モバP「まゆと身体が入れ替わった……」 (112)

佐久間まゆ(16)
ttp://i.imgur.com/vnFA6J8.jpg


??「うっ……あたま、いたい……」

??「……昨日、飲んだっけ? いや、そもそも……」

??「………どこだ、ここ」

??「俺は……」


まゆ「………あれ、まゆ?」

まゆ「どうしてここ………に……?」

まゆ「………鏡?」

まゆ「……」ペタペタ

まゆ「……俺、まゆになってる……?」

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まゆ(どういうことだ……これ……)

まゆ(タチの悪いドッキリ……じゃないよな、ひっぱっても剥がれないし、指がこんなに細い)

まゆ(メイクにしたって、こんな風には……じゃあ、なんで……)

  ガチャッ

まゆ「っ……!」

P「起きましたか……?」

まゆ「お、俺……いや、まゆか……?」

P「うふふ、そうです。あなたのまゆですよぉ……」

まゆ(……俺の身体でまゆの口調だとなんかこう……えらく、気色悪い……!)ゾクッ

まゆ「ま、まぁいい。まゆ……どうしてこんなことになってるんだ?」

P「さぁ、どうしてでしょう?」

まゆ「ここがどこか知らないか? 昨日は確か、まゆを送って……それで……」

P「ここは『ひみつきち』ですよ。愛の巣、なんて……ね」

まゆ「……まゆ?」

P「あぁ、大丈夫ですよ……プロデューサーさんはちゃんとお仕事をしてますから……」

まゆ「何を言ってるんだ? まったく、わけがわからない。なぁ、まゆ。どうしたっていうんだよ……」

P「どうって……そうですねぇ。まゆは、まゆをPさんの身体を使って孕ませるつもりですけれど……」

まゆ「は、はらっ……!?」

P「そう、赤ちゃんです。Pさんの赤ちゃんをまゆにあげるんですよ?」

まゆ「な、何言ってるんだよ。たちの悪い冗談はよしてくれ!」

P「冗談で……こんなことをすると、思いますか?」スッ…

まゆ「ひっ……」

P「うふ。まゆの身体は弱いですから……Pさんにムリヤリしてもらおうとしても、拒絶されちゃいますよねぇ?」

まゆ「あ、当たり前だ! まゆはアイドルなんだぞ!」

P「……素敵ですよ、Pさん……プロデューサーとしても、とっても、とぉっても………」ピトッ

まゆ「ひ、ぃっ……!?」ゾクゾクッ

P「………本当、まゆはおバカさんですよね」

まゆ(手、が……俺の手が、まゆの身体にっ……なんだ、これ。冷たい……!)

