馬鹿!」

紅莉栖「そ、そんなの岡部のお父さんとお母さんに迷惑かけちゃうし……」

岡部「その点は……心配ないと思うぞ。まあ、今日は聞いてみなければ分からんがちょうど昨日、お前の話をしたら『そんな勿体無い、是非ともウチに泊まりに来てもらえ』とかなんとか言っていたからな」

紅莉栖「それってつまり……」

紅莉栖「私のことをご両親に報告したってことか!?」


岡部「Exactly(その通りでございます)」キリッ

紅莉栖「そんなの反則よ! 卑怯よ! 私だってまだ岡部とのことママに話したりしてないのに!」

岡部「落ち着け助手よ! 何を一人で暴走しているのだ!」

岡部「……まあアメリカ育ちのセレセブ助手が『オーゥ岡部ボーイ、このような狭っ苦しい一軒家じゃミーはとても寝れないデース』などと言うのであれば俺も無理には誘わんが……」

紅莉栖「……」

ーーー
ーー

紅莉栖「ほ、本当にいいの? 迷惑じゃない?」

岡部「しつこいぞ助手よ。さっきマイマザーに電話で確認はとった。『狭っ苦しい一軒家ですがこんなあばら家でよければどうぞ好きなだけお泊まりください』とのことだ」

岡部「……しかしスーツケース一つとはまた随分と少ない荷物だな、ほぼ着の身着のままか」

紅莉栖「まあ、数着の着替えさえあれば洗って着回せるし……それより本当に

岡部「くどいぞ助手」

ーーー
ーー

岡部「な……何故あそこまで電車が混んでいたのだ……まさか機関による妨害工s……」グッタリ

紅莉栖「し……知らないわよ……あんな鮨詰めみたいなの初めて……もう駄目……ねぇ、ちょっと休憩しない……?」グテー

岡部「甘ったれるな助手……それにもう着いた。ここだ」

紅莉栖「なんだ……普通にいいお家じゃない。岡部が脅かすからどんなだか心配しちゃっただろ!」

岡部「フッ……あの程度の脅しで屈するようではこの家に張り巡らされた結界に阻まれ、一歩たりとも足を中へ踏み入れることは敵わんだろうからな、貴様の覚悟を試させて貰ったのだ……フゥーハハハ!!」







岡部母「何やってんの倫太郎」

岡部「」

紅莉栖「」

岡部「マ、マイマザーよ!! 気配を絶って突然背後から現れるなどひ、卑怯だぞ!!」

岡部母「あんな馬鹿笑いしといて何言ってんの」

岡部母「あんたが初めて彼女なんて連れてくるっていうから、今日はあり合わせで済ませるつもりだったのに買い物行ってきたってのに」

岡部母「帰ってきたら白衣着たひょろ長い怪しい男が家の前で高笑いあげてるんだもの。110しようかと思ったわよ」

岡部「ぐ、ぐぬぬ……!」

紅莉栖「(か、彼女……って、岡部のお母さんに彼女って……)」プシュー

岡部母「それより倫太郎、はやく紹介しなさいよ」

岡部「あ、ああ。紅莉栖、これがマイマザーだ」

岡部母「倫太郎の母です。よろしくね、紅莉栖ちゃん」

紅莉栖「は……はいぃ……///」

岡部「そしてマイマザーよ、これがこの狂気のマッドサイエンティスト! 鳳凰院凶真の助手、クッリスティィィィn

岡部母「倫太郎。もう私も半ば諦めかけてるけどせめて、せめてウチの近所でそれはやめてちょうだいね」

岡部「はい」


紅莉栖「ま、牧瀬紅莉栖です。よろしくお願いします」

岡部母「倫太郎からいろいろとお話は聞いてるわよ。よろしくね、紅莉栖ちゃん」

岡部母「さあ、中に入って入って。すぐにお料理作るからね」

岡部「フハハハ、それではマイマザーよ。夕飯の支度は任せた……精々俺の舌を唸らせるものを用意してくれたまえ……」

岡部母「なに言ってんの、あんたも手伝いなさい。あぁ、紅莉栖ちゃんは倫太郎の部屋で待っててちょうだいね。すぐに作るから」

岡部「なっ……!」

紅莉栖「え? いや、そんな。悪いです」

岡部母「いいのよ別に、気にしないで。さ、早くこっち来なさい倫太郎」グイグイ

岡部「ちょ、ちょっと待てマイマザー! せめて我がサンクチュアリを片付け……やめろ! 耳を引っ張るな!」

岡部「クリスティーナ! お、俺の部屋に入っても何も見るな! 絶対にだぞ! 目を瞑って俺が行くまで待機だ! いいな!?」

紅莉栖「盛大なフリですね? わ・か・り・ま・す」

岡部「違ぁーう!!」ズルズル

ーーー
ーー


紅莉栖「ここが……岡部の部屋……」

紅莉栖「岡部があそこまで見られたくない物……って……? まさか……」

紅莉栖「へ、HENTAI的なものだったら許さないんだからな!///」

紅莉栖「……お、お邪魔しまーす……」オソルオソル





紅莉栖「こ、これ……」

紅莉栖「……フフ、何よあいつ。ちゃんと勉強してるんじゃない」

紅莉栖「『追い付き追い越せ、打倒クリスティーナ!』? ……だから私はティーナでは無いと……」

紅莉栖「プププ……あいつ、こんなところ間違えてる……。まったく、仕方無いな……」キュッ



岡部母「紅莉栖ちゃーん、晩御飯の用意出来たわよー」

紅莉栖「はーい、今行きます」


ーーー
ーー

紅莉栖「~~♪」ニタニタ

岡部「(この女殴りたい……!)」

岡部「と、ところでマイマザーよ!」

岡部母「(逃げたわね)」

岡部父「(逃げたな)」

岡部「なんだその目は! やめろ! ……まあいい。ところで今日、ここに来るまでやたらと混んでいたのだが何かあるのか? いつもはここまでじゃないだろう」モグモグ

岡部母「え? あんた知らなかったの?」

岡部父「今日は確か……隣町の神社で秋祭りがあったんじゃないか」

岡部「ほう、そうなのか。通りで妙にカップルが多いとは思ったが」モグモグ


岡部母「ああ、ちょうどいいじゃない。この後二人でぶらっと行ってきたら?」

紅莉栖「へっ?///」

岡部「えっ?」

岡部母「紅莉栖ちゃん、私の浴衣貸してあげようか? 紅莉栖ちゃん、スレンダーだから似合うわよーきっと!」

岡部「物は言い様だな……って痛ッ!」

紅莉栖「……でもそんな、いいんですか?」ギリギリ

岡部母「いいのよ気にしないで。服は着る為にあるんだもの」

岡部母「それに紅莉栖ちゃん、ずっとアメリカ育ちじゃ浴衣なんて着る機会なかったんじゃない?」

紅莉栖「は、はい」

岡部母「じゃ、決まりね。ウフフ、なんだか娘ができたみたいで嬉しいわ」

紅莉栖「そんな…///」


岡部「……クリスティーナよ、テレテレしながら俺の足を踏み続けるのはやめて欲しいのだが……って痛ッ!」


岡部「さすがに一般ピーポー溢れるリア充スポットに白衣はマズいだろうということで強制的に着替えさせられてしまった……」

岡部「しかし遅いな、女の支度は長いとはよく聞くがまさかこんなに長いとは思いもしなかった……」

岡部「ふむ、@ちゃんでも見て時間を潰すか」



岡部「……む?」

紅莉栖「お、お待たせ……」

岡部「やっとか、遅かったではないかクリスティー……ヌァッ!?」

紅莉栖「な、なによ! その反応は失礼だぞ!」

岡部「い、いや……その……なんというか……」

紅莉栖「い、言いたいことがあるならハッキリと言え!」

岡部「ああ……似合ってる、すごく似合ってる。ガチで。見違えるほどだ」

紅莉栖「こ、このHENTAI…///」

岡部「……」

紅莉栖「ごめん……」

ーーー
ーー

岡部「……段々賑やかな音が聞こえてきたな」

紅莉栖「そうね」

岡部「アメリカでこういう祭りなんかはよく行っていたのか?」

紅莉栖「ううん。本当にたまに行くことはあったけど、向こうじゃ昔から私も周りの人も何にしても研究第一だったから……」

岡部「……そうか」


紅莉栖「だから今日は、凄く楽しみだよ?」ニコッ

岡部「!!(い、今キュンと来た……)」

紅莉栖「そういう岡部はどうなのよ。こういう地元のお祭りなんてよく行ったりしてた?」

岡部「……小さい頃はまゆりとよく来ていたが……小学生のある時期にもなると、俺もまゆりも別々の友達と遊ぶようになっていったからな」


岡部「ここ最近は俺も来たことがない。一人で行くようなものでもないからな」

紅莉栖「……ぼっち乙wwww」

岡部「今日のお前が言うなスレはここか?」


紅莉栖「ふふふ。冗談よ、うわぁ……!」

岡部「ほう、やはり中々賑わっているな」

ーーー
ーー

岡部「さて、晩飯を食べた直後だが何か食べていくか? メリケン育ちのお前には物珍しいものばかりだろう? 今夜は特別にこの鳳凰院凶真が助手に奢ってやろうではぬぁーいか……」

