男「学校内での喧嘩が合法になったんだが」妹「ふ~ん」 (42)

~男の部屋~

男「いや、ふ~んじゃないだろ」

妹「なんで?たかが喧嘩じゃん」

男「うちの学校はヤバい連中が多いってお前も知ってるだろ!?」

妹「まぁね、お兄ちゃんと同じ学校なんだし」

男「じゃあ少しは動揺しろよ!お前女の子だろ?!」

妹「あはは、私強いから関係無いし、それよりお兄ちゃんは大丈夫なの?虫一匹殺せないんだし」

男「まぁ……本当は自分の身が心配なんだけど」

妹「大丈夫だよ、お兄ちゃんは私の命に代えてでも守るからさ」

男「ぼ、暴力はやっぱり良くないと思うんだよ…」

妹「はいはい、殺られない様がんばってくださいなっと。じゃあ私は自分の部屋に戻るからね~」

~翌日~

友「はよっす~」

男「あ、あぁ、友か…」

友「何朝から落ち込んでんだ?」

男「そりゃ落ち込むっての…今日からだろ?」

友「あぁ、校内暴力可決だろ?大丈夫大丈夫、校内限定なんだしまだ身構える必要はないだろ?」

男「……なんでそんなに余裕ぶってんだよ」

友「へ?まぁ…なんとなくかな」

男「はぁ、学校行きたくねーよ」

友「なぁに、いざとなれば俺が守ってやるから安心しなさいっての」

男「すっげェ不安なんだが」

友「うわひでぇ!こう見えても凄いんだぞ俺」

~中庭~

男「……(教室は怖いから中庭に来たが一人ってやっぱ危ないかな)」

男「け、けどよく考えたら俺って誰かに恨まれる様な事してないしそんなビビる必要ないよな…?」

男「あ、あはは!そうだよなそうなんだよな!普通にしてりゃ大丈夫なんだよな!」スタスタ

ドンッ

DQN「いってぇ」

男「……」

DQN「おいおい、朝っぱらからいい度胸してんじゃんじゃん?」

取り巻き「ドキンちゃんさんにぶつかってただで済むと思うなよ!」

男「うわわわわわ」

DQN「ケツの穴に指突っ込んで奥歯ガタガタ言わせてやんじゃんじゃん」

男「はわわわわわ、お、お金なら払いますから!ゆ、許してください!」ジャラ

DQN「ほ~ん、幾ら有るんだよ」

男「43円です!」

バキイィ

男「へぶー!」ズザァ

取り巻き「ドキンちゃんさんぱねぇ!男の野郎が3mは吹っ飛びやがった!」

DQN「お前、舐めてるじゃん」

男「こっほぉ…(腹に思い切り拳入れられたっはぁ…)」

DQN「じゃあ、そろそろトドメじゃん」

友「……」スッ

取り巻き「ん?お前誰だYO」

友「う~ん……秘密」スパッ

取り巻き「うぉい!俺の右腕が吹っ飛んじまったYO!」プシュゥウ

DQN「ん~?お前誰じゃん」

友「お前に吹っ飛ばされた奴の友達、かな」

男「と、友…に、逃げろ」

友「いや、今逃げたらお前ヤバいだろ」

DQN「お前、さっきのはなんなんじゃん?」

友「ん~?あぁ、今日から暴力可決日なんだろ?護身用にナイフ持ってきただけ」

DQN「怖いじゃん」

友「大丈夫大丈夫、お前にはナイフなんて使わないからさ」ガチャン

DQN「おい、それはな ズバン

友「ただの銃だよ~、あはは、大丈夫、心臓目掛けて撃ったからゲームオーバーだよ」

DQN「アンパンマンみだ見たいじゃん…」ドサッ

友「向こうで原作者にあってきな」

男「……」

友「大丈夫か?」

男「肺が3つ潰されたから息が出来ない」

友「肺は3つも無い気がするんだけど…ほら、これ飲めよ」

男「な、んだよこれ…」

友「ラッパのマークの正露丸、肺位なら完治する筈だから」

男「馬鹿言うなよ、たがが正露丸なんかで…」ゴクリ

男「……うおぉすげぇ!肺が4つになった!」

友「まぁな、普通の正露丸じゃなくてラッパのマークの正露丸だからな」

男「つーかよ、なんで高校生なのに銃とか持ってるんだ?ナイフだって果物ナイフじゃなくてなんかデカイしゴツイし」

友「姉ちゃんから貰った」

男「お前の姉ちゃん何者だよ…」

友「ただのミリオタだよ気にすんな」

男「なんだミリオタかぁ、ミリオタなら仕方ないな」

~教室~

男「はぁ、一時はどうなることかと思ったけど助かったよ」

友「気にすんな、礼なら帰りに銀行強盗の手伝いしてくれよ」

男「ははは、任せなさい!」

根暗娘「男くん…ちょっといいかしら…」

男「ん?どうしたの根暗ちん」

根暗娘「は、話が有るの…い、一緒に屋上に来てくれないかな…」

男「屋上?いいよ!悪いな友、先生には保健室行ってくるって担任の田中に伝えといて」

友「了解、羨ましいねぇモテモテで」

男「あはは、じゃあ行ってくる」

~屋上~

男「で、俺に用って何かな」

根暗娘「……」

男「?なぁ根暗ち ブスッ

根暗娘「殺った…まず一人」

男「……なんで胸に包丁刺すんだよ」

根暗娘「えっ……?き、効いて無い…」

