キョン「長門だらけ」(260)

~キョンの部屋 朝~


キョン「ふああああ…………朝か……」

キョン「あー……起きるの面倒くさい……もう1回寝よ……」モゾモゾ

???「キョーンくーん!」ボスッ!

キョン「ぐへっ!?」

???「朝だよー。起きてー」ボフッ ボフッ

キョン「わ、分かった、分かったから上に乗るな! 下りろ!」

???「はーい」

キョン「まったく、起こすにしてももっと方法をだな…………ん?」


長門「だってキョンくんが起きないのが悪いんだもーん」


キョン「……」

長門「あれ? どうしたの?」

キョン「なぜお前がここにいる?」

国木田「何故って……昨日の夜を忘れたとは言わせないよ?」

綾波かと

長門「え? なーに?」

キョン「いや、なーにじゃなくて。何でお前が俺の家にいるんだよ、長門」

長門「長門? 有希ちゃん来てるの?」キョロキョロ

キョン「いやいや、お前だお前」

長門「変なキョンくーん。あたし先に降りてるねー」ガチャ


キョン「…………何だ? え? 確かに長門だったよな?」

キョン「しかし、いつもの制服じゃなかったよな。記憶が確かなら、あれは妹がよく着る服だったような」

キョン「あの長門ではありえない喋り方も……妹の喋り方だった気が……」

キョン「はは、まさかな……朝飯食うか」ガチャ


キョン「おはよう」ガチャ

長門「あら、やっと起きたのね。早く食べないと遅れるわよ」

長門「母さんや、お茶おかわり」

キョン「何だこれは」

長門「どうしたのキョンくん? 固まっちゃって」

キョン(さっきの妹っぽい長門に……)

長門「はいあなた、お茶」

キョン(エプロン姿の長門に……)

長門「うむ。お、そろそろ会社に行かないとな」

キョン(スーツを着た長門……)

長門「ほら、あんたもさっさと食べなさい。何をボーっとしてるの?」

キョン(何でうちに長門が3人もいる? 宇宙人って分身もできたっけ?)

キョン(何なんだよこの状況……何がどうなってる?)

長門「キョンくん、調子悪いの? さっきからずっとおかしいよ」

キョン「あ、ああ、いや、何でもない。何でもないんだ」

長門「そう? ならいいけど」

長門「では、行ってくるよ。母さんや、行ってらっしゃいのチューを」

長門「フライパンでぶっ叩きますよ?」

キョン(このやり取り……いつもの親父とお袋のやり取りだ……)

キョン(つまり……見かけは長門だが、この3人は親父にお袋に妹……ということか)

キョン(何が原因かは知らんが、家族の姿が長門になっちまってるのかよ。何だよそれ)

長門「あたしも学校に行ってくるねー」

長門「いってらっしゃい。ほら、あんたもグズグズしないの」

キョン(3人とも行動は普段と変わらない。お互いの姿を見ても何も不審に思っていない)

キョン(異変に気づいているのは俺だけ……というか、俺にだけ長門の姿に見えてるのか?)

キョン(……分からん。ああもう、また厄介ごとかよ)

長門「いつまで食べてるの。さっさと学校に行きなさい!」

キョン「うお! はいはい! 行ってきます!」

キョン(まさか長門に怒られる日が来るとは……いや、長門本人ではないんだろうが)



~通学路~


キョン「うわぁ、すれ違う人がみんな長門になってる……」

キョン「家族だけじゃない。まさか、世界中の人間がみんな長門になったのか?」

長門本人はどうなってるんだろう

国木田も長門にすることによって問題を解決してきたか……できるな

長門「ねえ、昨日のあのドラマ見た?」

長門「見た見た。まさか六角関係だったなんてねー」

長門「まーた失言かよ。政治家ってのはこんなのばっかか?」

長門「社長! そこを何とか! もしもし! もしもーし! しゃちょー!?」

長門「あふぁ……あの客マジでウザかったんだけどー。早く帰って寝よ……」

長門「ここどこー?」


キョン「長門だらけ」

キョン「はぁ、凄まじい光景だな。右を見ても左を見ても長門長門長門……」

キョン「誰も不審に思ってないってことは、やっぱり気づいてるのは俺だけか」

キョン「それにしても、いろんな格好した長門がいるな。何か凄い新鮮だ」

キョン「園児服とか男物のスーツとか絶対サイズが合わないはずなんだが、不思議とジャストフィットだな」

キョン「そこらへんはご都合主義か? まぁそこはどうでもいいか」

キョン「おっと、遅刻しちまう。早く学校に行くか」

~北高 教室~


キョン「うおお、予想してたがやっぱり北高の生徒もみんな長門か」

キョン「今までは服装で何とか識別できたが、全員制服着てるともはや誰が誰だか……」

長門「いよっ、キョン」

長門「おはよう。遅かったね」

キョン「え? ああ、えーと……」

キョン(男子の制服の2人組……)

長門「何だよ、ポカンとした顔して。イカれた連中と年中一緒にいるせいで、お前もおかしくなったのか?」

長門「こら、失礼だよ」

キョン(こっちの軽薄なのが谷口、こっちの真面目そうなのが国木田、かな?)

キョン「誰がおかしくなっただ。お前におかしいなんて言われたらおしまいだな」

長門「何だとぅこの!」

長門「あはは、そうだね」

キョン(……にしても、いろんな表情の長門が見れるな。案外悪くないかもしれないな、この状態も)

長門「おっはよーう!」

キョン「うわっ、びっくりした! 誰だ!」

長門「何が誰だ、よ。相変わらずシケた顔してるわねアンタ」

キョン「む、お前は……」

長門「ほら、もっとシャキッとしなさい! こっちまで辛気臭くなるじゃないの!」

キョン(この鬱陶しいまでのテンション。間違いなくハルヒだな)

キョン「やれやれ。どんなに姿が変わっても、お前だけは見分ける自信があるよ」

長門「はぁ? 何のことよ?」

キョン「何でもない。こっちの話だ」


長門「席に着けー。HR始めるぞー」


キョン「おお、女教師、長門有希」

長門「何よそれ?」

キョン「何でもない。こっちの話だ」

~授業中~


キョン(さて。今まではずっとびっくりしてばかりで、よく考えられなかったが)

キョン(何なんだ今回のこの現象は? いったい誰の仕業なんだ?)

キョン(……考えるまでもないか。どうせまたハルヒの仕業だろう)

キョン(まったく、今度は何を願ったんだ? 周りが長門だらけなんてどんな願望だ?)

キョン(はぁ、どうせくだらんことでも考えたんだろうな。毎度毎度はた迷惑な奴だ)

キョン(問題はこれからどうするかだな。今のところ、これといった実害は出てないが……)

キョン(さすがに世界中の人間が長門というのもな。いや、別に長門が嫌というわけでもないんだが)

キョン(むしろ嬉しい……いやいや、何を考えてるんだ俺は!!)

キョン(とにかく、誰かに相談してみるか。長門か古泉あたりに……)

長門「おーい、キョン」

キョン「うお! な、何だ?」

長門「何をボーっとしてるんだ。次の時間、体育だぞ」

キョン「え? 体育? そういやいつの間にか教室内の人数が……」

長門「そりゃ女子は隣の教室で着替えだからな。何だ、覗きたいのか?」

キョン「違うわアホ」

長門「はは。ほら、俺たちもさっさと着替えるぞ」ゴソゴソ

キョン「うおおおおい!? 何を目の前で脱ごうとしてるんだ!?」

長門「はぁ? 脱がないと着替えられないだろうが」

キョン「え? あ、そうか、そうだよな……」

キョン(びっくりした……見た目は長門だからなぁ。くそ、中身は谷口だってのに……)

長門「変な奴だな。よっと」ゴソッ

キョン「うわああああ!? 何でブラ着けてないんだよお前ええええ!?」

長門「男がブラなんか着けるか気色悪い! 何だ、お前そんな目で俺を見てたのか!」

キョン「いいから!? そのままで話しかけるな。早く上を着てくれ!?」

長門「さっきから何を言ってるんだよ。今日のお前おかしいぞ」

俺しかいない予感

キョン(見ちまった見ちまった! バッチリ見てしまった!?)

キョン(不可抗力だ! わざとじゃない! 恨むなよ長門!)

キョン(…………)

キョン(しかし……決して豊満とは言えないが、綺麗な形してたな。あれが美乳ってやつか?)

キョン(だああああ! 何を考えてるんだ俺は!? 平常心平常心!)


長門「それでよ、マジでよ、ダルくてよ」

長門「マジかー、ウザいなー、やばいなー」


キョン(くそ、教室のどこを見ても……見るな! 見ちゃだめだ!)

長門「おい、着替えにいつまでかかってんだ。さっさとしないとおいていくぞ」

キョン「あ、ああ、すぐ行く!」

キョン(落ち着け、あいつらはみんな男なんだ。中身は男なんだ。見た目は長門だけど男なんだ!)

キョン(…………男なら別に見てもそこまで問題じゃないよな。なら……って駄目だっての!)

~校庭~


長門「よーし、整列!」

キョン(はぁ、いつもはむさ苦しいとしか思わない体育教師を、まさか可愛いなんて思う日が来るとはな)

長門「今日はマラソンだ! 校庭30周!」

長門「え~!」

長門「だりーよ! きちーよ!」

キョン(うげぇ、ただでさえ今は大変なのに……)

長門「文句言うな! 下位5人は罰として腕立て伏せ100回だからな!」

長門「横暴だー!」

長門「虐待だー!」

長門「つべこべ言うな! さっさとスタートラインに着け!!」

キョン「わー! 長門が怒鳴った!?」


長門「位置について、よーい、おら走れー!!」

解決しなくていんじゃね?

キョン「ぜえ、ぜえ、はあ、き、きつい……」

キョン「ぜひ、ふひ、そ、それにしても……」


長門「はぁ、はぁ、はぁ……」

長門「ひい、はひい、ふひい……」

長門「もう、駄目、死ぬ……」


キョン(普段は何ごとにも動じない長門が、ああも荒い息をついて……)

キョン(こんな長門はもう見れないだろうな。あ、何かちょっとエロく見えてきた……)

キョン「って、暢気に見てる場合じゃない! 腕立てが!?」


長門「ゴール。何とか腕立ては免れたようだな」

キョン「ぎ、ギリギリセーフ。うお! 長門がいっぱい倒れてる!? 何だこの光景!?」


長門「はぁ、はぁ、はふぅ……」

長門「い、いっそ殺せ……」

長門「うーむ、時間が結構余ったな。よし、相撲でもやるか!」

長門「はー!? 何だそりゃー!」

長門「休ませろこらー!」

長門「つべこべ言うな! そうだな、トーナメントにするか。優勝者は体育の成績を5にしてやるぞ」

長門「よーし、やるぞー!」

長門「どっからでもかかってこーい!」


キョン(相撲か……面倒くさいな。さっさと負けて見物にまわろう)

キョン(んん? 相撲って、長門と相撲をとるのか? 長門と……)

キョン(いや、深く考えるな。考えすぎるとドツボにはまる)


長門「よーし、準備できたな。まずは谷口と……そこでボーっとしてるお前だ!」

キョン「うげっ! いきなり俺!?」

長門「ふははは! さぁかかってくるがいい、キョン!」

キョン(谷口か。こいつに負けるのは癪に障るな。1回だけは勝っておくか)

うむ

キョン(しかし……やっぱり見た目が長門だと抵抗があるな。ええい! 考えてもしょうがない!)


長門「はっけよーーい、のこった!」


長門「うりゃあああ!」ガシッ

キョン「おりゃああ!」ガシッ

長門「ぐぬっ、やるなキョン!」

キョン「くそ、谷口ごときと互角とは屈辱!」

キョン(ああああ組み合ってしまったから、長門の身体の柔らかい感触がががががが)

長門「ふん! せいや!」

キョン(こいつの身体、小さいな……こんな小さい身体でいつも俺たちを守ってくれてたのか……)

長門「とりゃあああ!」

キョン「おわっと!? 危ねえ!」ズザザ!

キョン(気を抜いてる場合じゃないな。よし、見た目が長門といえど、容赦はせんぞ!)


フニュン

キョン(ん? なんか鳩尾のあたりに柔らかい感触が……)

長門「うおおお! このまま寄り切ってやるぜ!」

キョン(こ、この感触は!? 長門のおっぱぱぱぱぱぱ……しかもノーブララララララ……)

長門「とどめだ!」

キョン「はっ! 何の!」ググッ

長門「ちいっ、持ちこたえやがったか」

キョン(危ない危ない。あと少しで負けるところだった……)

キョン(谷口ごときに負けてたまるかよ! 俺のプライドを保つために!)

キョン(何よりも、もう少し長門の胸の感触を楽しむために! 絶対に負けるか!)


長門「おお、互角だな」

長門「ずいぶんと長い勝負になってきたぞ」


キョン(身体を可能な限り密着させて! おおおおおおお!)

