女医者「恋の病ですね」 男「えっ」(141)

男「恋の病、ですか?」

女医者「そうですね」

男「なんですか? それ」

女医者「恋の病です。お薬出しときますね」

男「えっ」

男「お薬とかあるんですか?」

女医者「ありますね。病ですから」

男「飲み薬ですか?」

女医者「最終的には私が飲むかもしれませんね」

男「えっ、なにそれこわい」


男「どうやったら治るんですか?」

女医者「治すつもりはないですね」

男「えっ」

女医者「その病に罹れば罹るほどいいんです」

男「どういうことですか?」

女医者「いずれ分かります」

男「恋の病の症状が重くなったらわかるってことですか?」

女医者「そうです」

男「治さないのに薬があるんですか?」

女医者「恋の病は罹れば罹るほどいいので、お薬は症状を進行させるためのものですよ」

男「えっ、なにそれこわい」


男「ごほごほ、咳が出ますね」

女医者「そうですね」

男「それに喉も痛いですね」

女医者「そうですね。腫れてましたから」

男「少し頭も痛いです」

女医者「そうですか」

男「熱も測ったらちょっとありましたし」

女医者「そうですね」

男「病名はなんですか?」

女医者「恋の病ですね」

男「やっぱりそうなんですね。風邪かなと思ったんですが」

女医者「恋の病です」

男「はぁ」

男「恋の病ってのは正式名称なんですか?」

女医者「違いますね」

男「えっ、じゃあ正式名称はなんなんですか?」

女医者「対女医者恋心症候群ですね」

男「えっ、なにそれ」

女医者「なんですか?」

男「あなたの名前が入ってますよ?」

女医者「もちろんですよ。あなたの恋の病の対象は私ですから」

男「えっ、なにそれ」

女医者「私が発見した病気ですからね」

男「えっ、なにそれすごい」

男「対象とかあるんですか?」

女医者「ありますね」

男「皆恋の病に罹った人はあなたが対象になるんですか?」

女医者「それは人それぞれですね。あなたは私ですけど」

男「どうやって決まるんですか?」

女医者「それは病気なのでなんとも言えませんね」

男「んー、難しいですね」

女医者「簡単ですよ。この病のことは私もよくわかりますから」

男「発見者ですもんね」

女医者「そうですね。それに私も罹ってますし」

男「えっ、なにそれ大丈夫なんですか?」

女医者「はい」

男「女医者さんの対象は誰なんですか?」

女医者「あなたですね」

男「えっ」

男「普通相互関係とかがある病気なんですか?」

女医者「いえ、偶然ですね」

男「それはすごいですね」

女医者「そうですね。すごいです」

男「じゃあ毎日お薬飲んでるんですか?」

女医者「いえ、今日から飲み始めるつもりです」

男「えっ、大丈夫なんですか?」

女医者「対象に相互関係が見つからないとお薬は出しませんからね」

男「えっ」

女医者「ちなみにあなたがこの病院で最初の発症者です」

男「えっ」


男「症状とかはなんなんですか?」

女医者「そうですね、胸の動悸ですね」

男「えっ、辛そう」

女医者「そうですね。辛いですね。なのであなたは何度もここに来ると思いますよ」

男「えっ、そんなに重い病気なんですか?」

女医者「人生が決まることも覚悟しておいた方がいいですよ」

男「えっ!?」

男「……」

女医者「恋の病に罹って対象に相互関係が生まれた人同士は近い存在になることが望ましいですね」

男「どういうことですか?」

女医者「一緒に死にましょうということです」

男「帰りたくなってきました」


男「他にはどんな症状があるんですか?」

女医者「そうですね。お薬の話ですが、中毒性があるかもしれません」

男「えっ、嫌です」

女医者「人によって、ですから」

男「中毒症状が出る人と出ない人がいるんですか?」

女医者「そうですね」

男「そんな薬があるんですか?」

女医者「ありますね」

男「見せてもらっていいですか?」

女医者「そうですね、分かりました。少々お待ち下さい」

男「はい」

女医者「持ってきましたよ」

男「えっ、携帯電話ですか?」

女医者「そうですね」

男「写メールとかに撮ってあるんですか?」