男「我慢すればこの位じゃ死なないよ…けど、なんで俺を刺したの?」

根暗娘「……」ブスッ

男「う~ん、足に刺すのは良いんだけど俺を刺す理由を教えて欲しいんだよなぁ」

根暗娘「な、なんで…?血もたくさん出てるのに…」

男「我慢してるからね」

バタン‼︎

妹「お兄ちゃんの血の匂いがしたから助けに来たよ!」

男「あっ、妹か、どうしたんだ?」

妹「はわー!!お、お兄ちゃん大丈夫なの?!真っ白な学生服が真っ赤になってるよ!」

男「ん?あぁ、この子に呼び出されてついてきたらこうなったの」

根暗娘「あなた……なんの用?」

妹「……成る程成る程、つまりお兄ちゃんはその人に酷い事されたんだぁ…へぇ~」

根暗娘「だったらな

妹「ふんすっ!」ボキン

根暗娘「………えっ?」

妹「右肩外して貰いました!これで包丁は握れませんね~」

男「おい、何も肩外す事ないだろ!」

妹「え~?だってお兄ちゃんにこんな酷い事したんだよ?」

男「つーかよ、なんでそういとも簡単に人の肩を外せるんだよ」

妹「習字やってたかんね~」

根暗娘「い、痛い…」

妹「大丈夫ですよ、もっと痛くしてあげますから!今の痛みなんて吹っ飛んじゃうくらい強く痛めつけてあげます!」

根暗娘「痛い……痛い痛い痛い痛い痛い」

根暗娘「いたえぇええぇえぇえ!!!」

男「は、発狂した…」

妹「お兄ちゃんはここで待っててね、10秒で終わらせるから」タッタッタ

男「あっ、おい!」

根暗娘「いだぁえぇえぇぇえ!!」ブンブンッ

妹「あはは、適当に振り回しても当たりませんよ~」

~6分後~

妹「……」グググ

根暗娘「ぁっぁっ」

男「……(うわぁ、ボコボコにされて頭鷲掴みにされてるよ根暗ちん)」

妹「痛いですかぁ?けどあなたはお兄ちゃんに手を出したんですから当然ですよねぇ」ググググ

根暗娘「ご、ごめっ…ごめんな、さい…」

妹「………あはっ」ゴキン

根暗娘「かもっ!!」

男「うわっ!!(首の骨折りやがった)」

妹「謝る相手が違うっつーの……お兄ちゃん、大丈夫?」

男「だ、大丈夫だけど…お、お前強かったんだな」

妹「まぁね~、それにお兄ちゃんは私が守るって言ったでしょ?」

男「そうだけどさ、それ、どうするんだよ」

妹「ゴミ袋に入れて置いとけば環境委員の人が処分してくれるから」

男「あっ、そうだったな」

~教室~

田中「あれ?根暗娘と男の奴はどうしたんだ」

友「二人ならラブホに行ってくるって言ってました」

田中「はっはっはっ、青春だなぁ」

委員長「……」ジー

友「?どうしたんだよそんなに俺の顔を見て」

委員長「いえ、今日もいいなと思ってしまってつい見惚れてしまいました」

友「へいへい、で?本当の理由はなんなのかね」

委員長「……あなたと喧嘩してみたいなと」

友「喧嘩?別にいいけどさ、俺は女の子相手でも手加減とか出来ないぞ?」

委員長「えぇ、もっとあなたの事が知りたいんです」

友「ははは……じゃっ、理科室にでも行きますか」

委員長「えぇ…」

~理科室~

友「~♪」カチャカチャ

委員長「……(銃の手入れをしていますね、喧嘩なのに銃とはわたくし、どうなってしまうのでしょうか)」

友「あのさ、委員長って前から俺に突っかかってきてたけどなんでなんだ?」

委員長「あなたの事が好きだからです」

友「へ~、好きな相手に喧嘩挑むとか矛盾してないかな~っと、よし、準備完了」ガチャン

委員長「それはあなたが今まで私の事を適当にあしらうからです」

委員長「私ななんどアプローチを掛けようが鼻糞食べながらオナラを私に浴びせて逃げる始末……だから私、決めたんです」シャキン

友「……(トンファーって、どこで手に入れたんだよこいつは)」チャキ

委員長「あなたを力づくで私の者にしてみせ ズバァアン‼︎

友「!?き、消え

委員長「てません」

友「う、後ろ!?」バッ

委員長「じゃないです」スッ

友「右かよ!」ズバン

委員長「校内での発砲は危険だと私は思います」スッ

友「!?(は、早過ぎて玉が当たらねぇ、つーかなんだよこいつの動きは)」

委員長「わ、私が何故こんなにも早く動けるのか知りたいなら私のシャーペンにサインしてください」スッ

友「くそっ!」ズバン

委員長「ですから校内での発砲は危険です」

友「……(どんなトリックを使ってるか知らないが銃は当たらない、だったら接近戦で殺るしかないよな)」

委員長「今度はナイフですか…私の間合いに入ると危ないですよ」

友「……(たかが委員長如きに苦戦してるようじゃヤバいからな、何がなんでも勝たせてもらうぞ)」タッタッタ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom