阿笠「できたぞ、新一。光彦君を禿げさせるスイッチじゃ」 (31)

コナン「おぉ、ついにできたのか」

阿笠「このスイッチを押すと光彦君の髪の毛が一本抜ける、百回押せば百本抜けるという寸法じゃ」

コナン「一回につき一本だとぉ?バーロー、そんなんじゃどれだけ時間がかかると思ってるんだ」

阿笠「うむ…できればワシも一気につるっぱげにしてあげたかったんじゃのがう…今のワシの技術じゃこれが限界なんじゃ」

コナン「仕方ねぇなぁ…でもまあいいや、これは貰ってくぜ博士。じゃあな」

阿笠「うむ。またの」

コナン「さーてまずは試し押しをしてみるか」ポチ

コナン「…」

コナン「本当に一本抜けたのかな…やっぱ光彦本人がいないとわかんねぇーなー」

光彦「あれ、コナン君?こんなところでどうしたんですか」

コナン「お、よぉー光彦!ナイスタイミング!ちょうど今お前に会いたかったんだよ」

光彦「え?どうしたんですかいきなり…」

コナン「なーに、ちょっと10秒ほど目をつむっててもらうだけだ。やってくれるよな光彦?」

光彦「何がなんだかわかりませんが…目を瞑ればいいんですね?いいですよ」

コナン「サンキュー光彦」

光彦「じゃあ目をつむりますよ」

コナン「おう」

光彦「…」

コナン「…」



ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ

コナン(おっかしぃーなーこれだけ押してるのに全然頭皮がみえてこねーぞー)

光彦「コナン君、もう目を開けてもいいですか?」

コナン「お、おう。サンキュー光彦助かったぜ」

光彦「…?ほんとになんだったんですかこれ」

コナン「なーにお前は気にすんなって」

コナン(もう一回博士のところへ行ってこのことを報告してみるか)

博士宅

コナン「博士!どういうことだよ!俺はこのスイッチを100回押したのに光彦の頭はまだフサフサだぞ!」

博士「そりゃそうじゃよ。人間の髪の毛は約10万あるといわれているんじゃから」

コナン「な…10万…?じゃあ俺は10万回も押さないと光彦をハゲさせることができねえってのか?」

博士「そういうことになるのう」

コナン「ふざけんな!!!」

博士「ちょ、ちょっと落ち着かんか新一」

コナン「ハァ…ハァ…悪い、取り乱して」

博士「いいんじゃよ、しかし光彦君を一早くハゲさせるになにか策をたてんといかんのう…」

コナン「うーん………そうだ!思いついたぞ!」

コナン「じゃあな博士!こうしちゃいられねぇ」

博士「これ、待ちなさい!」


~商店街~

コナン「ここをこうして、で、あとはこれを置いてっと…」

コナン「よし、できた。これで光彦の頭が消えるのも間違いなしだな」

コナン「じゃあ今日はもう帰るか。どうせスイッチはほかの人が押してくれるし」



一般人A「ん?なんだこれ?『ボタンを押して音が慣れば賞金100万円、何回チャレンジしてもいいよ』だと?」

一般人A「おーいみんな、ここにおもしれーのがあるぞー!」

次の日

コナン「げっやべえ!今日は月曜日じゃねーか、遅刻しちまう!」

コナン「行ってきまーす!」

蘭「行ってらっしゃーい」

コナン「くそー朝にスイッチを取りに行く予定だったけど、そんな時間ねえよなー」

~教室~

コナン「はぁはぁ…なんとか間に合ったか」

歩美「あっおはよーコナン君」

元太「おっすコナン」

灰原「おはよう江戸川君、珍しく遅いじゃない」

コナン「ははっちょっと寝坊しちまってな…あれ?光彦は?」

灰原「さぁ、今日はまだ見てないはね」

元太「あいつも寝坊じゃねーのかー」

歩美「まっさかー」

ガラ

光彦「ぉはよぅござぃます…」

歩美「おはよー光彦君、あれ?その帽子、どうしたの?」

光彦「ぃやー僕もたまにはぉ洒落してみよぅかなと思ぃまして…」

コナン(まさか…)

コナン「なー光彦その帽子とってみてくれよ」

光彦「え、嫌ですよぉ…」

光彦「え!?いやー僕もたまにはお洒落してみようかなと思いまして…」

コナン(まさか…)

コナン「なー光彦その帽子とってみてくれよ」

光彦「え、嫌ですよぉ…」

コナン「なんでだよ、減るもんじゃないしいいだろー」

光彦「減ったんですよ…いろいろ…」ボソ

元太「え?何だって?よく聞こえなかった」

ガラ

先生「ほらほら席について、出席取るわよー」

光彦「あ、ほら先生も来たことですし、席につきましょう、ね?」

コナン(やっぱりな…)ニヤリ

先生「灰原さん」

灰原「はい」

先生「円谷くん」

光彦「はぃ…」

先生「あれ?どうしたのその帽子」

光彦「ぉ洒落です…」

先生「ふーん、どうでもいいけど学校の中では取るようにね。ほら、取って?」

光彦「嫌です…」

先生「どうして?」

光彦「ダメなんです…」

先生「ふざけないで」

光彦「無理です…取れません…」

先生「いい加減にしなさい!!」

先生「なんで帽子が取れないの?理由があるなら言ってみなさい!」

光彦「言えません…」

元太「そんな帽子とっちまえよ似合ってないんだからよー」ヒョイ

光彦「あ、僕の帽子!!」

元太「あ…」

歩美「え…」

灰原「プッ…」

先生「禿げてる…」

「ギャハハハハハハ!」

「なんだ光彦のやつ頭がめっちゃ薄いぞー!wwwwwwww」

「見た目は子ども!頭はおっさん!その名も円谷光彦!wwwwwwwww」

「やべー何歳だよあいつwwwwwwwwwww」

元太、歩美「wwwwwwwwwwwwwwwwww」

光彦「ぅ…ぅぅ…」

コナン「バーロー!!お前ら黙りやがれー!」

クラス一同「…」シーン

コナン「どうしたんだ、光彦…その頭は…」

光彦「わ、分かりません…昨日の夕方、僕は家でお風呂に入っていたんです…」

光彦「お湯に浸かってるとき、いつのまにか大量の髪の毛が浮いてて…」

光彦「で、シャワーを浴びるとき鏡を見るともう既に頭が薄くなっていて…」

光彦「う・・・うぅ…」グスッ

コナン「な、泣くなよ…光彦…」

光彦「それだけじゃないんです…今日の朝、枕をみると髪の毛で真っ白な枕が髪の毛で真っ黒になってて…」

光彦「コナン君、僕はこれからどうしたらいいんですか!?助けてくださいよ!」

コナン「お、落ち着け光彦、とりあえず帰りに博士に相談してみよう、な?博士もはげてるし何とかなるかもしれないぜ?」

光彦「僕ははげてません!!!」

灰原「博士以上の頭よ…」ボソ

元太「うわああああああああああああああ!なんだこれえええええええええ!」

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