長門「な、何だよ、この妙なプレッシャーは!?」

濃厚なホモスレ

長門「ぐはぁ、ぐはぁ、ちきしょー! 負けた!」

キョン「ぜえ、ぜえ、いやぁ、勝った勝った」

長門「何だよ、妙に嬉しそうだな」

キョン「はっはっは、たっぷり堪能させてもらったからな」

長門「堪能?」

キョン「ああいや、こっちの話だ」


長門「2回戦始めるぞー」

キョン「ん、もう次の出番か。早いな」

長門「キョン、次は君が相手か。お手柔らかにね」

キョン(えーと、こいつは……国木田か)


長門「はっきょーい、なかった!」

長門「やあ!」ガシッ

キョン「ふんっ!」ガシッ

長門「うーんうーん! えいやああ!」グググッ

キョン(……国木田は谷口ほど強くないな。さっきよりは余裕だ)

キョン(よし、余裕を持って堪能させてもらおう)


フニュン


キョン(お~~、柔らけ~~)

長門「こーのー!」

キョン(……特に不審には思われてないな。まぁ必死だからというのもあるだろうが)

キョン(…………これ、手で直接触っても大丈夫なんじゃねえか?)

キョン(…………)

キョン(いやいやいや! いくら何でもそれはやめた方がよしやってみるか!)

長門「ていやー!」

キョン(そーっとそーっと。自然に自然に……)


プニュプニュ

キョン(おおおお! 素晴らしい感触! これが女の子のおっぱいの感触か!)

長門「うひゃああ!? キョン、どこを触ってるの!」

キョン「え? いやいやいや! 押し返そうとしてたまたま当たっただけだって!?」

長門「本当かい? 何かこう手つきが……」


長門「おいおい、何か怪しいなキョン」

長門「ホモかお前ー」


キョン「うるせー! 違うっての!」

キョン(うーむ、怪しまれてしまったか。やはり男相手でもあれはまずかったか)

キョン(……冷静に考えたら、俺は今男の胸を揉んで喜んでたのか……うええ)

長門「まぁいいや。では仕切りなおしといこうか、キョン」

キョン(……やっぱり長門にしか見えん。とはいえ、さすがにこの状況では楽しめんな)

キョン(しょうがない。ここは勝って、次で楽しむとしよう)

長門「何か今日のキョン、やたらと強くないか? あいつそんなに体力ないはずだが」

長門「何と言うか、何かを成し遂げるために自分の能力以上の力を発揮している感じだな」


キョン(そりゃそうだ。長門の身体を堪能するためには、それぐらいの力は発揮してやる)

キョン(さて。というわけで、あの手この手で楽しみつつ決勝まで来たわけだが)


長門「ほほーう、お前が決勝の相手か」

キョン(見た目では分からんが……どうやらクラス一の体力馬鹿が相手のようだ)

キョン(これはさすがに……楽しむのは無理か……?)


長門「はっきょー、のーこった!」


キョン(ま、もう充分楽しんだし、適当に負けるとするか)

長門「うりゃああああ!」ガッシィ!!

キョン「おっぷ!」

キョン(ここここれは!? む、胸に! 長門の胸に顔が埋まって!?)

長門「はっはー! このまま投げ飛ばしてやる!」

見てるぞしえん

阿部さんがくるぞ

キョン(柔らかい! 何と言う天国! 最高すぎる!)

長門「おりゃあああ! 飛んでけ!」ブンッ

キョン(むっ! この天国をそう易々と終わらせてたまるか!!)ズザザザ!!

長門「何!? 踏みとどまりやがった!?」

キョン「ふふふふふ……ふひひひひ……」

長門「な、何だこいつ、気持ち悪いな! 離れろ!」

キョン「離れてたまるか! ふひひ! ふひっひっひっひ!」

長門「ちょ! お、おい! 何だよこの馬鹿力は!?」

キョン「もっと堪能させてもらうぞ……ジュルリ……」

長門「う、うぎゃあああ! 誰か! 助けてくれ!?」


長門「おいおいキョン、そこまでだ!」

長門「落ち着きなって。ほら、離れて!」


キョン「うがー! もっと嗅がせろー!!」

~昼休み~


キョン「何をしてたんだ俺は……興奮のあまり、完全に我を忘れていた……」

キョン「正気に戻った後に土下座して謝って何とか許してもらったが……視線が痛いのなんの……」

キョン「谷口が『普段涼宮の相手ばかりしてストレス溜まってたんだろ』ってフォローしてくれたのがせめてもの救いか」

キョン「はぁ、あんなことをしたのは勿論だが……何よりも俺は、長門に対して何てことを……」

キョン「最低だろ……大切な仲間に……バレないからって……」

キョン「うう、強烈な自己嫌悪……もうアホなことを考えるのはやめよう……」

キョン「放課後に長門か古泉に相談して……何とかこの異変を解決してもらおう」

長門「ようキョン、一緒に昼飯食おうぜ!」

キョン「え? あ、ああ……」

長門「何だよ、まださっきのこと気にしてるのか? お前も大変だよな」

長門「ま、涼宮のお守りばっかりしてるんだ。たまにはあんな暴走したくなる時もあるさ!」

キョン「…………お前、いい奴だな」

長門「今頃気づいたのか? はっはっは! というわけで、おかず分けろ」

~放課後 部室~


キョン「うぃーす」ガチャ

長門「おや、こんにちは」

長門「やーっと来たわね。相変わらずトロいんだから」

キョン「掃除当番だったんだからしょうがないだろうが」

長門「こんにちは、今お茶を淹れますね」

長門「……」


キョン(うーむ、やっぱりSOS団の面々もみんな長門か……)

キョン(団活終了後にちゃんと相談しないとな。もちろんハルヒにバレないように)

長門「はい、お茶です」コトッ

キョン「どうも、ありがとうございます」ジー

キョン(メイド服姿の長門か……なかなか似合ってるな。いい!)

長門「えっと、その、何でそんなに見つめてくるんですか……?」

キョン「え! ああ、何でもないです。すみません!」

長門「こら! アンタみくるちゃんのことをエロい目で見てるんじゃないわよ!」

キョン「違うって!? 誤解だ!」

長門「あ、あたし、気にしてませんから。ただ、ちょっと恥ずかしかっただけで……」

キョン「う……すみません。あ、お茶いただきます」ズズッ

長門「今日はいつもと違うお茶を淹れてみたんですけど、おいしいですか? キョンくん」

キョン「ええ、とてもおいしいですよ…………朝比奈さん、今のセリフをもう1回言ってくれませんか?」

長門「え? 今のセリフ、ですか? 今日はいつもと違うお茶を淹れてみたんですけど……」

キョン「その後です」

長門「おいしいですか? キョンくん」

キョン「……」

長門「あの、キョンくん……?」


キョン(『キョンくん』か……長門にそう呼ばれたことなんてなかったからな。何かいいなこれ!)

キョン(朝に妹にも言われたが、あの時はまだ混乱してたし……いやぁ、新鮮だ!)

長門「アンタ……さっきから何やってるのよ……?」

キョン「はっ! いいいや、何でもない!?」

長門「……」ジトー・・・

キョン(やばい、怪しまれてる。つい調子に乗っちまったな。自重しないと自重)

長門「ふむ」スッ

キョン「わっ! びっくりした!?」

長門「どうも今日のあなたは様子がおかしいですね。何かあったのですか?」ヒソヒソ

キョン(かか顔が!? 長門の顔がこんな近くに!?)

長門「おや、いつもなら『顔を近づけるな、気色悪い』などと言う場面のはずですが」

キョン「え? あ、ああそうだ! というかお前、自覚あったのか!」

長門「今度は古泉くんと……むー……」

キョン(うお、何かまた怪しまれてるし! けどジト目の長門も可愛い!)

長門「……」ペラ・・・

キョン(そういえば……本物の長門は、今のところ何もアクションを起こさないな)

キョン(あいつは既にこの異常事態に気づいてるのか? まぁすぐに分かることだが)

長門「……」パタン

長門「あら、もうこんな時間。今日の団活は終了! あたし先に帰るから戸締りよろしくね!」


ガチャ バタン


キョン(よし、みんなに相談を……)

長門「では、僕も失礼します」

キョン「あ、古泉、ちょっと話が……」

長門「申し訳ありませんが、仕事です。先程のやり取りで小規模ながら閉鎖空間が発生しましたので」

キョン「う……す、すまん……」

長門「では、また明日」バタン

キョン「はぁ、仕方ないか。長門、朝比奈さん、話が……」

長門「……」スタスタスタ

キョン「あ! えーと……長門! 話が……!」

長門「急用」バタン

キョン「え……? あ、行っちまった……」

さる

長門「えっと、話って何ですか? キョンくん」

キョン「あ、えーと……」

キョン(どうする? 朝比奈さんだけにでも話しておくか? しかし……)

キョン「……いえ、何でもないです。さ、帰りましょう」

長門「あ、うん」

キョン(まぁいっか。今すぐどうにかしないといけないような緊急事態でもないし。明日でいいか)




~キョン家~


キョン「ただいまー」

長門「おかえりーキョンくん」

キョン(ふむ、長門がお出迎えしてくれるってのもいいな)

長門「今日はねー、ミヨちゃんと一緒に遊びに行ったんだー」

キョン(……天真爛漫な笑顔の長門、素晴らしいな)

いいね

長門「あ、そうそう。お母さんがね、晩御飯の前にお風呂入っときなさいって」

キョン「ああ、分かった…………ん?」

長門「どうしたの? キョンくん」


キョン(風呂…………風呂、風呂……銭湯…………銭湯!)

キョン(銭湯……女湯入る→捕まる。男湯入る→OK)

キョン(銭湯では当然全員素っ裸。男の裸なんて見ても嬉しくも何ともないが……)

キョン(今はみんな長門の姿……男もみんな長門の姿……)

キョン(つまり……今、銭湯の男湯に行けば、裸の長門がいっぱい!)

キョン(しかも、本当なら男同士だから、裸を見たって捕まらない!)

キョン(おお、おおおおおおおおおおおおおおおお!!)


長門「キョンくん? キョンくーん?」

キョン「はっ!!」

キョン(俺は……俺は今、何を考えていた……?)

パンツお母さんに没収された

キョン(アホか俺は! もうそんなことはしないと誓っただろう!)

キョン(長門は俺の大切な仲間…………何より、何度も俺を助けてくれた命の恩人だ)

キョン(その恩人に対して俺は……そんな裏切る真似をしちゃ駄目だろ!)

キョン「はぁ、アホなことを考えるのはもうやめよう」

キョン「風呂に入って、さっさと寝て……明日こそみんなに相談しよう」

キョン「さて、と……」











長門「あれ? キョンくん、こんな時間にどこ行くの?」

キョン「ちょっと銭湯に行ってくる」

私怨

~銭湯~


キョン「来てしまった……あれほど固く決意したというのに……」

キョン「いや! 男ならしょうがない! こんな大チャンスを逃す手はないだろう!」

キョン「先に謝っておく! 長門すまん! だけど男ならしょうがないんだ!」

キョン「さぁ! いざゆかん!」ガラッ


長門「うえーい、いい湯だなー」

長門「しみるねぇ~」

長門「わーい、ザブザブザブ~」バシャバシャ


キョン(お、おおおおお! こ、これは!!)

キョン(裸の長門が1人、裸の長門が2人、裸の長門が3人、裸の長門がたくさん!)

キョン(何という…………何というパラダイス!)

キョン(イヤッホーーイ!!!!)

長門「ゴシゴシっとー。隅々まで洗ってーっと」

キョン(長門の綺麗な形のおっぱい……)

長門「ぎゃー! 冷水が! 冷水がぁぁ!」

キョン(長門の小さなお尻……)

長門「はぁ、いい湯じゃった」ザバァ

キョン(そして……長門の●●●……おおおおおお!!)

キョン(やばい……たまらん……身近な女の子の裸というのはここまで強烈なのか……?)

長門「おっと、いかん。タオルを落としてしまった」グッ

キョン(ぬおお! お、お尻の! お尻の穴が!!)

キョン(は、はは、ここまで拝んでも罪になることはない……)

キョン(いやー、生きててよかった! よーし、たっぷりと目に焼き付けるぞ!!)


長門「さっきからあの兄ちゃん、ワシらのことをガン見しとらんか……?」

長門「何だか身の危険を感じるのう……」 

~キョン宅~


キョン「ただいま。ふひひ」

長門「あ、おかえりキョンくん。銭湯どうだった?」

キョン「パラダイスだった」

長門「へー」



~キョンの部屋~


キョン「いやぁ、こんな異常事態なら大歓迎だな! 素晴らしいものが見れた!」

キョン「明日も相談せずに、しばらくはこのままでもいいかもな。こんな機会2度とないだろうし」

キョン「こんな異常事態なら大歓迎だ! 堪能した堪能した」

キョン「さて、寝るとするか。明日はどうやって楽しむか」


コトッ


キョン「ん?」

キョン「今、何か変な音がしたような。机のあたりから……」

キョン「んん? 何だこれ? 箱? いつの間にこんな物が……」コンコン

キョン「硬いな。何かの機械っぽいが、スイッチとかはないな。あれ? 何か書いてある……」


 『長門有希』


キョン「……まさかな。いや、やはりこの機械、今回のことと何か関係が……?」


ピッピッピッ ポーーーン!!