紅莉栖「そうね、じゃあまずは……」

岡部「あれ? ツッコミはどうした?」



紅莉栖「~~♪」ニコニコ

岡部「(……まあ、楽しんでいるようならいいか)」


紅莉栖「……ねぇ、岡部」

岡部「なんだ? 助手よ」

紅莉栖「助手じゃない! 紅莉栖! ……もういいけど」


紅莉栖「……ホントはね、来たことあるんだ。日本のお祭り。本当に、小さい頃の話だけど」

岡部「……ほう」

紅莉栖「あの頃は、パパと私も仲が良くて、こんなお祭りだと、はぐれちゃダメだからってしっかり私の手を握っててくれた」

岡部「……そうか」

紅莉栖「なんだかね。思い出しちゃった。岡部と一緒にいると、優しかった頃のパパのこと。楽しかった、頃のこと」

紅莉栖「私から研究を取ったら、何も残らないじゃない? だから今まで私はひたすら研究だけに打ち込んできた……だけど私は正直……まゆりや、漆原さんや、フェイリスさんが羨ましいって思うこともある」

紅莉栖「だからもし……もしね? 私が、物理学に興味を持たずに、普通の女の子として過ごしてたら……」

紅莉栖「あんなことには、ならなかったのかな?」

岡部「……もし、お前が物理学に興味を持っていなかったら、か」

紅莉栖「……」



岡部「……そうしたら、少なくとも俺とお前が出会うことは、こうして知り合うことは、恐らくなかっただろうな」

紅莉栖「……!」

岡部「それじゃ、不満か?」

紅莉栖「……ばか」

岡部「心配するな」ギュッ

紅莉栖「あっ……」

岡部「確かにお前は世間知らずで友達少なくてその上ねらーかも知れんが」

紅莉栖「おい」



岡部「楽しいことも、嬉しいことも。これから……たくさん知っていけばいい」

岡部「その為に! 俺たちラボメンがいるようなものなのだからな! フゥーハハハ!!」

紅莉栖「……ありがと、岡部」ギュッ










ダル「楽しいことや嬉しいこと、それに加え気持ちいいことも教えてあげるんですね? わかります」

岡部「」

紅莉栖「」

岡部「ダダダダダダル!? それに阿万音由季!?」

紅莉栖「いいいいつからいたの!?」

ダル「フヒヒ、通りを二人で歩いてるところから、バッチリスネークさせてもらったお」

由季「私はやめようって言ったんですけど……ごめんなさい」

ダル「いやぁ、僕らも今夜のお祭り行こうと阿万音氏とアキバで時間潰してからここに向かってたんだけど、その途中でなんか見慣れた後ろ姿があるじゃん? これはもうスネークするしかないだろ常考! ってことでばっちり尾けてますた!」


ダル「それにしても今のオカリンのセリフカッコ良かったお。僕がおにゃのこなら完璧攻略されてるレヴェル」

岡部「ダルぅ……! 貴様ァ……!!」

ダル「そういえばさっきまゆ氏とるか氏も見かけたお?」

紅莉栖「えっ!?」

まゆり「あーっ! 紅莉栖ちゃんとオカリンだー! トゥットゥルー!」

ダル「噂をすればだお、おーいまゆ氏ーこっちだおー!」


るか「ど、どうもお久しぶりです。岡部さん、牧瀬さん」

岡部「ふ、二人とも、こんなところで何をしてるのだ?」

まゆり「うーんとねー、るかくんとお買い物した後に、そういえば今日はお祭りの日だなーって思い出したのです。えへへ、なんだか懐かしいねぇ~」

るか「僕も敵情視察ということで……」

岡部「な、なるほど……」

ダル「そうだ、こうして会ったのも何かの縁だし、ちょっと僕ん家で鍋でも突つかん? 屋台の料理じゃ腹に溜まらんし、僕もうくたびれちゃったお」

まゆり「そうだねー。まゆしぃも久しぶりにお鍋食べたいなー」

るか「そうですね、なんだか少し冷えてきましたし……」

由季「私も皆さんがいいのなら……」

岡部「ふむ……。どうする? 紅莉栖」

紅莉栖「そ、そうね。行ってもいい、かな」

ダル「それじゃ決まりだお! コンビニ寄っていろいろ買って行くおー!」

ワイワイガヤガヤ……


ーーー
ーー

嬉しいことも、楽しいことも
これから知っていけばいいさ。

俺たちにはまだまだ、長い時間が残されているんだから。

~Fin~

終わりです。
ダルクリSSを見て打ちのめされたのと、
>>38みたいなダラダラした話を書きたいと思ったので書いた、後悔はしていない

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