女医者「いえ、違いますね。男さんの携帯はどちらに?」

男「ここにありますけど……」

女医者「貸していただいても?」

男「は、はぁ……」

女医者「ありがとうございます」

ぴっぴっ、ぴこぴこ

女医者「ありがとうございました。お薬は渡しておきました」

男「えっ、なにそれ仕組みが分からない」

男「あれ? 知らないアドレスがあなたの名前で登録してありますけど」

女医者「毎日そこにメールしてください。それがお薬です」

男「えっ、メールするんですか?」

女医者「そうですね」

男「あなたと?」

女医者「はい」

男「なぜ?」

女医者「病の進行を促すためです」

男「ん~、難しいですね」

女医者「大丈夫です。安心して下さい」

男「はぁ……」

女医者「ではまた3日後に」

男「分かりました。ありがとうございました」

3日後

男「こんにちは」

女医者「こんにちは。どうですか? 進行のほどは」

男「ん~、よく分からないですね」

女医者「メールをしてみた感想はいかがですか?」

男「あれって、女医者さんが返信して下さってるんですか?」

女医者「もちろんです。私にとってもお薬ですから」

男「そうですか……」

女医者「なにか?」

男「いえ、随分かわいらしい方だなと……」

女医者「えっ?」ドキッ

男「いえ、なんでもありません。失礼でしたね」

女医者「とんでもないです。ちょっと病状が進行した気がします」

男「えっ、今のでですか?」


女医者「どうですか? 胸の動悸とかはありますか?」

男「ん~、今のところまだ感じていませんね」

女医者「そうですか。そうですね、徐々に進行していく病ですから、最初は気がつかないでしょうね」

男「そういうものなんですか?」

女医者「そういうものですね」

男「女医者さんは胸の動悸とかあるんですか?」

女医者「毎日ありますね」

男「え、毎日ですか!?」

女医者「そうですね。たまに眠れない夜もあります」

男「そ、そんな……大丈夫なんですか?」

女医者「はい、むしろもっと来いという感じです」

男「なにそれこわい」


男「Mなんですか?」

女医者「そうですね」

男「あっ、すみません。ついとんでもないことを聞いてしまいましたね」

女医者「いえ、知っておくべきことですから」

男「えっ、なんでですか?」

女医者「お互いのことはよく知っておくにこしたことはないでしょう?」

男「えっ? んん? あ~、まぁ、そうかもしれませんね」

女医者「男さんはSですか?」

男「Sですね」

女医者「バッチリですね」

男「えっ?」


女医者「何か気になることとかありませんか?」

男「そうですね。メールの……いえ、お薬のことなんですけど」

女医者「はい、なんでしょう」

男「頻度だとか、送るタイミングとかってどうなんですか? やっぱり食後ですか?」

女医者「そうですね。夕食後のリラックスしている時間が一番いいかもしれませんね」

男「そうですか。ということは一日一回ということですか?」

女医者「それは男さんの自由ですね」

男「えっ、何度でもいいんですか?」

女医者「というかこっちからも送ってもいいですか?」

男「えっ?」


女医者「では他に気になることはないようなので、今日のところはこのあたりで」

男「わかりました。次はいつお伺いすればよろしいですか?」

女医者「そうですね。5日後にまたよろしくお願いします」

男「はい」

女医者「毎日のお薬を忘れないように」

男「分かりました。では、ありがとうございました」

女医者「はい、お疲れ様でした」


5日後

男「こんにちは。寒いですね」

女医者「こんにちは。そうですね、風を引かないように気をつけて下さいね」

男「ええ、ありがとうございます」

女医者「それより、どうですか? こちら……」

男「あっ、毎日のお薬でおっしゃっていた得意のホットココアですか」

女医者「そうです。あなたの恋の病に良い影響を及ぼしてくれるといいのですが」

男「いただきますね」

女医者「はい」

男「……」

女医者「ど、どうですか?」

男「うん! とてもおいしいです」

女医者「よ、良かったです」

面接官の人?