キョン「うわ! びっくりした! 時報!?」


ゴゼン 0ジ チョウドヲ オシラセシマス


キョン「本当に時報かよ……何なんだこの機械…………あれ?」


 『朝比奈みくる』

谷口じゃなくてよかった

キョン「名前が変わってる……さっきまでは長門の名前だったのに、いつの間に朝比奈さんの名前に」

キョン「さっきの時報の時か? しかし、何でまた……」

キョン「何か怪しいな、この機械。けど、俺にどうこうできるとも思えんしな」

キョン「ああもう寝よう! 考えるにせよ相談するにせよ明日だ明日!」ボフッ

キョン「はぁ、おやすみ……」



~翌朝~


???「キョンくーん、朝だよー!」ボフッ

キョン「ぐえっ!」

???「ほら、起きて起きてー」

キョン「わ、分かった分かった…………えええええ!?」


みくる「んん? どうかしたのー?」

ほう

キョン「あれ? え? 朝比奈さん!?」

みくる「え? みくるちゃん来てるの?」キョロキョロ

キョン(何でだ? 昨日は確かに長門だったのに…………って、あの機械か!)

キョン(あの機械の名前のところが長門から朝比奈さんに変わったから……やっぱりあの機械が……)

みくる「ほらほらキョンくん、起きて起きて」ユサユサ

キョン「おわ! ああもう! 毎度毎度上に乗るんじゃない! たまにはまともに起こせ!」ガバァ

みくる「きゃ!」

キョン「そんな悪い妹は布団に包んでこうしてやる! こうしてやる!」モゾモゾ

みくる「きゃははは! 離してキョンくーん」

キョン(おおお! 布団越しとはいえ、何という柔らかい感触! さすがは朝比奈さん!)

キョン(これはたまらん! 癖になりそうだ!)モゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾモゾ

みくる「お母さーん! キョンくんが変なことするー!」

キョン「わー! 待て待て待て!?」

~登校中~


キョン「おお! 見渡す限り朝比奈さんだらけ! 素晴らしい!」

キョン「冷静に考えれば異様な光景なんだろうが……ま、細かいことは考えなくていいか!」

キョン「男もブサイクも存在しない世界! まさしく理想の世界じゃないか!」

みくる「いようキョン! 朝っぱらから馬鹿面してるな!」

キョン「む?」

キョン(朝比奈さんの顔をしてても隠し切れないこの馬鹿っぽい感じ……谷口か)

みくる「実はな、今日いい物持ってきてるんだ! 学校着いたら見せてやっからよ!」

キョン「あ、ああ」

キョン(確かに馬鹿っぽさは滲み出てるんだが……見た目は正真正銘、朝比奈さんなんだよなぁ)

キョン(くそ、本当は谷口なのに……谷口ごときを可愛いと思ってしまう自分が何か悔しい!)

みくる「さっきから何を悶えてるんだよ、お前は」

キョン「ああいや、何でもない何でもない」

たゆんたゆん

~教室~


キョン(いやぁ、いい光景だ。さて、この状態を楽しむには……)

キョン(やっぱり何と言っても銭湯だな。昨日と同じようにたっぷりと裸体を……)

キョン(まぁそれはまた夜に行くとしてだ、それまではどう過ごそうか。学校で何かできること……)

みくる「ようキョン、こっち来いこっち」

キョン「ん? 何ですか? じゃない、何だ?」

みくる「いい物持ってきたって言っただろ。いいからこっちの隅っこに来いって」


キョン「何だよ、いい物って」

みくる「これだよ、これ」ゴソゴソ

キョン「これは……エロ本? お前……」

みくる「いいだろ! 極上物だぜ! 手に入れるの苦労したんだよ!」

キョン「はぁ、そんな物わざわざ学校に持ってくるなよ……」

キョン(まぁ、朝比奈さんがエロ本を持っているという構図はなかなかいいが…………ん?)

まさか

いいな。これ。支援

しえん

みくる「お、やっぱり興味が出てきたのか?」

キョン(これは……このページも……どのページも!)

キョン(やっぱり! このエロ本のモデル、みんな朝比奈さんになってる!)

みくる「おーおー、食い入るように見てるな。ネット全盛とはいえ、やっぱこういうのもいいよな!」

キョン(まさか、写真の人物まで朝比奈さんになってるとは……これはいい発見をした)

みくる「おいキョン、ちょっと熱中しすぎじゃないか?」

キョン(しかし……朝比奈さんが全裸で……あんなポーズやこんなポーズを……)

キョン(おおおお! まさかこんなことまで! 過激だ! 過激ですよ朝比奈さん!)

みくる「おーい、そろそろ返してくれー」

キョン「やかましい! ちょっと黙ってろ!」

みくる「わ! びっくりした!」

キョン「ああ! すみません朝比奈さん! じゃないや谷口」


キョン(しかし、これは使えるな。また新しい楽しみ方が増えた)

みんな国木田になる日は近い!

次はキョンが真面目に問題解決に踏み切りたくなるカードしか残ってない・・・よな?

~授業中~


キョン(新しい楽しみが増えたのはいいが、これもやっぱり家に帰ってからだな)

キョン(家に帰って、ベッドの下の秘蔵のエロ本を……ふふふ……)

キョン(さらにだ! 俺の予想によると……写真だけじゃなく、映像でもみんな朝比奈さんに変化してるはず!)

キョン(つまり、エロ本だけでなくエロDVDでも朝比奈さんの痴態を拝めるはずなんだ!)

キョン(ああ、早く帰って確認したい。AV女優な朝比奈さんを見たい!)

キョン(…………しかし、家に帰るまでやることがないな。今日は体育の授業もないし)


みくる「それでだ、ここの数式に当てはめて……」


キョン(……ま、朝比奈さんの顔を眺めてるだけでも充分楽しいけどな)

キョン(うーん、ここまで来ておいてなんだが、若干罪悪感が……)

キョン(俺、今回の異常事態でエロいことしかしてないような……)

キョン(いや、もう開き直ろう。男なら仕方ないんだ、うん)

ハルヒwktk

支援

面白すぎる

~夕方 帰り道~


キョン「さぁて。無事に団活も終わったし、早く帰るとするか」

キョン「帰ったらエロ本やエロDVDでたっぷり堪能して、そして夜には……ふひひ、楽しみだ!」


みくる「はーい、そこの兄ちゃん」

みくる「ちょーっと止まってくれるかなー」


キョン(ん? やけに気合いの入った格好の朝比奈さんが2人……)

みくる「いやー、悪いんだけどさー、お金貸してくんね?」

みくる「俺たちお金がなくて困ってるんだよねー。人助けだと思ってさ」

キョン(うげ、カツアゲかよ……こんな時に……)

みくる「ほらほら。有り金全部でいいからさー」

キョン「悪いが断る。今急いでいるからな」

みくる「ああ? てめぇ何を舐めたこと言ってんだゴラァ!」

キョン(はぁ、そりゃ逃がしてくれるわけないよな。さて、どうしたもんか)

みくる「お前ふざけてるのか? 大人しく言うこときけばいいんだよ!」

キョン(それにしても……見た目が朝比奈さんだから、まるっきり怖くないな)

キョン(こんな可愛らしい顔と声でカツアゲされてもな。むしろ微笑ましく思ってしまう)

みくる「聞いてるのかオラァ! ぶち殺すぞテメェ!」

キョン(……訂正。いくら朝比奈さんでも、ここまで凄まれるとやっぱり怖い)

みくる「けっ、カスみたいな面しやがってよ。この豚野郎が!」

みくる「虫ケラの癖に調子こいてんじゃねえぞ! ああ!」

キョン(こらお前ら! 朝比奈さんにそんな口汚い言葉を言わせるんじゃねえ!)

みくる「蛆虫は蛆虫らしく、地べたを這いつくばってればいいんだよ!」

みくる「このゴミクズが! 糞以下のくせによぉ!」

キョン(はぁ、何で朝比奈さんにここまで罵られなければいかんのだ……)


キョン(…………あれ? 何か興奮してきた)

本業

キョン(何だ……? 普段あんなに可愛くて大人しい朝比奈さんにここまで罵られて……)

キョン(何かこう……テンションが上がってきた!)

みくる「聞いてんのかゴラァ! サイフだけじゃなくて身ぐるみ剥がすぞ!」

キョン「もっとだ……」

みくる「は?」

キョン「もっと俺を罵ってくれ! いや、罵ってください! お願いします!」

みくる「な、何だこいつ、気持ちわりぃ!」

キョン「ふふふふふ、もっともっと……ふふふふふふふふふ……」

みくる「う、うわああ! こっち来るな!?」

みくる「逃げろー!?」ダダダッ

キョン「あ、こら! 逃げるな!」


キョン「ちっ、口ほどにもない奴らだ」

キョン「それにしても、俺ってMの気があったんだな。新発見」

駄目だこのキョン早く何とかしないと

カツアゲはそうやって振りきればいいのか

~キョン家~


キョン「ただいまー」

みくる「おかえりーキョンくん」

キョン(ああ、朝比奈さんのお出迎え、いいなぁ)



~キョンの部屋~


キョン「さて、と。いでよ、秘蔵のエロ本!」ゴソゴソ

キョン「あったあった。どれどれ…………おおおおお!!」

キョン「いいなぁ! 知り合いの女の子の裸っていいなぁ! それが朝比奈さんなら尚更だ!」

キョン「うーむ、できればネットでもっといろんなエロ写真を見たいが、残念ながらパソコンないしな」

キョン「携帯の小さい画面だと物足りないし……おっと、忘れる所だった」

キョン「映像の方もやっぱり朝比奈さんになってるのかな。テレビテレビ」ピッ

wktk
特に好きなキャラとかないけど

みくる『以上、この時間までのニュースでした。続いて明日のお天気です』

キョン「おお! やっぱりか! ニュースキャスターの朝比奈さんか。いいなぁ」

キョン「他のチャンネルも見てみるか」ピッ

みくる『シッ!』グシャア

みくる『ごはぁ!』

みくる『アリスターの右ストレート! シュルト大きく吹っ飛ばされたぁ!』

キョン「朝比奈さんと朝比奈さんが殴り合ってる……凄い光景だな」ピッ

みくる『ボルト速い! ボルト速い! 1着フィニッシュ! 速報タイムは9秒48! 世界新です!』

キョン「100m9秒台で走る朝比奈さんとは、また凄まじい光景だ」ピッ

みくる『あばばば!? うーわびっくりしたぁ! 何でやねん!』

キョン「朝比奈さんがリアクション芸してる……」ピッ

みくる『駄目……もうすぐ主人が帰ってくるわ……』

みくる『いいじゃないか。僕はもう我慢できないよ』

キョン「出演者が全員朝比奈さんなドラマか。シュールだ」

世界新はあの体型のままで出したのか?
タユンタユン

キョン「さてと。では、エロDVDでAV女優な朝比奈さんを拝ませてもらうか」

キョン「確かこの辺に…………あれ?」ゴソゴソ

キョン「ない! あれ、おかしいな。どこに…………あ」

キョン「思い出した。以前に妹に発見されて、お袋に没収されたんだった……」

キョン「思春期なんだから、見逃してくれてもいいだろうに……あーあ、どうするか」

キョン「そうだな。明日は土曜日だし、不思議探索の後にでもビデオ屋に行ってレンタルしてくるか」

キョン「今からビデオ屋に行くという手もあるが……今はそれよりも優先すべきことがある」

キョン「そう、銭湯だ! 銭湯に行かねば!」

キョン「AV女優・朝比奈みくるは諦めざるを得ないが、ならば生で裸体を拝ませてもらうまでよ!」

キョン「よし! 行くか!」ガチャ


みくる「あれ? キョンくん今日も銭湯に行くの?」

キョン「ああ、ちょっと桃源郷に行ってくる」

原作では見られない生き生きとしたキョンだな

~銭湯~


キョン「来たぞ……この扉の向こうにはどんな幸せが待っているのか……」

キョン「いざ!!」ガラッ


みくる「はぁ~、極楽極楽~」バイーン

みくる「ふふふ、見よこの肉体美」ボイーン

みくる「うう~、シャンプーが目にしみる~」ボインボイン


キョン「……………………」

キョン (はっ! いかん、危うく意識を手放すところだった……)

キョン(裸の……素っ裸の朝比奈さんがあんなにたくさん!!)

キョン(素晴らしい……素晴らしすぎる! いやっほーーーう!!)

キョン(一応謝っておこう! ごめんなさい朝比奈さん! でも見ます!!)

キョン(あのスベスベな肌に、むしゃぶりつきたくなるような太もも……)

キョン(それに、肉付きのいいお尻! プリプリだ!)

キョン(何よりもあのおっぱい! 何だあれは! デカすぎだろう! 反則だ!)

キョン(くそぅ! 小柄なのに何であんなにもナイスバディなんだ! もうたまらんです朝比奈さん!)


みくる「パパー、待ってー」

みくる「こらこら、走るとコケるぞー」

みくる「あうっ!」ステーン


キョン「おおう!?」

キョン(い、今、あの朝比奈さん、コケてひっくり返った拍子に大股開きに!!)

キョン(あ、アソコが……朝比奈さんのアソコがバッチリと! おおおおおおお!!)

キョン(まさかここまでハッキリ見れるとは思わなかった。ありがとう朝比奈さん!)


みくる「パパー。あのお兄ちゃん、さっきから僕のオチンチンをガン見してるよー」

みくる「む……」

みくる「確かに……あいつ、さっきから怪しいな。さては変質者か?」

みくる「おのれ、可愛い息子のことを変な目で見やがって! ビシっと言ってやる!」スタスタ


キョン(ん? 何かあの朝比奈さん、俺のほうに近づいてきてないか?)

みくる「おい君!」

キョン「うおおお!?」

みくる「さっきからうちの息子のことをジロジロ見ているな。どういうつもりだ?」

キョン(あああ朝比奈さんのおっぱい!? 朝比奈さんの生おっぱいが目の前に!?)

みくる「おいこら、聞いてるのか?」

キョン(こんな近くに! 手を伸ばせば届く距離に! ふおおおおおおおお!?)

キョン「ふふふふふ、おっぱいおっぱいおっぱいおっぱい……」

みくる「な、何だ!? 気色悪いな! 何を考えてるんだお前!?」

キョン「おっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい……」ヌオオオオ!!!!

みくる「うわああ! 来るな!? こっちへ来るなぁ!?」


ワー ギャーギャ ガシャーン ドスンバタン!!

シェーン

ピーポーパーポー

wktkwktk

おさわりまんこ

~キョンの部屋~


キョン「うーむ。銭湯に行ったはいいが、何か後半の記憶がボンヤリとしてるな……」

キョン「でもまぁいいか。朝比奈さんの裸体は脳内にしっかり焼き付けたわけだし」

キョン「さて、朝に備えてそろそろ就寝……と、いきたいところだが」

キョン「もうすぐ0時……この機械、昨日と同じなら0時になると名前が切り替わるはずだ」


ピッピッピッ ポーーーン!!
ゴゼン 0ジ チョウドヲ オシラセシマス


キョン「さぁ、どうだ」


 『鶴屋』


キョン「予想通り。しかも、おお! 鶴屋さんか!」

キョン「こりゃまた明日が楽しみだな。よし! 寝るか!」

キョン「…………しかし、誰かに相談してこの事態を何とかしようという気が完全に失せてるな俺」

キョン「ま、本当にやばくなった時に何とかすればいいだろ。今はおもいきり楽しませてもらおう」

キョンさんがどんどん堕ちていく……

まぁまぁ^^

~翌朝~


キョン「……」

鶴屋「キョンくん、おはよー!」ボフッ

キョン「おーう、おはよう!」ガバッ

鶴屋「うひゃあ!? きょきょキョンくん!? 」

キョン「いつもやられっぱなしでいると思うなよ! ほれほれほれ」モゾモゾモゾ

鶴屋「きゃははは! くすぐったいよぅ! やめて~!」

キョン「ただの兄妹のスキンシップだ、気にするな」モゾモゾモゾモゾ

鶴屋「あはははは!? キョンくんのイジワルー!」

キョン(おおう! これが鶴屋さんの身体か! 行動的なだけあって引き締まってるなぁ)

キョン(でも出るところは凄く出てて非常に柔らかい! 最高だな!)


鶴屋「お母さーん、キョンくんがセクハラしてくるー!」

キョン「お待ちになって!?」

しえん

キョン「危ない危ない……危うく家族会議に突入するところだった……」

キョン「つい興奮しすぎたな。自重しないと。さてと……」

キョン「今日は不思議探索か。妹に起こされたおかげで時間はまだ余裕あるな」

キョン「ま、不思議探索なんぞはどうでもいい。いかに鶴屋さんを堪能するかだ」

キョン「まずは、昨日行けなかったビデオ屋に行ってエロDVDをレンタルしてくるか」

キョン「そして、夜にはまた銭湯に行って、鶴屋さんの裸体を拝む。こんなところだな」

キョン「どっちも不思議探索が終わったあとだな。うむ、今から楽しみだ」

キョン「おっと、そろそろ行かないと遅れるな。出発するか」



~駅前~


鶴屋「遅い! 罰金!」

キョン「30分前に着いたのに、何でもう全員いるんだよ……」

鶴屋「どうも。おはようございます」

鶴屋「おはようキョンくん。今日はいい天気ですね」

鶴屋「……」

鶴屋「さ、早く喫茶店に行きましょう。グループ分けするわよ!」

キョン(うーむ、4人の鶴屋さんと不思議探索とはシュールと言うか何と言うか……)



~喫茶店~


鶴屋「決まったわね! 午前はこの組み合わせで探索よ!」

鶴屋「一緒ですねキョンくん。よろしくお願いします」

キョン(この可愛らしい服装は……朝比奈さんか。今日はついてるな)

鶴屋「必ず不思議を見つけてくるのよ! では出発!」

キョン(不思議ならさっきから俺の目の前に広がってるんだけどな)

さるよけ

せん

さるよけ?

キョン「朝比奈さん、今日はどこに行きましょうか?」

鶴屋「そうですねぇ。あ、新しいお茶を買いに行きたいです」

キョン「分かりました。では、のんびり行きましょうか」


鶴屋「ん~♪ ふんふ~んん~♪」

キョン「……」

キョン(いつもの元気ハツラツな鶴屋さんもいいが……こんなノホホンとした鶴屋さんもまた……)

鶴屋「キョンくん、どうしたんです?」

キョン「ああいえ、何でもないです!」

キョン(あああ、そんなキョトンとした顔で小首を傾げないでください! 可愛いじゃないですか!)

キョン(ついドキッとしてしまった……いつもの鶴屋さんではあまり見られないだろうな)

キョン(これがいわゆるギャップ萌えって奴なのか? よく分からんがいいもんだ)

鶴屋「うふふ、変なキョンくん」

キョン「どうです、いいの買えましたか?」

鶴屋「うん。今度部室でこのお茶を出してみますね」


ポーン ポーン


鶴屋「あれ? サッカボール?」


子供「そこのお姉ちゃーん、ボールとってー」


鶴屋「分かりましたー。よーし、えいやー!」ブンッ


スカッ


鶴屋「あうぅ!?」ステーン!

キョン「ああ! つる、じゃない朝比奈さん!? 平気ですか!?」

鶴屋「ううう……お尻ぶつけた……靴が飛んでいっちゃった……」

キョン(何というドジっ娘……普段は完璧超人な鶴屋さんがこんな……破壊力高いなぁ……)

キョン「なんて感心してる場合じゃない。朝比奈さん、立てます?」

すばらしい世界だが反動が怖いな

~昼 ファミレス~


鶴屋「よし! 午後のグループ分けはこれで決定ね! みくるちゃん行くわよ!」

鶴屋「は、はい!」

キョン(午後は長門と古泉と一緒か……)

鶴屋「ふふ、よろしくお願いします」

鶴屋「……」

キョン(無表情な鶴屋さんとニヤケ面の鶴屋さんか。今日はいろんな鶴屋さんを見るな)

鶴屋「ふむ、何か考えごとでしょうか?」

キョン(む、ニヤケ面からキリっとした顔になった……)

キョン(いつもの古泉の顔だったらむかっ腹が立つだけだが、鶴屋さんだとクールで様になるなぁ)

キョン(悔しいが、見事にイケメンな鶴屋さんだ。格好いいなクソ)

鶴屋「……」ジー・・・

キョン「ん? な、何だ長門?」

鶴屋「……何でもない」

なんでこのスレ伸びないの?
もっと評価されるべきスレでしょ。ここ

             ○
         ⊂⊃ ⊂⊃ /~~\   ⊂⊃
    林林............,,,,傘傘傘::::::::傘傘傘.........林.林...

       全員国木田になったら 起こしてね
                         たのんだぞー
               _,,..,,,,_

       、,  ,,, 、,,  ./ ,' 3/⌒ヽ-、_   、 ,,  @
         、,   /l.  /____/      ヽ|ノ,,
    @   ,,, 、,,  ̄,, ̄ ̄ ̄ ̄,, ̄   ,,, 、,, 
    ヽ|ノ 、、,  ,, 、,,   , "  ,,  、、, ,,

つつくと噛みつくから檻の手を出しちゃいけませんよ

鶴屋「では、どこへ行きましょうか?」

キョン「そうだなぁ……」

鶴屋「……」

キョン「長門もいることだし、いつも通り図書館……いや待てよ」

キョン「そうだ、つい最近新しくでかい本屋がオープンしたそうだ。そこへ行ってみるか?」

鶴屋「……行く」

キョン「決まりだな」

鶴屋「本屋さんですか。いいですね、早速出発しましょう」

鶴屋「……」

キョン(……無表情の鶴屋さん、なかなか慣れないな)



~本屋~


鶴屋「ここですか。確かに大きな本屋ですね」

キョン「ああ。立ち読みコーナーもあるらしいから、時間まで充分暇を潰せそうだな」

子供の見た目はつるやさんじゃないのか

鶴屋「……」フラフラ

キョン「おっと、長門の奴あっという間に行っちまった」

鶴屋「では、僕たちも。集合時間20分前に入り口に集合ということで」

キョン「ああ。それぞれ適当にブラつくか」


キョン「さて、どうやって暇を潰すかな」

キョン「字だらけの本なんて読む気しないしな。やっぱり漫画のコーナーに……ん?」

キョン「これは……グラビア雑誌か。モデルはやっぱり鶴屋さんなんだな」

キョン「うーむ。やっぱり鶴屋さんスタイルいいなぁ。ビキニが眩しい」

キョン「…………」

キョン「このビキニをとったところ……見たいなぁ……」

キョン「えーと、18禁コーナーは…………お、ここか」

鶴屋「いけませんねぇ」

キョン「うわあああ! びっくりした!?」

古泉か・・・

せっかく長門と古泉がいるのに解決する気ねえなこいつ

>>104どんどん堕ちてってるからな

鶴屋「ここは18歳未満は立ち入り禁止です。入っては駄目ですよ」

キョン「ええと、ああいや、その……」

鶴屋「まぁ、同じ男としてお気持ちは分かりますけどね。思春期ですから」フッ

キョン(この服装、このニヤケ面……古泉か!)

キョン「お前な、驚かすんじゃねえよ!」

鶴屋「それは申し訳ないです。ですが、そういう物を購入する時はもっとバレないようにですね」

キョン(うぐぐ、ムカつくが鶴屋さんの顔だから怒るに怒れん……)

キョン(しかし……もう家にエロ本はあるからな。確かに購入の必要はないな)

キョン(それに、さすがに鶴屋さんの顔をした店員さんに、鶴屋さんのヌードが載ってる雑誌を持っていくのはな……)

キョン「分かった分かった。やめとくよ」

鶴屋「ふふ、そうですか」

キョン「ん? そういやお前こそ何でこんなところにいるんだよ」

鶴屋「あなたが18禁コーナーへ向かうのが見えたので。驚かしたら面白そうだと思ったのですよ」

キョン「この野郎……」

はやく相談しろよ・・・キョン

鶴屋「む……これは……」

キョン「何だ、どうした?」

鶴屋「どうやら閉鎖空間が発生したようです」

キョン「マジか。まさかハルヒに何か……」

鶴屋「いえいえ、発生したと言っても極小規模なものです。ちょっと不機嫌になっただけでしょう」

キョン「そうか。ならいいが。場所は?」

鶴屋「ここです」

キョン「は?」

鶴屋「どういう偶然か、今この場に閉鎖空間が発生しています。おかげで移動の手間が省けました」

鶴屋「では、なるべく早く済ませて戻ってきます。ちょっとあちらを向いていてもらえますか?」

キョン「ああ、分かった」クルッ

鶴屋「では、行ってきます」スゥゥ

キョン「ちゃんと時間までに帰ってこいよ。って、っとっとっと!?」ガシッ

鶴屋「あ」

キョン「あ」

あ~らら
一緒に閉鎖空間か。キョン、鶴屋さんに何するかわからんな・・・

~閉鎖空間~


鶴屋「何故あなたまで着いてきたのですか……?」

キョン「よろけた拍子にお前の肩を掴んじまったんだ。わざとじゃない……」

鶴屋「しょうがないですね。すぐに戻ってもらってもいいのですが……」

鶴屋「せっかくですので、このまま見学でもしていってください。すぐ終わりますので」

キョン「ああ、分かった」

鶴屋「む、どうやら神人が出現したようです。行ってきます」シュウウウウ バシュッ!!

キョン「おお、鶴屋さんが赤い玉になって飛んでいった。超能力者、鶴屋さんか」


オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ・・・


キョン「お、神人か。いつ見ても慣れない……!!」


鶴屋『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ・・・』


キョン「何じゃありゃ!?」

キョン「な、な、何で神人が鶴屋さんの姿なんだ!? 変化するのは人だけじゃなかったのかよ!」


鶴屋『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ・・・』ドガーン! ズシーン!


キョン「すげぇ暴れっぷり……まるで怪獣みたいだ鶴屋さん」

キョン「お、古泉たちが攻撃してる……うわ! 鶴屋さんの腕が切断された! エグい!?」

キョン「うおっぷ! ビルの破片が! ここにいると危ないな。もう少し遠くへ避難を……」


鶴屋『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ・・・』ブアッ


キョン「ん! 今、爆風で鶴屋さんのスカートが!」

キョン「おお、また! くそ、ここからじゃよく見えないな……」

キョン「ええい、まどろっこしい! もっと近くへ!」ダッ


鶴屋『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ・・・』ブンッ


キョン「あ」

BADエンド!!??