まゆ「お、おバカって……なんの、話だ?」

P「まゆは勘違いしてたんです……アイドルのまゆが頑張れば、Pさんはまゆに夢中になってくれるって」

まゆ「勘違いなんてしてない! 俺は、まゆのことを――」

P「えぇ、わかってますよ……Pさんは、まゆのことを『まるで娘のように』『大切なアイドルとして』思ってくれていたことぐらい」

まゆ「……っ」

P「それで……残るのはなんでしょう? ファンの人たちの思い? トップアイドルの座……?」

まゆ「………」

P「そんなもの、まゆはいらないんですよ……まゆが欲しいのは、Pさんだけです」

まゆ「……まゆ。俺は……!」

P「そんな、悲しそうな顔をしないでください。まゆは笑顔の方がいいって言ってくれたのは……Pさんでしょう? 守らないと、駄目ですよ」

P「Pさんは、まゆのことを最高のアイドルだって言って褒めてくれましたね」

まゆ「……まゆは……あんなに、輝いてたじゃないか。全部うそなのか……?」

P「えぇ。アイドルの佐久間まゆは嘘で、偽物ですよ……プロデューサーさんとパートナーだった、アイドルのまゆは……」

まゆ「ま、ゆ……お前……」

P「はい。まゆですよ……ねぇ、Pさん」

 グイッ  ドン

まゆ「い、たっ……」

P「うふふ。まゆは本当、弱いですね……」

まゆ「なんで……俺は、まゆのことを応援して……」

P「大丈夫ですよ、Pさんはちゃんとプロデューサーに戻れますから……」

まゆ「……なんの、話だ……?」

P「もしもまゆが、まゆのまま。Pさんを捕まえたりしたら……Pさんがお仕事できなくなっちゃいますよね?」

P「まゆはPさんが好きです。プロデューサーとして輝いてるあなたのことも、大好きです」

P「だから……仕事を奪っちゃダメでしょう? それなら、どうすればいいかなんて……簡単なことですよ」

まゆ「……まゆ?」

P「もう、最高のアイドル佐久間まゆはいません。問題を起こした、最低のアイドルだけしか残ってないんです」

まゆ「なっ……お前っ……!」

P「大丈夫ですよ、プロデューサーさん? わがままでどうしようもないアイドルに振り回された、可哀想な人として見られるだけです」

まゆ「どうして……どうして、そんなことっ!」

P「ねぇ、Pさん……まゆにPさんをあげるのを許してくれますか……?」

まゆ「どうして、なんでっ……だって、あんなに楽しいって!」

P「楽しかったですよ。Pさんに褒めてもらえて、とっても」

まゆ「ファンのみんなに笑顔を見せて……」

P「その方が素敵だって、あなたが言ったから」

まゆ「………なん、で……なんで……」

P「泣かないでください、Pさん……プロデューサーさんは間違ってなかったんですよ?」

P「ただ、まゆはPさんが好きだっただけなんです……わかってくれますよね?」

まゆ「……ッ!」

  パチンッ!

P「……まゆの身体なのに、Pさんのことを傷つけるなんて悪い子ですねぇ」

まゆ「こんなの間違ってる……まゆは……まゆは……!」

P「………ふふ。さぁ、まゆに赤ちゃんをあげましょうか……?」

――――

――

P「………さ、勝手に外にいっちゃだめですよ?」カチャンッ

まゆ「ぅ………あ………」

P「……まゆ。仕事にいってくるよ? なんて……ふふ」


  ギィ…  ガチャン


まゆ(最低、だ……まゆの身体、汚されて……汚して、しまった……)

まゆ(気持ち悪い……気持ち悪い、気持ち悪い……!)

まゆ(……気持ち悪い。男なのに、自分に抱かれるなんてこと……あぁ、くそ……)

まゆ「………いたい……」

まゆ「きもちわるい……おなかいたい……」

まゆ「………まゆは、自分の身体を壊す気なのか……?」

まゆ「こんなの、異常だ……逃げなきゃ……」

  ジャランッ  ガチッ

まゆ「…………くび、わ? そういえばさっき……」

まゆ(硬い……苦しくはない、けど。無理にひっぱっても、ちぎれそうもない……)

まゆ(なにか、なにか……これを、外さなきゃ。まゆを、助けないと)

まゆ「なにか………鏡……?」

まゆ(……最初に、俺がまゆになってるの見た鏡か………)

まゆ(ボロボロで、ぐちゃぐちゃだ……中にも、散々注がれて……)

まゆ「まゆが……こわれて、よごれて……」

まゆ「なん、で……なんで……」

まゆ「どう、して……まゆが……ぅぁああ……」グスッ

まゆ「うぁぁぁ……ぁぁぁ……」ポロポロ

まゆ「なんでっ……グスッ……ぇっ……」

まゆ「………どうして……」

まゆ「……………」

まゆ「……ださなきゃ………」

まゆ「…ださなきゃ……このままじゃ、まゆが妊娠して、手遅れになる……」

まゆ「………ん」クチッ…

まゆ「ふ、っ………ん……」

まゆ(まゆの、身体……散々汚されて……)

まゆ「………はぁ……っ……」

まゆ(子供なんて、冗談じゃ、ない……まゆは、まゆは……!)

まゆ「っ……ぁあ……は、ぁっ………」

まゆ(まゆ、は……こんなのっ………)

まゆ「っ―――― ♥」

まゆ(こんなの……どうにか、しなきゃ……)


まゆ「じゃないと……おかしく、なりそう………」

まゆ「本当に……何もない……」

まゆ「ここ、まゆは『ひみつきち』って言ったっけか……鏡と、首輪と、鎖と……」

  ジャランッ

まゆ「……まゆの身体だけ、か」

まゆ(俺の身体には、まゆが入ってる。まゆの身体には、俺が入ってる)

まゆ(まゆは、俺の身体を使ってまゆの身体を孕ませるって言ってた。このままじゃ、俺は俺に孕ませられる)

まゆ(いや、まゆが、俺に……)

まゆ「……だめだ、やっぱりきもちわるい………」

まゆ(……状況を整理しないと。まゆは、俺の身体を使ってる)

まゆ(それで……なんて言った? 『仕事にいってくる』……か)

まゆ(仕事。俺の身体で、まゆが……プロデューサーをしてる、ってことだろうか)

まゆ(仕事を奪っちゃダメ……か………)

まゆ(それなら、俺は……いや、まゆはどういう扱いなんだ?)