男「ところで、今日は何を?」

女医者「そうですね。とても敏感な病ですから、やはり定期的な検査は必要になってくるんです」

男「ということは、今日は?」

女医者「前回と同じような形式になってしまいますが、症状の確認ですね」

男「そうですか。注射とかはないんですよね?」

女医者「ええ、大丈夫です」

男「良かった。それが怖かったんです」

女医者「かわいらしいですね」フフッ

男「えっ?」

女医者「あ、いえ、何でもないです」


女医者「そ、それで、症状の方に変化はありますか?」

男「ん~、よく分からないですね」

女医者「そうですか……メールをしてみての感想は?」

男「それはとても楽しいです。なんだかお薬を楽しむってのは変ですよね、あはは」

女医者「ああ、それは中毒症状ですね」

男「えっ!?」

男「僕にも中毒症状が現れちゃったんですか!?」

女医者「安心して下さい。非常に良い傾向です。それに私も同じですから」

男「あっ、そうなんですか?」

女医者「どうですか? 私に何かおかしなことろはありますか?」

男「確かに、ないですね」

女医者「そうです。中毒症状だからといって、恐れる必要はありませんよ」

男「良かったです」


女医者「安心しましたか?」

男「はい、中毒症状も心配ないし、注射もないしで、なんだか不安が和らぎました」

女医者「それは良かったです。まあ、私には注射があるんですけどね」

男「えっ? どういうことですか?」

女医者「症状の進行がこれ以上進まないという地点に達したときに注射をするかもしれません」

男「えっ、同じ症状なのに僕には無くてあなたにはあるんですか?」

女医者「そうですね。男さんはどちらかと言うと注射する側です」

男「えっ、なにそれこわい」


男「医者じゃないのに僕が注射をするんですか?」

女医者「そうですね」

男「それは女医者さんにですか?」

女医者「そうですね」

男「えっ、大丈夫なんですか?」

女医者「少しだけ不安はありますね」

男「そ、そうですよね……僕に注射されるなんて……でも、しなければならないんでしょう?」

女医者「そうですね。して欲しいですね」

男「分かりました。その時には女医者さんの不安が無くなるようにがんばって丁寧にしますね」

女医者「はい、ありがとうございます」

男「女医者さんのためですから」


女医者「確かにこの病は、実感が湧きにくいという面もありますね」

男「あっ、僕が症状を自覚していないと?」

女医者「そうですね。個人差はありますが、そういうものですね」

男「そうなんですか……女医者さんから見てみて、どうですか?」

女医者「そうですね……お薬をもう少し強いものにしましょうか」

男「えっ、まだあるんですか?」

女医者「そうですね。ちょっと取ってきますね。お待ちください」

男「はい。分かりました」


女医者「お待たせしました」

男「えっ、また携帯電話ですか?」

女医者「そうですね。男さんの携帯はありますか?」

男「あ、はい……ここに」

女医者「お借りしますね」

男「どうぞ」

ぴっぴっ、ぴこぴこ

女医者「はい、お薬を渡しておきました」

男「なんだろうすごくデジャヴですね」


男「あれ? 女医者さんのアドレスに電話番号が追加してありますね」

女医者「そうですね」

男「つまりこれは……」

女医者「その通りです」

男「わかりました。今までのお薬はどうすればいいですか?」

女医者「そうですね、そのまま服用を続けてもいいですし、新しいお薬のおかげで必要ないと感じたならば、それでもいいですよ」

男「服用のタイミングなどに変化はありますか?」

女医者「ないですね。今まで通りで大丈夫です」

男「分かりました。ではまた」

女医者「はい。また7日後に」


7日後

男「こんにちは。昨日は盛り上がりましたね」

女医者「はいこんにちは。そうですね、男さんの胡麻ドレッシングの話おもしろかったです」

男「いや~、ははは」

女医者「それでは、早速今日も診察をしていきたいと思います」

男「よろしくお願いします」

女医者「どうですか? 症状は現れてきましたか?」

男「そうですね」

女医者「えっ?」

俺「えっ?」


女医者「あら、現れてきたんですか?」

男「ええ、そうですね。あれ? 徐々に進行していくのではないのですか?」

女医者「あっ、いや、そ、そうなんですけど……えっ? ほ、ほんとですか?」

男「本当ですよ。なんだか胸の動悸がしますね。あ~、これが症状かと思って、昨日の夜は中々眠れませんでしたね」アハハ

女医者「そ、それは、どういった時に?」

男「そうですね……お薬を摂った後から眠る間くらいまでです」

女医者「つ、つまり私との電話を切った後ということですか?」