キョン「死んだと思った……」

鶴屋「なぜわざわざ戦闘区域に突入してきたんですか。僕が助けなかったら危なかったですよ」

キョン「面目ない。ちょっとどうかしてたんだ……」

鶴屋「はぁ。まあいいです。神人は倒しましたし、もうすぐ閉鎖空間も消滅しますよ」

キョン「おう」

キョン(……そういや…………鶴屋さんの下着、黒だったな。似合ってたなぁ)


ピシッ パキパキパキパキ!! ズズズズズ・・・


キョン「……………………お、元の世界に戻った」

鶴屋「どうやら時間にも間に合ったみたいです」

鶴屋「……」

キョン「お、その制服姿は長門か。待っててくれたのか」

鶴屋「……」

鶴屋「そろそろ集合場所へ行きましょう。待たせては申し訳ないですからね」

しんじゃう!?
あの機会がなんなのかも知らず!?

鶴屋「結局今日も何も見つからなかったわね」

キョン「いつものことだろうが」

鶴屋「うっさいわね! 次こそ見つけてやるんだから! 今日は解散!」


キョン「やれやれ、やっと解放されたな。さて、これからが本番だ」

キョン「まずは昨日行けなかったビデオ屋へ行って、エロDVDを借りるとするか」



~ビデオ屋~ 18禁コーナー~


キョン「おおお、パッケージみんな鶴屋さんだ。どれもエロいな」

キョン「あまり金は持ってないからな。いかに安く大量に借りるか。できればいろんなジャンルを」

キョン「にしても……」チラッ


鶴屋「ふ、ふひひ、この娘もいいなぁ……ズリネタは決まりだな……ふひゅひゅ」


キョン「鶴屋さんがニヤニヤしながら、鶴屋さんの出演してるAVを吟味してる……カオスだ……」

キョン「よし、こんなもんかな。さて、いよいよメインイベントだ」

おさわりまんこっちんこっち

~銭湯~


キョン「ふっふっふ、さぁ今日も楽しませてもらうか」

鶴屋「あー、君、君」

キョン「はい? 何ですか?」

鶴屋「君は出入り禁止だよ。帰ってくれ」

キョン「ええ!? 何でですか!?」

鶴屋「何でって……昨日君がしたことを思い出しなよ。警察に通報しなかっただけありがたく思いな」

キョン「は、はぁ……?」


キョン「くそ、俺は昨日何をしたんだ……? どうも記憶が曖昧なんだよな……」スタスタ

キョン「それはともかく、どうするかな。こことは別の銭湯となると遠くにしかないし」

キョン「今から行く時間はないな。はぁ、今日は諦めるしかないか……」

キョン「……ん? いけね、考え事しながら歩いてたら、全然知らない道に……」

キョン「やたら狭い道だが、裏道か何かか? ともかく引き返して…………ん?」

まったりしたSSが読みたかったから嬉しい
面白いから完結まで頑張ってくれ
支援

おれもそんな世界に入り込みたい

キョン「あの微かに見える看板はひょっとして……」ダッ

キョン「おお! やっぱり銭湯だ! こんな所にも銭湯があったのか!」

キョン「しかし、随分とボロい銭湯だな。こんな所に客はいるのか?」

キョン「……ま、物は試しだ。入ってみるか」



~ボロ銭湯~


キョン(外観だけでなく、中身も汚いな。しかし、設備自体はしっかりしてる)

キョン(問題は客がいるかどうかだ。さて、どうだ)ガラッ


鶴屋「ばばんばばんばんばん♪」

鶴屋「はぁ~、生き返る~」


キョン(おおお! 人数は少ないがちゃんといる! やった、大当たりだ!)

キョン(予想通り、素晴らしい裸体だ鶴屋さん!)

キョン(いやぁいいなぁ! やっぱり写真よりも生が1番だ!!)

キョン(よーし、しっかり目と脳内に焼き付けるぞ!)


鶴屋「……」ジー・・・



キョン「ぷはー。あー、たっぷりと堪能したな。さて、そろそろ……」

キョン「ん? おお、サウナだ。せっかくここまで来たんだし、普通に汗を流していくか」



~サウナ~


キョン「あ~~、効くなぁ~……」


ガチャ


鶴屋「……」

キョン(お、別のお客さんが入ってきた)

出会い銭湯か

キョン(狭いサウナで素っ裸の鶴屋さんと2人きりか。興奮するな)

鶴屋「……」スッ

キョン(あれ? 何でわざわざ俺の隣に座るんだこの人?)

鶴屋「……」ジー・・・

キョン(何だ、何か俺の方を見てるような……? しかし、鶴屋さんにこうまで見つめられると……)

鶴屋「ふふふ……」サワサワ

キョン「ふおお!?」ズザザ!

キョン(な、何だ何だ!? いきなり身体を触ってきた!?)

鶴屋「ふふふ……ふふふふふ……」ジリジリ・・・

キョン(あれ? えっと、ここ男湯だよな……?)

鶴屋「兄ちゃん……ずっとワシの身体をガン見しとっただろ……」

鶴屋「おかげで興奮しちゃってねぇ……おじさんといいことしようか……」


キョン(まさか……ここっていわゆる『そういう場所』!?)

パンツ脱いだッ

鶴屋「さぁ……一緒に気持ちよくなろうや……」

キョン(やばい……全裸の鶴屋さんが獲物を狙う目で迫ってくる……)

キョン(普通なら願ってもない極上のシチュエーションだ。だが!)

キョン(見た目は鶴屋さんでも、中身はどこぞの得体の知れないおっさんなんだぞ!)

キョン(で、でも、見た目は紛うことなき鶴屋さんだ。あまりにも色っぽすぎる……)

鶴屋「おや、どうしたのかな? ほら早く……」

キョン(どうする? こんなチャンス2度とないかもしれない。しかし、いくら何でもおっさんは……)

キョン(くそ、いつもみたいに暴走しちまえば楽なのに、何でこんな時に理性が働くんだよ!)

鶴屋「そっちが来ないなら、こっちから……」

キョン(き、来た!? どうするどうするどうするどうする!?)

鶴屋「ほーら、おじさんの×××を君の□□□に……」

キョン(見た目鶴屋さんだから×××は見えないが感覚はどうなってるのかいやそんな事よりもあばばば)

鶴屋「ほ~~ら、力抜いて~」

キョン「う、うわああああああああああああ!?」

うわあああああああああああ

キョン「ぜえ、ぜえ、け、結局逃げてしまった……僅かに理性が勝ったか……」

キョン「せっかくの鶴屋さんとチョメチョメできるチャンスだったが……いや、この判断は正解だったと信じよう」

キョン「はぁ、何かどっと疲れた。早く帰るか……」



~キョン宅~


キョン「ただいま……」

キョン「あ~~……何もやる気がしないな。今日はもう寝よう……」

キョン「あ、そういえばエロDVD借りてきたんだった……でももういいか。明日にしよう……」



~キョンの部屋~


キョン「ふう、おやすみ」ボフッ

鶴屋「キョンく~ん……」ガチャ

キョン「ん?」

支援

キョン「何だ? 俺はもう寝るところなんだが」

鶴屋「怖い映画観ちゃって……1人で寝るのが怖くなっちゃって……」

キョン「はあ? まったく……」

鶴屋「ねえ、一緒に寝ていい?」

キョン(う……そんな不安そうな顔の鶴屋さんを見せられると……)

キョン「……分かった。ほら、さっさと寝るぞ」

鶴屋「うん! ありがとキョンくん!」


鶴屋「えへへ~、おやすみキョンくん」

キョン「はいはい、さっさと寝ろ」

キョン(鶴屋さんと添い寝か……1日の最後にこんなご褒美が待っていようとは)

鶴屋「ねえキョンくん」

キョン「ん?」

鶴屋「腕枕して」

キョン「う……」

キョン「しょ、しょうがないな。ほらよ」スッ

鶴屋「んふふ~、今日のキョンくん優しいな」ギュッ

キョン(おおう、何だこの破壊力あり過ぎる鶴屋さんは……平静を保つので精一杯だ……)

キョン(出来ればもう少し堪能したいところだが……疲れのせいで眠気が限界だ……)

キョン(あ、そういえばそろそろ0時だな。また名前が切り替わるはずだが……)

キョン(だめだ、眠い。まぁ明日になれば分かることか)

鶴屋「んん……スゥ……スゥ……」

キョン(眠ったか。俺も寝るとしよう。おやすみ)



~翌朝~


???「キョンくーん、朝だよ起きてー」

キョン「んん……ん?」


佐々木「ほらほら。日曜日だからっていつまでも寝てたら駄目だよー」

キョン「ほう、今日は佐々木か」

佐々木「何のこと?」

キョン「何でもない。ほら、朝飯だ朝飯」

佐々木「うん!」



~朝食後 キョンの部屋~


キョン「さて、今日はどうするか。日曜日だし、予定もないし……」

キョン「それにしても佐々木か。あんまりあいつのことを女として見たことはなかったが……」

キョン「お、そうだ。エロDVD借りてきたんだった。早速見てみるか」

キョン「できれば昨日の鶴屋さんで見たかったが。まあいい。スイッチオン」


佐々木『あ、あ、んん、ひぅん!』

佐々木『おらどうだ、気持ちいいか?』パン! パン!


キョン「お~……裸の佐々木が……これはこれは……」ゴクリ

パンツ吐いた

わっふるわっふる

佐々木『ほら、もっと丹念にしゃぶるんだよ』

佐々木『ん……んふ……あむ……』


キョン「うーむ、せっかくのフェラシーンだが、やっぱりどう見てもナニが付いてるようには見えないな」

キョン「まぁ佐々木にナニが付いてるところなんて見たくはないが……お、そうだ」

キョン「レズ物を見てみるか。これなら違和感はないはずだ」ピッ


佐々木『あう……あ、そこは駄目……あ……』

佐々木『うふふ、ここがいいんでしょう……ほら、ほらほら!』クチュクチュ


キョン「お、おおお、これはエロい。2人の佐々木も双子だと思えば何とか……」

キョン「しかし……佐々木ってこんなに可愛かったんだな……」

キョン「今後、佐々木のことをまともに見れなくなるかもしれん。それにしても、けしからんほどエロい」

キョン「よし、他のも見てみるか」

ニヤニヤが止まらない





しかし、いずれ…

男だらけにはしないでほしいな

佐々木『はい、そこでコート脱いじゃって。ほーら、こんな街中で素っ裸になっちゃったー』

佐々木『う、はぅぅ……』モジモジ

佐々木『通行人がみんな見てるよ。どう? 裸を見られてどんな気持ち?』

佐々木『は、恥ずかしいです……』

キョン「露出物か。佐々木の恥ずかしがってる顔がたまらんな」


佐々木『がっちり縛られちゃって身動きとれないねぇ。ほ~ら、コチョコチョコチョコチョ』

佐々木『あはははは! や、やめ! くくくく……やめてぇ~!!』

佐々木『そうねぇ。あと5秒我慢したらやめてあげる。1,2,3,よぉ~~~~ん~~~~……」

佐々木『ひっひぃひひひ! も、もう無理! タンマタンマ! 監督止めて! あっははははは!!』

キョン「くすぐり物か。少々マニアックだが、こういうのもまた……」


佐々木『ほら! 跪きなさい! この豚が!!』ビシッ バシッ

佐々木『ひっぎぃぃぃ! じょ、女王さま~』

キョン「……踏まれてぇ。佐々木に踏まれてぇ」

>>138
しかしそうならないとキョンが本気で問題解決に取り組む気がしない

ハルヒだらけも見たいんです…

キョン「いやぁよかったよかった。堪能した。これなら手軽に楽しめそうだな」

キョン「さて、せっかくの日曜日だ。このままAV鑑賞だけして終わるのはもったいないな」

キョン「やはり画面越しじゃなく、実際に佐々木のいろんなところを楽しみたいが……」

キョン「銭湯は……もう無理だな。出入り禁止になったし、自分の身が危ういし……」

キョン「風俗……は金がないし、何となく抵抗がある……」

キョン「あとは……何があるか……うーん……」

キョン「お、そうだ! プールに行ってみるか! プールなら水着姿の佐々木がいっぱい見れる!」

キョン「さらにだ……普段は嬉しくもない男の水着姿も、今はトップレスの佐々木に見えるはず!」

キョン「おお! テンション上がってきた! ええと、水着はどこだったかな」ゴソゴソ

キョン「あったあった。ようし、そうと決まれば早速出発だ!」



~プール~


キョン「到着っと。以前SOS団のメンバーと来た時以来だな」

キョン「あの時は延々と続く夏休みの真っ只中だったっけ。だが今は楽しい目的がある! いざ!」

>>138
男は男でもそれが国木田だとしたら…?

佐々木「こっちこっち、早く行こー」

佐々木「待ってよー」


キョン(おお、水着姿の佐々木がたくさん! いいねぇ!)

キョン(それにしてもいろんな水着姿が見れるな。しかもどれも似合ってるし)


佐々木「えーい! ボールそっちにいったよー!」


キョン(お、ビキニ発見。健康的でよろしい)


佐々木「お姉ちゃーん、滑り台行こうよ滑り台!」


キョン(あっちはスクール水着か。あれで胸に『ささき』と書いてれば完璧だったんだが)


佐々木「うふふ……騒がしいこと」


キョン(な、何! スリングショットだと! いかん、過激すぎる!? けしからんぞ佐々木!)

キョン(うーん、佐々木のいろんな水着姿が見れるのはいいんだが……)

キョン(おかしいな、トップレスの佐々木がいないぞ……)

キョン(男だったら当然海パン一丁のはずだから、おっぱい丸出しの佐々木がいるはずなんだが……)


佐々木「そういえば、今日は男の人全然いないね」

佐々木「そうね、たまたまかしら?」


キョン(な、何! 男がいないだと! そんな馬鹿な!?)

キョン(嘘だろ! 何で今日に限ってそんな奇跡が起きるんだよ!)


佐々木「はいそこ、プールサイドは走らないでくださいねー」


キョン(監視員まで女だ……くそ、諦めてたまるか! 1人ぐらい男がいるはずだ!)

キョン「男! 男はどこだ! 男ぉぉぉぉ!!」


佐々木「何あの人、気持ち悪い……」

佐々木「見たら駄目よ。何か危ない人っぽいわ」

キョン「騒ぎすぎて追い出されてしまった……ちょっと我を失いすぎたか……」

キョン「あーあ、せっかくここまで来たのに……そううまくはいかないもんだな」

キョン「しょうがない、諦めるしかないか。さて、これからどうするか」

キョン「うーん、特に何も思いつかないな。すぐ帰るのもあれだし、適当にブラブラするか」



~街中~


キョン「そろそろ昼か。どっかでメシ食おうかな」

佐々木「おや、キョンじゃないか。こんなところで会うなんて奇遇だね」

キョン(……ん? 誰だ? 全員佐々木の顔だから、誰だか分からん)

佐々木「どうしたんだい? 何だか変な顔をしているね」

キョン(知り合いか……誰だ? えーと……)

佐々木「まさか、親友である僕の顔を忘れてしまったわけではあるまいね?」

キョン「んん? うおお! 本物か!!」

わっふるっていってんだろ!

佐々木「本物? 何のことかな?」

キョン「ああいや、何でもない! 気にしないでくれ!」

佐々木「はいはい! あたしもいますよ!」

キョン「誰だお前!?」

佐々木「失礼な! 橘京子! 橘京子です! よろしくお願いします!」

キョン「あ、ああ、そうか。何でお前たちがここに?」

佐々木「休日だからね。2人で一緒に遊んでいたんだよ」

キョン「そうか。仲良いんだな」

佐々木「ええ! 組織とかそういう話し抜きに、あたし達は親友ですから!」

佐々木「ふふ、ありがとう橘さん」

キョン(うーん、微笑ましい場面なんだが、2人とも佐々木だからややこしいな……)

佐々木「それで、君こそどうしてここに? 見たところ1人のようだが?」

キョン「別に深い理由はない。暇だからブラブラしていただけだ」

佐々木「それならちょうどいい。キョン、良かったら一緒にお昼でもどうだい?」

佐々木「それはいいですね。是非ともあなたの奢りで」

キョン「おいこら。何さらっと奢らせようとしてやがる」

佐々木「ケチですねぇ。そんなことだとモテませんよ」

キョン「やかましい。奢らされるのはハルヒだけで充分だ。けどまあ、一緒に昼飯というのは賛成だ」

キョン「1人で食べるよりは有意義な時間を過ごせそうだからな。で、どこで食うよ?」

佐々木「こっちです! 安くておいしいお店を知ってるんですよ!」スタスタ

佐々木「おっと。では僕たちも着いていくとしよう」

キョン「正直、あいつにはあまりいい印象はないんだがな。ま、あいつらの企みはもう潰れたからよしとするか」

佐々木「一時期は結構ションボリしてたのだけどね。立ち直りの早い子だよ」

佐々木「何をしてるのですかお二人さん! 早く行きますよー!」

キョン「あー、はいはい」

佐々木「今行くよ」

佐々木「こっちです!」スッ

キョン「ん? そんな狭い道を通るのか?」

佐々木「こっちの方が近道なんですよ。この辺り一帯の地理は頭に叩き込んでますから」

佐々木「道というより路地裏だね。薄暗くてちょっと不気味だ」

キョン「そういうこと言うと何か起こる前触れみたいだからやめてくれ…………あ」

佐々木「おや、どうしたんだい?」

キョン「靴紐が解けちまった。やれやれ」スッ

佐々木「ほらほら、急ぎますよ。あたしもうお腹ペコペコなんですから!」グイッ

佐々木「おっと、引っ張らないで橘さん。キョンが……」

キョン「あー、大丈夫大丈夫。すぐ追いつくから」

佐々木「先に行ってますよー。ほら佐々木さん、早く早く」


キョン「はぁ、まったく。せっかちな奴だ」

キョン「よっと、これでよし。って、先に行かれたら道が分からなくなるじゃないか! 待ってー!」

佐々木「もうすぐで目的地ですよ」

佐々木「ちょっと待って。まだキョンが追いついてこないから」


佐々木「お、お嬢ちゃんたち、ちょっと待ってくれるかな……」

佐々木「わっ! びっくりした! いきなり目の前に出てこないでくださいよ!」

佐々木「えっと、僕たちに何か用でしょうか?」

佐々木「う、うん、ちょっとね……ふひひひ……」

佐々木「何ですかこの人……何か様子が……」

佐々木(この暑いのにロングコート、挙動不審な態度……まさか……)

佐々木「お、お嬢ちゃんたちに、い、いいモノを見せてあげようと思って……」

佐々木「え?」


佐々木「ほ~~~~~~~ら!!」ガバアッ!!


佐々木「な!?」

佐々木「ひっ!?」

キョン「いけね、すっかり見失ってしまった……お、いたいた」

キョン「ん? 何か様子がおかしいな。いったい何してるんだ?」


佐々木「ほーれほれほれ! もっと見て! 俺の×××をもっと見てくれよ!」

佐々木「な……あ……あ……」

佐々木「あの……やめ……あう……」


キョン「何だありゃ! ロングコート纏った佐々木が、自分の裸を2人の佐々木に見せつけてる!?」

キョン「どういう状況だ! 凄いカオスな光景!」


佐々木「ふひひひ! その顔たまんねえな! ほらほらほら! もっともっと見てくれよ!」

佐々木「や、やめてください……け、警察呼びますよ……」


キョン「何という変態な佐々木!? まさかこんなところで佐々木の全裸が拝めるとは!」

キョン「はっ! アホか俺は! 喜んでる場合じゃない! 助けないと!」

性欲全開のキョン

佐々木「こ、の……」プルプル


キョン「ん?」


佐々木「汚いモンを……見せ付けてんじゃないですよ!!」コキーン!!

佐々木「はうっ!?」


キョン「うおぅ! 蹴りが股間にヒット! あれは痛い!」


佐々木「おら! 死ね! この! こんの! 女の敵! ど変態!」ゲシッ! ゲシッ!

佐々木「いたっ! ひぃっ! や、やめて! 誰か助けて!!」

キョン「お、落ち着け!? えっと、橘だよな? それ以上はやばい! 気持ちは分かるが!」

佐々木「はぁ、はぁ、とっとと失せろ、このゴミクズ!」

佐々木「ひ、ひいいいい!タタタッ・・・

キョン(おお、凄い迫力だったな……)

ねるから朝まで頼む

佐々木「あ……あ……」

佐々木「さ、佐々木さん! 大丈夫ですか!?」

佐々木「あ……だ、大丈夫だよ、ちょっとびっくりしただけだから……」

キョン「す、すまん。俺がもっと早く助けに入っていれば……」

佐々木「いや、気にしなくていいよ。もう平気だから」

佐々木「まったく、まさかあんな変態に遭遇するなんて!」

キョン「お前、凄かったな。俺もあの迫力には少しびびったぞ」

佐々木「いえ、本当はもっと冷静に対処しないといけなかったんですけど……」

佐々木「怯える佐々木さんを見て、ついカッとなって……あたしもまだまだです」

佐々木「ありがとう、橘さん。助かったよ」

佐々木「いえいえ、どういたしまして」

キョン(いやはや、橘の意外な一面を見たな。友情に厚い奴だ)

キョン(それに……佐々木も意外だ。どんなことにも冷静沈着に対処するイメージがあったんだが……)

キョン(変質者相手にここまで怯えた表情を見せるとは……いや、これは佐々木に失礼か)

キョン(佐々木だって女の子だもんな。はぁ、何もできなかった自分が情けない)

佐々木「はぁ、何だか楽しくお昼ご飯を、という雰囲気ではなくなってしまいましたね」

佐々木「いや、僕はもう大丈夫だから……」

佐々木「ううん、今日はもう帰りましょう。あたしが家まで付き添いますから」

キョン「そうだな、そうしろ佐々木」

佐々木「キョンまで……」

キョン「どうせ俺は日曜日はいつも暇してるんだ。一緒にメシ食いになんていつでも行けるさ」

佐々木「……分かった。すまないね、キョン」

キョン「気にするな。頼んだぞ橘」

佐々木「ええ。それではまた」


キョン「やれやれ、とんだハプニングだったな」

キョン「念願の佐々木の全裸が見れたのは見れたが……あれじゃ嬉しくも何ともないな」

キョン「これからどうするか……何となく、何もする気が起きないな」

キョン「しょうがない。もう帰るか。結局今日はほとんど収穫なしか」

~キョン家~


キョン「ただいまーっと」ガチャ

キョン「あ~あ、夕方まで昼寝でもするか……」

佐々木「あ、キョンくんおかえり」

キョン「ああ、ただいま……って、うお! お前、何て格好してるんだよ!?」

佐々木「え? ミヨちゃんと遊んでて水溜りで転んじゃったからお風呂に……あ!」

佐々木「も、もー! キョンくんのエッチー!」

キョン「エッチーって……お前が勝手に全裸で飛び出してきたんだろうが……」

佐々木「いいから! あっち行って!」

キョン「はいはい……」


キョン(はあ、目の前でバッチリと佐々木の全裸を拝んでしまった……)

キョン(こんな簡単に見れたのなら、今日1日の苦労は何だったんだ……)

キョン(でも、ま、いいものが見れたからよしとしよう。スレンダーな素晴らしい身体だった)

~夜 キョンの部屋~


キョン「そろそろ0時か。さぁ、次は誰になるんだろうな?」


ピッピッピッ ポーーーン!!
ゴゼン 0ジ チョウドヲ オシラセシマス


キョン「さぁどうだ?」


 『古泉一樹』


キョン「……………………は?」

キョン「おい嘘だろ! 何だよそれ、ふざけるな!」

キョン「男だらけの世界なんて誰が望んでるんだよ! チェンジだチェンジ!」

キョン「くそ! 変われ! こうしてやる! こうしてやる!」ガンッ! ガンッ!


ガッ ガガガッ! ピー ピーピー


キョン「あ、やばい。壊れちまったか?」

おい、ハルヒとか朝倉やってねえぞ

さるよけ

俺特

グニャアアアアアアア・・・・・・


キョン「うお! 何だ! いきなり景色が歪んで!?」

キョン「うわあああああああ……………………あ、あれ? 何ともない?」

キョン「気のせいだったのか? そうだ! 機械は……!」


 『涼宮ハルヒ』


キョン「あれ? おお! 名前が変わってる」

キョン「さっき機械を叩いたのがよかったのか? まるで古いテレビだな」

キョン「ともかくよかった。しかし、ハルヒか……」

キョン「あいつ、性格はあれだが、見た目は抜群にいいからな。これはこれで楽しみだ」

キョン「よーし! 普段散々引っ張りまわされてる分、しっかり堪能してやろうじゃないか!」

キョン「そうと決まればさっさと寝よう。明日学校へ行くのが楽しみだ」

顔だけハルヒで体が古泉に・・

>>164
死ねよ

~朝~


???「キョンくん、おっはよー!」

キョン(む……いつも通り起こしに来たか。では、怪しまれない程度にスキンシップを……)

ハルヒ「うりゃー!」バチイン!

キョン「いっでぇ! な、何だ!?」

ハルヒ「ほら! 起きて起きて!」バチンバチンバチン!

キョン「あだっ! はぶっ! ちょ、やめろって! いきなり何するんだ!?」

ハルヒ「え? 何って、朝のスキンシップだけど?」

キョン「往復ビンタのどこがスキンシップだ!」

ハルヒ「きゃはははは! 先に下に降りてるね!」ガチャ

キョン「あ、おい! はぁ……何だったんだ今のは?」

キョン「見た目ハルヒだけど、中身は妹のはずだよな? まさかハルヒ本人じゃないよな?」

キョン「うーむ……とりあえず朝飯朝飯」

その逆のほうが悲惨だな

支援

キョン「おはよう」ガチャ

ハルヒ「おはよう! 我が息子よ!」ギュウウウ!

キョン「うお! え! 何だ何だ!? 何でいきなり抱きついてくるんだ!?」

ハルヒ「何でって、朝の親子のスキンシップではないか! はっはっは!」ギュウウウ!

キョン「スーツ着てるってことは……親父! 何を考えてるんだよ! 離せって!」

ハルヒ「はっはっはっは! うりゃあ!」ギチギチギチ!

キョン「うぎゃああ!? 背骨が折れる!? 離せ馬鹿力!」

ハルヒ「ほらほら。いつまでも戯れてないで、朝ご飯食べちゃいなさい」

ハルヒ「む、そうしようか」パッ

キョン「ぜえ、ぜえ、た、助かった……何なんだよ、もう……」

ハルヒ「ほら、あんたも座りなさい」

キョン「あ、ああ、分かったよ」スッ

ハルヒ「はい! 出来立ての目玉焼きだよ! 喰らえ!」バシンッ!

キョン「ぶわぁ! あちちちち!? 顔面が! 顔面がぁ!?」

朝倉が出てこないとかどういうことなの

わっふるわっふ……あれ?

夢オチは勘弁な!

~登校中~


キョン「ひ、ひどい目にあった……身体中が痛い……」

キョン「いったい何だったんだよあれは……見た目はハルヒでも中身は元の家族のはずだろう?」

キョン「それなのに、何だあの変わりようは……おかしいというか異常というか……」

キョン「……いや、どうやら俺の家族だけじゃなさそうだ」チラッ


ハルヒ「わっはっは! はーっははははははは!?」

ハルヒ「お母さーん、そんなところでオシッコしちゃ駄目だよー。あたしもするけど!」

ハルヒ「おお神よ! 我にバナナを与えたまえ!」

ハルヒ「お巡りさーん! 愛しておるよー!」


キョン「何という支離滅裂な状況……」

キョン「これはやはり……昨日の夜、俺があの機械をぶっ叩いたのが原因か?」

キョン「だからみんな、こんなにもバグっちまってるってことなのか……?」

キョン「だとしたらやばいな。とにかく学校へ急ごう」

朝倉とハルヒはちゃんとやってほしかったよ!

ただのキチガイじゃねーかwww

~下駄箱~


キョン「やっぱり学校内の生徒の様子もおかしいな。何とかしないと……」

ハルヒ「おや、どうもおはようございます」

キョン(ん? この言葉遣いは……古泉か?)

ハルヒ「今日はいい天気ですね。こんな日は涼宮さんが何か提案してきそうですね」

キョン「あ、ああ、そうだな」

ハルヒ「というわけで。僕のおっぱい見たくないですか?」

キョン「いきなり何を言ってるんだ!? 脈絡がなさすぎるだろう!」

ハルヒ「えー、見たくないんですか。仕方ないですね」ゴソゴソ

キョン「言いつつ脱ぐんじゃない! いや本音を言えば見たいけど今はそれどころじゃ!」

ハルヒ「あ、キョンくんに古泉くん。おはようございます」

ハルヒ「おや朝比奈さん。おはようございます」

キョン「え? 朝比奈さん? って、うおおお!?」

世界がバグってる

ハルヒ「どうかしたんですか? キョンくん」

キョン「ど、どうかしたんですかって……何で全裸!?」

ハルヒ「え? だって暑かったんだもん」

キョン「暑かったんだもんって……ここ校内ですよ! 服を着てくださいよ!」

ハルヒ「えー。あ、それよりもキョンくん。ギューって抱きしめてくれませんか?」

キョン「うえぇ!?」

キョン(だ、駄目だ! 話が通じていない!?)

ハルヒ「ほら……早くぅ……」

キョン(う……ハルヒの奴、いい身体してるな……出るところは出て、引き締まってる所はキュッと)

キョン(何てこと考えてる場合じゃない! 何とかしないと世界がやばいだろ、これ!)

ハルヒ「どうしたの? キョンくん」

ハルヒ「様子がおかしいですね」

キョン「す、すみません! 失礼します!」ダダダッ

ハルヒ「あ、行っちゃった……」

だからわっふるって言ってんだろうが!

~部室前~


キョン「ぜえ、はあ、無我夢中でここまで来てしまった……」

キョン「頼む、いてくれよ」ガチャ


ハルヒ「……」ペラ・・・


キョン(見た目はハルヒだが、いつもの場所で本を読んでいるあの姿は……)

キョン「よかった、いてくれたか長門」

ハルヒ「……」

キョン「聞いてくれ長門。今、大変なことになってるんだ!」

ハルヒ「……」

キョン「みんなの様子がおかしいんだよ。おそらくこの機械のせいだと思うんだが……」

ハルヒ「……」

キョン「長門、お前は気づいてなかったのか? 冷静に考えたら、お前なら気づくはずなんだが……」

ハルヒ「……」

キョンだらけになったらいやだろうな
借りてたAVの出演者が全員自分になるってあまり気持ちのいいものじゃない

キョン「……長門? 何でさっきから黙ったままなんだ?」

ハルヒ「……」

キョン「おい、聞いてるのか! もうお前しか頼れる奴がいないんだよ! 助けてくれ!」

ハルヒ「……ふ、ふふ、ふふふふふふ」

キョン「……え? な、長門……?」

ハルヒ「あはははは! あーおかしい。あなた慌てすぎよ」

キョン「な、何だ!?」

ハルヒ「うふふ、随分と楽しませてもらったわ。でも、そろそろいいかもね」

キョン「長門……お前……」

ハルヒ「ふふ、長門さんだと思った?」グニャアアアア・・・




朝倉「残念! わたしでしたー!」

キョン「ぎゃああああああああ!?」

>>181
あまり気持ちのいいもんじゃないってそんなレベルの問題じゃないだろ
全部自分とかいやすぎるだろうwww

なんだお前だったのか

>>183
余裕で窓から投げ捨てるわww

全部朝倉の世界に行きたい

キョン「な、な、何でお前がここに!? 本物の長門はどこだ!」

朝倉「奇襲を仕掛けて能力を封じて、今はマンションに監禁してるわ」

キョン「いつから入れ替わってた!」

朝倉「あなたの元にその機械が現われてからよ」

キョン「つまり、今回の異変の最初からか……周りの異常な状況のせいで全然気づかなかった……」

キョン「ということは、今回の一連の怪現象の犯人はお前か?」

朝倉「まあね。本当はもっと楽しみたかったけど、キョンくんが機械を乱暴に扱ったりするから」

キョン「なぜこんなことをした?」

朝倉「人間ってさ、みんな見た目で相手を判断するでしょ? ならみんな同じ見た目ならどうするのかなって」

キョン「そ、それだけの理由でこんな大掛かりなことを……」

朝倉「人間がというより、あなたがどういう行動をするのかにも興味はあったけどね」

朝倉「でも、あなたってばエッチなことにしか興味を示さないんだもん。人間の男ってみんなこうなの?」

キョン(う……何も言い返せない……)

全部朝倉の時に本物の朝倉が襲いに来れば余裕でキョン殺せたんじゃないか

おちんちん

見た目が変わるのはキョンだけ騙せばいいとして
中身が変わるのはどうやったんだ

キョン「それで、これからお前はどうするつもりだ?」

朝倉「そうね。ついでにあなたを殺してみようかしら?」

キョン(うぐ……やはりそうくるか……)

朝倉「うーん、正直に言えば別にどっちでもいいんだけどね」

キョン「どっちでもいいんなら殺さないでくれよ!」

朝倉「うん、どっちでもいいから殺すことにするわ」

キョン(駄目だこりゃ! くそ、どうする!)

朝倉「さ、観念しなさい」スッ

キョン(やばいやばいやばい! な、何か武器は!!)

キョン「え、ええい! こっちへ来るな!!」ブンッ


ゴンッ


朝倉「いたーーい! 何するのよー!」

キョン(え? あ、あれ? 本棚から抜き取った本を投げつけただけなんだが……)

キョン(おかしい……何で宇宙人である朝倉が、この程度でダメージを受けてるんだ?)

中身があちゃくらさんに見えてきた

朝倉「もう! 女の子にこんな物ぶつけないでよ!」

キョン「朝倉、お前……ひょっとして弱体化してる?」

朝倉「な! そ、そんなことないわよ! ちょっとその機械を作るのにエネルギーを使いすぎただけ!」

朝倉「だから、今のわたしは普通の女の子と変わらないなんてそんなこと……あああ!?」

キョン「そうか、そういうことか」

朝倉「ひ、卑怯よ! 騙すなんて!」

キョン「お前が勝手に喋っただけだろうが……ともかく、それなら俺でも何とかできそうだな」

朝倉「…………ふふ、うふふふふ」

キョン「何だ? 何がおかしい? いくら俺でも女の子に遅れをとるほどマヌケじゃないぞ」

朝倉「確かに今のわたしは普通の女の子と変わらない。でもね……」スッ

キョン「あ! その機械は! いつのまに盗ったんだ!?」

朝倉「この機械にはわたしのエネルギーが詰まってる。つまり……」キュイイイイイン!

朝倉「これを使えば…………こんなことができちゃうのよ」

キョン「な、何だ! 何をするつもりだ!?」

Yes!!

ガチャ


キョン「ん? 何だ……うわああ!?」


朝倉「うふふ、は~い」

朝倉「こんにちは。殺しに来てあげたわよ」

朝倉「ナイフで刺されるのがいい? それとも毒殺?」

朝倉「あ、あのぅ、お邪魔します……」

朝倉「一撃で殺すのもいいけど、嬲り殺すのもいいわね」


キョン「何か朝倉がいっぱい入ってきた!?」

朝倉「この機械の力で全世界の人間をわたしに変えたの。しかも全員意のままに操ることができるわ」

キョン「マジか!? そんなのありかよ!」

朝倉「えっと、今の人間の人口は70億人を突破したんだっけ?」

朝倉「さぁ、あなたは70億人の朝倉涼子を相手に勝てるかしら?」

キョン俺と替われ

キョン(やばい……いくら1人1人が普通の女の子だとしても、そんな大人数に勝てるわけない!)

キョン(どうする……? どうするって、逃げるしかないだろう!)ダダッ

朝倉「逃げられると思うの?」


ザザザザザザザ!!


キョン「あっという間に囲まれた!?」


朝倉「無駄なの」

朝倉「たとえこの場を逃げられたとしても……」

朝倉「全世界の人間がわたしに変わっている以上、世界のどこにも逃げ場はない」

朝倉「だ、だから、諦めてもらえませんか……?」

朝倉「別に抵抗してもいいけどね。無抵抗だとつまらないから」


キョン(……ああ、これはもうどうしようもないかな……?)

朝倉「じゃあ、そろそろ殺すね。バイバイ、キョンくん」スッ

キョン(終わった……けどまあ、たっぷりと身近な女の子達の裸を拝めたし、思い残すことは……)

長門来るか?

キョン「……………………あれ?」

朝倉「なぜ……あなたがここにいるの?」

キョン「え?」クルッ


長門「彼は……殺させない……」


キョン「な、長門!」

朝倉「おかしいわね。確かに能力を封じて閉じ込めておいたのに」

長門「……ハァ……ハァ……」

朝倉「あら、結構疲弊してるわね。そっか、拘束を破るために無理矢理エネルギーを絞り出したようね」

キョン「長門……」

朝倉「その様子だと、能力もろくに使えないんでしょ。それでこの人数相手に勝てるの?」


ザザザザザザザザ!!


長門「……あなたと同じ手を使わせてもらう」スッ

朝倉「え? ああ! その機械は! いつの間に盗ったの!?」

70億の朝倉に……ゴクッ

長門「この機械のエネルギーを使って……」キュイイイイイン!

朝倉「ちょ、ちょっとタンマ……あら?」

キョン「おお! 朝倉達がみんな長門に変わっていく……あ、あれ?」


長門「これであなたと戦える」

朝倉「何よ、やる気なの?」

長門「あなたはわたしの手で始末する」

朝倉「上等じゃない、やってみなさいよ」

長門「……ぶち殺す」

朝倉「ひぃぃ!? 怖いぃ!?」


キョン「何か……長門と朝倉の人数が半々だな」

朝倉「なるほど。エネルギー不足で半分しか変えられなかったみたいね」

長門「……あなた相手ならこれで充分」

朝倉「言ってくれるじゃない。さぁ勝負よ!」

キョン(35億人の長門vs35億人の朝倉か……スケールでかすぎだろ、おい!)

ラストはお仕置きとして朝倉レイプで頼む

長門「ふっ、はっ」ドカッツ バキッ

朝倉「何の! せいっ!」バシッ ズンッ

長門「覚悟」ズイッ

朝倉「椅子攻撃とは卑怯な! ならこっちは消火器で応戦よ!」

長門「苦しむがよい。死ぬがよい」ゲシゲシゲシゲシゲシ!!

朝倉「痛いよー! やめてよー!」

長門「スピニングチョーク」

朝倉「ていや! アンクルホールド!」


キョン「うわぁ、あちこちで戦いが繰り広げられている……」

キョン「おそらく、ここだけじゃなく世界中で……何てこった……」

キョン「お、俺はどうする……こんな状況でどうすればいいんだよ……」


コツン


キョン「ん? 何か足に…………これは、あの機械か。混乱の中で落としてしまったのか?」

あ! うちゅうじん! いっぱいいた!
こんなにいたら しゅうにいっかいやっても……まいにちやれるけいさん…

>長門「苦しむがよい。死ぬがよい」ゲシゲシゲシゲシゲシ!!

シュールすぎる

セクロスで決着付けるべき
70億Pがんばれ

キョン「名前の表示が『長門涼子』になってる……くそ、この機械が原因でこんなことに……」

キョン「こいつで何とかならないか? この! この!」ガンッ! ガンッ!

キョン「駄目か……そもそもこいつをいじって何とかなるなら、とっくに長門がやってるはずだよな」


ビッ ビビッ ガガガガッ!!


キョン「げっ、何か変な音が……叩いたのはまずかったか? また同じ失敗を……」


 『涼宮ハルヒ』チーン


キョン「ん? 名前の表示がハルヒになった!? まさか!」クルッ


朝倉「なかなかやるわね、長門さん!」

長門「……負けない」


キョン「あれ? 別に見た目に変化はないな。どういうことだ?」

キョン「そっか。もうこの機械にエネルギーは残ってないのか。もはやただの箱だな、これ」

朝倉「てりゃあああ!」

長門「待てー」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!


キョン「わー! さらに大量の長門と朝倉が侵入してきた! この狭い部室に何人いるんだよ!」

キョン「と、ともかく、このままここにいるのは危ない! 脱出せねば!」


ワーワー! ドスーン! ガシャーンパリーン! ズドドドド! キャーキャー


キョン「隙を見て…………今だ!!」ダダッ


朝倉「あ! 逃げた! 追うわよ!」

長門「させない」ズンッ!

朝倉「ぐえっ!?」


キョン「な、何とか脱出はできたが……どこに逃げればいいんだ?」

これ騒動終わったら、世界の人口激減してね?

長門「ぎゃおー」

朝倉「がおー!」


ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!


キョン「学校のいたるところで大乱闘だ……マジで逃げ場がない……」

朝倉「隙ありー!」

キョン「わあああ!?」

長門「させない」ズドン!

朝倉「ぐぼあ!?」バッタリ

キョン「た、助かった……ありがとな長門」

長門「……いい」


キョン(くそ、長門はこんなに頑張ってるのに……俺は何もできないのかよ……)

キョン(と、とにかく、どこかに身を隠すか……何か対策を考えないと……)

キョン「よし、ここなら…………ん? あれは……」

キョン「何か違和感が……大量の長門と朝倉の中に、別の誰かが混じってるような……?」


ハルヒ「な、何? どうなってるのよこれ……」 


キョン「は、ハルヒ!? 何であいつがあんな所に!?」

キョン「そ、それに、何であいつ1人だけ元の姿なんだよ……?」


ハルヒ「何かよく分からないけど、みんな楽しそうね。あたしも混ざろうかしら?」


キョン「あ、そうか! さっきの機械! 俺が叩いたせいで機械がバグって……」

キョン「それでハルヒだけ元に戻ったのか! そういや名前も『涼宮ハルヒ』になってたもんな」


ハルヒ「あ、キョン! そんなところで何してるのよ!」


キョン「あ、ああ、ちょっとな」

ハルヒ「ねえキョン! これどうなってるのよ! 何でみんな暴れまわってるわけ?」

キョン「あ、あー、それはだな……長門たちが……」

ハルヒ「え? 有希? どこにいるの?」キョロキョロ

キョン(ん? ハルヒには周りの人間が長門と朝倉に見えてないのか?)

キョン(よく分からんが……それならそれで好都合だ。都合のいいバグり方だな)

ハルヒ「ひょっとしてケンカ祭りか何か? しまったわ、SOS団として乗り遅れてしまったわ」

キョン「お前な……今はそれどころじゃ…………はっ!」

キョン(そうだ! あった、あったぞ! 俺にもできること!)

ハルヒ「何? 何か言ったキョン?」

キョン「ハルヒ、ちょっと着いてきてくれ!」グイッ

ハルヒ「な、何よ! どこに連れて行く気!?」

キョン「ここじゃ邪魔が入る! 屋上へ行くぞ!」

ハルヒ「は、はぁ?」

wktk

おいまさか

~屋上~


キョン「着いた! よし、どうやらここには朝倉はいないようだ」

ハルヒ「ちょっとキョン! 何なのよこんなところまで連れてきて!」

キョン「ハルヒ……想像してみてほしい」

ハルヒ「はあ? いきなり何よ?」

キョン「いいから。もし……もしもだ」

キョン「周りの人間がみんな『俺』になったらどう思う?」

ハルヒ「……何よそれ? 何かと思えば。馬鹿馬鹿しい」

キョン「頼む! 想像してみてくれ! もし世界中の人間が『俺』になっちまったらどう思うよ!」

ハルヒ「意味分かんないわよ。どういうことよ?」

キョン「い・い・か・ら!!」

ハルヒ「ちょ、ちょっと!? 顔近づけてこないで! 分かった、分かったわよ!」

ハルヒ「もう……えっと、世界中の人間がキョンになったら、か……」


ハルヒ「……………………気持ち悪いわね」
 

ああ
気持ち悪いな

全くだ
気持ち悪い

へこむわー

キョン「ほう、気持ち悪いか」

ハルヒ「世界中の人間があんたなんて……悪夢以外の何物でもないじゃない!」

ハルヒ「ちょっと! 何てことを想像させるのよ! 気分悪くなってきたじゃない!」

キョン「そうだろう! 気持ち悪いだろう! もっとリアルに想像してみろ!」

キョン「家族も俺! 隣人も俺! 友達も俺! 仲間も俺! 何もかもが俺!!」

ハルヒ「ちょ、ちょっと! やめてよ!」

キョン「右を見ても俺! 左を見ても俺! 上を見ても下を見ても俺! どこを見ても俺俺俺!!」

ハルヒ「いやあああ! やめて! 頭が狂いそうになる! やめなさいってば!?」

キョン「どうだ、そんな世界嫌だろう! 吐き気がするだろう!」

キョン「ハルヒ! お前はどっちがいい! 普通の世界か! 俺だらけの世界か!」

ハルヒ「そ、そんなの普通の世界に決まってるでしょ! いい加減にしなさい!」

ハルヒ「あ……もう駄目……おえええええ……」

キョン「いや、吐かんでもいいだろう……」

もう自分では気づいてたんだろう?
気持ち悪いって

朝倉「見つけたわ! こんなところにいたのね!」

朝倉「覚悟! 今楽にしてあげるわ!」


キョン「うわああ! ここにまで来やがった…………お?」


シュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ・・・


生徒1「…………あれ? わたし何でこんな所に?」

生徒2「えっと、俺は何をしてたんだっけ?」


キョン「おお! 朝倉から元の姿に戻った! 作戦成功だ!」

キョン「よかった! やったぞ長門!」

キョン「…………あ、いけね。今の瞬間をハルヒに見られたら」


ハルヒ「げろろろろ……げろろろろろろ……」


キョン「よかった、どうやら見られなかったようだな」

キョン「大丈夫か? ハルヒ」

ハルヒ「うええ、大丈夫じゃないわよ……」

キョン(みんなが元に戻ったということは……長門と朝倉はどうなった?)

キョン(気になるな。部室へ行ってみるか)ダッ

ハルヒ「ちょっとキョン、げほ、どこ行くのよ!」

キョン「無理するな! 休んでからゆっくり来い!」



~部室前~


キョン「さて、まだここにいるのか?」ガチャ


朝倉「いだだだだ!? な、長門さん! ギブギブギブ!?」

長門「チキンウイングアームロック」


キョン「いた…………どうやら決着は着いたようだな」

ハルヒとはいえ美少女のゲロシーンかぁ…
興奮するなぁ

キョン「朝倉、みんな元に戻ったぞ。もう観念しろ」

朝倉「ふふふ、そうはいかないわ! わたしはまだ……」

長門「情報連結の解除開始」ブツブツ

朝倉「あれ!? 長門さん、何で能力使えるの!?」シュウウウ・・・

長門「戦っているうちに回復した」

朝倉「そんなのあり! いやあああ! せっかく復活したのに!?」

キョン「ま、自業自得だ。諦めろ」

朝倉「お、覚えておきなさい! いつかまたリベンジしてやりゅかにゃ……噛んだ!?」


シュウウウウウウ・・・ン・・・


キョン「消えた……はぁ、やっと全て終わったか」

長門「……」

キョン「長門、ありがとな。またお前に命を助けられた」

長門「……いい」

>>183
並列で自分がもう1人いるだけでキョンはなにこれきもちわりいいいってなってたな

長門「……」スッ

キョン「あ、その機械は……」

長門「~~~~」ブツブツ


シュウウウ・・・


キョン「ああ、消えちまった……もったいない……」

長門「何?」

キョン「いやいや! 何でもない! そうだよな、そんな危険な機械、ないほうがいいよな!」

キョン「それにしても……思い返せば、今回の俺はつくづくクズだったな……」

キョン「ただ自分の欲望の赴くままに好き放題して……反省しないと……」

長門「……」ジー・・・

キョン「ん? な、何だ?」

長門「見た?」

キョン「何を?」

長門「わたしの裸」

長門の裸画像はよ

ええもうばっちる

罵られタイムきた

可愛いな
(*´д`*)

キョン「え!? あ、その……」

長門「周りの人間がわたしの姿になった時、あなたは何をした?」

キョン「えっと、あー……」

長門「銭湯に行って……何を見た?」

キョン「な、長門さん?」

長門「わたしだけではない。他にも……」

キョン「ひょ、ひょっとして怒ってる?」

長門「……」

キョン「お、お前でも裸を見られて恥ずかしいと思うんだな!」

長門「……」

キョン「以前のお前では考えられないな! 長門、それは『羞恥心』というんだ!」

キョン「よかったな! また1つ成長できたぞ!」

長門「制裁」


キョン「ちょ! すまん長門! 謝るから!? あ、玉はやめろ玉は! ぎゃあああああ!!」

なんだよご褒美かよ

そこですかさずやーらかかったぞと言ってくれるキョンさんであってほしかった

嫉妬か
(*´д`*)

~翌日 朝 キョンの部屋~


キョン「ひ、ひどい目にあった……まぁ自業自得なんだが……」

キョン「しかも……長門の奴、あれだけじゃ気がすまなかったのかよ……」

???「キョンくん! 朝だよー!」

キョン「うわあああ! 来るなー!?」

谷口「えー、ひどいよキョンくん」

キョン(長門め……全世界の人間を谷口に変えちまいやがって……)



~登校中~


キョン(しかも……ただ谷口の姿になっただけならまだ我慢できるが……)


谷口「おはよう。今日もいい天気ですね」ブラン

谷口「はっはっは、いや本当に清々しい天気だね!」ブランブラン


キョン(何でみんな全裸なんだよ! 悪夢だ……まさに悪夢だ……)

終わっちゃうの…?

僕寂しいよ

~放課後 部室~


キョン「右を見ても左を見ても全裸の谷口……まさに地獄だった……」

キョン「もう駄目だ……このままじゃ気が狂ってしまう……長門!」

長門「……」

キョン「頼む! 元に戻してくれ! 本当にすまなかった!」

長門「……本当に反省した?」

キョン「ああ! 海よりも深く反省した! だからお願いだ!」

長門「…………分かった。元に戻す」

キョン「あ、ありがとう長門! もう絶対に馬鹿なことはしないから!」

長門「……」

キョン「……」

長門「誰のおっぱいが1番よかった?」

キョン「うーん、やっぱり朝比奈さんかな。あの巨乳は……はっ!!」

長門「……」

制裁

長門だらけになってえっちな制裁の流れだろ

キョン「な、長門!? 違うんだ! これは……」

長門「~~~~」ブツブツ

キョン「待て! 今何をしたんだ!?」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド ガチャッ!!


谷口「キョンくーん!」 谷口「大好きー!」 谷口「愛してるー!」
谷口「チューしてー!」 谷口「抱いてー!」 谷口「触らせてー!」


キョン「うぎゃあああああああ! 谷口の雪崩!? おぶっ!?」

キョン「は、離せ!? くっつくな! ぎえええ! ×××の感触が!?」


長門「あなたがモテモテになるようにした。そんなに裸が好きなら思う存分堪能すればいい」


キョン「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!?」


長門「自業自得。良い子のみんなは真似しちゃ駄目」


~おしまい~

>>1に70億人分の乙を贈る


長門ルートで良かった

無事に投下終了
何とか1度もさるさんに引っかからなかった
よかったよかった

支援してくれた人
最後まで読んでくれた人
どうもありがとう

では

乙でしたー!

もっとハルヒ出してくれよ…
ハルヒ√が見たかった

佐々木が出てて嬉しかった
>>1乙

今からもうちょっと後日談を書いてみないか?

投下速度もボリュームも良かった

原作のキョンにもこれくらいの精力があればなあwww

楽しかったです

ハルヒSSうれしす

乙っした

>>1

乙!

面白かった




とりあえず特殊なシチュとはいえキョンで吐いちゃうこの世界のハルヒとはフラグ立ちそうにないな

長門SS良いね~

お疲れ様でした!

このSSまとめへのコメント

1 :  長門有希   2014年01月03日 (金) 23:50:02   ID: MWvSQ0ua

こんな真似は駄目・・・。

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