まゆ(……考えたくない。もし、この考えがあってるとしたら)

まゆ(まゆは、手遅れってことになる……まだ、だいじょうぶなはずなんだ。俺が、俺に戻って、まゆを――)


   ガチャッ

P「……ただいま、まゆ?」

まゆ「……っ!」

P「そんなにおびえなくていいじゃないか……なぁ?」

まゆ「……なんの、つもりだ。まゆ」

P「……なんのって、お仕事が終わって帰ってきたから優しく迎えてもらえると思ったんだがなぁ」

まゆ「冗談じゃない……何したのか、忘れたのか? その口調は、なんなんだ」

P「……ふふ。お仕事はやっぱり大変ですねぇ……Pさん?」

まゆ「………それなら、戻してくれ。ちゃんと責任だろうがなんだろうが背負うから」

P「ダメですよぉ……だって、そんなことしたらPさんは逮捕される気でしょう?」

まゆ「…………」

P「まゆは悲劇のヒロインに。それならまだ後戻りができるって……思ってませんか、Pさん」

まゆ「そんな、こと………」

P「本当、素敵です……Pさん。大好きですよ」

まゆ「やめろ……自分に愛を囁かれる趣味はない」

P「自分に? それなら、そうやっていうさ……なぁまゆ。愛してるよ」

まゆ「っ……」ゾクッ

P「……ねぇ?」

まゆ「………なぁ、まゆ」

P「なんですか? ……あぁ、そうだ。ご飯食べますか? 簡単なものですけれど」

まゆ「そうじゃない。話を――」

P「……まゆの身体。別に壊してくれてもかまいませんよ? Pさんは、Pさんに戻るだけです」

まゆ「……は?」

P「だから、言った通りですよ。PさんがPさんに戻りたくなったなら……まゆを殺してください。すぐに戻れますから」

まゆ「まゆを……殺す……?」

P「ご飯が食べられないなら、それでいいです。まゆは死んじゃうでしょうけれど……元に戻れますよぉ?」

まゆ「………たべ、る。たべるから……」

P「ふふ、わかりました。身体が違うと失敗しないように作るのも大変なんですよ」

まゆ「…………」

P「つれないですねぇ……もう……♪」

まゆ「………」

P「美味しかったですか? 栄養バランスはちゃんと考えてますから安心してくださいね」

まゆ「……聞きたいことがある」

P「聞きたいことですか。なんでしょう?」

まゆ「どうして、こんなことをした」

P「まゆに、Pさんの赤ちゃんをあげるためですよ?」

まゆ「……入れ替わった理屈は、この際いい。なんでこんな手段をとった」

P「決まってるじゃないですか……まゆはPさんを不幸にしたくなかっただけですよ」

まゆ「自分に抱かれるのが、不幸じゃないとでも?」

P「仕事ができない、二度と戻れないなんて……Pさんにはそっちの方が不幸でしょう?」

まゆ「まるで戻れるようなくち、んっ……!?」

P「……お話はここまでです。ちゃんと赤ちゃんができるようにしないといけませんからね……」

まゆ「や、やだっ……やめろっ! よせ、まゆ!」

P「……愛してるよ、まゆ。さぁ、続きだ」


まゆ(きもちわるい。きもちわるい、きもちわるい………)

まゆ(きもちわるい。触れられる指も、唇も、貫かれる感触も)

まゆ(なんで、自分の身体に愛が囁けるんだよ。まゆ、お前は、お前は――)


P「……頑張ったな。えらいぞ」

まゆ「……けほっ…………まゆ……」

P「…………」

まゆ「……まゆ?」

P「……大丈夫ですよ、Pさん……ね?」

まゆ「なに、が………大丈夫なもんか……こんなの……」

P「赤ちゃんがまゆの身体に宿ったら……解放してあげます。まゆのことを忘れても、捕まえてもいいですよ?」

まゆ「………」

P「疑ってますか? まゆは嘘は言いませんよ……秘密にすることはあっても、ね」

まゆ「……なんでだ? こんなことをしておいて、どうして」

P「まゆはPさんの赤ちゃんが欲しいんです……Pさんも、欲しいですけれど……」

まゆ「………なるわけ、ないだろ」

P「……普通にしてたってなってくれなかったでしょう? だってあなたはプロデューサーさんですから」

まゆ「それは……そうだ、けど」

P「けど、なんですか? いっしょにトップを目指すことはできましたか? パートナーとしていい絆を育めましたか?」

まゆ「………」

P「ほら、だんまり。優しいんですね、プロデューサーさん。甘いんですね、Pさん……」

まゆ「まゆ……」

P「そのままじゃ寒いですよね。身体も拭いてあげましょうか……」

まゆ「ぅ……」ビクッ

P「大丈夫ですよ、今日はもうしませんから……Pさんも、疲れたでしょう?」

まゆ「……自分で、できる」

P「そうですか? じゃあ、どうぞ……タオルと、ウェットティッシュです」

まゆ「…………」

P「そうそう、トイレにいきたいなら早めに言ってくださいね? ちゃんと見てますから」

まゆ「……わかった」

P「あんまり汚しちゃうと、Pさんも気持ち悪いでしょう? 綺麗にしておきましょうね」

まゆ(……赤ん坊ができたら、解放だって?)

まゆ(そんなの、わかるまで……どれだけかかるんだ)

まゆ(まゆに、赤ん坊ができたら………本当に……)

まゆ(……外はどうなってるんだろう。まゆが、戻れないっていうのは……)

まゆ(スキャンダル、か……事務所からも切られてるのかな)

まゆ(助けを求めるにしたって、こんな恰好じゃ……)

まゆ(だめだ、考えがまとまらない……ねむい・……)

まゆ(寝るときに、あったかくできるだけ、マシか………体力ももたなくなりそうだ……)

――――

――

まゆ「………」

P「おはようございます、Pさん」

まゆ「あぁ、おはよう……」

P「朝ごはんはできてますよ。食べても、食べなくってもいいですからおいておいてくださいね」

まゆ「………ああ」

P「プロデューサーは仕事に行かなきゃいけないので、おしゃべりできないのが残念ですけれど……そうだ」

まゆ「……」

P「いってらっしゃいのキスはくれないのか、まゆ?」

まゆ「…………」

P「うふ、冗談ですよ。そんな怖い顔しないでください……」

まゆ(中に出された分は掻き出しておかないと……妊娠してしまう)

まゆ「……ふ、ぅっ………」

まゆ(そうしたら、俺は元に戻れるのかもしれない)

まゆ「っ………ぁ、はぁっ……」

まゆ(元に戻って、それで………まゆは、どうなるんだ……?)

まゆ「ぅ、んっ………ぁっ……」

まゆ(きっと、もう……会えない。考え直して、もらわないと……)

まゆ「ぁ、ぁあっ……は、ぁんっ………!」

まゆ(それで――――)

まゆ「――んんっ♥」

まゆ(それ、で……まゆを、俺は………)

まゆ「はぁっ………はぁ……ぁぁ……」

まゆ(どう、するんだ……?)

まゆ「……あはっ」ニィ

まゆ(……まゆがアイドルじゃなくなっているとして。俺が、プロデューサーのままで)

まゆ「………まゆ。まゆは、どうしたいんだ?」

まゆ(取り返しがつかなくさせたのは、俺だ。見抜けなかったのは、俺なんだ)

まゆ「まゆは……まゆは………」

まゆ「………」

まゆ「あは、ははは……」

まゆ「なんて、鏡が答えてくれるわけないよな……」

まゆ「首輪は外れない。まゆの身体を傷つけるわけにもいかない……」

まゆ「……死んだら、戻る、か。まゆが死んだら、俺が戻る……死ぬわけには、いかない……」

まゆ(………部屋には何もない)

まゆ(まゆが出て行ってから、どれぐらい時間がたっただろう? 昨日は、半分放心してたようなものだったもんな……)

まゆ(1人でこうしてると、時間が長く感じる……)

まゆ(………やっぱり、そうだよな)

まゆ(まゆが俺になって仕事にいった。まゆがいない状態で、俺が仕事をしていて誰も異常に気付かない)

まゆ(それなら、きっと。まゆが言ったことは嘘じゃないんだろう……問題を起こした、最低のアイドルになったって)

まゆ(まゆは……いや、俺は、まゆを切ったってことになるんだろう)

まゆ(なら、戻って……戻って、それから……)

まゆ「……どうするん、だろう」


  ガチャッ

P「ただいま、まゆ。だいぶ疲れてるみたいだな?」

まゆ「………」

P「1人で寂しかったのか? まったく、まゆは甘えん坊だなぁ」

まゆ「……まゆは」

P「うん?」

まゆ「まゆは、赤ん坊が欲しいって……」

P「そんなに欲しいのか? ははは、いやらしいなぁ」

まゆ「それで、どうするつもりなんだ?」

P「………」

まゆ「赤ん坊。俺と、まゆの子供がお腹の中にできたら、どうしたいんだ?」

P「どうって……そのままですよ。Pさんの赤ちゃんが欲しいだけです」

まゆ「そのあとのことだよ、まゆ。俺の赤ん坊がまゆの身体に宿ったとして……まゆはどうやって生きるんだ?」

P「大丈夫ですよ、Pさんに迷惑はかけませんから」

まゆ「そうじゃない。おかしいじゃないか……だって、生きていけるわけがない」

P「どうしてそう思うんですか?」

まゆ「こんなことまでして、子供を作って。まゆがアイドルじゃなくなったならなおさらわからない」

P「ふふ、優しいんですね? まゆの身体のことを心配してくれるなんて」

まゆ「そうだよ、これはまゆの身体だ。俺の身体じゃない」

P「えぇ、そうですね。この身体はPさんの身体です。まゆの身体じゃありません」

まゆ「まゆは……俺の身体が欲しかったのか……?」

P「……1人でいる時間が長くて、寂しかったんですねぇ。いろいろ考えたみたいじゃないですか」

まゆ「はぐらかさないでくれ。俺は真剣に聞いてるんだ」

P「そうですねぇ……あなたの身体でいられることも幸せですけれど。まゆはあなたの心が一番欲しいです」

まゆ「心が欲しいなら、こんな……ま、てっ……ゃめっ」

P「ヒントはここまでだ。さぁ、愛し合おう……まゆ……」

まゆ(嫌だ。いやだ。いやだ……また、される)

まゆ(まゆが汚される……まゆが、犯される……!)

まゆ(だんだん慣れてきてるのが、怖い。このままじゃ、まゆは……)


   ドクンッ  ドクッ ドクッ…

まゆ「まゆ……は……」

P「ん………どうした、まゆ?」

まゆ「……べつ、に………」フイッ

P「…………そうか。今日も頑張ったな……まゆ」


まゆ(自分の身体に犯されて、自分の子供を孕まされて)

まゆ(まゆの身体が壊されそう。本当に、このままじゃいつか……)

――――

――


まゆ(……あれから、何日たったんだろう)

まゆ(わからない。けど、まゆは……最近は、優しい)

まゆ(犯そうとはしてこない。孕ませるためだけにしてるから、今は意味が薄いってことなんだろうか)

まゆ(………身体も、だいぶ馴染んでしまった気がする)

まゆ(鏡の中のまゆが笑ってる気がする。自分の身体に抱きしめられる違和感が薄くなってる気がする)

まゆ(赤ん坊ができたら、なんて……ひと月、ふた月もこのままでいたら……)

まゆ(………お腹がすいたな。そろそろご飯かな)

  ガチャッ

P「まゆ、ご飯できたぞ? ほら」

まゆ「………」

P「食べさせ合おうか? あーんって、口を開けてくれ」

まゆ「……あーん」

P「熱くないか? 味は?」

まゆ「別に………」

P「そうか。口に合ったならよかった」

まゆ(……まゆが、ずっとプロデューサーの口調のままなのはいつからだっけ)

まゆ(三日かな、五日かな……一週間ぐらい、前だったかも……)

まゆ(考えても、仕方ないか)

まゆ「………」

P「どうした、もう少し食べるか? 一人の身体じゃなくなるんだ、それもいいかもな」

まゆ「……確認したいことがあるんだ」

P「うん? 仕事のスケジュールなら平気だぞ。まゆは気が利くなぁ」

まゆ「そうじゃない。そうじゃ、ないだろ」

P「………」

まゆ「なぁ、まゆ。きっと助けは来ないんだよな」

P「助けって……ここは二人の愛の巣だろ? まゆが用意したんじゃないか」

まゆ「そう。ここはまゆが用意した場所だから……だから、このままだと壊れちゃいそうで」

P「壊れる? 大丈夫だよ、俺とまゆならどんなことがあったって平気さ」

まゆ「どうして、平気って言えるんだ?」

P「だって、俺とまゆは愛し合ってるからな」

まゆ「そんなの、プロデューサーとして間違ってると思いませんか?」

P「間違ってるかもしれないな。でも、愛しい人といっしょになれるなら幸せじゃないか」

まゆ「その方法が、子供を産むことなのか?」

P「赤ちゃんが欲しいって言ったのは、まゆじゃないか」

まゆ「まゆに、プロデューサーの子供を孕ませて……そこで、何が終わりになるんですか?」

P「終わらないよ。そこからきっと始まるんだ」

まゆ「始まるって、なにが」

P「新婚生活。なんて……ははは、クサいかな」

まゆ「………」

P「まゆ?」

まゆ「ずっとずっと、考えてたんです」

P「考えてたって、何をだ? 子供の名前ならちょっと気が早いんじゃないか」

まゆ「まゆがプロデューサーのふりを続けるなら、まゆはどこにいくのかって」

P「どこにいくって……ここにいるだろ、まゆ?」

まゆ「最初に教えてもらったこと。まゆが死んだらプロデューサーに戻る……」

P「おいおい、死ぬなんてバカなこと言わないでくれよ……」

まゆ「そう。まゆが死んだらダメ……まゆを殺さないで、元に戻る方法なんて……」

P「……まゆ?」

まゆ「………」


     ドスッ

P「……ぁ……?」

まゆ「身体が死ねば心が戻る。まゆを殺したく、ない」

P「――――ぁ―」

まゆ「なら。それなら……プロデューサーが死ねばいい」

P「…ゲホッ……」

まゆ「きっと――これで――」

P「――」

まゆ「………ごめんな、まゆ。でも、きっと…戻れば目が覚めるはずなんだ………」

P「あいして――る――」




(あたまが、いたい。これで元に戻る)

(まゆも、きっと……目を覚ましてくれる……)

(俺のフリを続けすぎて、おかしくなってたんだ。これで、おかしくなったプロデューサーに監禁されてたのが隙をついて刺殺ってことになれば……)


(都合が、よすぎるか。でも……戻るなら、それで……)

(まゆは、被害者なんだから。きっと悪いのはプロデューサーだったってことになる)

(だって、まゆは最高のアイドルなんだから)


――――

――


まゆ「――ぅ………」

まゆ「………!」

P「――」

まゆ「…………死ん、でる………」

まゆ「…………どうして」

まゆ「どうして、どうして、どうして!」

まゆ「………どうして、なんで……こんな……」

まゆ「まゆは、まゆは――!」

まゆ「――っうううぁあああああ!」

まゆ「ま、ゆは………まゆは、こんなの……」

まゆ「絶対に………」

  ズキッ

まゆ「………いたっ……」

まゆ「……こ、れ………」

まゆ「あは、あはははっ………」

まゆ「……まゆと……プロデューサーの赤ちゃん。やっぱり、ここに………」

まゆ「……なら、生きないと………子供の、ために……」

まゆ「赤ちゃんの、ために……」

まゆ「まゆは………生きないと……」

―――――

――


ちひろ「あの……まゆちゃん。本当に大丈夫なんですか?」

まゆ「うふ。大丈夫ですよ? ちひろさんには迷惑をかけちゃいましたけれど……」

ちひろ「でも………その、お腹のこととか……」

まゆ「いいんです。まゆはプロデューサーさんのこと……大好きでしたから……」

ちひろ「…………本人が、そういうのなら。私に止める権利はないですね」

まゆ「ありがとうございます、ちひろさん」

ちひろ「いいえ。私はアイドルのみんなのためならどれだけだって支援しますよ……だから、遠慮せず頼ってくださいね?」

まゆ「はい。ありがとうございます」

まゆ「……いい天気」

  サス…

まゆ「赤ちゃん……」

まゆ「ちゃんと………今度は幸せにしますからね……」

まゆ「まゆが……まゆを……」

まゆ「ずっと、ずっと………」




おわり

以上、お粗末様でした
安価が噛みあってたので

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