男「そうなりますね」

女医者「や、やったぁ!」

男「えっ?」

俺「えっ?」


男「ど、どうなんでしょう?」

女医者「そうですね、非常に良い傾向ですね」

男「そうですか、良かったです」

女医者「ええ、とても順調です」

男「ですが……最後までいくと女さんに注射してその後一緒に死ぬんですよね?」

女医者「えっ?」

男「それがなんだか怖いです」

女医者「し、死ぬといっても、将来的な話ですから」

男「あれ? そうなんですか?」

女医者「そうですよ」

男「何年後くらいですか?」

女医者「そうですね、80歳くらいですかね」

男「なにそれ、ふつう」


女医者「ですから、心配しなくても大丈夫ですよ」

男「なんだそうなのか、良かったぁ」

女医者「すみません、紛らわしい言い方をしてしまいましたね」

男「いえ、とんでもないです」

女医者「では、今日のあたりはここらへんにしておきましょう」

男「そうですね。ありがとうございました」

女医者「はい。ではまた5日後に。お薬を忘れないようにしてくださいね」

男「わかりました」

女医者「お大事に」


5日後

男「こんにちは。すみませんでした」

女医者「はいこんにちは。突然どうしたんですか?」

男「昨日……お薬忘れちゃいました」

女医者「ああ、そうですね。何かあったのかと心配しました」

男「はい、申し訳ないです。早い時間に眠ってしまって、目が覚めたら既に深夜になってしまっていました」

女医者「そうですか……どうでしたか?」

男「はい?」

女医者「目が覚めて、どう思いましたか?」

男「ああ……なんだか、モヤモヤするような、イライラするような……」

女医者「そうですか。それはお薬を摂らなかったからですね」

男「えっ、そうなんですか?」

女医者「そうですね」


女医者「なので、今後は気を付けてくださいね」

男「はい、わかりました」

女医者「さて、症状の方はどうですか?」

男「そうですね……確実に進行していってますね」

女医者「それはどのように?」

男「はいな、その前に質問してもいいですか?」

女医者「なんでしょう?」

男「胸の動悸の前にあなたの顔が浮かんでくるのですが、こういった症状もあるんでしょうか?」

女医者「えっ」ドキッ

女医者「なので、今後は気を付けてくださいね」

男「はい、わかりました」

女医者「さて、症状の方はどうですか?」

男「そうですね……確実に進行していってますね」

女医者「それはどのように?」

男「はい、あ、その前に質問してもいいですか?」

女医者「なんでしょう?」

男「胸の動悸の前にあなたの顔が浮かんでくるのですが、こういった症状もあるんでしょうか?」

女医者「えっ」ドキッ


女医者「あ、ありますあります! 私もそうですから」

男「えっ、そうなんですか?」

女医者「はい。それでその後、眠れなくなるんですよね?」

男「はいその通りです。やっぱり同じ症状の方が近くに居て下さるとありがたいです」

女医者「い、いえ、とんでもないです」テレッ

男「とまあ、そんな感じです」

女医者「そうですか、わかりました」

男「お薬は今のままでも大丈夫ですか?」

女医者「そうですね、もうひとつ強いものを出しましょうか」

男「おお、まだあるんですね」

女医者「もちろんです」


女医者「とはいっても、今お渡しすることはできませんが」

男「えっ、なんでですか?」

女医者「即効性のあるタイプのお薬なので、試験的に投与してみましょう、ということなんです」

男「ということは、今までのように毎日摂取するようなものではないってことですか?」

女医者「そうですね。結果的に良い影響があるようであれば、その後も継続していきましょう」

男「わかりました」

女医者「では次は3日後にまたいらしてください」

男「はい。ありがとうございました」

女医者「お大事に」


3日後

男「こんにちは。昨日の女医者さんのお花の話はとてもおもしろかったです」

女医者「はいこんにちは。そうですね、また長くなってしまいましたね」

男「構いません。ところで、今日は?」

女医者「そうですね、3日前のお話を覚えていますか?」

男「ああ、試験的に投与する薬、というやつですか」

女医者「その通りです。今日はそれについてお話しますね」

男「わかりました」


男「で、何故このような場所に来ているのでしょうか」

女医者「これが今回のお薬ですね」

男「えっ、ショッピングモールがお薬ですか?」

女医者「そうですね」

男「なにそれすごい」

女医者「久しぶりに来ましたね」

男「僕も久しぶりですね。それより女医者さん、白衣を脱がれたんですね」

女医者「それはもちろんおしゃr……あ、いえ、ここは病院ではないですから」

男「そうですね。なんだか白衣以外を着ている女医者さんは新鮮ですね」

女医者「そ、そうですか?」

男「ええ、とてもかわいらしいです」

女医者「あ、えっあ、そ、その……ありがとうございます」カァ

男「いえいえ」


男「それより、病院の方は大丈夫なんですか?」

女医者「ええ、今日は土曜ですから診察は午前中だけなので。午後からは休診なんです」

男「えっ、そうなんですか? いいんですか、それなのに……」

女医者「き、気にしないで下さい。寧ろこちらの方がお時間を取ってしまって……」

男「いえ、それこそお気になさらず。これといって予定など、ありませんでしたから」

女医者「そ、そうですか……ありがとうございます」

男「こちらこそ、です」

女医者「えへへ……」


男「なんだかデートみたいですね」

女医者「ひゃぁ!? えっ? デ、デートですかっ!?」

男「ええ、なんだか嬉しいです」

女医者「うぅっ……」カァ

女医者「わ、私も、嬉しいです!」

男「そ、それは良かったです」ドキッ

男「で、でも……お薬なんですよね?」

女医者「そ、そうですね……お、お薬です」


男「こ、このショッピングモールで買い物をするというのが、恋の病の進行に影響を及ぼすということですか?」

女医者「そ、そうですね。その通りです」

男「で、では……心の持ちようはどうすればいいのでしょうか?」

女医者「は、はい?」

男「その、楽しんでしまってもいいんですか?」

女医者「も、もちろんです! というか、私はもう楽しんじゃってますし……」

男「そ、そうですか、実は言うと僕ももう……」

女医者「えへへ……」

男「あはは……」

ふぅ…



こんな可愛い女医がいるはずがないだろお前ら


男「で、では、せっかくですし、買ってあげます、お花」

女医者「えっ? そ、そそそんな、悪いですよ……」

男「いいえ、気にしないで下さい。いつも診察料をお取りにならないでしょう?
  その恩返しとでも思ってやってください」

女医者「そ、そうですか……?」

男「ええ、では早速行きましょう!」

女医者「は、はい! 私も胡麻ドレッシング買いますね!」

男「あはは、ありがとうございます」


女医者「と、まあ、今日のお薬を服用してみて、どうでしたか?」

男「ふぅ、たくさん買いましたし、女医者さんに似合う服も見つけられましたし、とても楽しかったですね」

女医者「そ、それはそうですけど! そ、その……症状的には……」

男「あっ、そ、そうですね……うん。もう胸の動悸が常にあって、ちょっとすごかったですね」

女医者「そ、そうですか! わ、私もです!」

男「そ、そうですか……あはは、なんだか一緒に進行してるみたいで、楽しいですね」

女医者「え、あと、そ、そうですね!」カァ

男「胡麻ドレッシングも、ありがとうございました」

女医者「こ、こちらこそ、お花、とってもかわいいです」

男「それは良かったです」


女医者「で、では、今日のところはこのあたりで……」

男「はい、そうですね。診察時間でもないのに、ありがとうございました」

女医者「い、いえ、では、次は……」

男「明日も来ていいですか?」

女医者「えっ? で、でもその、明日は日曜日で、完全に休診日ですよ……?」

男「そ、そうですけど……その、病院ではなく……あなたに、会いに来たいと思ったんですが」

女医者「えっ!?」

男「これも……恋の病、ですか?」

女医者「そ、それは……」

男「違いますか……?」

女医者「あ、あってます……それが、実感ですよ」

男「あはは……やっぱり、そうでしたか。そうですね……」

男「一緒に、死にましょう? 将来的に」ニコッ

女医者「!! はい!!」ダキッ

終わり

なんだこの終わり方wwwwwwwwwwwwwwwまぁいいやwwwwww
ありがとうございました

わかったごめんwwwwwwwwwwwwwwwもうちょっと書くwwwwwwwww


女医者「で、では、今日のところはこのあたりで……」

男「はい、そうですね。診察時間でもないのに、ありがとうございました」

女医者「い、いえ、では、次は……」

男「明日も来ていいですか?」

女医者「えっ? で、でもその、明日は日曜日で、完全に休診日ですよ……?」

男「そ、そうですけど……その、病院ではなく……あなたに、会いに来たいと思ったんですが」

女医者「えっ!?」

男「これも……恋の病、ですか?」

女医者「そ、それは……」

男「……」

女医者「わ、わかりました……では、明日もお待ちしています。病院は、開けておきますね」

男「はい、ありがとうございます」

>>101
触診と注射と飲み薬だ

女医者「まだかなー。」

シュバッ
メカクシ!

女医者「ふひゃぁっ!」
男「待たせました」
女医者「今の行為のせいで、病状が更に進行してしまいました」

男「それは良い事ですね。さ、いきましょう」
女医者「あの、どこにいくのですか?」

男「予約を取ってる店があるので、そちらへ」


一日後

男「こんにちは。昨日の電話は、とても楽しかったです」

女医者「はいこんにちは。私も、胡麻ドレッシングの匂いまで伝わってきそうでした」

男「今日はありがとうございます、僕のわがままを聞いてくださって」

女医者「い、いえいえ、お気になさらないで下さい。それに」

男「はい?」

女医者「私もあなたに会いたいという事実は、その、確かにありますから……」カァ

男「えっ」ドキッ

女医者「い、いえ、な、なんでもないです!」

男「あ、あはは、なんだか嬉しいです」

女医者「うぅ……し、診察に入ります!」


男「えっ、診察するんですか?」

女医者「こ、ここは病院ですから……」

男「そ、そうですね。では、お願いします」

女医者「症状の方はどうですか? 何か、変わったところとかありますか?」

男「そうですね……進行するにつれて、明確になってきたなって感じます」

女医者「明確? ですか?」

男「はい」

女医者「それはどういう……」

男「なんといいましょう……今までは胸の動悸、不眠と、ただそう捉えていたのですが」

女医者「はい」

男「その、原因というか、裏側にあるものが見えてきたような気がするんです」

女医者「な、なるほど」


女医者「そう感じるようになったキッカケはなんですか?」

男「最初は、胸の動悸の前に、女医者さんの顔が浮かぶようになってからですかね」

女医者「な、なるほど……そ、それで、裏側というのは、具体的にどういう……」

男「そうですね……女医者さんと毎日電話をして、たまにメールもして、そして昨日のことがあって、
  その中で、気付いたというか」

男「今までそういう感情を生まれてこの方持ったことがありませんでしたから、全然わからなくて。
  でも分かったんです。これが、恋の病ですね」

女医者「そ、それはつまり……」

男「そうですね」









男「注射がしたいです」

女医者「なにそれひどい」

終わり

これでいいだろう
今度こそ本当にありがとうございました

>>40
そうです

    、__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__,

    _)                                                (_
    _)  ナ ゝ        ナ ゝ  /   ナ_``  -─;ァ              l7 l7   (_
    _)   ⊂ナヽ °°°° ⊂ナヽ /'^し / 、_ つ (__  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ o o    (_
    )                                                (
    ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒

 /   , ,ィ ハ i、 、     !   /''⌒ヽ-─‐- 、     、ー'´         \ .イ   , ,ィ ハ i 、 .   |
 /イ  ,ィ/l/ |/ リuヽlヽト、 |   ゝ ,、.___,  \  >       ,       !  | ,ィ/l/ l/ uハlヽトiヽ. |
  イ /r >r;ヘj=:r‐=r;<ヽ│  「 ./       u \  |  ≧  , ,ィ/ハヽ\   |   |/゙>r;ヘ '-‐ァr;j<`K
  r、H   ┴'rj h ‘┴ }'|ト、  |./        ヽ |  1 イ/./ ! lvヾ,.ゞ、 ! .ry   ┴ 〉   └'‐ :|rリ
  !t||u`ー-‐ベ!` ` ー-‐' ルリ r|´゙>n-、ヽ-rj='^vヽ _レ「゙f.:jヽ ーT'f.:j'7`h |t|.   ヾi丶     u レ'
  ヾl.     fニニニヽ  u/‐'  :|r|  ー "j `ー ′ h゙リ {t|!v ̄" }  ` ̄  !リ ヾl u  iニニニヽ   /|
    ト、  ヽ.   ノ u,イl.    ヾ! v  ヾ__ v イ‐' ヾl   ヾ_  v ./'    ト、  、__丿u ,イ ト、
   ,.| : \  `ニ´ / ; ト、    ト.、u L_ フ , ' |.    ト、u ヾー `> /.|.   ,| ::\     / ; / \
-‐''7 {' ::   ` ー '  ,; ゝ:l`ー- ⊥:`ヽ. __ / ,' |    | :\   ̄ /,' ト、_ /〈 ::  ` ー '   ,'/   「
  /  \ ::       , '/  :|     `'''ー- 、 , ' '>-,、.._ノ ::  `ー '   /,.イ   \::     /      |
 /     \    /     |        | ヽ-‐'´ _,.ヘ<  _::   _,. イ/ |     ,.へ、 /´\       |

女医者「妊娠、ですか?」

女産婦人科医「そうですね」

女医者「なんですか?それ」ダラダラ

女産医「ご懐妊です。母子手帳だしときますね」

女医者「えっ」

女医者「母子手帳とかあるんですか?」

女産医「ありますね。義務ですから」


次回 結婚編  >>1先生の次回作にご期待ください


はよ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom